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第十七エナジー 「恐竜は絶滅していない」
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8月になった。
今年も暑い夏だ。
竜牙は頻繁に会っていた良太とも会わず、一人でエナジー修行をするようになっていた。
どうやら必殺技を開発しているようだ。
愛も修行は順調のようだ。
医術エナジーの覚えは悪いようだが、エナジー研究でいい成果を出している。
竜牙を驚かせてやれる自信がある能力のようだ。
良太は初等部で基礎からエナジーを勉強している。
愛や竜牙と違ってマイペースに修行をしている。
良太の持っている能力「ワールド」は特異な能力のようだ。
同じワールドの使い手、エナジー部隊総隊長山本から念入りワールドの訓練を受けている。
今後の戦闘でどのような使われ方をするのだろうか。
8月の後半。
夏休みが終わる一週間前。
午後、竜牙はいつもの公園に出かけようとしていた。
竜牙自身は鉄棒でけんすいするのが日課になっていた。
その間に竜牙のアバターがエナジーの修行をするといった感じだ。
竜牙が出かけようとした瞬間、後ろに気配を感じた。
「誰だ!!その殺気。俺とやる気か?死ぬぜ?」
「は?あんた母さんを殺す気?馬鹿じゃないの?修行はいいけど、夏休みの宿題どこまで終わってるのよ!!」
「・・・3ページくらい。(ドリル50ページ中)」
「竜牙。あんたの方こそ、殺すわよ?そんな宿題もできない子が修行もできるわけないでしょ!!このままだったらあんた修学旅行行けないわよ?」
「別に修学旅行なんて行きたくねーし。京都なんか別に興味ない。お寺なんかみても楽しくない!!大阪のSSJJUU(大きい遊園地らしい)のが行きたいのに。」
「あらそう。勝手にしなさい。愛ちゃんや良太くんと一緒に修学旅行行けないわよ。」
「いやいや母さん。良太も愛も別のクラスだから関係ないって。」
「愛ちゃんも良太くんも私立の賢い中学行っちゃうでしょ?思い出作りたいんでしょ?清水寺で愛ちゃんに告白しちゃいなさいよ。」
「母さん、まじでやめて。どっかのマンガの影響受けまくり。ホント勘弁してほしい。」
すると、竜牙が玄関を開ける前に勝手にドアが開いた。
キィー。
「あれ?誰もいない。」
「下だ。気づけ。」
さこが玄関のドアを開けていた。
小さくて気づかなかった。
「なんかりゅうがの家ひさしぶりなの。まよちゃんいろんなところに行ったの。」
「あら~。まよちゃん、さこちゃんおかえりなさい。ずいぶん長い旅だったわね。母さん心配してたわよ。」
「心配するようなタマじゃねーだろ。」
「竜牙は相変わらず、余裕がなさそうで弱いな。エナジーも全然進歩してないな。」
「ちょっとは強くなったんだぜ。俺!!愛や良太もこの夏休み中、修行しまくなってるらしいぜ。俺よりは弱いけど。」
「ん?そんなこと興味あるわけないだろ。腹減ったな。まよもお腹すいたか?」
「まよちゃんもおなかすいたの。りょこうちゅう、あまくてかわいいものたべれなかったの。」
「それなら任せて!!まよちゃん。前から作りたかった一品があるの。ちょーと待っててね。」
竜牙の母親は台所に猛スピードでダッシュしていた。
巨大な明らかに業務用のボウルを取り出し、たくさん生クリームをかき混ぜ機で回し始めた。
ガガガガ。
「もう。母さん。また変なスイッチ入っちまった。」
とりあえず、竜牙とまよとさこはキッチンのイスに座った。
「で、まよとさこは今回どこ行ってたんだ?」
「寒い地方だ。南極と北極だ。どっちかに白熊がいるって聞いたから、まよを会わせてやりたくてな。」
「そりゃ白熊はいるだろうけど、会ったところで話もできないじゃん。」
「まよちゃんかなしかったの。まよちゃんはシロクマでかわいいけど、大きいシロクマさんこわくてかわいくなかった。」
「大人の熊はかわいくないぜ。日本に住んでいるクマも人を殺したり食べたりするらしいし。」
「わ。まよちゃん。人間なんか食べたくない。まずそうだもん。」
「おまえも大きくなったらデカくて恐くなるんじゃねーの?」
「まよちゃんは一生赤ちゃんなの!!りゅーがきらい。」
ドン!!
「ヘイお待ち!!」
竜牙の母親はテーブルの半分を覆い尽くす巨大なボウルに、高さ1mくらいの巨大なパフェを作った。
「軽く50人前よ。さこちゃん、まよちゃん召し上がれ。あっ。ちなみにまよちゃん。冷たいものを食べるときは頭が痛くなるアピールした方がかわいく見えるのよ?」
「えっ。そうなの?パク。イタタ。」
「まよのやつ。バカじゃねーか。」
「竜牙。まよへの暴言もそこまでにしろ。お前を消し炭にするぞ。」
「わっ。やべ。」
「ねえ。竜牙。まよちゃんとさこちゃんが帰ってきたんだし、どっか行く?夏休みももう終わりでしょ?」
「(さっきまで宿題がどーのこーの言ってたくせに。)俺、幕張の恐竜フェアに行きてー。」
「竜牙。恐竜好きなのか?」
「当たり前だろ。男のロマンだろ?」
「えっ。まよちゃんもきょうりゅー好きなの。遊んでくれたの。」
「おまえの体、トカゲだと思ってたけど、恐竜だったのか?」
「もうっ。りゅーくんはトカゲじゃないもん。ドラゴンだもん!!りゅーくん怒ったら、つおいんだよ。」
「俺より強いわけない。そんな緑。」
「恐竜フェアって何やってるんだ。恐竜たちがいるのか?」
「いるわけねーだろ。絶滅してんだから。化石とか模型とか、精巧に作られた恐竜たちもいると思うけど。」
「あっ。絶滅したことになってるんだ。恐竜。そっかどっかの本にもそう書いていたな。」
「絶滅してないの?って何情報?」
「さことまよはこの前、恐竜に会ったばっかりだからな。なあまよ。」
「そーなの。きょうりゅー好きなの~。」
「え~。俺にも恐竜会わせろよ~。ティラノサウルスに会いたい。」
「そうか。いいぞ。じゃあお前のアバターを出せ。」
「えっ。俺、本体じゃまずいのか?」
「死んでもいいならそれでもいいが。」
「そっか。でかいから危ないか。生身でライオンに会うのと同じようなものか。せっかくだから、良太と愛も連れていこーよ。あいつらにも気分転換させてやらねーと。」
「竜牙がそんな気配りできるなんて。やっぱり愛ちゃんのこと・・・。うふふ。」
「ちげーよ。おっと俺のアバターアバター。」
ヴォン。
もう一人の竜牙、アバターを出した。
さこは別の空間を出し、竜牙アバターとまよもその空間に入っていった。
「あっ。さこちゃんとまよちゃん。パフェ全部食べる前に行っちゃったわ。」
「俺と母さんで食べれるか。あと30人前くらいあんじゃねーか?」
「食べ物を粗末にしちゃダメ。死ぬ気で食べるわよ。パクパク。」
その後、竜牙と竜牙の母親は三日間の腹痛に苦しむことになる。
ここは、神奈川県横須賀のエナジー部隊の基地。
エナジー部隊の初等部、高等部で良太と愛が授業を受けている。
良太は基礎体力の向上の訓練中。
愛はエナジー研究の授業中。
エナジー研究の授業の担任はメガネをかけた寺島先生。
寺島先生は33歳、独身のオタク系メガネ男子。
身長173cm、体重62kg。
お医者さんのように白衣を着ている。
「鈴中さん。新しい術の調子はどうですか?」
「まだまだですけど、なんかいい感じになってきています。私の『ヴュックジャガ』(電撃)がとても馴染んできています。」
バリバリ。
愛は片手にヴュックジャガを纏っていた。
「それでいいんです。鈴中さんの短所であるエナジーパワーを補うことができます。」
「これであいつを貫くと思うと、私、なんかゾクゾクしちゃいます。うふふふ。」
「あいつって誰のことだよ?俺のことか?」
そこにさこの空間移動で移動してきた竜牙アバターがいた。
さことまよもいる。
「わっ。竜牙。いつからいるの?キモ。あっ。さこ様、まよ様。お久しぶりです。」
「愛か。良太は別の部屋にいるのか。」
シュン。
エナジー部隊総隊長山本、岡田先生が高速でこの教室まで移動してきた。
「話には伺っていました。貴方様がマクロのまこ様と同じ宇宙を粛清する『アッカシュガンガ(銀河クラス)』のさこ様ですね。」
「そうだ。戦いに来たわけじゃない。戦いたかったら相手してやるけど、わかるだろ?」
「そんな滅相にもございません。本日はどういったご用件で?」
「竜牙が恐竜をみたいというから見せてやるんだが、愛と良太も連れて行きたいとのことだ。」
「何とそのようなことに、鈴中行ってくるか?」
「えっ。恐竜ですか?まるで興味はないですが、さこ様たちと同行できるので、ぜひ参加させていただきます。私のエナジーの向上に繋がると思いますので。」
「よし。わかった。行って来い。後は中西(良太)だな。」
「良太には選択肢は与えません。」
「ん~。他にうちの高等部から出そうか。加賀美!!長谷!!おまえら鈴中と一緒に行って来い!!」
「えっ。総隊長。本気ですか?危ないことだったらどうするんですか?私、そんなに強くないし。愛ちゃんにも前の入学戦闘ですぐに負けちゃったし。」
「加賀美。お前の医術エナジーは高等部で一番できるだろ?もしもの時は鈴中を助けてやれ。あいつの医術エナジーはまだまだだ。」
「わかりました。もう。総隊長。お詫びに高等部卒業してから、私の希望している部隊に入れてくださいね。」
「俺も行くの?前に鈴中に俺の全裸を医術エナジーの授業で見られてから、口聞いてもらってないんだけど。」
「なんか知らんが、人数が増えたな。えっと良太もだな。」
さこは強制的な良太を空間移動術で呼び寄せた。
ビュン。
「あれ?俺、筋トレしていたのに。てかみんないる。なんで?」
「へへ。今から恐竜に会いに行くだよ。みんなで。」
「なんで恐竜?一体なんの話?」
「無駄話もそこまでだ。行くぞ。」
さことまよと竜牙アバターと愛と良太と加賀美と長谷は、さこの空間移動術でどこかに消えた。
ビュン。
つづく。
今年も暑い夏だ。
竜牙は頻繁に会っていた良太とも会わず、一人でエナジー修行をするようになっていた。
どうやら必殺技を開発しているようだ。
愛も修行は順調のようだ。
医術エナジーの覚えは悪いようだが、エナジー研究でいい成果を出している。
竜牙を驚かせてやれる自信がある能力のようだ。
良太は初等部で基礎からエナジーを勉強している。
愛や竜牙と違ってマイペースに修行をしている。
良太の持っている能力「ワールド」は特異な能力のようだ。
同じワールドの使い手、エナジー部隊総隊長山本から念入りワールドの訓練を受けている。
今後の戦闘でどのような使われ方をするのだろうか。
8月の後半。
夏休みが終わる一週間前。
午後、竜牙はいつもの公園に出かけようとしていた。
竜牙自身は鉄棒でけんすいするのが日課になっていた。
その間に竜牙のアバターがエナジーの修行をするといった感じだ。
竜牙が出かけようとした瞬間、後ろに気配を感じた。
「誰だ!!その殺気。俺とやる気か?死ぬぜ?」
「は?あんた母さんを殺す気?馬鹿じゃないの?修行はいいけど、夏休みの宿題どこまで終わってるのよ!!」
「・・・3ページくらい。(ドリル50ページ中)」
「竜牙。あんたの方こそ、殺すわよ?そんな宿題もできない子が修行もできるわけないでしょ!!このままだったらあんた修学旅行行けないわよ?」
「別に修学旅行なんて行きたくねーし。京都なんか別に興味ない。お寺なんかみても楽しくない!!大阪のSSJJUU(大きい遊園地らしい)のが行きたいのに。」
「あらそう。勝手にしなさい。愛ちゃんや良太くんと一緒に修学旅行行けないわよ。」
「いやいや母さん。良太も愛も別のクラスだから関係ないって。」
「愛ちゃんも良太くんも私立の賢い中学行っちゃうでしょ?思い出作りたいんでしょ?清水寺で愛ちゃんに告白しちゃいなさいよ。」
「母さん、まじでやめて。どっかのマンガの影響受けまくり。ホント勘弁してほしい。」
すると、竜牙が玄関を開ける前に勝手にドアが開いた。
キィー。
「あれ?誰もいない。」
「下だ。気づけ。」
さこが玄関のドアを開けていた。
小さくて気づかなかった。
「なんかりゅうがの家ひさしぶりなの。まよちゃんいろんなところに行ったの。」
「あら~。まよちゃん、さこちゃんおかえりなさい。ずいぶん長い旅だったわね。母さん心配してたわよ。」
「心配するようなタマじゃねーだろ。」
「竜牙は相変わらず、余裕がなさそうで弱いな。エナジーも全然進歩してないな。」
「ちょっとは強くなったんだぜ。俺!!愛や良太もこの夏休み中、修行しまくなってるらしいぜ。俺よりは弱いけど。」
「ん?そんなこと興味あるわけないだろ。腹減ったな。まよもお腹すいたか?」
「まよちゃんもおなかすいたの。りょこうちゅう、あまくてかわいいものたべれなかったの。」
「それなら任せて!!まよちゃん。前から作りたかった一品があるの。ちょーと待っててね。」
竜牙の母親は台所に猛スピードでダッシュしていた。
巨大な明らかに業務用のボウルを取り出し、たくさん生クリームをかき混ぜ機で回し始めた。
ガガガガ。
「もう。母さん。また変なスイッチ入っちまった。」
とりあえず、竜牙とまよとさこはキッチンのイスに座った。
「で、まよとさこは今回どこ行ってたんだ?」
「寒い地方だ。南極と北極だ。どっちかに白熊がいるって聞いたから、まよを会わせてやりたくてな。」
「そりゃ白熊はいるだろうけど、会ったところで話もできないじゃん。」
「まよちゃんかなしかったの。まよちゃんはシロクマでかわいいけど、大きいシロクマさんこわくてかわいくなかった。」
「大人の熊はかわいくないぜ。日本に住んでいるクマも人を殺したり食べたりするらしいし。」
「わ。まよちゃん。人間なんか食べたくない。まずそうだもん。」
「おまえも大きくなったらデカくて恐くなるんじゃねーの?」
「まよちゃんは一生赤ちゃんなの!!りゅーがきらい。」
ドン!!
「ヘイお待ち!!」
竜牙の母親はテーブルの半分を覆い尽くす巨大なボウルに、高さ1mくらいの巨大なパフェを作った。
「軽く50人前よ。さこちゃん、まよちゃん召し上がれ。あっ。ちなみにまよちゃん。冷たいものを食べるときは頭が痛くなるアピールした方がかわいく見えるのよ?」
「えっ。そうなの?パク。イタタ。」
「まよのやつ。バカじゃねーか。」
「竜牙。まよへの暴言もそこまでにしろ。お前を消し炭にするぞ。」
「わっ。やべ。」
「ねえ。竜牙。まよちゃんとさこちゃんが帰ってきたんだし、どっか行く?夏休みももう終わりでしょ?」
「(さっきまで宿題がどーのこーの言ってたくせに。)俺、幕張の恐竜フェアに行きてー。」
「竜牙。恐竜好きなのか?」
「当たり前だろ。男のロマンだろ?」
「えっ。まよちゃんもきょうりゅー好きなの。遊んでくれたの。」
「おまえの体、トカゲだと思ってたけど、恐竜だったのか?」
「もうっ。りゅーくんはトカゲじゃないもん。ドラゴンだもん!!りゅーくん怒ったら、つおいんだよ。」
「俺より強いわけない。そんな緑。」
「恐竜フェアって何やってるんだ。恐竜たちがいるのか?」
「いるわけねーだろ。絶滅してんだから。化石とか模型とか、精巧に作られた恐竜たちもいると思うけど。」
「あっ。絶滅したことになってるんだ。恐竜。そっかどっかの本にもそう書いていたな。」
「絶滅してないの?って何情報?」
「さことまよはこの前、恐竜に会ったばっかりだからな。なあまよ。」
「そーなの。きょうりゅー好きなの~。」
「え~。俺にも恐竜会わせろよ~。ティラノサウルスに会いたい。」
「そうか。いいぞ。じゃあお前のアバターを出せ。」
「えっ。俺、本体じゃまずいのか?」
「死んでもいいならそれでもいいが。」
「そっか。でかいから危ないか。生身でライオンに会うのと同じようなものか。せっかくだから、良太と愛も連れていこーよ。あいつらにも気分転換させてやらねーと。」
「竜牙がそんな気配りできるなんて。やっぱり愛ちゃんのこと・・・。うふふ。」
「ちげーよ。おっと俺のアバターアバター。」
ヴォン。
もう一人の竜牙、アバターを出した。
さこは別の空間を出し、竜牙アバターとまよもその空間に入っていった。
「あっ。さこちゃんとまよちゃん。パフェ全部食べる前に行っちゃったわ。」
「俺と母さんで食べれるか。あと30人前くらいあんじゃねーか?」
「食べ物を粗末にしちゃダメ。死ぬ気で食べるわよ。パクパク。」
その後、竜牙と竜牙の母親は三日間の腹痛に苦しむことになる。
ここは、神奈川県横須賀のエナジー部隊の基地。
エナジー部隊の初等部、高等部で良太と愛が授業を受けている。
良太は基礎体力の向上の訓練中。
愛はエナジー研究の授業中。
エナジー研究の授業の担任はメガネをかけた寺島先生。
寺島先生は33歳、独身のオタク系メガネ男子。
身長173cm、体重62kg。
お医者さんのように白衣を着ている。
「鈴中さん。新しい術の調子はどうですか?」
「まだまだですけど、なんかいい感じになってきています。私の『ヴュックジャガ』(電撃)がとても馴染んできています。」
バリバリ。
愛は片手にヴュックジャガを纏っていた。
「それでいいんです。鈴中さんの短所であるエナジーパワーを補うことができます。」
「これであいつを貫くと思うと、私、なんかゾクゾクしちゃいます。うふふふ。」
「あいつって誰のことだよ?俺のことか?」
そこにさこの空間移動で移動してきた竜牙アバターがいた。
さことまよもいる。
「わっ。竜牙。いつからいるの?キモ。あっ。さこ様、まよ様。お久しぶりです。」
「愛か。良太は別の部屋にいるのか。」
シュン。
エナジー部隊総隊長山本、岡田先生が高速でこの教室まで移動してきた。
「話には伺っていました。貴方様がマクロのまこ様と同じ宇宙を粛清する『アッカシュガンガ(銀河クラス)』のさこ様ですね。」
「そうだ。戦いに来たわけじゃない。戦いたかったら相手してやるけど、わかるだろ?」
「そんな滅相にもございません。本日はどういったご用件で?」
「竜牙が恐竜をみたいというから見せてやるんだが、愛と良太も連れて行きたいとのことだ。」
「何とそのようなことに、鈴中行ってくるか?」
「えっ。恐竜ですか?まるで興味はないですが、さこ様たちと同行できるので、ぜひ参加させていただきます。私のエナジーの向上に繋がると思いますので。」
「よし。わかった。行って来い。後は中西(良太)だな。」
「良太には選択肢は与えません。」
「ん~。他にうちの高等部から出そうか。加賀美!!長谷!!おまえら鈴中と一緒に行って来い!!」
「えっ。総隊長。本気ですか?危ないことだったらどうするんですか?私、そんなに強くないし。愛ちゃんにも前の入学戦闘ですぐに負けちゃったし。」
「加賀美。お前の医術エナジーは高等部で一番できるだろ?もしもの時は鈴中を助けてやれ。あいつの医術エナジーはまだまだだ。」
「わかりました。もう。総隊長。お詫びに高等部卒業してから、私の希望している部隊に入れてくださいね。」
「俺も行くの?前に鈴中に俺の全裸を医術エナジーの授業で見られてから、口聞いてもらってないんだけど。」
「なんか知らんが、人数が増えたな。えっと良太もだな。」
さこは強制的な良太を空間移動術で呼び寄せた。
ビュン。
「あれ?俺、筋トレしていたのに。てかみんないる。なんで?」
「へへ。今から恐竜に会いに行くだよ。みんなで。」
「なんで恐竜?一体なんの話?」
「無駄話もそこまでだ。行くぞ。」
さことまよと竜牙アバターと愛と良太と加賀美と長谷は、さこの空間移動術でどこかに消えた。
ビュン。
つづく。
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