エナジークエスト

リョウタ

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第57エナジー  「月シティ」

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「よーし。んじゃ月に街を作るぞ!!」


「『唯』くん。すごい。そんなことを考えていたのね。あっマクロを倒したあなたはもう神様と同じね。今度から『竜牙』様と呼んでもいいかな?」


「おえ~。好きにしろ。だけど学校では絶対に呼ぶなよ。あと学校ではよそよそしくしろよ。誰とも関わりたくねーんだから。」


そのとき、「竜牙」の服のポケットから「エナモン」が飛び出した。


「ミューミュー。」


「わっ。お前のこと忘れてたぜ。餌の時間だったよな。俺の『サンライト・エナジー』食えよ。美味しいはずだぜ。」


「竜牙」は「サンライト・エナジー」で高めた「1億5000万」のエナジー力を、「エナモン」が食べやすい小さいエナジー玉を作り、食べさせた。


「ミュー!!ミュー!!(なんか大変喜んでいる様子。)」


「美味しいだろ?良かった。」


「『竜牙』様。その生物かわいい。『エナモン』っていうの?エナジーが餌なの?」


「そうだ。エナジーでできた集合生物だ。俺になついてるんだ。良かったらおまえの不味いエナジーあげてみ。」


「もう『竜牙』様ったら意地悪な言い方ね。ちょっと味付けをしてみようかな。エナジーに砂糖をブレンドして美味しくするわ。」


転校生の「藤堂光」は、エナジー玉に甘い成分を加え、「エナモン」に食べさせた。


「んーんー。(大変辛そうな表情をしている。)」


「バカ。味付けなんかいらねーんだよ。問題はエナジーの質と力だ。おまえの『3000』くらいしかないエナジーなんかもらっても俺でも気分が悪くなるわ。てか、そもそもおまえ、エナジー力くそ低いのに、どうやって月まできた?」


「私の飛行力じゃ、月まで行くのに半年はかかっちゃうと思ったので、視認性の空間移動(目でみれる範囲の移動術)を使ったわ。それなら1時間もかからずにここまで来れたのよ。」


「なんか女のエナジー使いは、そういうちまちましたエナジーの使い方好きだよな~。もっとエナジー力増やして豪快に行こうぜ!!あっそんなことより、街作ろ!!俺のイメージの街を具現化して、構築して、どうだ!!」


「竜牙」は半径1キロ以内に、「竜牙」のイメージ通りの街を具現化して作り出した。


ドン!!


「竜牙」が大好きな恐竜や蛇やトカゲ、爬虫類がデザインの街や城が瞬時に作られたが、センスが悪すぎる。


「ちょっと『竜牙』様。本気なの?こんな気持ち悪いデザイン。どこの星からも誰も寄りつかないと思うわ。」


「おまえいちいちうるさいな~。早く地球に帰れよ~。地球は夜の9時だぞ。親が心配してるぞ。」


「えっ。ほんと?ちょっとスマホで執事に電話をかけるわ。ちょっと繋がらないじゃない。これだからエナジー使えない人間は嫌いなのよね。」


「月だから圏外に決まってるだろ。俺からしたら、おまえもエナジー使えない人間も大差ないからな。」


「竜牙」の頭にエナジー通信が入った。


「『竜牙』。今すぐ、『ケミエナ星』に戻ってこい。マクロが襲来した。早く!!」


「『アーク』か。わかった。すぐ戻る。俺の『プロミネンスショット』ぶちかましてくるぜ。」


次回。             エナジークエスト  番外編
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