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第1章
38話
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メチコさんの店からムーのいる所へは運動不足の俺には凄く遠い。実際の距離は定かではないが、俺の住んでいた町の2駅分くらいは優に歩いていた。
「ムー、いるか?」
「あ、お帰りなさい。勝瑞さんに聞いてますよ。お仕事お疲れ様です」
出迎えてくれたムーは、いつもと何も変わらず呑気にキッチンで大きめの鍋に白色の液体を混ぜて薬の調合をしていた。
勝瑞の話によると、ムーは喘息薬を作っていると言っていた。だが、俺には嫌な予感がしていた。
「ムーその薬、後どのくらいでできる?」
「え? どうしたのですか?」
「いや、特に理由はないのだが……」
「うーん? 後、5分って所ですね」
あの反応を見るに勝瑞は嘘を言った可能性が高いとみた。
ムーが薬を作っているから大丈夫。そんな嘘に塗れた言葉を信じきってしまっていた俺が馬鹿だった。
くそ! これだから人間は簡単に信じるべきじゃないんだ。
口には出さずに脳内で勝瑞に対して文句を言っていると、5分という時間は簡単に過ぎてしまっていた。
「吉野川さんできましたよ!」
白くサラサラした液体が入った薄汚れた木製のコップをムーは差し出していた。
俺はそれを左手で受け取り、中身を調べた。
目に映った文字は〈ムコスタ〉だった。
やはり勝瑞はムーに喘息薬を作らせてはいなかった。
「ムー、少しいいか?」
少し重めの雰囲気を漂わせたつもりだったが、ムーはいつもと何も変わらない優しい笑顔を見せていた。
「はい! 何でも聞いてください!」
「単刀直入に申し訳ないが、“フルティ・フォーム・エアゾール”という言葉に聞き覚えはないか? 若しくは知らないか?」
ムーは黙り込んでいた。それもそうだ。
俺は勝瑞から話は聞いているが、勝瑞はムーに多分そのことを伝えていない。
俺も直接訊く方が手っ取り早かったのに、何を躊躇してしまったのだ。
ムーが黙り込んでいるのではなく、自分の行動に納得がいかなくて苛立ちが芽生えていた。
「……ご、ごめんなさい……」
「いや、違うんだ。これは自分に怒っているんだ。何でもっと早く気付かなかったのか」
「……わ、私……、そ、その名前に聞き覚えがあります……」
そう言ってムーは、泣き出してしまった。
女児を泣かせてしまった悪人は、慰める知識など持ち合わせておらず、ただ呆然とその場に立ち尽くしていた。
勝瑞がここにいれば、ムーを慰めることも解決策も考えてくれるんだろうが、今は勝瑞はいない。なんならあいつを置いて1人でここに来たのは俺の方だ。
俺にできるのか?
全てを丸く収める解決策を提案することが。
「……今まで……言えなくて……隠していて、
ごめんなさい……。その名前……私の……私の本当の名前なんです……」
ムーの泣きながらの告白も、俺はその前に真実を知っていたから驚きもしなかった。
もし、もしもの話だが、俺が初めからムーがフルティだと言えていたら、無駄に時間を使うこともムーが泣きながら隠しごとを言うこともなかったのではないだろうか。
今の俺には後悔という言葉しか浮かばなかった。
「ムー……すまない……。実は俺、勝瑞から聞いていたんだ……」
遅すぎる謝罪もムーには届いていなかった。
一向に泣き止まないムーをただ見つめることしかできなかった。
「違うんです……吉野川さんが悪いのじゃないのです……。全部……全部、隠していた私が悪いんです……」
あぁ、どうしたらいいものなのか。
安易に、泣き止んでくれ、と言えば逆効果な気しかしない。だからと言って、何もしないまま放っておくのも違う気がする。
………………どうすればいいんだ?
「ムー……。その、俺は、別に怒ってもないし、気にしてもいない。その、ムーの名前が偽物だったとしても、俺はムーを信じる」
俺は、一体何を言っているのだろうか?
言ったはいいものの、小っ恥ずかしくてムーの方を見ることができず、ムーに背中を向けていた。
ドスっと音とともに俺の背中には何かがぶつかり、腹は腕で覆われていた。
状況からして、ムーが抱きついて来たのだろうけど、どうしてここなったか分からないし俺、どうしたらいいんだ?
「……ありがとうございます。私……今までずっと苦しかったんです……。皆んなに嘘をつきながら生きるのも1人でずっと過ごしているのも……、ずっと苦しかったんです……」
次第に泣き止んできたムーは、まだまだ鼻は啜りながら途切れ途切れな言葉ではあるが落ち着いたことを言い始めた。
だが、俺にはそれよりももっと先に、ムーにして欲しいことがあった。勿論薬を作ってくれと頼むのも大事だが……。
「ムー……い、いつまでそうしているつもりなのだ?」
「え? あ、ああ、あの……す、すみません」
慌てて俺から離れていたムーは顔を真っ赤にさせていたが、これだけ泣いていたから当然か。
それよりも早く本題に戻ろうか。
「ムー」
「は、はい?」
「フルティフォームと言う薬を、今作ることは可能なのか? 今すぐ数がほしい」
「ムー、いるか?」
「あ、お帰りなさい。勝瑞さんに聞いてますよ。お仕事お疲れ様です」
出迎えてくれたムーは、いつもと何も変わらず呑気にキッチンで大きめの鍋に白色の液体を混ぜて薬の調合をしていた。
勝瑞の話によると、ムーは喘息薬を作っていると言っていた。だが、俺には嫌な予感がしていた。
「ムーその薬、後どのくらいでできる?」
「え? どうしたのですか?」
「いや、特に理由はないのだが……」
「うーん? 後、5分って所ですね」
あの反応を見るに勝瑞は嘘を言った可能性が高いとみた。
ムーが薬を作っているから大丈夫。そんな嘘に塗れた言葉を信じきってしまっていた俺が馬鹿だった。
くそ! これだから人間は簡単に信じるべきじゃないんだ。
口には出さずに脳内で勝瑞に対して文句を言っていると、5分という時間は簡単に過ぎてしまっていた。
「吉野川さんできましたよ!」
白くサラサラした液体が入った薄汚れた木製のコップをムーは差し出していた。
俺はそれを左手で受け取り、中身を調べた。
目に映った文字は〈ムコスタ〉だった。
やはり勝瑞はムーに喘息薬を作らせてはいなかった。
「ムー、少しいいか?」
少し重めの雰囲気を漂わせたつもりだったが、ムーはいつもと何も変わらない優しい笑顔を見せていた。
「はい! 何でも聞いてください!」
「単刀直入に申し訳ないが、“フルティ・フォーム・エアゾール”という言葉に聞き覚えはないか? 若しくは知らないか?」
ムーは黙り込んでいた。それもそうだ。
俺は勝瑞から話は聞いているが、勝瑞はムーに多分そのことを伝えていない。
俺も直接訊く方が手っ取り早かったのに、何を躊躇してしまったのだ。
ムーが黙り込んでいるのではなく、自分の行動に納得がいかなくて苛立ちが芽生えていた。
「……ご、ごめんなさい……」
「いや、違うんだ。これは自分に怒っているんだ。何でもっと早く気付かなかったのか」
「……わ、私……、そ、その名前に聞き覚えがあります……」
そう言ってムーは、泣き出してしまった。
女児を泣かせてしまった悪人は、慰める知識など持ち合わせておらず、ただ呆然とその場に立ち尽くしていた。
勝瑞がここにいれば、ムーを慰めることも解決策も考えてくれるんだろうが、今は勝瑞はいない。なんならあいつを置いて1人でここに来たのは俺の方だ。
俺にできるのか?
全てを丸く収める解決策を提案することが。
「……今まで……言えなくて……隠していて、
ごめんなさい……。その名前……私の……私の本当の名前なんです……」
ムーの泣きながらの告白も、俺はその前に真実を知っていたから驚きもしなかった。
もし、もしもの話だが、俺が初めからムーがフルティだと言えていたら、無駄に時間を使うこともムーが泣きながら隠しごとを言うこともなかったのではないだろうか。
今の俺には後悔という言葉しか浮かばなかった。
「ムー……すまない……。実は俺、勝瑞から聞いていたんだ……」
遅すぎる謝罪もムーには届いていなかった。
一向に泣き止まないムーをただ見つめることしかできなかった。
「違うんです……吉野川さんが悪いのじゃないのです……。全部……全部、隠していた私が悪いんです……」
あぁ、どうしたらいいものなのか。
安易に、泣き止んでくれ、と言えば逆効果な気しかしない。だからと言って、何もしないまま放っておくのも違う気がする。
………………どうすればいいんだ?
「ムー……。その、俺は、別に怒ってもないし、気にしてもいない。その、ムーの名前が偽物だったとしても、俺はムーを信じる」
俺は、一体何を言っているのだろうか?
言ったはいいものの、小っ恥ずかしくてムーの方を見ることができず、ムーに背中を向けていた。
ドスっと音とともに俺の背中には何かがぶつかり、腹は腕で覆われていた。
状況からして、ムーが抱きついて来たのだろうけど、どうしてここなったか分からないし俺、どうしたらいいんだ?
「……ありがとうございます。私……今までずっと苦しかったんです……。皆んなに嘘をつきながら生きるのも1人でずっと過ごしているのも……、ずっと苦しかったんです……」
次第に泣き止んできたムーは、まだまだ鼻は啜りながら途切れ途切れな言葉ではあるが落ち着いたことを言い始めた。
だが、俺にはそれよりももっと先に、ムーにして欲しいことがあった。勿論薬を作ってくれと頼むのも大事だが……。
「ムー……い、いつまでそうしているつもりなのだ?」
「え? あ、ああ、あの……す、すみません」
慌てて俺から離れていたムーは顔を真っ赤にさせていたが、これだけ泣いていたから当然か。
それよりも早く本題に戻ろうか。
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