90 / 184
第86エナジー 「宇宙三戦士とは?」
しおりを挟む
「竜牙」と「アーク」が「恐竜星」に来て一ヶ月がたった。
今日は「竜牙」が「エナジー学」を恐竜たちに教え、「アーク」が「エナジー武道」を恐竜たちに教えていた。
「今日の組み手はきつかったな~。恐竜たち、ドンドン強くなってきたからしんどいな~。今度から『竜牙』が『エナジー武道』担当しろよ。俺はスタミナがもたん。」
「別にいいぜ。恐竜たちなんか何匹相手にしたって全然余裕だぜ。今から、『ディノヒューマン』に訓練内容報告しに行くの?」
「当たり前だろ。報告連絡相談は常識だ。」
「『アーク』と『ディノヒューマン』話なげーじゃん。俺退屈だから、早く自主トレしてー。」
「おまえ講師として自覚なさすぎ。だからガキなんだ。」
「アーク」と「竜牙」は「ディノヒューマン」が住んでいる木の館に行った。
「『ディノヒューマン』さん。今日の訓練の結果を報告します。」
「『アーク』と『竜牙』ですか。今日は珍しいお肉があるので一緒に食べなさい。」
「竜牙」と「アーク」は夕食を呼ばれることになった。
「これは、この『恐竜星』でも滅多に獲れない希少種『エナサウルス』の肉です。ステーキにしてますので、おいしく召し上がれ。」
「地球の俺がしょっちゅう恐竜図鑑読んでるけど、そんな恐竜聞いたことない。モグモグ。うめーーー。なんか甘みがあって濃厚で、パワーがエナジーが漲ってくるような肉だな。おい。」
「ほんとだ。激ウマ。『ディノヒューマン』さん。『エナサウルス』って『エナモン』のような特別エナジー生物ですか?」
「そうです。この『恐竜星』の恐竜たちは今から6500万年前に『地球』から連れてきた恐竜たちなのですが、私の知らない種がいつの間にか紛れ込んでいました。それが、光とエナジーを発する恐竜『エナサウルス』でした。どこからやってきたのか、マクロの私にもわかりません。『恐竜星』では知性がない恐竜は食物として、食べてもいい決まりになっています。初めて食べた時は美味しさとエナジーアップに驚きました。以前、『さこ』様と『まよ』様が滞在中にも召し上がってもらいました。」
「あいつら、食い意地だけは張ってるからな~。どれくらい『恐竜星』にいたの?あいつら。」
「三日間ですね。何事もなくて良かったです。」
「てか、『ディノヒューマン』も『アーク』もなんであいつらのことそんなにビビってるの?そりゃたしかにエナジーの量はすごすぎるけど。そんなに暴れん坊じゃないぜ。」
「おまえ、『宇宙三戦士』の恐さ知らなすぎ。『まこ』様、『さこ』様の機嫌を損ねただけで破壊された惑星、銀河の数は数えきれないって言われてるぜ。」
「そもそも、『宇宙三戦士』ってなんなんだ?桁外れに強いヤツらってことしかわからねー。」
「『竜牙』!!おまえ今更それかよ!!一緒に暮らしてたんじゃねーのかよ!!」
「えー。一緒にいるときはただの生意気なクマだったし。あんまり考えたことなかったんだよ。」
「では『竜牙』。私が話しましょう。『宇宙三戦士』のことを。今から10年ほど前に、宇宙から『惑星クラス』以上のマクロを対象に一斉にエナジー通信が入りました。」
「あと15年後。我が宇宙を滅ぼそうとする者たちが現れる。その防衛として、我が宇宙のエナジー半分の力を有した戦士を三体誕生させる。我がマクロたち。その三体の戦士とともに、15年後の宇宙戦争で勝利を掴め。」
「という内容でした。宇宙からのエナジー通信など、何億年も生きている私でも初めてのことでした。『恐竜星』に初めて現れた『宇宙三戦士』は『まこ』様でした。たしか5年ほど前、唐突に現れた『まこ』様はいきなり大型の恐竜たちを、『まこ』様の強烈な殺意のあるエナジーに晒され、数千体も焼き殺したのです。殺した理由を私は『まこ』様に尋ねました。すると」
「あのトカゲの目つきが気に入らん。デカイくせに弱いなんて、生きている意味あるのか?ミクロ生物存在する必要あるか?宇宙戦争に役に立つか?」
「と『まこ』様はおっしゃっていました。」
「なんかあいつらが悪者にしか見えなくなってきた。」
「『ケミエナ星』にも5年ほど前に来たぜ。『ケミエナ星』の警戒網を一瞬にしてすり抜けて『まこ』様は入ってきた。」
「おーい。この星で一番偉いミクロは誰だーーー!!答えろ。・・・・あ~めんど。殺そ。」
「『まこ』様はエナジーを放出し、『ケミエナ星』の街一つを蒸発させた。俺と『ブラウド』と『アルガンドル』『マールル』が急いで『まこ』様の元へ駆けつけ、話をした。」
「へ~。おまえら、雑魚ミクロのくせに、マクロを倒す研究しているのか。面白いじゃん。じゃあ今度からお前らはオレたちの傘下だ。『宇宙三戦士所属』を名乗れ。」
「『まこ』様は恐ろしい方だった。ミクロを殺すこと、マクロや星を破壊することに全く躊躇をしない方だった。でも変わった。変わりましたよね?『ディノヒューマン』さん。」
「同意見です。『アーク』。『竜牙』と一緒に3年前『恐竜星』にきていたときの『さこ』様は、すごく穏やかになっておられていました。以前の『さこ』様も『まこ』様同様、少しでも『まよ』様を侮辱されたり、危害を加えられそうになると、対象者の住む星や銀河が消し飛んだという話があります。ですが、『さこ』様は『竜牙』の地球の仲間に気遣った様子などもあり、変化を感じられました。」
「『まこ』様もです。3年前『竜牙』がマクロに復讐するため、『まこ』様から『地球』にくるように呼ばれました。そのときの『まこ』様は以前とは違いました。『竜牙』に対して思いやりがあったように思えました。」
「そうだったのか。全然気づかなかったな。」
「そうだな。『竜牙』。お前はまだまだ大したことないけど、偉業を成し遂げたとすれば、『宇宙三戦士』を優しくしたということだな。」
「なんだよ。ソレ。全然嬉しくない。」
「でもそうでしょうね。『宇宙三戦士』様たちが『地球』でミクロ生物と接しているうちに感情移入したことは間違いないでしょうね。『竜牙』。さすがです。」
「だから嬉しくないって。俺は俺のエナジーのことで褒められたいの!!」
「それにしても、今『まこ』様たちどうしているんだろうな。」
「そういや最近、こねーよな。あいつら過去にいた場所なら独特の強大なエナジーで感知できるけど、エナジーの質を自由自在に操りやがるし、強弱も常に変化し続けているから、現在の場所が特定できねーよ。」
「それだけ、『宇宙三戦士』の力が強大ということです。私も足元にも及ばない。」
「俺の今の強さ見せてやりてーのによ~。」
「いや、絶対、雑魚扱い間違いない。お前通常時のエナジー力、億もいってないじゃん。」
「それは『アーク』もだろ!!俺には無限のエナジー体がいるからいいの!!」
その頃、地球の「竜牙」の元に宿命のライバルが現れようとしていた。
次回。 第87エナジー 「最悪の転校生」
今日は「竜牙」が「エナジー学」を恐竜たちに教え、「アーク」が「エナジー武道」を恐竜たちに教えていた。
「今日の組み手はきつかったな~。恐竜たち、ドンドン強くなってきたからしんどいな~。今度から『竜牙』が『エナジー武道』担当しろよ。俺はスタミナがもたん。」
「別にいいぜ。恐竜たちなんか何匹相手にしたって全然余裕だぜ。今から、『ディノヒューマン』に訓練内容報告しに行くの?」
「当たり前だろ。報告連絡相談は常識だ。」
「『アーク』と『ディノヒューマン』話なげーじゃん。俺退屈だから、早く自主トレしてー。」
「おまえ講師として自覚なさすぎ。だからガキなんだ。」
「アーク」と「竜牙」は「ディノヒューマン」が住んでいる木の館に行った。
「『ディノヒューマン』さん。今日の訓練の結果を報告します。」
「『アーク』と『竜牙』ですか。今日は珍しいお肉があるので一緒に食べなさい。」
「竜牙」と「アーク」は夕食を呼ばれることになった。
「これは、この『恐竜星』でも滅多に獲れない希少種『エナサウルス』の肉です。ステーキにしてますので、おいしく召し上がれ。」
「地球の俺がしょっちゅう恐竜図鑑読んでるけど、そんな恐竜聞いたことない。モグモグ。うめーーー。なんか甘みがあって濃厚で、パワーがエナジーが漲ってくるような肉だな。おい。」
「ほんとだ。激ウマ。『ディノヒューマン』さん。『エナサウルス』って『エナモン』のような特別エナジー生物ですか?」
「そうです。この『恐竜星』の恐竜たちは今から6500万年前に『地球』から連れてきた恐竜たちなのですが、私の知らない種がいつの間にか紛れ込んでいました。それが、光とエナジーを発する恐竜『エナサウルス』でした。どこからやってきたのか、マクロの私にもわかりません。『恐竜星』では知性がない恐竜は食物として、食べてもいい決まりになっています。初めて食べた時は美味しさとエナジーアップに驚きました。以前、『さこ』様と『まよ』様が滞在中にも召し上がってもらいました。」
「あいつら、食い意地だけは張ってるからな~。どれくらい『恐竜星』にいたの?あいつら。」
「三日間ですね。何事もなくて良かったです。」
「てか、『ディノヒューマン』も『アーク』もなんであいつらのことそんなにビビってるの?そりゃたしかにエナジーの量はすごすぎるけど。そんなに暴れん坊じゃないぜ。」
「おまえ、『宇宙三戦士』の恐さ知らなすぎ。『まこ』様、『さこ』様の機嫌を損ねただけで破壊された惑星、銀河の数は数えきれないって言われてるぜ。」
「そもそも、『宇宙三戦士』ってなんなんだ?桁外れに強いヤツらってことしかわからねー。」
「『竜牙』!!おまえ今更それかよ!!一緒に暮らしてたんじゃねーのかよ!!」
「えー。一緒にいるときはただの生意気なクマだったし。あんまり考えたことなかったんだよ。」
「では『竜牙』。私が話しましょう。『宇宙三戦士』のことを。今から10年ほど前に、宇宙から『惑星クラス』以上のマクロを対象に一斉にエナジー通信が入りました。」
「あと15年後。我が宇宙を滅ぼそうとする者たちが現れる。その防衛として、我が宇宙のエナジー半分の力を有した戦士を三体誕生させる。我がマクロたち。その三体の戦士とともに、15年後の宇宙戦争で勝利を掴め。」
「という内容でした。宇宙からのエナジー通信など、何億年も生きている私でも初めてのことでした。『恐竜星』に初めて現れた『宇宙三戦士』は『まこ』様でした。たしか5年ほど前、唐突に現れた『まこ』様はいきなり大型の恐竜たちを、『まこ』様の強烈な殺意のあるエナジーに晒され、数千体も焼き殺したのです。殺した理由を私は『まこ』様に尋ねました。すると」
「あのトカゲの目つきが気に入らん。デカイくせに弱いなんて、生きている意味あるのか?ミクロ生物存在する必要あるか?宇宙戦争に役に立つか?」
「と『まこ』様はおっしゃっていました。」
「なんかあいつらが悪者にしか見えなくなってきた。」
「『ケミエナ星』にも5年ほど前に来たぜ。『ケミエナ星』の警戒網を一瞬にしてすり抜けて『まこ』様は入ってきた。」
「おーい。この星で一番偉いミクロは誰だーーー!!答えろ。・・・・あ~めんど。殺そ。」
「『まこ』様はエナジーを放出し、『ケミエナ星』の街一つを蒸発させた。俺と『ブラウド』と『アルガンドル』『マールル』が急いで『まこ』様の元へ駆けつけ、話をした。」
「へ~。おまえら、雑魚ミクロのくせに、マクロを倒す研究しているのか。面白いじゃん。じゃあ今度からお前らはオレたちの傘下だ。『宇宙三戦士所属』を名乗れ。」
「『まこ』様は恐ろしい方だった。ミクロを殺すこと、マクロや星を破壊することに全く躊躇をしない方だった。でも変わった。変わりましたよね?『ディノヒューマン』さん。」
「同意見です。『アーク』。『竜牙』と一緒に3年前『恐竜星』にきていたときの『さこ』様は、すごく穏やかになっておられていました。以前の『さこ』様も『まこ』様同様、少しでも『まよ』様を侮辱されたり、危害を加えられそうになると、対象者の住む星や銀河が消し飛んだという話があります。ですが、『さこ』様は『竜牙』の地球の仲間に気遣った様子などもあり、変化を感じられました。」
「『まこ』様もです。3年前『竜牙』がマクロに復讐するため、『まこ』様から『地球』にくるように呼ばれました。そのときの『まこ』様は以前とは違いました。『竜牙』に対して思いやりがあったように思えました。」
「そうだったのか。全然気づかなかったな。」
「そうだな。『竜牙』。お前はまだまだ大したことないけど、偉業を成し遂げたとすれば、『宇宙三戦士』を優しくしたということだな。」
「なんだよ。ソレ。全然嬉しくない。」
「でもそうでしょうね。『宇宙三戦士』様たちが『地球』でミクロ生物と接しているうちに感情移入したことは間違いないでしょうね。『竜牙』。さすがです。」
「だから嬉しくないって。俺は俺のエナジーのことで褒められたいの!!」
「それにしても、今『まこ』様たちどうしているんだろうな。」
「そういや最近、こねーよな。あいつら過去にいた場所なら独特の強大なエナジーで感知できるけど、エナジーの質を自由自在に操りやがるし、強弱も常に変化し続けているから、現在の場所が特定できねーよ。」
「それだけ、『宇宙三戦士』の力が強大ということです。私も足元にも及ばない。」
「俺の今の強さ見せてやりてーのによ~。」
「いや、絶対、雑魚扱い間違いない。お前通常時のエナジー力、億もいってないじゃん。」
「それは『アーク』もだろ!!俺には無限のエナジー体がいるからいいの!!」
その頃、地球の「竜牙」の元に宿命のライバルが現れようとしていた。
次回。 第87エナジー 「最悪の転校生」
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
婚約者に消えろと言われたので湖に飛び込んだら、気づけば三年が経っていました。
束原ミヤコ
恋愛
公爵令嬢シャロンは、王太子オリバーの婚約者に選ばれてから、厳しい王妃教育に耐えていた。
だが、十六歳になり貴族学園に入学すると、オリバーはすでに子爵令嬢エミリアと浮気をしていた。
そしてある冬のこと。オリバーに「私の為に消えろ」というような意味のことを告げられる。
全てを諦めたシャロンは、精霊の湖と呼ばれている学園の裏庭にある湖に飛び込んだ。
気づくと、見知らぬ場所に寝かされていた。
そこにはかつて、病弱で体の小さかった辺境伯家の息子アダムがいた。
すっかり立派になったアダムは「あれから三年、君は目覚めなかった」と言った――。
王が気づいたのはあれから十年後
基本二度寝
恋愛
王太子は妃の肩を抱き、反対の手には息子の手を握る。
妃はまだ小さい娘を抱えて、夫に寄り添っていた。
仲睦まじいその王族家族の姿は、国民にも評判がよかった。
側室を取ることもなく、子に恵まれた王家。
王太子は妃を優しく見つめ、妃も王太子を愛しく見つめ返す。
王太子は今日、父から王の座を譲り受けた。
新たな国王の誕生だった。
【完結】7年待った婚約者に「年増とは結婚できない」と婚約破棄されましたが、結果的に若いツバメと縁が結ばれたので平気です
岡崎 剛柔
恋愛
「伯爵令嬢マリアンヌ・ランドルフ。今日この場にて、この僕――グルドン・シルフィードは君との婚約を破棄する。理由は君が25歳の年増になったからだ」
私は7年間も諸外国の旅行に行っていたグルドンにそう言われて婚約破棄された。
しかも貴族たちを大勢集めたパーティーの中で。
しかも私を年増呼ばわり。
はあ?
あなたが勝手に旅行に出て帰って来なかったから、私はこの年までずっと結婚できずにいたんですけど!
などと私の怒りが爆発しようだったとき、グルドンは新たな人間と婚約すると言い出した。
その新たな婚約者は何とタキシードを着た、6、7歳ぐらいの貴族子息で……。
隣の人妻としているいけないこと
ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。
そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。
しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。
彼女の夫がしかけたものと思われ…
側妃に追放された王太子
基本二度寝
ファンタジー
「王が倒れた今、私が王の代理を務めます」
正妃は数年前になくなり、側妃の女が現在正妃の代わりを務めていた。
そして、国王が体調不良で倒れた今、側妃は貴族を集めて宣言した。
王の代理が側妃など異例の出来事だ。
「手始めに、正妃の息子、現王太子の婚約破棄と身分の剥奪を命じます」
王太子は息を吐いた。
「それが国のためなら」
貴族も大臣も側妃の手が及んでいる。
無駄に抵抗するよりも、王太子はそれに従うことにした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる