上 下
7 / 24

7.女性性開花に一役かってくれる男

しおりを挟む
翌日の晩、昨日より1時間早くラインがきた。
そんな気遣いも可愛く思えた。

2日後に行く予定のお店のURLが送られてきた。
HPにアクセスしてみると、
夜景が売りの高層ビルの高層階にある創作和食レストランであった。

夜景の写真は見たことのある景色。
こないだ飯友に連れて行ってもらったビルから見た景色に似ていた。

その時は確か47階、今度のお店は50階、
しかも平均予算一人6000円~7000円と書いてあった。

初対面の人にこんな高いレストランを予約して大丈夫なのか。
嬉しさの反面、会う前に既婚者と告げるべきか真剣に悩み始めた。

女性性強化のため、変に遠慮してしまう癖を直そうと思った。
ラインで「こんな素敵なお店いいの?」と念を押したいのをぐっとこらえ、
彼の好意をありがたく受け取ることだけに集中した。

「ここはいかが?」
「こんばんは!お疲れ様~素敵なお店だね。夜景見るの好きなの~」
「よかった!予約するね。」
「うん ありがとう。」

(なんというスマートなやり取り!素敵だわ!
自分が素直に受け取ればこんなにスムーズに行くものなのか!)

「早く明日こないかな。明後日だった。」

(可愛く思えてきた。)

「そうそう。明後日だよ。予約日間違えないようにね。笑」
「気をつける~」

「会議うまくいった?」
「会議大丈夫だったよ。ありがとう!」
「良かった。良かった。さすがだね!お疲れ様~」
「いやいやたまたまだよ。さちこはお仕事大変じゃなかった?」
「ちゃんと準備してたからだよ。えらいね!私は適当だから大丈夫。笑
プロフの顔写真消しちゃったんだね。当日わかるかなあ?」
「こっちに写真載せるよ!!」
「うん よろしく~下半身だけやったらわかんないから。笑」
「たしかに。。。」

マスク姿の上半身の写真が送られてきた。
そこまでデブには見えなかった。
アプリに載せていた写真はどアップで肉厚のほっぺたが想像できたが、
今回はマスクをしているせいか、その辺が想像していたほどではないように見えた。

「ちょっと前の写真」
「こっちのがかっこいいね!」
「ありがとう。」
「会うのが楽しみだ。」

確かにテンションが上がっていた。

「さちこもこっちに送って。」

もちろん加工アプリでツルツル色白お肌に仕上げた写真を送った。

「ありがとう!やっぱり素敵!!」

(そりゃそうよね。これかわいく加工したもん。笑)

「ありがとう。」
「早く会いたい!!」

(もう勃ってるやろ~絶対勃ってるはず。笑)

「楽しみだね。今日もオナニーするの?」
「するよ!!」
「写真おかずにする気やろ?笑」
「さすがにお顔では。せめて下着でもくれたら大変大きくなります!」
「そーなんや。やっぱ男だね。
女は顔のが妄想膨らむからね~」
「ぜひ、いただけませんか?」
「仲良くなったらね。」
「さちこもしてくれる?」
「会ってからするかも。笑」
「えー意地悪。会って、大丈夫だったら、ぜひしてね。」

(会ったことない男とおナルのってテレフォンの仕事と同じじゃないか。
そんなのただではやんないよ!)

「うん 大仏が素敵だってわかったら毎日するよ。笑
声と匂いフェチだからそういうの思い出してするの。」
「なるほど!耳元弱そうだね。」

(それはまた別物だと思うけど。)

「ほんと?!弱いのは背中だけどね。笑 大仏は声低い?」
「背中、記憶しておきます。そこまで低くない。。。」
「そーなんだ。甲高くなければいいや。笑」
「そうじゃないよ!」
「大仏は苦手な女の人のタイプあるの?」
「しつこい人かな。」
「しつこい女か。リアルだね~笑 大仏はやっぱモテるんだね~」
「モテないよ。」
「そーなの?むけてるのにもったいないね。笑 
会ってからほんまかどうか判断するわ~笑」
「さちこに好かれたらそれでいい。ちゃんと見て帰ってね!」
「おっとこまえなセリフだね~笑 
うん観察眼は発達してるからちゃんと分析するわ。笑」

するとぷつりと返信が途絶えた。
なにか癇に障ることでも言ってしまったのだろうか、
少し気になったが寝ることにした。


しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

性感マッサージに釣られて

椋のひかり~むくのひかり~
恋愛
下半期に向けて、久々に既婚者サイトでの物色を再開したさちこ。 やっとこのサイトで超一流のイケメンを発見! 珍しく自分からいいねを押してメッセージを送ってみたところ、 すぐに好意的な返信があり、会うこととなりました。 その一部始終をお楽しみください。

[R18] 激しめエロつめあわせ♡

ねねこ
恋愛
短編のエロを色々と。 激しくて濃厚なの多め♡ 苦手な人はお気をつけくださいませ♡

お嬢様、お仕置の時間です。

moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。 両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。 私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。 私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。 両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。 新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。 私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。 海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。 しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。 海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。 しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。

【R-18】クリしつけ

蛙鳴蝉噪
恋愛
男尊女卑な社会で女の子がクリトリスを使って淫らに教育されていく日常の一コマ。クリ責め。クリリード。なんでもありでアブノーマルな内容なので、精神ともに18歳以上でなんでも許せる方のみどうぞ。

【R18】深夜の山奥でセックスをした

ねんごろ
恋愛
久しぶりにアルファポリスに戻ってきました。 よろしくお願いします。

【R18】短編集【更新中】調教無理矢理監禁etc...【女性向け】

笹野葉
恋愛
1.負債を抱えたメイドはご主人様と契約を (借金処女メイド×ご主人様×無理矢理) 2.異世界転移したら、身体の隅々までチェックされちゃいました (異世界転移×王子×縛り×媚薬×無理矢理)

彼女の母は蜜の味

緋山悠希
恋愛
ある日、彼女の深雪からお母さんを買い物に連れて行ってあげて欲しいと頼まれる。密かに綺麗なお母さんとの2人の時間に期待を抱きながら「別にいいよ」と優しい彼氏を演じる健二。そんな健二に待っていたのは大人の女性の洗礼だった…

処理中です...