68 / 184
第65エナジー 「解剖」
しおりを挟む
「フレアミスト」は「竜牙」を抱きかかえるのと同時に、「竜牙」の衣類を全て破き、「竜牙」エナジー体の体の中に手を入れた。
「やっぱり『竜牙』ちゃん。生物じゃないわね。この衣類も物質じゃなくてエナジーで創られた見せかけの衣類よね?体の中には、空洞になってて臓器とか入ってないわね。」
「(痛みはないが、極めて不快すぎる。もし俺、本体がされていると思うと死ぬより地獄だ。)」
今度は、「竜牙」の足を引きちぎり、腕や指を引きちぎっては、じっと観察している。
「これは、ただのエナジーできた人形ってことになるのかしら?てことは、『竜牙』ちゃんを操作している本体がいるってこと?『竜牙』ちゃん!!答えなさい!!優しいお姉さんが怒るわよ。」
足と腕を引きちぎられ、「竜牙」もだるま状態になりながら、
「たしかに俺の本体はいるぜ。だがそいつはエナジーが使えない。俺もなんでこんな能力が使えるかわからないんだ。」
「じゃあお姉さんと一緒に考えましょ。うふ。」
と言いながら、「竜牙」の首を無理やり引っ張り、胴体から首を引き抜いた。「フレアミスト」は「竜牙」の生首を抱きかかえながら話しだした。
「私ね、お気に入りの男の首を集めるのが好きなの。『竜牙』ちゃん、イケメンじゃないけど、なんか気に入ったからこのまま持って帰るわ。だから私と一緒にこの星の最後を見届けましょ。私、今、『ファイガー』と戦っているあのイケメンの首も欲しいの~。」
「『アーク』のことか!!」
「うんそうそう。メガネかけてない方ね。『ファイガー』のバカ、苦戦してるから手を貸してあげるわ。いってらっしゃい。『一つ目火の玉3兄弟』。」
火の玉3体は、「アーク」「アルガンドル」と「ファイガー」が戦っている方へ向かった。
「やめろ!!」
「『竜牙』ちゃん。辛い現実から目を背けてはダメ。」
「アーク」と「アルガンドル」は「ファイガー」に対し、「斥力」を発生させながら戦っている。死角から近づいてくる火の玉たちに全く気がついていない。
ズボ!!
火の玉の一体は、「アルガンドル」の背後から背中を貫いた。
「『アルガンドル』!!なんだ!!お前らはどっから湧いてきた!?『エナジーガ・・・』。」
「アーク」が火の玉たちに銃口を構えた瞬間、「アーク」は「ファイガー」に食われてしまった。
ガブ。
「ちょっと『ファイガー』のバカ!!何やってのよ!!そのイケメンの首欲しかったのに。あとで覚えときなさいよ。じゃあもうこの星の主力メンバーは全員死んだってことになるのかしら?そろそろ消しちゃおうかな?」
「フレアミスト」は「ケミエナ星」上空に巨大な「フレアボール」を作り始めた。星ほどの大きさだ。
「『竜牙』ちゃん。星が爆発するの観たことある?もうすっごい綺麗なのよ。デートには一番だと私は思うの。『竜牙』ちゃん。ちゃんと星とお別れなさいよ。」
みんな死んだ?冗談だろ?エナジー部隊はマクロに負けない組織だったのに、こんなにも簡単にやられちまうのかよ。「アーク」も「アルガンドル」も先生も「マールル」も弱っちいな。「ケミエナ星」が消滅したら、俺も消えよう。炎の三戦士たちは、地球や月にいる俺のところまで探しにこないだろう。もう忘れよう。全部なかったことに。あれ?こんな気持ち、前にもあったような。「愛」たちが死んだときかな?ずっと逃げ続けることになるのかな?俺ってこんなに情けなかったっけ?修行して心も体も強くなったと思っていたのに、3年前と大して変わっていなかったんだ。逃げたら後悔するかな。後悔するなぁ。やれることは、やろう。いつ、俺の本体も死ぬかわからねえし。意識があるうちは戦い続けよう。俺一人で、こいつらをやる。
「増えろ。」
「竜牙」の生首から光が生まれ、一瞬にして「竜牙」になった。
「えっ『竜牙』ちゃんが二人!?かわいい~。」
「まだだ。増えろ増えろ増えろ増えろ増えろ増えろ増えろ増えろ増えろ増えろ増えろ増えろ増えろ増えろ。」
「竜牙」の生首から次々と光が放たれ、全てが「竜牙」に変わっていく。
「ちょっと『竜牙』ちゃん。一匹や二匹の『竜牙』ちゃんならかわいいわよ。でもいったい何匹『竜牙』ちゃんいるの!?」
「ん?ざっと10万体だ。」
次回。 第66エナジー 「『竜牙』の最強の力」
「やっぱり『竜牙』ちゃん。生物じゃないわね。この衣類も物質じゃなくてエナジーで創られた見せかけの衣類よね?体の中には、空洞になってて臓器とか入ってないわね。」
「(痛みはないが、極めて不快すぎる。もし俺、本体がされていると思うと死ぬより地獄だ。)」
今度は、「竜牙」の足を引きちぎり、腕や指を引きちぎっては、じっと観察している。
「これは、ただのエナジーできた人形ってことになるのかしら?てことは、『竜牙』ちゃんを操作している本体がいるってこと?『竜牙』ちゃん!!答えなさい!!優しいお姉さんが怒るわよ。」
足と腕を引きちぎられ、「竜牙」もだるま状態になりながら、
「たしかに俺の本体はいるぜ。だがそいつはエナジーが使えない。俺もなんでこんな能力が使えるかわからないんだ。」
「じゃあお姉さんと一緒に考えましょ。うふ。」
と言いながら、「竜牙」の首を無理やり引っ張り、胴体から首を引き抜いた。「フレアミスト」は「竜牙」の生首を抱きかかえながら話しだした。
「私ね、お気に入りの男の首を集めるのが好きなの。『竜牙』ちゃん、イケメンじゃないけど、なんか気に入ったからこのまま持って帰るわ。だから私と一緒にこの星の最後を見届けましょ。私、今、『ファイガー』と戦っているあのイケメンの首も欲しいの~。」
「『アーク』のことか!!」
「うんそうそう。メガネかけてない方ね。『ファイガー』のバカ、苦戦してるから手を貸してあげるわ。いってらっしゃい。『一つ目火の玉3兄弟』。」
火の玉3体は、「アーク」「アルガンドル」と「ファイガー」が戦っている方へ向かった。
「やめろ!!」
「『竜牙』ちゃん。辛い現実から目を背けてはダメ。」
「アーク」と「アルガンドル」は「ファイガー」に対し、「斥力」を発生させながら戦っている。死角から近づいてくる火の玉たちに全く気がついていない。
ズボ!!
火の玉の一体は、「アルガンドル」の背後から背中を貫いた。
「『アルガンドル』!!なんだ!!お前らはどっから湧いてきた!?『エナジーガ・・・』。」
「アーク」が火の玉たちに銃口を構えた瞬間、「アーク」は「ファイガー」に食われてしまった。
ガブ。
「ちょっと『ファイガー』のバカ!!何やってのよ!!そのイケメンの首欲しかったのに。あとで覚えときなさいよ。じゃあもうこの星の主力メンバーは全員死んだってことになるのかしら?そろそろ消しちゃおうかな?」
「フレアミスト」は「ケミエナ星」上空に巨大な「フレアボール」を作り始めた。星ほどの大きさだ。
「『竜牙』ちゃん。星が爆発するの観たことある?もうすっごい綺麗なのよ。デートには一番だと私は思うの。『竜牙』ちゃん。ちゃんと星とお別れなさいよ。」
みんな死んだ?冗談だろ?エナジー部隊はマクロに負けない組織だったのに、こんなにも簡単にやられちまうのかよ。「アーク」も「アルガンドル」も先生も「マールル」も弱っちいな。「ケミエナ星」が消滅したら、俺も消えよう。炎の三戦士たちは、地球や月にいる俺のところまで探しにこないだろう。もう忘れよう。全部なかったことに。あれ?こんな気持ち、前にもあったような。「愛」たちが死んだときかな?ずっと逃げ続けることになるのかな?俺ってこんなに情けなかったっけ?修行して心も体も強くなったと思っていたのに、3年前と大して変わっていなかったんだ。逃げたら後悔するかな。後悔するなぁ。やれることは、やろう。いつ、俺の本体も死ぬかわからねえし。意識があるうちは戦い続けよう。俺一人で、こいつらをやる。
「増えろ。」
「竜牙」の生首から光が生まれ、一瞬にして「竜牙」になった。
「えっ『竜牙』ちゃんが二人!?かわいい~。」
「まだだ。増えろ増えろ増えろ増えろ増えろ増えろ増えろ増えろ増えろ増えろ増えろ増えろ増えろ増えろ。」
「竜牙」の生首から次々と光が放たれ、全てが「竜牙」に変わっていく。
「ちょっと『竜牙』ちゃん。一匹や二匹の『竜牙』ちゃんならかわいいわよ。でもいったい何匹『竜牙』ちゃんいるの!?」
「ん?ざっと10万体だ。」
次回。 第66エナジー 「『竜牙』の最強の力」
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
婚約者に消えろと言われたので湖に飛び込んだら、気づけば三年が経っていました。
束原ミヤコ
恋愛
公爵令嬢シャロンは、王太子オリバーの婚約者に選ばれてから、厳しい王妃教育に耐えていた。
だが、十六歳になり貴族学園に入学すると、オリバーはすでに子爵令嬢エミリアと浮気をしていた。
そしてある冬のこと。オリバーに「私の為に消えろ」というような意味のことを告げられる。
全てを諦めたシャロンは、精霊の湖と呼ばれている学園の裏庭にある湖に飛び込んだ。
気づくと、見知らぬ場所に寝かされていた。
そこにはかつて、病弱で体の小さかった辺境伯家の息子アダムがいた。
すっかり立派になったアダムは「あれから三年、君は目覚めなかった」と言った――。
王が気づいたのはあれから十年後
基本二度寝
恋愛
王太子は妃の肩を抱き、反対の手には息子の手を握る。
妃はまだ小さい娘を抱えて、夫に寄り添っていた。
仲睦まじいその王族家族の姿は、国民にも評判がよかった。
側室を取ることもなく、子に恵まれた王家。
王太子は妃を優しく見つめ、妃も王太子を愛しく見つめ返す。
王太子は今日、父から王の座を譲り受けた。
新たな国王の誕生だった。
【完結】7年待った婚約者に「年増とは結婚できない」と婚約破棄されましたが、結果的に若いツバメと縁が結ばれたので平気です
岡崎 剛柔
恋愛
「伯爵令嬢マリアンヌ・ランドルフ。今日この場にて、この僕――グルドン・シルフィードは君との婚約を破棄する。理由は君が25歳の年増になったからだ」
私は7年間も諸外国の旅行に行っていたグルドンにそう言われて婚約破棄された。
しかも貴族たちを大勢集めたパーティーの中で。
しかも私を年増呼ばわり。
はあ?
あなたが勝手に旅行に出て帰って来なかったから、私はこの年までずっと結婚できずにいたんですけど!
などと私の怒りが爆発しようだったとき、グルドンは新たな人間と婚約すると言い出した。
その新たな婚約者は何とタキシードを着た、6、7歳ぐらいの貴族子息で……。
隣の人妻としているいけないこと
ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。
そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。
しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。
彼女の夫がしかけたものと思われ…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる