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7話 酒の力を借りて誘う男

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「今日は長い時間ありがとうございました。
今から会いたくて仕方ないです。所詮こんなもんですね。
次回はまた新しい呑み屋にお連れしまっせ。」
「今日はありがとう。楽しかった。寝過ごすとこやった。笑
また新しい呑み屋楽しみにしてるわ。」
「今間違った急行乗って川向こうに連れてかれます。」
「酔っ払ってるやーん!笑」
「次回は多分お返ししないと思いますけど、、、、」
「え!オス出たな!」
「え、メスでした???明日は熊出来ないですか!
「?どういう意味?」
「明日会えるかです。」
「明日は休みたいなあ。寝不足やから。」
「やめよう。」
「ごめんね。」
「ではお休みなさい!」
「3人目、体調戻ってるかもよ。」
「さっちゃん好きです。」
「ありがとう。」

「私も」とは返せなかった。
中途半端な好きで返してはいけないと思った。

「気をつけて帰ってね。」
「大丈夫ですよ。」
「そっか。酒豪やもんね。」
「今から近所で飲みます。
3人目ね。。。どうなんすかね。。。」
「おおー呑みすぎんよにね。アドバイスしたげるよ。笑」
「いやー。気が向いたらメッセージください。お店探します。」
「うん。ドライブとか行ってみたいなあ。」
「あんた。。。ワシの車に乗らんつうとったろ。」
「そりゃあ初対面の人の車には乗らんよ。そこまで飢えてないし。笑
乗せたくないなら別にいいよ。呑みのがいいならそれでもいいよ。」
「さすがS」
「なにそれ。私Mやで。見抜けなかったん?」
「ちゃんと旦那には1泊って言って!
箱根行こう!ドライブやで!姐さん!」
「それは無理や。もうちょっと仲良くなったらね。」

何となくというか、火星人だし、
彼とやるイメージがどうしても湧かなかった。
「じゃあドライブ無し。」
「1泊するにはそれなりの理由と覚悟いるから。
わかった。ドライブ無しね。」

(せっかくのお泊まりの機会を飯友に使うのはもったいないでしょ?
そういう貴重な切り札は相手を厳選したいわけよ。)

「またな。」
「はい。またね。」

(拗ねてるのはよく伝わってるけど、
そんなんで私の考え変わらないから。笑)

「今月末の土日暇???箱根行こう。」
「日曜は昼間用事あるから、土曜日帰りならいいよ。
箱根の距離感わからんけど、
もうちょっと近場のドライブコースないの?」
「帰さんで。」
「ほなやめとく。やりたいだけやろ?笑」
「やめとこ。あんたはアホやなあ。」
「どないやねん。」
「がっかりです。大丈夫。ありがとね。僕は楽しかったです。」
「なんで?やりたいだけって悪い意味やないよ。」
「やらんでいい!そんなもんオマケだと思ってますが。」
「そっか。帰さんでって言うから。」
「こんな会話するのが俺がアホみたいだし。」
「そうかなあ。」
「貴方を汚すようなのでもはややめましょう。」
「そんなことないよ。」
「では。」
「わかった。なんか気を悪くさせたみたいでごめんね。」
「してない。ありがとうございます。」
「そっか。じゃあ良かった。
えなりくん真面目やからまた気がむいたら誘ってね。おやすみ。」

さちこは彼のラインで酔っていることは想像できたし、
拗ねようが不貞腐れようが、それで縁が切れるのであれば
それは仕方ないと思っていた。

だからこちらからはラインする気にはならなかった。
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