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第9エナジー 「仲間とエナジー修行」
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「大したエナジーを所有していないあんたが何をしたって、この『エナジーボール』で防いでやるわ。」
「お前の攻撃、鬱陶しいだけであんまりダメージないぜ。」
「あんた、ほんとに腹立つ。もういいわ。ケリつける。」
「愛」は、エナジーボールをエナジーショットに変化させ、三つのエナジーショットを「竜牙」目掛けて放った。
ドンドンドン!!!!
三つのエナジーショットは全て「竜牙」に直撃し、爆風で煙がたかっている。
「おいおい。『竜牙』が死んだらどうすんだよ~。」
「『良太』大丈夫よ。そっちでニヤニヤしている『竜牙』本体はピンピンしてるんだから。それより『竜牙』エナジー体、もう終わり?」
「やっぱ油断したな。」
「竜牙」本体がボソっと口にした瞬間、爆風の中から「竜牙」エナジー体の伸びた腕が、「愛」の顔面に拳を直撃させた。
ガン!!
「よっしゃ!!どうだ。俺のエナジー体は俺のイメージ通りに体が作れるんだぜ。」
「あんたのエナジー保有量が低すぎてこんな攻撃痛くもかゆくもないけど、そんなことより何より、女の子の顔に手を出すなんて最低にも程がある。」
「勝負なんだから仕方ねーだろ。」
「問答無用!!」
「愛」はまたエナジーボールを三つ発現させ、「竜牙」エナジー体が身動き取れないよう、三つのボールでタコ殴りを始めた。その隙に「愛」は、「竜牙」本体に近づき、エナジーを一瞬解いて(エナジー状態だと「竜牙」に触れられない)、思いっきりビンタを喰らわせた。
「あんたいろいろサイテー!!」
バチっ!!
「竜牙」本体は、衝撃で倒れてしまった。
「痛てーなー。何すんだよ~。向こうの俺にやれよ~。」
「闘いっていうのは、痛いのが当たり前なの。それが何。あんたのエナジー体。全くダメージを受けてないじゃない。そもそも痛みとかないんでしょ?舐めてんの?」
「そんなこと俺に言われても困るんだけど~。小さいころからこんなんだったし~。」
「エナジーで分身を作り出すってものすごいエナジーが必要になるのに、あんたの技はエナジーが働いているのに、エナジーの量は多くない。どうも変よ。『まこ』様、『さこ』様、『竜牙』のエナジーは、変ですよね?」
「オレからしたらミクロはみんな弱いから気にもならんけど。闘い終わったんなら、ご飯食べたい。オレ、昼食べてないからお腹すいた。」
「申し訳ございません。『まこ』様。ところで『竜牙』~。勝負は私の勝ちでいいわよね?あんた倒れたし~。」
「え~そんなん。アリかよ~。わかったよ~。お前のいうこと聞くよ~。何すればいいんだ?」
「『竜牙』んちのおばさんの手料理が食べたい。『肉じゃが』旨すぎ。」
「お前、渋い料理が好きだな~。俺は母さんが作る料理より、『くまちゃんチョコ』の好きだぜ。」
「『まよ』ちゃんも同じ。」
そして、今晩は「竜牙」の家で「愛」、「良太」、宇宙三戦士を囲んでご飯を食べることになった。
「『愛』ちゃん。『良太』くん。久しぶりね~。二人とも大きくなったわね~。それに可愛くなって~。『良太』くんも男前になって~。急だったからごめんね~。大したものできなくて~。」
と言いながら、「愛」のリクエストの「肉じゃが」はしっかり作ってあった。カレーやシチューが山のように作られており、大食いの三戦士対策も怠っていないようだった。
「みんなは先に食べといてね~。デザートも作ってるからね~。『竜牙』~。『愛』ちゃんに優しくしなさいよ~。」
「母さん。いちいちうるさい。とりあえず、いただきまーす。」
カレーを美味しそうに食べながら「良太」は
「『竜牙』はいいな。こんな美味しいものが毎日食べられるんだから。」
「そうか?俺は俺なんかより『良太』の方がよっぽど羨ましいよ。だって勉強できるし、サッカーできるし、足も速くて、女子にもモテるし。でも昨日までの俺はエナジーが自分だけしか使えないと思っていたから、それでもよかったんだ。だけど今日あんなことがあって、よりにもよってお前ら二人がエナジー使いだと知ったのはショックだったな。」
「相変わらず、自分のことしか考えてない小さい男ね。私からも言わせてもらうけど。あんたエナジー体で空を飛んでるでしょ?あれ凄いことなのよ。」
「えっ何で?空から降ってくる敵どもはみんな空飛んでるじゃん。」
「空を飛ぶって、エナジーの使い方が変わってくるの。重力操作、空間操作、気候操作、人や生物によって空を飛ぶエナジーの使い方が異なるのよ。私は気候操作で空を飛んでいるわ。でも空を飛ぶのはエナジー消費が激しいのよ。」
「そうだったのか。俺イメージだけで飛んでた。」
「なかなか。ミクロっぽい弱小な話題だな。面白い。バクバク。」
「まだまだ。エナジーには俺たちの知らないことがたくさんあるな。俺明日から放課後のサッカー行く回数減らして、エナジーの修行に取り掛かることにするよ。学校、終わったら学校の真上で集合しよう。」
「え~空飛ぶのね~。疲れる~。」
そして三人は互いのエナジーの情報交換をすることになる。
次回。 第10エナジー 「母星」
「お前の攻撃、鬱陶しいだけであんまりダメージないぜ。」
「あんた、ほんとに腹立つ。もういいわ。ケリつける。」
「愛」は、エナジーボールをエナジーショットに変化させ、三つのエナジーショットを「竜牙」目掛けて放った。
ドンドンドン!!!!
三つのエナジーショットは全て「竜牙」に直撃し、爆風で煙がたかっている。
「おいおい。『竜牙』が死んだらどうすんだよ~。」
「『良太』大丈夫よ。そっちでニヤニヤしている『竜牙』本体はピンピンしてるんだから。それより『竜牙』エナジー体、もう終わり?」
「やっぱ油断したな。」
「竜牙」本体がボソっと口にした瞬間、爆風の中から「竜牙」エナジー体の伸びた腕が、「愛」の顔面に拳を直撃させた。
ガン!!
「よっしゃ!!どうだ。俺のエナジー体は俺のイメージ通りに体が作れるんだぜ。」
「あんたのエナジー保有量が低すぎてこんな攻撃痛くもかゆくもないけど、そんなことより何より、女の子の顔に手を出すなんて最低にも程がある。」
「勝負なんだから仕方ねーだろ。」
「問答無用!!」
「愛」はまたエナジーボールを三つ発現させ、「竜牙」エナジー体が身動き取れないよう、三つのボールでタコ殴りを始めた。その隙に「愛」は、「竜牙」本体に近づき、エナジーを一瞬解いて(エナジー状態だと「竜牙」に触れられない)、思いっきりビンタを喰らわせた。
「あんたいろいろサイテー!!」
バチっ!!
「竜牙」本体は、衝撃で倒れてしまった。
「痛てーなー。何すんだよ~。向こうの俺にやれよ~。」
「闘いっていうのは、痛いのが当たり前なの。それが何。あんたのエナジー体。全くダメージを受けてないじゃない。そもそも痛みとかないんでしょ?舐めてんの?」
「そんなこと俺に言われても困るんだけど~。小さいころからこんなんだったし~。」
「エナジーで分身を作り出すってものすごいエナジーが必要になるのに、あんたの技はエナジーが働いているのに、エナジーの量は多くない。どうも変よ。『まこ』様、『さこ』様、『竜牙』のエナジーは、変ですよね?」
「オレからしたらミクロはみんな弱いから気にもならんけど。闘い終わったんなら、ご飯食べたい。オレ、昼食べてないからお腹すいた。」
「申し訳ございません。『まこ』様。ところで『竜牙』~。勝負は私の勝ちでいいわよね?あんた倒れたし~。」
「え~そんなん。アリかよ~。わかったよ~。お前のいうこと聞くよ~。何すればいいんだ?」
「『竜牙』んちのおばさんの手料理が食べたい。『肉じゃが』旨すぎ。」
「お前、渋い料理が好きだな~。俺は母さんが作る料理より、『くまちゃんチョコ』の好きだぜ。」
「『まよ』ちゃんも同じ。」
そして、今晩は「竜牙」の家で「愛」、「良太」、宇宙三戦士を囲んでご飯を食べることになった。
「『愛』ちゃん。『良太』くん。久しぶりね~。二人とも大きくなったわね~。それに可愛くなって~。『良太』くんも男前になって~。急だったからごめんね~。大したものできなくて~。」
と言いながら、「愛」のリクエストの「肉じゃが」はしっかり作ってあった。カレーやシチューが山のように作られており、大食いの三戦士対策も怠っていないようだった。
「みんなは先に食べといてね~。デザートも作ってるからね~。『竜牙』~。『愛』ちゃんに優しくしなさいよ~。」
「母さん。いちいちうるさい。とりあえず、いただきまーす。」
カレーを美味しそうに食べながら「良太」は
「『竜牙』はいいな。こんな美味しいものが毎日食べられるんだから。」
「そうか?俺は俺なんかより『良太』の方がよっぽど羨ましいよ。だって勉強できるし、サッカーできるし、足も速くて、女子にもモテるし。でも昨日までの俺はエナジーが自分だけしか使えないと思っていたから、それでもよかったんだ。だけど今日あんなことがあって、よりにもよってお前ら二人がエナジー使いだと知ったのはショックだったな。」
「相変わらず、自分のことしか考えてない小さい男ね。私からも言わせてもらうけど。あんたエナジー体で空を飛んでるでしょ?あれ凄いことなのよ。」
「えっ何で?空から降ってくる敵どもはみんな空飛んでるじゃん。」
「空を飛ぶって、エナジーの使い方が変わってくるの。重力操作、空間操作、気候操作、人や生物によって空を飛ぶエナジーの使い方が異なるのよ。私は気候操作で空を飛んでいるわ。でも空を飛ぶのはエナジー消費が激しいのよ。」
「そうだったのか。俺イメージだけで飛んでた。」
「なかなか。ミクロっぽい弱小な話題だな。面白い。バクバク。」
「まだまだ。エナジーには俺たちの知らないことがたくさんあるな。俺明日から放課後のサッカー行く回数減らして、エナジーの修行に取り掛かることにするよ。学校、終わったら学校の真上で集合しよう。」
「え~空飛ぶのね~。疲れる~。」
そして三人は互いのエナジーの情報交換をすることになる。
次回。 第10エナジー 「母星」
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