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14.頼りにならない男
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美術館は整理券がないと入場できないことがわかった。
幸い、すぐ入場できる枠が空いていたので、スマホからチケットを購入した。
ここで彼のスマホ入力の遅さが露呈した。
(あのラインの返信の微妙な遅さは、この文字入力の遅さだったのか?)
暑いし、何度も入力をやり直してる姿に口を出さざるを得なかった。
さちこが彼のスマホを覗き込んで指示する。
「ここを選択したら?」
「そうそう、次はここに入力して。」
「できたね。よし行こう。展望台のも予約いるみたいだけど、
美術館がどれくらい見終わるのに時間かかるか受付で聞いてから予約しよ。」
すっかりさちこがリードしていた。
(もうイラつくぐらいなら何と思われてもいいや。自分が率先して動こう。)
受付で美術館のチケットを発行してもらい、さちこが聞いた。
「すみません、美術館はだいたいどれくらいの時間で見終わりますか?
展望台もこの後行きたいんですけど、
どの時刻の整理券予約すればいいかと思って。」
「だいたい1時間半くらいですね。
もしよければ、ここで展望台のチケットも購入できますよ。」
「あ、そうなんですか?予約しなくていいんですか?」
「はい、ご一緒に購入ということでしたら。」
「時間とか決めてなくても大丈夫なんですか?」
「はい、大丈夫です。」
「たーくん、じゃあここで買えば?」
「そだね。」
(そもそも美術館行きたいって言い出したのはそっちやねんから
整理券必要なことぐらい下調べしといてくれよ。
そしてこの手際良さ褒めてくれ。)
もちろんお支払いは彼である。笑
幸い、すぐ入場できる枠が空いていたので、スマホからチケットを購入した。
ここで彼のスマホ入力の遅さが露呈した。
(あのラインの返信の微妙な遅さは、この文字入力の遅さだったのか?)
暑いし、何度も入力をやり直してる姿に口を出さざるを得なかった。
さちこが彼のスマホを覗き込んで指示する。
「ここを選択したら?」
「そうそう、次はここに入力して。」
「できたね。よし行こう。展望台のも予約いるみたいだけど、
美術館がどれくらい見終わるのに時間かかるか受付で聞いてから予約しよ。」
すっかりさちこがリードしていた。
(もうイラつくぐらいなら何と思われてもいいや。自分が率先して動こう。)
受付で美術館のチケットを発行してもらい、さちこが聞いた。
「すみません、美術館はだいたいどれくらいの時間で見終わりますか?
展望台もこの後行きたいんですけど、
どの時刻の整理券予約すればいいかと思って。」
「だいたい1時間半くらいですね。
もしよければ、ここで展望台のチケットも購入できますよ。」
「あ、そうなんですか?予約しなくていいんですか?」
「はい、ご一緒に購入ということでしたら。」
「時間とか決めてなくても大丈夫なんですか?」
「はい、大丈夫です。」
「たーくん、じゃあここで買えば?」
「そだね。」
(そもそも美術館行きたいって言い出したのはそっちやねんから
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