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第25エナジー 「恐竜祭の決勝戦」
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決勝戦では舞台に「ディノヒューマン」が立っていた。
「地球人『竜牙』。『ティラノサウルス』『キング』。両者よくここまで勝ち抜きました。勝者にはこの『エレメントウエポン』を差し上げます。」
それは青い宝石のようなものだった。
「この『エレメントウエポン』はミクロのみ力を与えると言われています。使用してどうなるかは当事者のみが知ることができるというわけです。両者どちらか見事優勝して、更なる自身のエナジー発展に貢献してください。では、決勝戦。始め!!」
試合開始とともに、「キング」の元へ飛び出す「竜牙」。「キング」の顔面を激しく殴打する。全く効いていない「キング」だが、いきなり笑った。
「何がおかしい!!俺おかしいことしたか?」
「いや。面白い。おまえの攻撃は全く効かないが、真っ向から攻撃を仕掛けてくるやつなんて久しぶりで笑っちまったんだよ。俺のエナジー力わかったらこわくて普通できないだろ?」
「おまえが強いのは雰囲気でわかるけどよ~。俺。エナジー感知できないもん。」
「えっおまえ。エナジー初心者なのか?これは面白い。はっはっはっ。とんでもない逸材だな。いや~。食うのはもったいない。いやおまえを食ってその力を吸収できるか試してみるのも悪くない。」
「舐めるなよ~。」
「竜牙」は腕を伸ばし、「キング」に遠心力を付けたエナジーパンチ(エナジーを拳に強化した)を食らわせようとするが、「キング」に避けられ、そのまま右腕を噛みちぎられてしまった。
「竜牙」は少しニヤける。
だが、「キング」もニヤける。
「わかっててやってるんだぜ。おまえは作戦通りかと思ってるかもしれないが、おまえの作戦は全て力でねじ伏せる。」
「ねじ伏せてみな。『ライト・アーム・ボム』(右腕の強力な爆弾)」
「竜牙」が右腕に込めた強力なエナジー爆弾が「キング」の口内で炸裂した。
「どうだ?イテーだろ?」
「んーこんなもんか。一回戦で観たときはもう少し威力があると思ったが大したことないな。おまえはよ~。こんなんじゃくてあの二回戦でやってた光るエナジーのやつをやってくれよ~。あれなら楽しめそうだ。」
「俺がおまえの強さを認めたらな。(太陽の光がなきゃ充電できねーんだよ。あ~地球帰りてぇ~。)」
「チビのくせにいうね~。嫌いじゃないぜ。んじゃそろそろ。」
「キング」は一瞬で「竜牙」の目の間に移動し、爪で切りかかった。「竜牙」の左足と右腕がもぎ取られた。
「く。クソ。」
さすがの「竜牙」も上空に移動し、距離を取ると同時に左足と右腕も爆弾に変え、爆発させた。
ドンドン!!
「やっぱチビ助~。おまえ面白い。逃げと攻撃を同時にやるなんて度胸あるな~。」
「そっちも俺の爆弾攻撃全然効いてないしな~。ほんと困ったぜ。」
話をしている隙に「竜牙」はエナジー体の右腕、左腕、左足と元どおりにした。
「斬撃ではおまえの体すぐに再生してしまうみたいだな。んじゃこれはどうだ。『エナジー・マグマアイレーザー』(目からマグマ光線)」
「愛」を死にかけにした「キング」の技。「竜牙」にも直撃してしまった。
「おいおい。何まともに受けてんだよ~。まだあのチビの姉ちゃんのが反応良かったぞ~?」
直撃したかのようにみえた「マグマレーザー」は「竜牙」に吸収されていた。
「えっ俺。なんでこんなことできたんだろ?」
「俺の「マグマレーザー」を吸収するなんて高等技術!!初心者のチビ助には絶対に不可能なはず。炎の成分を完全に理解でもしてない限りありえん。」
「おかしいな。その炎のレーザーをまともに受けたとき、自然と俺のエナジーに変換できたんだよな~。太陽光を充電できるからかな?まあいいや。おまえのエナジー吸収したから強力なエナジー攻撃が練れるぜ!!」
「竜牙」は「キング」から奪い取ったエナジーを拳と足に集中させ、「キング」を殴り飛ばして舞台へと叩きつけた。
ドン!
「うっ。さすが俺のエナジー効くな~。だが、これでおまえにはもうレーザーは放たない。まだ俺の方がずっと優勢だと思わんか?」
「(そうなんだよ。今の攻撃でこいつから頂いたエナジーは消費しちゃったし。『サンライト』(太陽光)も使えない。もう俺に残された手は。)」
「竜牙」は上空高く飛び始めた。
「(俺は体の外側では強いエナジーが張れない。だから落下のスピードとパワーを利用してあいつを倒す。)」
「竜牙」は上空3000mから落下し、「竜牙」エナジー体ごと「キング」に衝突させようとしている。
「おまえの狙いはわかった。来いよ。俺の牙で噛み砕いてやるぜ。」
「キング」も牙や口、アゴに強力なシールドを張り、ただでさえ強力なエナジーを放つ「キング」に抜かりがなかった。
「竜牙」は両拳をグーで固め、ロケットのような姿勢になって「キング」に突撃した。「キング」はサラリとかわし、「竜牙」の体にかぶりついた。
ガブ!!
「俺の勝ちだ!!」
「竜牙」のエナジー体は激しく光り始めた。「竜牙」の狙い通りだったのである。「竜牙」はエナジー体が内包する全エナジーを込めて爆発させたのである。
ドカン!!
闘技場の舞台が爆発で煙だった。
次回。 第26エナジー 「決着」
「地球人『竜牙』。『ティラノサウルス』『キング』。両者よくここまで勝ち抜きました。勝者にはこの『エレメントウエポン』を差し上げます。」
それは青い宝石のようなものだった。
「この『エレメントウエポン』はミクロのみ力を与えると言われています。使用してどうなるかは当事者のみが知ることができるというわけです。両者どちらか見事優勝して、更なる自身のエナジー発展に貢献してください。では、決勝戦。始め!!」
試合開始とともに、「キング」の元へ飛び出す「竜牙」。「キング」の顔面を激しく殴打する。全く効いていない「キング」だが、いきなり笑った。
「何がおかしい!!俺おかしいことしたか?」
「いや。面白い。おまえの攻撃は全く効かないが、真っ向から攻撃を仕掛けてくるやつなんて久しぶりで笑っちまったんだよ。俺のエナジー力わかったらこわくて普通できないだろ?」
「おまえが強いのは雰囲気でわかるけどよ~。俺。エナジー感知できないもん。」
「えっおまえ。エナジー初心者なのか?これは面白い。はっはっはっ。とんでもない逸材だな。いや~。食うのはもったいない。いやおまえを食ってその力を吸収できるか試してみるのも悪くない。」
「舐めるなよ~。」
「竜牙」は腕を伸ばし、「キング」に遠心力を付けたエナジーパンチ(エナジーを拳に強化した)を食らわせようとするが、「キング」に避けられ、そのまま右腕を噛みちぎられてしまった。
「竜牙」は少しニヤける。
だが、「キング」もニヤける。
「わかっててやってるんだぜ。おまえは作戦通りかと思ってるかもしれないが、おまえの作戦は全て力でねじ伏せる。」
「ねじ伏せてみな。『ライト・アーム・ボム』(右腕の強力な爆弾)」
「竜牙」が右腕に込めた強力なエナジー爆弾が「キング」の口内で炸裂した。
「どうだ?イテーだろ?」
「んーこんなもんか。一回戦で観たときはもう少し威力があると思ったが大したことないな。おまえはよ~。こんなんじゃくてあの二回戦でやってた光るエナジーのやつをやってくれよ~。あれなら楽しめそうだ。」
「俺がおまえの強さを認めたらな。(太陽の光がなきゃ充電できねーんだよ。あ~地球帰りてぇ~。)」
「チビのくせにいうね~。嫌いじゃないぜ。んじゃそろそろ。」
「キング」は一瞬で「竜牙」の目の間に移動し、爪で切りかかった。「竜牙」の左足と右腕がもぎ取られた。
「く。クソ。」
さすがの「竜牙」も上空に移動し、距離を取ると同時に左足と右腕も爆弾に変え、爆発させた。
ドンドン!!
「やっぱチビ助~。おまえ面白い。逃げと攻撃を同時にやるなんて度胸あるな~。」
「そっちも俺の爆弾攻撃全然効いてないしな~。ほんと困ったぜ。」
話をしている隙に「竜牙」はエナジー体の右腕、左腕、左足と元どおりにした。
「斬撃ではおまえの体すぐに再生してしまうみたいだな。んじゃこれはどうだ。『エナジー・マグマアイレーザー』(目からマグマ光線)」
「愛」を死にかけにした「キング」の技。「竜牙」にも直撃してしまった。
「おいおい。何まともに受けてんだよ~。まだあのチビの姉ちゃんのが反応良かったぞ~?」
直撃したかのようにみえた「マグマレーザー」は「竜牙」に吸収されていた。
「えっ俺。なんでこんなことできたんだろ?」
「俺の「マグマレーザー」を吸収するなんて高等技術!!初心者のチビ助には絶対に不可能なはず。炎の成分を完全に理解でもしてない限りありえん。」
「おかしいな。その炎のレーザーをまともに受けたとき、自然と俺のエナジーに変換できたんだよな~。太陽光を充電できるからかな?まあいいや。おまえのエナジー吸収したから強力なエナジー攻撃が練れるぜ!!」
「竜牙」は「キング」から奪い取ったエナジーを拳と足に集中させ、「キング」を殴り飛ばして舞台へと叩きつけた。
ドン!
「うっ。さすが俺のエナジー効くな~。だが、これでおまえにはもうレーザーは放たない。まだ俺の方がずっと優勢だと思わんか?」
「(そうなんだよ。今の攻撃でこいつから頂いたエナジーは消費しちゃったし。『サンライト』(太陽光)も使えない。もう俺に残された手は。)」
「竜牙」は上空高く飛び始めた。
「(俺は体の外側では強いエナジーが張れない。だから落下のスピードとパワーを利用してあいつを倒す。)」
「竜牙」は上空3000mから落下し、「竜牙」エナジー体ごと「キング」に衝突させようとしている。
「おまえの狙いはわかった。来いよ。俺の牙で噛み砕いてやるぜ。」
「キング」も牙や口、アゴに強力なシールドを張り、ただでさえ強力なエナジーを放つ「キング」に抜かりがなかった。
「竜牙」は両拳をグーで固め、ロケットのような姿勢になって「キング」に突撃した。「キング」はサラリとかわし、「竜牙」の体にかぶりついた。
ガブ!!
「俺の勝ちだ!!」
「竜牙」のエナジー体は激しく光り始めた。「竜牙」の狙い通りだったのである。「竜牙」はエナジー体が内包する全エナジーを込めて爆発させたのである。
ドカン!!
闘技場の舞台が爆発で煙だった。
次回。 第26エナジー 「決着」
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