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55話 さちこに硬度の重要性を教えてくれた男
しおりを挟む「私生理だよ。」
「大丈夫。」
「血だらけになっちゃうし、臭いし血見たらたぶん引くでしょ。」
「大丈夫。じゃあベッドでしよ。バスタオル敷けばいいから。」
彼はまた右の乳首を舐め始めた。
確かに気持ちいい。ここ最近の男で一番舐めるのがうまいかもしれない。
彼は舐めるのをやめてこっちをじっと見て優しい顔で言った。
「しよ~。」
その言い方にグッときた。
いつの間にか映画は終わり、時計を見ると23:30を回っていた。
さちこの門限は一応0時である。
30分で一通り終われるか、いそいそと服を脱ぎ、
肌着とズボン下で彼と手を繋いで寝室に行った。
彼が風呂場からバスタオルを持ってきてシーツに敷いた。
その上に横たわると、薄明かりの部屋の中でキスが始まった。
顔中にキスをされ、首筋に息を吹きかけられると、
自分の性感帯はここにもあったのかと思い知らされる。
「そうだ、背中が感じるって言ってたよね。」
「よく覚えてるね。笑」
身体を半分ひっくり返され肩から背中にかけて舌の旅が続く。
自然と声が出る。
酔っているせいなのか、彼のテクニックなのかはわからないが、
初めての相手とここまで感じるのは相当珍しいことである。
彼がくねくねとよじれる上半身を抱きかかえ乳首に吸い付くと
弓なりに上半身が反り返り声が漏れる。
そんな自分の喘ぎ声に気分もさらに高まっていく。
「さっちゃん、そんな貧乳じゃないじゃん。」
「ほんと?」
「うん、胸あるよ。」
「よかった。幼児体型好きなえなり君から見て、
実際どうだった?幼児体型だった?」
「ううん、大人だった。」
(それは乳首の色がか?)
「大人だったの?それは幼児体型好きには良かったの?」
「うん、色っぽくてやらしい大人の体だった。
さっちゃん、おなか出てないし、
さすが腹筋毎日やってるだけのことあるわ。」
「えー、出てるよ。今腹筋さぼってるから。
やばいからそんな見ないで。笑」
「足も細いよね~。」
(あ、それは先日大仏君にも言われた。やっぱ男は足を見てるのか。)
「うん、膝から下細いでしょ?笑」
「いやその上も全体細いよ。」
「そう?ありがとう。」
いよいよ正常位で彼のものを受け入れる時がきた。
両手で彼の竿を自分の入口へといざなった。
するっと入ったが、
生理の割にしっかりと入ってる感覚が中でも感じられ気持ちよかった。
彼は小刻みにトントントンとつついてその動きに一切の不快感はなかった。
(なんだこのフィット感は。めっちゃ気持ちいいではないか。
今まで本命の彼と何度もやってきてやっとなじんできた程度だが、
えなり君、いきなりのこのフィット感は
もしかしたらこの先中イキさせてくれるんじゃなかろうか。)
期待が膨らんだ。
そんな大したテクニックで動いているわけもないが、
とにかく動くたびに気持ちよかった。
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