上 下
22 / 22

21話『リベンジマッチと再成長』

しおりを挟む
神社に着いた俺達は先ずお参りをする。

賽銭箱の前に行くといくらお賽銭するかの選択画面が出る。

お賽銭は1G~自由に決められるみたいだな、ここの運営だと賽銭した金額によって効果の内容が変わるとかありそうだけど…まぁ流石にこの運営でもそれは無いだろう。

俺は一応日本円で五円分の500Gを選択する。

選択して、所持金から500Gが減ったのを確認して鈴を鳴らす。

その後に二礼二拍手一礼をする。
俺の前のプレイヤーはやって居なかったがこのゲームには神が存在する。  
なので、こう言う神社ではしっかりとお参りをした方が良いと思うんだ。

最後に礼をして頭を上げるとゴブリン襲撃イベントの時に神と会った時の様な空間にいた。

目の前には前回見た時より大きくなっている人形…もとい神がいた。

前回は15㎝位だったが、今目の前に居るのは大体50㎝位になっている。

「それで、ここに連れてきたって事は何か用が有るのか?」

「いやいや、私はお礼を言うために君を此処に呼んだのさ」

お礼?俺は特に何もしてないのになんでいきなり?

「それはね、毎回のイベントでイベントPを大量に稼いでくれてるって言うのも有るけど、やっぱり君がクリスマスのイベントでシャドウサンタを倒してくれた事だよ」

シャドウサンタか…鑑定には邪神がどうとか書いてあったけど、それか?

 「そう、君がシャドウサンタを倒してくれなかったら邪神の封印が一気に弱まっていた可能性が高かったんだよ!」

神が言うにこのゲームのレベルとは魂の器の大きさらしい。
モンスターを倒す事で経験値という水が器に貯まっていき一定量を越すとレベルアップ、つまり魂の器が大きくなると、そしてレベルアップするとステータスが上がるのは体自体が魂の器に合った強度になるかららしい。

そしてモンスターに倒されると器に貯まっていた経験値が奪われる…つまりデスペナルティで経験値が無くなる事は、そういう理由らしい。

そしてモンスターの奪った経験値は邪神に献上され、邪神の封印が弱まる事になるみたいだ。

つまり、レベルの高いプレイヤーがモンスターに殺られるとそのプレイヤーが稼いでいた経験値の分邪神の封印が弱まり、フィールドモンスターが強くなったり、ゲームの難易度が高くなるのが早くなると言うことだ。

シャドウサンタは俺以外のプレイヤーでは倒せない強さだったらしい。

シュウでも第2形態の時にやられたからヘル達とパーティを組んでいたならともかく、他のプレイヤーでは勝てないのだろう。

だから、他のプレイヤーが殺られる前にシャドウサンタを倒してくれた事のお礼を言いたかったらしい。 

「それに、君がイベントポイントをガチャで使用してくれればくれる程私のちからも戻っていくからね!それについても感謝してもしたりないよ」

「それはどういう意味で?」

「ほら、イベントPを使用して引くガチャって、他のプレイヤーはシステムだけど、君のは私がやってるからだよ」

聞くとこの神は俺がガチャで使用したPを使ってアイテムを生成していたらしい。
そして、アイテムを生成する代金として、数%分のPを力の回復に使っているらしい。

「まぁそれを置いておいても実際に私は同じPを使ってもシステムの生成よりもいい性能のアイテムを作ってるからね、コレからもイベントでジャンジャン稼いで私の力の回復を手伝ってくれまたえ」

成る程…100万ポイントという破格のPを使用していたとしてもベルゼビュートや戦神、技神の籠手みたいなゲームバランスを壊す様なアイテムがガチャで出るのは可笑しいと思ってたんだが、そういう事だった訳か、それなら納得だな。

「それじゃあ伝える事も伝えたし、そろそろ意識を戻すよ、ちなみに時間の経過はしてないから気をつけてね」

そう言って神は消えて行った。

「ユウヤさん、ユウヤさん」

「ああ、何だ?」

シュウの声が聞こえたので急いで返事をする。

「いえ、何だかボーっとしていたみたいだったから何か有ったのかな、と」

意識が戻るまで少しだけ時間が掛かったみたいで、シュウ達から見たら10秒位ボーっとしていた様に見えたらしい。

「悪い、少し考え事をしてたんだ、心配掛けてごめんな」

「いえ、大丈夫なら良いんです、」

「そうそう、大丈夫なら良いって」

「おい!おみくじ売ってるぞ!買いに行こうぜー」

ユウの一言で俺達はおみくじを買うことになった。

結果は俺とヘル、ユウが中吉、ユイ、シュウが大吉、レンが凶だった。

「なんで俺だけ…」

「まぁまぁ、そんな事も有るさ、」

俺はレンを慰める。

「はぁ、まあ良いか、それじゃあ皆、イベントの説明が始まるまで解散しようぜ」

というレンの一言により、イベントの説明が始まる時間まで一時解散して、説明が始まる時間に中央広場に集合になった。
しおりを挟む
感想 6

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(6件)

マイン
2024.02.17 マイン

17話

「殺せば取らずに済む」

「殺せば取られずに済む」 が正解かと。

解除
マイン
2024.02.17 マイン

14話 誤字

仮りを作る→借りを作る

解除
マイン
2024.02.17 マイン

8話

「記憶かま消えた」

「記憶が消えた」と書きたかったのかな?。

解除

あなたにおすすめの小説

備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ

ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。 見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は? 異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。 鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。

異世界で等価交換~文明の力で冒険者として生き抜く

りおまる
ファンタジー
交通事故で命を落とし、愛犬ルナと共に異世界に転生したタケル。神から授かった『等価交換』スキルで、現代のアイテムを異世界で取引し、商売人として成功を目指す。商業ギルドとの取引や店舗経営、そして冒険者としての活動を通じて仲間を増やしながら、タケルは異世界での新たな人生を切り開いていく。商売と冒険、二つの顔を持つ異世界ライフを描く、笑いあり、感動ありの成長ファンタジー!

転生前のチュートリアルで異世界最強になりました。 準備し過ぎて第二の人生はイージーモードです!

小川悟
ファンタジー
いじめやパワハラなどの理不尽な人生から、現実逃避するように寝る間を惜しんでゲーム三昧に明け暮れた33歳の男がある日死んでしまう。 しかし異世界転生の候補に選ばれたが、チートはくれないと転生の案内女性に言われる。 チートの代わりに異世界転生の為の研修施設で3ヶ月の研修が受けられるという。 研修施設はスキルの取得が比較的簡単に取得できると言われるが、3ヶ月という短期間で何が出来るのか……。 ボーナススキルで鑑定とアイテムボックスを貰い、適性の設定を始めると時間がないと、研修施設に放り込まれてしまう。 新たな人生を生き残るため、3ヶ月必死に研修施設で訓練に明け暮れる。 しかし3ヶ月を過ぎても、1年が過ぎても、10年過ぎても転生されない。 もしかしてゲームやりすぎで死んだ為の無間地獄かもと不安になりながらも、必死に訓練に励んでいた。 実は案内女性の手違いで、転生手続きがされていないとは思いもしなかった。 結局、研修が15年過ぎた頃、不意に転生の案内が来る。 すでにエンシェントドラゴンを倒すほどのチート野郎になっていた男は、異世界を普通に楽しむことに全力を尽くす。 主人公は優柔不断で出て来るキャラは問題児が多いです。

「残念でした~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~ん笑」と女神に言われ異世界転生させられましたが、転移先がレベルアップの実の宝庫でした

御浦祥太
ファンタジー
どこにでもいる高校生、朝比奈結人《あさひなゆいと》は修学旅行で京都を訪れた際に、突然清水寺から落下してしまう。不思議な空間にワープした結人は女神を名乗る女性に会い、自分がこれから異世界転生することを告げられる。 異世界と聞いて結人は、何かチートのような特別なスキルがもらえるのか女神に尋ねるが、返ってきたのは「残念でした~~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~~ん(笑)」という強烈な言葉だった。 女神の言葉に落胆しつつも異世界に転生させられる結人。 ――しかし、彼は知らなかった。 転移先がまさかの禁断のレベルアップの実の群生地であり、その実を食べることで自身のレベルが世界最高となることを――

現代ダンジョンで成り上がり!

カメ
ファンタジー
現代ダンジョンで成り上がる! 現代の世界に大きな地震が全世界同時に起こると共に、全世界にダンジョンが現れた。 舞台はその後の世界。ダンジョンの出現とともに、ステータスが見れる様になり、多くの能力、スキルを持つ人たちが現れる。その人達は冒険者と呼ばれる様になり、ダンジョンから得られる貴重な資源のおかげで稼ぎが多い冒険者は、多くの人から憧れる職業となった。 四ノ宮翔には、いいスキルもステータスもない。ましてや呪いをその身に受ける、呪われた子の称号を持つ存在だ。そんな彼がこの世界でどう生き、成り上がるのか、その冒険が今始まる。

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~

青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。 彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。 ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。 彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。 これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。 ※カクヨムにも投稿しています

異世界転生!俺はここで生きていく

おとなのふりかけ紅鮭
ファンタジー
俺の名前は長瀬達也。特に特徴のない、その辺の高校生男子だ。 同じクラスの女の子に恋をしているが、告白も出来ずにいるチキン野郎である。 今日も部活の朝練に向かう為朝も早くに家を出た。 だけど、俺は朝練に向かう途中で事故にあってしまう。 意識を失った後、目覚めたらそこは俺の知らない世界だった! 魔法あり、剣あり、ドラゴンあり!のまさに小説で読んだファンタジーの世界。 俺はそんな世界で冒険者として生きて行く事になる、はずだったのだが、何やら色々と問題が起きそうな世界だったようだ。 それでも俺は楽しくこの新しい生を歩んで行くのだ! 小説家になろうでも投稿しています。 メインはあちらですが、こちらも同じように投稿していきます。 宜しくお願いします。

転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】

ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった 【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。 累計400万ポイント突破しました。 応援ありがとうございます。】 ツイッター始めました→ゼクト  @VEUu26CiB0OpjtL

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。