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第三十二エナジー 「エナジーストーン」
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愛と竜牙に空から大岩が降り注ぐ。
ヒュンヒュン。
ドンドン!!
竜牙は岩をかわし、愛はシャナティック・アンドラン(空間移動術)を使い、岩をかわしていた。
「おい。愛!!いい加減にしろ!!俺を倒したいからって自分に当たる攻撃はやめとけ!!」
「あんた。ホンットにバカね。私がやってるわけないじゃない!!大岩を生み出すシリンティー(物質創造化)とそれを纏わせるエナジーパワー。とんでもないエナジープランの使い手よ!!」
「コロス!!」
その太くて低い声は空中に響き渡った。
「うるせー声だな~。エナジー使えない人にも聴こえるんじゃねーの?」
「それはないわ。相手はこれほど大きなエナジーを発してるんだもの。生身の人間は大丈夫よ。それよりどこにいるか…。まさか。」
愛は驚愕した。
今、愛と竜牙がいるのは、清水寺の上空。
その上空から見える山々。
山の一つから激しくエナジーが溢れ出ている。
よく見ると、そのエナジーたちが上空に集まり、シリンティーで大岩につくられていた。
それが竜牙と愛を襲っていたのだ。
「ん?愛がみてる方向に敵がいるのか?あの山か!?確かにエナジーがたくさん出てる!!特大のエナジーショットを撃ちこんでやろうか!!」
「はああああ~。」
竜牙はエナジーをためはじめた。
「やめなさい。竜牙。相手がわかった。無理よ。私たちじゃ相手にならないわ。」
「なんだよ。愛らしくないな。どうせマクロじゃないんだろ?」
「そうだけど、そういう問題でもないの。相手は私もエナジー部隊初等部で習ったから知っているの。日本三大巨神の一角『土龍』様。水龍様、金龍様と並ぶミクロ巨神よ。」
「でも、俺たちのこと殺そーとしてんじゃねーか。やっちまおうぜ。」
そのとき、山が動いた。
山から、巨大な目、巨大な腕、巨大な足と尻尾が出現した。
ドドドド。
その土龍の大きな目は、竜牙を睨んだ。
「キサマ、ヤマタノオロチだろ。二千年ぶりに復活したな。力も完全に取り戻しておらぬな。この機にお前をコロス。」
「ちょっとお待ちください!!土龍様!!私たちはヤマタノオロチではございません。どうか怒りをお鎮めてください。」
「オンナ。ドケ。オマエなどの話は聞かぬ。ワシはニオイで覚えているのだ。生まれ変わろうが、エナジーのニオイは変えられぬ。ヤマタノオロチの首の一つ、『火竜』のニオイだ。邪魔するなら、オンナ。オマエもコロス。」
「えっ。竜牙。あんたヤマタノオロチだったの?たしかに先輩たちでそういうこと言う人もいたけど。」
「俺は知らねーよ。でも俺は嬉しーよ?ヤマタノオロチってかっこいいもん。俺、ヘビとか爬虫類好きだし。」
「キモ。私がここであんたを殺せばいいのね?」
そのとき、地上から良太が飛んできた。
ビュン。
「ちょっと待て。愛。おまえら、告白タイムかと思ったらとんでもないことに巻き込まれてるな。」
「良太。傍観してるんなら、さっさと助けなさいよ。」
「もうやってるぜ。土龍様の攻撃が届いてねーだろ?」
気づけば、竜牙と愛の上空に、黒い巨大な盾ができていた。
「なんだこれ?」
「『カラネック・ディファール』(漆黒の盾)。鋼鉄で生成した盾に、俺のエナジーパワーを纏い、防御力が桁外れに上昇している。」
良太の生成した盾は、土龍の大岩を見事に防いでいる。
良太も愛と同じで、惑星ダイナソーのアルデランスに治療されたことによりパワーアップしている。
エナジーパワーの上昇。
良太は、シリンティーの使い手。
物質を生成して戦うのが得意。
シリンティーの精度が上がっている。
鋼鉄を素早く生成し、通常の鉄以上に硬度がある。
「良太!!すげーな。俺でも拳で破壊するのを躊躇したのに。」
「何よ。この頼りになる感じ。良太らしくないわ。」
「ったく。『カラネック・ディファール』はそんなに楽じゃねーつーの。俺が防御している間に、土龍様をなんとかしてくれ!!」
「へへ。山くらいにデカい龍か~。燃えるぜ~。それに今、午前中だし、太陽の光をいっぱい
浴びれる。エナジーをたくさん捻出できるぜっ!!」
「竜牙!!」
「愛。止めても無駄だぜ。あのデカい龍は俺を殺そうとしているんだろ?だったら迎え撃つまでだ。」
「はぁ。わかったわよ。このままじゃ私の命も土龍様に奪われかねない。エナジー部隊に、山本総隊長に相談したいけど、それどころじゃないか。わかったわ!!私も手を貸すわ!!」
「俺は一人でも平気だぜ。『ラビ』!!」
ズズズ。
太陽の光を吸収し、どんどんエナジーを上昇させていく竜牙。
「うっ。さっき私と戦った時よりエナジーパワーが上昇してる。だったら、私、サポートにまわるわ!!シャナティック・アンドラン(空間移動術)!!」
シュン。
愛は、瞬時に山のように大きい土龍の真上に瞬間移動した。
「倒せるとは思ってないわ。エナジーが桁外れだもの。土龍様。でも、竜牙に懸けるわ!!はあ~。私の最大出力の『ヴュックジャガ』!!」
バリバリドジュー!!
愛のヴュックジャガ(電撃)が山のように巨大な土龍の体全体に感電させた。
「グググ。」
土龍の動きが止まった。
「今よ!!竜牙!!」
竜牙はエナジーを掌に集中させ、直径20mほど大きなエナジー弾を完成させていた。
ズズズ。
「サンキュー。愛!!くらえ!!エナジーショット!!」
ドン!!
直径20mの巨大なエナジーショットが、沈黙している土龍に直撃した。
衝撃で激しく砂埃がたっている。
モクモクモク。
「へへ。アレくらいのエナジーショットだと山でも吹っ飛ばせるだろ。」
ギュン。
ズボ。
ズボ。
ズボ。
ズボ。
竜牙が気づいた時には、竜牙の上半身の胸から下がなくなっていた。
そして、上半身も野球の球程度の穴が複数できていた。
「は?なんだ?土龍の攻撃?」
土龍は名前の通りエナジーで土や石を生み出す。
前者は、土龍の体から岩を生み出し、エナジーパワーを纏わせて竜牙たちに攻撃した。
「ロック・レン」(大岩の嵐)。
後者は、石ころにエナジーパワーを纏わせ、スピードを乗せ、弾丸のように発射速度も上げ、攻撃力を高めた。
「ロック・バレット」(岩の弾丸)。
「ロック・バレット」は、攻撃力、スピードともに、ラビでパワーアップした竜牙を軽く凌駕していた。
「まずい。この攻撃は速すぎる。」
竜牙の頭によぎった。
最悪の展開が。
愛や良太の死。
それがすぐに浮かんだ。
前回の恐竜祭の恐怖が蘇ってきた。
「愛!!良太!!俺のことはいい!!すぐにエナジーを消して逃げろ!!」
「グフフ。オマエ。火竜。力を全く取り戻していないナ。そのオンナの攻撃の方がまだキク。全員、コロス。『ロック・バレット』。」
竜牙が全く反応できなかったロック・バレットが全方位に放たれた。
ズボズボズボズボズボズボズボズボ!!!!!!!!!!!!!
竜牙の体は粉々に貫かれ、消滅した。
ドジュー。
愛たちも死ぬ。
ジュッ。
愛と良太は手を繋いでいた。
死ぬ前のお別れだろうか?
良太と愛の周りに膜ができた。
ヴォン。
エナジーのオーラではない。
別の膜だ。
土龍のロック・バレットが次々と愛と良太を襲うが、その膜の中で岩の弾丸が消滅している。
愛と良太には攻撃が届かない。
「グググ。小僧。その技を使うとハ。今の日本人がそれを使えるとは思っていなかったゾ。」
「『ワールド』!!俺はエナジープランでもレアなんだ。ワールドがある限り、攻撃は届かない。」
良太は、自身と愛を中心に別の世界を作りだし、圧倒的エナジーパワーを誇る土龍の攻撃を別の世界に強制的に移動させたのだ。
「火竜よりよっぽどオモシロイ。ワシの部下にしてやるぞ。小僧。」
「土龍様。お褒めの言葉ありがとうございます。ですが、上をご覧ください。土龍様の嫌いなものがいますよ。」
「ナニ?」
「エナジーショット!!」
竜牙が、土龍の真上から先ほど同様に直径20mほどのエナジー弾を、土龍の頭に直撃させた。
ドン!!!
「グハ。火竜。さっき始末したハズだが。」
「俺は不死身なんだよ!!バーカ!!」
「『ロック・バレット』。」
ズボッ。
今度は岩の弾丸が竜牙の顔面を直撃させ、顔が貫通し、竜牙の姿が消滅した。
シュー。
「今度は、アギャだ!!くらえ!!」
また、竜牙が現れ、巨大な火球を土龍に喰らわせた。
ボオオオオ。
ドン!!
「次から次へと!!ロック・バレット!!」
ズボッ。
ことごとく、一撃で倒される竜牙。
だが…。
「竜牙。時間稼ぎには良くやったわ。後は私が。」
愛はポケットから指輪を取り出した。
どうやらダイヤモンドの指輪のようだ。
「ダイヤモンド。宝石。宝石とはエナジーストーン。エナジーストーンはエナジープランにとって特別な『カバーチ』(武具)。どんな効力を持っているか使用するまでわからないバクチのようなもの。だけど、絶大なるエナジーを秘めている!!さあダイヤモンド。私に力を貸しなさい。」
ダイヤモンドの指輪は激しく輝き、粉々に砕けた。
砕けたダイヤモンドの結晶が愛のシールドと同化し始めた。
ピカピカビガー!!
「これは、エナジーマジックの強化!!あのダイヤモンドには補助の能力が備えられていたのね。このチャンスを逃さない!!」
愛の上昇したエナジーマジックは、全て愛のあの技に凝縮された。
キュルルル。
バリバリバリバリ。
雷鳴が轟く。
「竜牙どきなさい!!」
「愛!!なんだ!!その巨大なヴュックジャガは!?」
「違うわ。この電撃はヴュックジャガじゃない。これはもう雷よ!!『ビジャーレ』(雷撃)!!」
ピカッ。
ゴロゴロ。
ドジュー。
愛から放たれた巨大な電気「ビジャーレ」は、雷そのものだった。
土龍が黒焦げになった。
つづく。
ヒュンヒュン。
ドンドン!!
竜牙は岩をかわし、愛はシャナティック・アンドラン(空間移動術)を使い、岩をかわしていた。
「おい。愛!!いい加減にしろ!!俺を倒したいからって自分に当たる攻撃はやめとけ!!」
「あんた。ホンットにバカね。私がやってるわけないじゃない!!大岩を生み出すシリンティー(物質創造化)とそれを纏わせるエナジーパワー。とんでもないエナジープランの使い手よ!!」
「コロス!!」
その太くて低い声は空中に響き渡った。
「うるせー声だな~。エナジー使えない人にも聴こえるんじゃねーの?」
「それはないわ。相手はこれほど大きなエナジーを発してるんだもの。生身の人間は大丈夫よ。それよりどこにいるか…。まさか。」
愛は驚愕した。
今、愛と竜牙がいるのは、清水寺の上空。
その上空から見える山々。
山の一つから激しくエナジーが溢れ出ている。
よく見ると、そのエナジーたちが上空に集まり、シリンティーで大岩につくられていた。
それが竜牙と愛を襲っていたのだ。
「ん?愛がみてる方向に敵がいるのか?あの山か!?確かにエナジーがたくさん出てる!!特大のエナジーショットを撃ちこんでやろうか!!」
「はああああ~。」
竜牙はエナジーをためはじめた。
「やめなさい。竜牙。相手がわかった。無理よ。私たちじゃ相手にならないわ。」
「なんだよ。愛らしくないな。どうせマクロじゃないんだろ?」
「そうだけど、そういう問題でもないの。相手は私もエナジー部隊初等部で習ったから知っているの。日本三大巨神の一角『土龍』様。水龍様、金龍様と並ぶミクロ巨神よ。」
「でも、俺たちのこと殺そーとしてんじゃねーか。やっちまおうぜ。」
そのとき、山が動いた。
山から、巨大な目、巨大な腕、巨大な足と尻尾が出現した。
ドドドド。
その土龍の大きな目は、竜牙を睨んだ。
「キサマ、ヤマタノオロチだろ。二千年ぶりに復活したな。力も完全に取り戻しておらぬな。この機にお前をコロス。」
「ちょっとお待ちください!!土龍様!!私たちはヤマタノオロチではございません。どうか怒りをお鎮めてください。」
「オンナ。ドケ。オマエなどの話は聞かぬ。ワシはニオイで覚えているのだ。生まれ変わろうが、エナジーのニオイは変えられぬ。ヤマタノオロチの首の一つ、『火竜』のニオイだ。邪魔するなら、オンナ。オマエもコロス。」
「えっ。竜牙。あんたヤマタノオロチだったの?たしかに先輩たちでそういうこと言う人もいたけど。」
「俺は知らねーよ。でも俺は嬉しーよ?ヤマタノオロチってかっこいいもん。俺、ヘビとか爬虫類好きだし。」
「キモ。私がここであんたを殺せばいいのね?」
そのとき、地上から良太が飛んできた。
ビュン。
「ちょっと待て。愛。おまえら、告白タイムかと思ったらとんでもないことに巻き込まれてるな。」
「良太。傍観してるんなら、さっさと助けなさいよ。」
「もうやってるぜ。土龍様の攻撃が届いてねーだろ?」
気づけば、竜牙と愛の上空に、黒い巨大な盾ができていた。
「なんだこれ?」
「『カラネック・ディファール』(漆黒の盾)。鋼鉄で生成した盾に、俺のエナジーパワーを纏い、防御力が桁外れに上昇している。」
良太の生成した盾は、土龍の大岩を見事に防いでいる。
良太も愛と同じで、惑星ダイナソーのアルデランスに治療されたことによりパワーアップしている。
エナジーパワーの上昇。
良太は、シリンティーの使い手。
物質を生成して戦うのが得意。
シリンティーの精度が上がっている。
鋼鉄を素早く生成し、通常の鉄以上に硬度がある。
「良太!!すげーな。俺でも拳で破壊するのを躊躇したのに。」
「何よ。この頼りになる感じ。良太らしくないわ。」
「ったく。『カラネック・ディファール』はそんなに楽じゃねーつーの。俺が防御している間に、土龍様をなんとかしてくれ!!」
「へへ。山くらいにデカい龍か~。燃えるぜ~。それに今、午前中だし、太陽の光をいっぱい
浴びれる。エナジーをたくさん捻出できるぜっ!!」
「竜牙!!」
「愛。止めても無駄だぜ。あのデカい龍は俺を殺そうとしているんだろ?だったら迎え撃つまでだ。」
「はぁ。わかったわよ。このままじゃ私の命も土龍様に奪われかねない。エナジー部隊に、山本総隊長に相談したいけど、それどころじゃないか。わかったわ!!私も手を貸すわ!!」
「俺は一人でも平気だぜ。『ラビ』!!」
ズズズ。
太陽の光を吸収し、どんどんエナジーを上昇させていく竜牙。
「うっ。さっき私と戦った時よりエナジーパワーが上昇してる。だったら、私、サポートにまわるわ!!シャナティック・アンドラン(空間移動術)!!」
シュン。
愛は、瞬時に山のように大きい土龍の真上に瞬間移動した。
「倒せるとは思ってないわ。エナジーが桁外れだもの。土龍様。でも、竜牙に懸けるわ!!はあ~。私の最大出力の『ヴュックジャガ』!!」
バリバリドジュー!!
愛のヴュックジャガ(電撃)が山のように巨大な土龍の体全体に感電させた。
「グググ。」
土龍の動きが止まった。
「今よ!!竜牙!!」
竜牙はエナジーを掌に集中させ、直径20mほど大きなエナジー弾を完成させていた。
ズズズ。
「サンキュー。愛!!くらえ!!エナジーショット!!」
ドン!!
直径20mの巨大なエナジーショットが、沈黙している土龍に直撃した。
衝撃で激しく砂埃がたっている。
モクモクモク。
「へへ。アレくらいのエナジーショットだと山でも吹っ飛ばせるだろ。」
ギュン。
ズボ。
ズボ。
ズボ。
ズボ。
竜牙が気づいた時には、竜牙の上半身の胸から下がなくなっていた。
そして、上半身も野球の球程度の穴が複数できていた。
「は?なんだ?土龍の攻撃?」
土龍は名前の通りエナジーで土や石を生み出す。
前者は、土龍の体から岩を生み出し、エナジーパワーを纏わせて竜牙たちに攻撃した。
「ロック・レン」(大岩の嵐)。
後者は、石ころにエナジーパワーを纏わせ、スピードを乗せ、弾丸のように発射速度も上げ、攻撃力を高めた。
「ロック・バレット」(岩の弾丸)。
「ロック・バレット」は、攻撃力、スピードともに、ラビでパワーアップした竜牙を軽く凌駕していた。
「まずい。この攻撃は速すぎる。」
竜牙の頭によぎった。
最悪の展開が。
愛や良太の死。
それがすぐに浮かんだ。
前回の恐竜祭の恐怖が蘇ってきた。
「愛!!良太!!俺のことはいい!!すぐにエナジーを消して逃げろ!!」
「グフフ。オマエ。火竜。力を全く取り戻していないナ。そのオンナの攻撃の方がまだキク。全員、コロス。『ロック・バレット』。」
竜牙が全く反応できなかったロック・バレットが全方位に放たれた。
ズボズボズボズボズボズボズボズボ!!!!!!!!!!!!!
竜牙の体は粉々に貫かれ、消滅した。
ドジュー。
愛たちも死ぬ。
ジュッ。
愛と良太は手を繋いでいた。
死ぬ前のお別れだろうか?
良太と愛の周りに膜ができた。
ヴォン。
エナジーのオーラではない。
別の膜だ。
土龍のロック・バレットが次々と愛と良太を襲うが、その膜の中で岩の弾丸が消滅している。
愛と良太には攻撃が届かない。
「グググ。小僧。その技を使うとハ。今の日本人がそれを使えるとは思っていなかったゾ。」
「『ワールド』!!俺はエナジープランでもレアなんだ。ワールドがある限り、攻撃は届かない。」
良太は、自身と愛を中心に別の世界を作りだし、圧倒的エナジーパワーを誇る土龍の攻撃を別の世界に強制的に移動させたのだ。
「火竜よりよっぽどオモシロイ。ワシの部下にしてやるぞ。小僧。」
「土龍様。お褒めの言葉ありがとうございます。ですが、上をご覧ください。土龍様の嫌いなものがいますよ。」
「ナニ?」
「エナジーショット!!」
竜牙が、土龍の真上から先ほど同様に直径20mほどのエナジー弾を、土龍の頭に直撃させた。
ドン!!!
「グハ。火竜。さっき始末したハズだが。」
「俺は不死身なんだよ!!バーカ!!」
「『ロック・バレット』。」
ズボッ。
今度は岩の弾丸が竜牙の顔面を直撃させ、顔が貫通し、竜牙の姿が消滅した。
シュー。
「今度は、アギャだ!!くらえ!!」
また、竜牙が現れ、巨大な火球を土龍に喰らわせた。
ボオオオオ。
ドン!!
「次から次へと!!ロック・バレット!!」
ズボッ。
ことごとく、一撃で倒される竜牙。
だが…。
「竜牙。時間稼ぎには良くやったわ。後は私が。」
愛はポケットから指輪を取り出した。
どうやらダイヤモンドの指輪のようだ。
「ダイヤモンド。宝石。宝石とはエナジーストーン。エナジーストーンはエナジープランにとって特別な『カバーチ』(武具)。どんな効力を持っているか使用するまでわからないバクチのようなもの。だけど、絶大なるエナジーを秘めている!!さあダイヤモンド。私に力を貸しなさい。」
ダイヤモンドの指輪は激しく輝き、粉々に砕けた。
砕けたダイヤモンドの結晶が愛のシールドと同化し始めた。
ピカピカビガー!!
「これは、エナジーマジックの強化!!あのダイヤモンドには補助の能力が備えられていたのね。このチャンスを逃さない!!」
愛の上昇したエナジーマジックは、全て愛のあの技に凝縮された。
キュルルル。
バリバリバリバリ。
雷鳴が轟く。
「竜牙どきなさい!!」
「愛!!なんだ!!その巨大なヴュックジャガは!?」
「違うわ。この電撃はヴュックジャガじゃない。これはもう雷よ!!『ビジャーレ』(雷撃)!!」
ピカッ。
ゴロゴロ。
ドジュー。
愛から放たれた巨大な電気「ビジャーレ」は、雷そのものだった。
土龍が黒焦げになった。
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