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最終話 口臭、体臭問題の重要性

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数日後、ブロックし忘れて放置していると彼からメッセージがきた。
「悦子さん、お久しぶりです。あれから色々調べて試しています。
だいぶ朝起きた時のネバネバ感がなくなってきました。」
「良かったですね。続けているとそのうち良くなりますよ。
ネバネバが口臭のひとつの目安ですから。」
「はい。頑張って続けます。口臭がなくなったらまた会ってくれますか?」
(な訳ねーだろ)

さちこの嗅覚は記憶力も優れているから
一度嗅いだ臭いはなかなか忘れることができない。

彼を思い出すだけでその臭いまでが蘇ってくるのである。
だから口臭がなくなったとしても
会いたくないと思うのは仕方がないのである。

さちこはそっとマッチングを解消した。

口臭、体臭問題。。。
こればかりは実際会ってみないとわからない。
しかもご自身は客観的判断ができていないからタチが悪い。

そしてずっと一緒にいたら慣れるとか許せるというものではない。
さちこにとっては臭い人間は
テロリストに匹敵するぐらいの罪深さを感じる人種である。

スマホに息を吹きかければ臭いレベルが数値化されて
マッチングアプリのプロフィール欄に自動入力されないだろうか。。。
いや、それよりも自分が臭い人を見極める
顔相の技術を磨くのが現実的なのだろうか。。。

さちこにとっては今後の重要課題である。
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