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三章 ~喪ったものと、遺されたもの~ キンバリーの世界
夕闇の中、軋む車輪
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食事を終えた三人は、結界石で路銀稼ぎ、備品を整えながら、魔の被害がどこかで出ていないかという情報の収集をしていた。人の集まるところには噂も集まる。何か大変な事が起こっていないかを調べ、どう動くべきかを決定するのである。
腐化した獣の情報は思った以上に耳にした。それらは巫が動くまでもなく、巫の力を持たない普通の兵士や賞金稼ぎが倒すことで解決したものも少なくない。魔の物の能力は低いものの、一週間に一件位の頻度がある状態にローレンスは首を捻る。通常、半年にどころか一年に四・五件起きるかどうかで、政治が比較的安定している国においては異様な件数である。ただし素人が退治することで、魔の物を狩り切れず数匹残してしまい被害が続いたり、死体を焼却処分せずに放置したりすることにより、それを食した動物が腐化し魔物になる事もあるので、その可能性も捨てきれない。
陽が傾き、薄暗くなった道を三人は宿屋へと帰ることにする。
夕闇に沈む大通りを、薄汚い箱型の荷馬車がキイキイと嫌な音をさせてコチラへとゆっくりと向かってくる。行商人の馬車であるのだろうが、明らかに馬車の積載量を超えた荷物を積んだ感じで車輪が軋み、嫌な音を上げている。市場の開く朝でなくこの時間に行商人が外でも宿場エリアでもなく街の中へと入って行くのは不審そのものであった。やや薄暗い夕闇と、人混みに紛れて盗品を運ぼうとする盗賊だろう。馬に鞭をやたら打ち急かして進もうとする男の顔に傷があり、いかにもというガサツでならず者の顔をしていて、隣の男も似たようなものである。それが単なるならず者で、セコく集めて盗品だけを扱っているのならば、無駄に関わらず放っておくところだが、ローレンスはその馬車を見つめ目を細める。
マグダレンも察したようで、ローレンスに視線を投げる。キンバリーは思いっきり顔をしかめ馬車を睨み付ける。ローレンスは二人に視線を向け、左の親指で自分の胸を一回つき、合図を送る。そして先に歩き馬車の隣を通り過ぎ背後へと回る。マグダレンとキンバリーは離れ、さり気なく馬車の前方左右に囲むように動く。包囲が終わったのを確認してローレンスは気を放つ。
シュン
音がして馬と馬車を繋いでいたかじ捧がスパっと切れ、馬だけが先に進んで馬車が取り残される状況となった。
何が起こったのか分からない御者席の男達は、走っていく馬を呆然と見送るが、我に返り一人が慌てて馬を追いかけるが、それをキンバリーが飛びけりを喰らわし気絶させた。
バタン
大きな音がして、馬車の後部の扉がいきなり開け放たれる。これもローレンスの風の力である。
入口付近にいた二人の男はぎょっとし、じっと馬車の中を見つめるローレンスを警戒する。ローレンスは中に二人の男と数人の小柄な人影を確認してから静かに近づいていった。
一方まだ従者席に座っていたもう一人の男が慌て立ち上がり、キンバリーとローレンスのどちらを攻撃するべきか悩んだようだが、剣を抜きキンバリーに迫っていった。子供であるキンバリーの方が弱く人質としても使えると踏んだのだろうが、キンバリーに近付く前にマグダレンの膝が鳩尾にめり込み、言葉にならない呻き声を出しその場に沈むように崩れていった。
気配を消していた訳ではなく、かなりの禍々しい殺気を発していたマグダレンに気付けなかったのは、男がそれだけ動揺していたのか、元々注意力散漫な為かは、もはや知る由もない。
キンバリーは、そんな男の事なんて最初から気にしてもおらず、馬車の屋根にのりローレンスに攻撃をしかける男の背に飛びかかり地面に押し倒す。無理な形で転げた為か男の肋骨が折れた音がしたが、キンバリーは気にせずそのまま男の両腕をとり、押さえこむ。
ローレンスはキンバリーに加勢するでもなく、その倒された男の手から離れた剣を馬車の下に蹴飛ばし、馬車の中で躊躇している盗賊の男の胸倉を持って引きずり出し地面に投げ捨てる。叩き付けられた衝撃の痛みに気を取られている男の腹を蹴り上げると、男は口から何かをはき出しそのまま動かなくなった。
呆気なく戦いは終わる。
マグダレンがその馬車に飛び込むと、中からくぐもった声が聞こえてくる。中には五人の女性と二人の子供が縛られ猿轡を付けられ押し込められているのを確認する。マグダレンは戦闘していた時よりも雰囲気を和らげる。
「もう大丈夫」
暗くて表情が見えないだろうが、マグダレンは柔らかい表情で捕らわれていた人達に笑いかけた。手前にいた子供の頬を優しく撫で、口を塞いでいたものを外してやる。少年は縛られた状態のままマグダレンの胸に身体をすり寄せ泣き出す。マグダレンは片手でその子供を抱きしめ、反対の手でナイフを手にして縄を解いてやる。そして、子供を抱きしめたまま近くにいた女性の縄を解く。その女性は猿ぐつわを自分で外し、マグダレンにお礼をいい、そのままナイフを受け取り他の者の縄を解き始めた。
「さ、触るな、そいつらは大事な商品だ! 正当な取引で買ってきたものだ!」
キンバリーの足下にいた男が慌てたように叫び出す。何人かはそうなのだろうが、男の慌て振りから嘘をついているのは明らかである。キンバリーは後ろにひねりあげた男の手を上に引っ張りあげると男は痛みで叫ぶが、さらに必死にそう言い張る。人身売買だけなら、巧くいって罰金ですむが、誘拐となると話は変わってくる。無理があろうとそう言い張るしかないのだ。騒ぎに集まった野次馬に囲まれ、憲兵までもやってきていて逃げる事も出来ないと悟った男は居直り三人こそが、大事な商売道具を奪おうとする盗人だと喚き出す。
「ほう、何処の神殿が巫をならず者に売るような事をしたのか、是非聞きたいものだな」
馬車の外に女子供を連れ出しながらマグダレンは男に問いかける。マグダレンが最後に馬車から出した人物は黄色のケープを纏っていた。黒髪で儚げなその女性は誰の目から見ても神職者であった。その姿に野次馬からどよめきが起こり、男は何も言えなくなりガックリとうなだれた。
腐化した獣の情報は思った以上に耳にした。それらは巫が動くまでもなく、巫の力を持たない普通の兵士や賞金稼ぎが倒すことで解決したものも少なくない。魔の物の能力は低いものの、一週間に一件位の頻度がある状態にローレンスは首を捻る。通常、半年にどころか一年に四・五件起きるかどうかで、政治が比較的安定している国においては異様な件数である。ただし素人が退治することで、魔の物を狩り切れず数匹残してしまい被害が続いたり、死体を焼却処分せずに放置したりすることにより、それを食した動物が腐化し魔物になる事もあるので、その可能性も捨てきれない。
陽が傾き、薄暗くなった道を三人は宿屋へと帰ることにする。
夕闇に沈む大通りを、薄汚い箱型の荷馬車がキイキイと嫌な音をさせてコチラへとゆっくりと向かってくる。行商人の馬車であるのだろうが、明らかに馬車の積載量を超えた荷物を積んだ感じで車輪が軋み、嫌な音を上げている。市場の開く朝でなくこの時間に行商人が外でも宿場エリアでもなく街の中へと入って行くのは不審そのものであった。やや薄暗い夕闇と、人混みに紛れて盗品を運ぼうとする盗賊だろう。馬に鞭をやたら打ち急かして進もうとする男の顔に傷があり、いかにもというガサツでならず者の顔をしていて、隣の男も似たようなものである。それが単なるならず者で、セコく集めて盗品だけを扱っているのならば、無駄に関わらず放っておくところだが、ローレンスはその馬車を見つめ目を細める。
マグダレンも察したようで、ローレンスに視線を投げる。キンバリーは思いっきり顔をしかめ馬車を睨み付ける。ローレンスは二人に視線を向け、左の親指で自分の胸を一回つき、合図を送る。そして先に歩き馬車の隣を通り過ぎ背後へと回る。マグダレンとキンバリーは離れ、さり気なく馬車の前方左右に囲むように動く。包囲が終わったのを確認してローレンスは気を放つ。
シュン
音がして馬と馬車を繋いでいたかじ捧がスパっと切れ、馬だけが先に進んで馬車が取り残される状況となった。
何が起こったのか分からない御者席の男達は、走っていく馬を呆然と見送るが、我に返り一人が慌てて馬を追いかけるが、それをキンバリーが飛びけりを喰らわし気絶させた。
バタン
大きな音がして、馬車の後部の扉がいきなり開け放たれる。これもローレンスの風の力である。
入口付近にいた二人の男はぎょっとし、じっと馬車の中を見つめるローレンスを警戒する。ローレンスは中に二人の男と数人の小柄な人影を確認してから静かに近づいていった。
一方まだ従者席に座っていたもう一人の男が慌て立ち上がり、キンバリーとローレンスのどちらを攻撃するべきか悩んだようだが、剣を抜きキンバリーに迫っていった。子供であるキンバリーの方が弱く人質としても使えると踏んだのだろうが、キンバリーに近付く前にマグダレンの膝が鳩尾にめり込み、言葉にならない呻き声を出しその場に沈むように崩れていった。
気配を消していた訳ではなく、かなりの禍々しい殺気を発していたマグダレンに気付けなかったのは、男がそれだけ動揺していたのか、元々注意力散漫な為かは、もはや知る由もない。
キンバリーは、そんな男の事なんて最初から気にしてもおらず、馬車の屋根にのりローレンスに攻撃をしかける男の背に飛びかかり地面に押し倒す。無理な形で転げた為か男の肋骨が折れた音がしたが、キンバリーは気にせずそのまま男の両腕をとり、押さえこむ。
ローレンスはキンバリーに加勢するでもなく、その倒された男の手から離れた剣を馬車の下に蹴飛ばし、馬車の中で躊躇している盗賊の男の胸倉を持って引きずり出し地面に投げ捨てる。叩き付けられた衝撃の痛みに気を取られている男の腹を蹴り上げると、男は口から何かをはき出しそのまま動かなくなった。
呆気なく戦いは終わる。
マグダレンがその馬車に飛び込むと、中からくぐもった声が聞こえてくる。中には五人の女性と二人の子供が縛られ猿轡を付けられ押し込められているのを確認する。マグダレンは戦闘していた時よりも雰囲気を和らげる。
「もう大丈夫」
暗くて表情が見えないだろうが、マグダレンは柔らかい表情で捕らわれていた人達に笑いかけた。手前にいた子供の頬を優しく撫で、口を塞いでいたものを外してやる。少年は縛られた状態のままマグダレンの胸に身体をすり寄せ泣き出す。マグダレンは片手でその子供を抱きしめ、反対の手でナイフを手にして縄を解いてやる。そして、子供を抱きしめたまま近くにいた女性の縄を解く。その女性は猿ぐつわを自分で外し、マグダレンにお礼をいい、そのままナイフを受け取り他の者の縄を解き始めた。
「さ、触るな、そいつらは大事な商品だ! 正当な取引で買ってきたものだ!」
キンバリーの足下にいた男が慌てたように叫び出す。何人かはそうなのだろうが、男の慌て振りから嘘をついているのは明らかである。キンバリーは後ろにひねりあげた男の手を上に引っ張りあげると男は痛みで叫ぶが、さらに必死にそう言い張る。人身売買だけなら、巧くいって罰金ですむが、誘拐となると話は変わってくる。無理があろうとそう言い張るしかないのだ。騒ぎに集まった野次馬に囲まれ、憲兵までもやってきていて逃げる事も出来ないと悟った男は居直り三人こそが、大事な商売道具を奪おうとする盗人だと喚き出す。
「ほう、何処の神殿が巫をならず者に売るような事をしたのか、是非聞きたいものだな」
馬車の外に女子供を連れ出しながらマグダレンは男に問いかける。マグダレンが最後に馬車から出した人物は黄色のケープを纏っていた。黒髪で儚げなその女性は誰の目から見ても神職者であった。その姿に野次馬からどよめきが起こり、男は何も言えなくなりガックリとうなだれた。
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