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3.電話する約束

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一週間くらい経ち、21時半過ぎにラインが入った。

「今晩電話してもいいですか?」
「22時頃夫が帰ってくるのでそれまでなら。ごめんね。」

<了解>のスタンプがきたので、
<ありがとうございます>のスタンプを返した。

「ありがとうか、なんかわかんねえけどな。」
「だから怖いって笑 了解してくれてありがとうの意味。」

すると一転可愛らしい動物の<よろしくお願いします>のスタンプがきた。
<こちらもよろしくお願いします>スタンプを返すと、
<わーい>というこれまた可愛らしい猫のスタンプが、
さちこは無難に<おやすみなさい>スタンプでラリーを終えた。
この人格が急に入れ替わるラリーにまだ違和感が拭えなかった。

翌朝ラインが来た。

「さっちゃん おはようございます。
昨日は調子に乗って訳のわからんことをすいません。
呆れてなかったら引き続きよろしくお願いします。」
(今日はどうした?まともだなあ。
昨日はっていうか、ずっとだよなあ。。。)

「おはようございます。今日も一日頑張りましょう。」
当たり障りないメッセージを返した。

夜になると再びラインが来た。

「ちなみにお電話する話、都合のいい時間とかあったりしますか?」
「平日だと21:00くらいまで(通話時間含む)です。
風呂入ってる場合あるんで事前に教えてもらえるとありがたいです。」
「土日は難しいですよね?平日はもちろん、事前に連絡します。」
「今週は土日ちょっと忙しくて…土日空いてる時は昼間でも大丈夫です👌
ただ電話する時外出するから、前もって教えていただけると準備しときます♬
ややこしくってごめんね。」
「問題ないです。こちらこそなんかすいません。」
「いえいえこちらこそです。よろしくお願いします。」

今日は普通のやり取りでほっと肩を撫でおろした。
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