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3話 慰謝料300万円支払っても尚、不倫相手を探す男

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「若いのに婚外恋愛、結構してるの?」
「うん。」
「年上好きなの?」
「うん。でも年はあんまり関係ないかな。」
「そうなんだ。」
「前会社の後輩と付き合ってたし。」
「それは年下だよね。でも会社の後輩に手を出すの危険じゃない?
その子も既婚者だったの?」
「うん、なんかよく飲みに行ってら勢いでそういう関係になっちゃって
結構ハマっちゃったんだよ。でもバレちゃって。」
「えー!それやばいね。」
「ええ。すごい大変だった。笑」
「なんでバレたの?」
「向こうが携帯置きっぱなしのを旦那に見られたとかで。」
「あー、それよく聞くわ。普通男の人が奥さんに見られそうだけどね。」
「そうでしょ?その旦那、元々ひどい男だったらしくて
彼女も離婚したがってたんだけど旦那が許してくれないみたいで、
それでアラ探してたんだろうね。」
「ふーん。で、どうなったの?」

さちこの興味は一気に上がった。

「で、離婚。」
「彼女が?」
「うん。向こうの旦那は金持ちの家だったけど、
弁護士よこして慰謝料500万円請求されて
300万円にしてもらって俺が全部払ったの。」
「えー若いのによく払えたね。すごいね。彼女は請求されなかったの?」
「彼女と俺と2人で払えってことで、彼女の親にボロカス怒られて
俺が全部払うことになったの。」
「えー。大変だったね。でもなんでそんなに明るく話すの?
志垣さん、面白いね。」
「うん、もう払い終わったし。」
「その若さで払うってのがすごいね。
しかもポジティブに話すところがいいわ。
その彼女とは別れちゃったの?」
「うん、向こうの親御さんが絶対会うなってすごい言うから、
それでもこっそり1年くらい会ってたけど、結局別れた。」
「高い勉強料払ったね。で、こっちの奥さんにはバレなかったの?」
「言おうかなとも思ったけどやっぱ言わないほうがいいかなと思って。」
「そりゃ言わないほうがいいよ。」
「向こうの弁護士さんも払ったら言わないでいてくれるっていうから。」
「それはせめてもの救いだね。」
「でも俺もバツイチで。」
「そーなの?1回目はなんで離婚したの?」
「それはもっと前の話で、向こうが全然ダメな妻で
向こうの両親とも仲が悪くて、1年半でもう離婚したくなって、
離婚したいって言ってからなかなか承諾してくれなくて
結局2年くらいかかったけど。」
「お子さんは?」
「そっちにも1人いるけど会ってない。」
「会いたくないの?」
「そっちは養育費も渡してないし興味ないから。」
「へえー。で、今は?」
「その離婚したいってなってる時に出会って付き合い始めた人で
だから元嫁のことも知ってるけどこっちとは3人子供いる。」
「若いのに少子化対策に貢献してるね。笑
でも離婚してよくまた結婚したいと思ったね。笑」
「まあ彼女が妊娠したから。」
「ふーん。じゃあやっと彼女と結婚できたのにまた浮気してるんだね。笑」
「まあね。」
「奥さんとはしないの?」
「3人目ができてからしなくなった。」
「なんで?」
「うーん。なんかね。」
「そういうもんなんだね。」
「僕は恋人同士みたいな関係が好きでいつまでもドキドキしてたいから。」
「まあそりゃ夫婦で子供3人いると難しいね。」
「うん。だからそういう相手が欲しいの。
飲みに行ったり、デートしたり、もちろんエッチもしたいけど
俺はいかなくてもいい。
相手を喜ばせるのが好きだから。」
「え?そうなの?」
「うん。俺はオナニーが好きだから。」

またまた彼は興味をそそる話をし出したのでさちこは身を乗り出した。
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