10 / 22
9話 『小手調べ』
しおりを挟む
――付与術師が《天職》の中で落ちこぼれ職業だと言われる所以は俺も知っている
答えはとても簡単。
どう頑張っても一人で戦うことができないからだ。
魔法士が魔法しか使えないように。
剣士が剣しか使えないように。
付与術師も付与しか使えない。自分のない部分を補おうと努力しても、この世界では剣も魔法も使えない。それが《天職》と呼ばれる生まれ持った運命だ。
何故一人でしか戦えないのか。
それは付与術の対象は自分以外に限り適用されるからだ。
対象の魔力の有無は関係なく、自分の魔力を分け与える能力。魔力を付与されたヒーラーや魔法士は一時的に強化(バフ)状態に入ると言ってもいい。
だから落ちこぼれの天職と言えど、決して世界に不要な職業とは言えない。
――でも問題はそこではない。
それでは、ヒーラーや魔法士などの対象がいない時どうするのか。――いなければ、付与術師は何の能力もないただの人間になる。
「んじゃあやるかァ」
「お願いします!」
俺は兄、メノと対面していた。
今からメノと勝負をすることになったのだ。
ルールはメノの専属家庭教師であるシーナが説明してくれた。
「負けの条件は私が書いたこの円から出ること、あるいは『降参』と先に言った方が負けになります」
シーナの言う通り、俺とメノを中心にそこそこの広さの円が魔法で描かれている。
これはなんの魔法なのか、あとでレナードに聞いてみるとして。
「では始め!」
試合は突然に始まった。
あくまでこれは模擬戦だ。
お互いの力量を試すためだけの試合。勝ち負けは二の次なのはメノも同じだと思う。
「じゃあお手並み拝見だなァ、アルト。挑戦者はおめェだ、おめェから仕掛けてこい」
ニヤリ、と笑みを浮かべるメノ。
でも知っている。これは挑発では無い。こちらの攻撃方法を探るためだろう。
俺がここまで兄に刃向かったんだ。多分アルトだったらこんなことなかったんだと思う。
付与術師の俺が魔法士に喧嘩を売って、普通なら誰に聞いても俺の負けを予想するだろう。
少なくとも何かしらの勝てる手段があるから、こうやって俺が勝負を持ちかけたことをメノも知っている。
じゃあこんなところで出し惜しみする意味もないよな――、
「――来い、こむぎ」
「はァ! なんだァそりゃァ! 黒いレッドウルフだァ?」
レナードはこむぎの正体を見極められなかったが、メノはレッドウルフを知っているらしい。
それならさすがのメノも驚くのも無理はない。
なんせいきなり俺の隣にモンスターが現れたのだから。
「てめェ、どういったァつもりだ? そりゃ付与術の域を越えてんだろ、アァっ!? ちッ、モンスターを操るなんて《天職》、俺様でも知らねェぞ」
「まぁ、応用かな。僕にできることを色々試したんだ」
「はッ! 所詮はレッドウルフだろォ? 木っ端微塵にぶッ潰してやるよ」
こむぎがメノへ駆け出した瞬間。
本当にそれは瞬きする刹那の時間だった。
俺のこむぎはメノの言葉通り、見えない何かに地面に叩きつけられるように潰され、煙となって風に消えた。
「さすがに耐久力は本物より劣るなァ?」
「な! こむぎが!」
「はァ、心底つまらねェ。これがテメェの言う気付きってやつかァ? こんなんで俺様に戦いを挑んでくるなんてなァ、ちと疑ってたが俺様の力を勘違いしてるてめェを見てると確信に変わったぜェ。アルト、テメェ本当に記憶喪失らしいなァ?」
一瞬すぎて何が起こったのか理解できなかった。
あれは本当に魔法の類なんだろうか。
それこそ魔法の域を超えてるんじゃないのか?
さすがのエンリア家というだけあってか、無詠唱の魔法であの威力。
しかもあの潰されるまでの時間からして、発動速度もかなり早い。
「これがメノ兄さんの力......」
「記憶喪失だってェことは俺の能力を知らねェってことでもあるよなァ? その様子、戦う前にレナードにも教えてもらってねェ感じかァ?」
「......魔法士は人によって個性が出るんですよね。メノ兄さんの魔法は圧縮的な何かですか?」
「あァ? 初見殺しの俺の魔法をなんでてめェに答え合わせしなきゃいけねェんだ? お前が降参といったら教えてやるよ、落ちこぼれ」
会話で時間を稼いでいるうちにメノの魔法を考えるが、全く答えが分からない。
仮説である圧縮が能力だというなら、対象が必要になるはずだ。
つまり次に試すとしたら――
「あさがお、行くぞ――『魔力付与』」
五匹の名付けたレッドウルフのうち、一番俊敏なあさがお。
それに加えて俺の魔力を付与して戦う。この合わせ技は洞窟の中でもやったが、何も無い状態よりおおよそ二倍ほど早くなっていた。
仮にもメノの魔法が対象を捉えないと発動できない能力であれば、視認できるかすら分からないあさがおを潰すことはできるのだろうか。
「二体目だァ? ストックがあんのかよそれ」
「ストックって言い方が正しいかは分からないけど、まぁまだまだ控えはいますよ」
「ちッ、俺様を試してんじゃねェよ」
「――行け」
俺の横にいるあさがおが、合図と共に駆ける。
こむぎとは初速から違う。この速さは確かに《魔力付与》の力があってこそ。
だが、《無からの覚醒》も魔力をかなり消耗する。それと同時に自分の魔力を与える《魔力付与》の発動はかなり体に負担がかかる。
実際、今もかなり頭が痛い。
魔力の使いすぎは良くないとこの三日間でレナードに口うるさく言われた。
特に《魔力付与》はあくまで自分の魔力を与えるだけ。だからこそ気付いたら魔力がなくなる上に、限りある魔力を酷使すれば最悪倒れることもある、と。
とはいえ。
この戦いは自分の限界を知るいいチャンスでもある。
「行け」と小さな合図で走り出したあさがおは、一直線にメノへと走る。
コンマ何秒の世界。
仮にメノの魔法が少しでも送れていたら、その爪はメノに直撃しただろう。
だが、そんな予想は不敵な笑みを一瞬浮かべたメノに軽く踏み潰された。
「なっ!」
――メノの魔法を目の当たりにするのはこれで二度目。だが、明らかに一度目と威力も範囲も桁違い。
庭に響き渡る轟音と共に、メノの周辺の土が一瞬にして抉れた。
土埃が舞う視界の奥に、黒い煙が見えた。
今の周囲攻撃にあさがおも巻き込まれたらしい。
いや、正確にはメノが巻き込んだのだろう。
「はは、メノ兄さん......庭をこんなにしたら父上に怒られますよ」
「ちッ、虚勢張ってんじゃねェよ雑魚が」
でもこれでハッキリした。
メノの能力は対象が不要。そして『圧縮』ではなく、おそらく『重力』を操る類の魔法。
それを証拠に一瞬あさがおが地面に叩きつけられたのが見えた。
土埃が風に流されると、目に入ってきたのは無惨に抉れた庭だった。
抉れた部分の緑色の芝は綺麗に消え、メノの周りは土のみの状態へと変化していた。
「――ここまでの力を俺様に使わせたご褒美をやるよ。なんとなく気付いてんだろォが、俺様の魔法は『重力制御』だ」
「そうですね、僕も今気付きました」
「つまんねェ小手調べも小細工も終わりだ――今から俺様を試すような戦い方をしたと俺様が判断をしたら、次に潰れてんのはおめェだぞ、アルト」
まだ《無からの覚醒》自体はこむぎとあさがおの計二回しか発動していない。だが、同時に《魔力付与》もしていたせいでかなり体に負担が来ている。
それに比べてあちらはただ軽く二回魔法を発動しただけ。
お互い傷はないが、明らかに俺はダメージを負っている。
「ちなみに初見殺しとはァ言ったが、知ったところでおめェが勝てるわけじゃァねェぞ?」
「アルト様! 降参しましょう。魔力の使いすぎです! 今のまま戦ったら倒れてしまいます!」
「大丈夫だよ、僕は最初からそのつもりだから」
これは自分を試す戦いだ。
倒れた時点で、それが俺の限界ということでもある。
それに俺も相手の力量を探るほど強くは無いことを理解した。
こむぎやあさがおに使われた魔法が俺に使われていたら......。
これが殺し合いなら俺はもうとっくに死んでいる。
「メノ兄さん、本気で行かせてもらいます」
「はッ、落ちこぼれが舐めやがって。容赦しねェぞ」
種も仕掛けも、油断も手加減もない。
――本気の延長戦、始まりである。
答えはとても簡単。
どう頑張っても一人で戦うことができないからだ。
魔法士が魔法しか使えないように。
剣士が剣しか使えないように。
付与術師も付与しか使えない。自分のない部分を補おうと努力しても、この世界では剣も魔法も使えない。それが《天職》と呼ばれる生まれ持った運命だ。
何故一人でしか戦えないのか。
それは付与術の対象は自分以外に限り適用されるからだ。
対象の魔力の有無は関係なく、自分の魔力を分け与える能力。魔力を付与されたヒーラーや魔法士は一時的に強化(バフ)状態に入ると言ってもいい。
だから落ちこぼれの天職と言えど、決して世界に不要な職業とは言えない。
――でも問題はそこではない。
それでは、ヒーラーや魔法士などの対象がいない時どうするのか。――いなければ、付与術師は何の能力もないただの人間になる。
「んじゃあやるかァ」
「お願いします!」
俺は兄、メノと対面していた。
今からメノと勝負をすることになったのだ。
ルールはメノの専属家庭教師であるシーナが説明してくれた。
「負けの条件は私が書いたこの円から出ること、あるいは『降参』と先に言った方が負けになります」
シーナの言う通り、俺とメノを中心にそこそこの広さの円が魔法で描かれている。
これはなんの魔法なのか、あとでレナードに聞いてみるとして。
「では始め!」
試合は突然に始まった。
あくまでこれは模擬戦だ。
お互いの力量を試すためだけの試合。勝ち負けは二の次なのはメノも同じだと思う。
「じゃあお手並み拝見だなァ、アルト。挑戦者はおめェだ、おめェから仕掛けてこい」
ニヤリ、と笑みを浮かべるメノ。
でも知っている。これは挑発では無い。こちらの攻撃方法を探るためだろう。
俺がここまで兄に刃向かったんだ。多分アルトだったらこんなことなかったんだと思う。
付与術師の俺が魔法士に喧嘩を売って、普通なら誰に聞いても俺の負けを予想するだろう。
少なくとも何かしらの勝てる手段があるから、こうやって俺が勝負を持ちかけたことをメノも知っている。
じゃあこんなところで出し惜しみする意味もないよな――、
「――来い、こむぎ」
「はァ! なんだァそりゃァ! 黒いレッドウルフだァ?」
レナードはこむぎの正体を見極められなかったが、メノはレッドウルフを知っているらしい。
それならさすがのメノも驚くのも無理はない。
なんせいきなり俺の隣にモンスターが現れたのだから。
「てめェ、どういったァつもりだ? そりゃ付与術の域を越えてんだろ、アァっ!? ちッ、モンスターを操るなんて《天職》、俺様でも知らねェぞ」
「まぁ、応用かな。僕にできることを色々試したんだ」
「はッ! 所詮はレッドウルフだろォ? 木っ端微塵にぶッ潰してやるよ」
こむぎがメノへ駆け出した瞬間。
本当にそれは瞬きする刹那の時間だった。
俺のこむぎはメノの言葉通り、見えない何かに地面に叩きつけられるように潰され、煙となって風に消えた。
「さすがに耐久力は本物より劣るなァ?」
「な! こむぎが!」
「はァ、心底つまらねェ。これがテメェの言う気付きってやつかァ? こんなんで俺様に戦いを挑んでくるなんてなァ、ちと疑ってたが俺様の力を勘違いしてるてめェを見てると確信に変わったぜェ。アルト、テメェ本当に記憶喪失らしいなァ?」
一瞬すぎて何が起こったのか理解できなかった。
あれは本当に魔法の類なんだろうか。
それこそ魔法の域を超えてるんじゃないのか?
さすがのエンリア家というだけあってか、無詠唱の魔法であの威力。
しかもあの潰されるまでの時間からして、発動速度もかなり早い。
「これがメノ兄さんの力......」
「記憶喪失だってェことは俺の能力を知らねェってことでもあるよなァ? その様子、戦う前にレナードにも教えてもらってねェ感じかァ?」
「......魔法士は人によって個性が出るんですよね。メノ兄さんの魔法は圧縮的な何かですか?」
「あァ? 初見殺しの俺の魔法をなんでてめェに答え合わせしなきゃいけねェんだ? お前が降参といったら教えてやるよ、落ちこぼれ」
会話で時間を稼いでいるうちにメノの魔法を考えるが、全く答えが分からない。
仮説である圧縮が能力だというなら、対象が必要になるはずだ。
つまり次に試すとしたら――
「あさがお、行くぞ――『魔力付与』」
五匹の名付けたレッドウルフのうち、一番俊敏なあさがお。
それに加えて俺の魔力を付与して戦う。この合わせ技は洞窟の中でもやったが、何も無い状態よりおおよそ二倍ほど早くなっていた。
仮にもメノの魔法が対象を捉えないと発動できない能力であれば、視認できるかすら分からないあさがおを潰すことはできるのだろうか。
「二体目だァ? ストックがあんのかよそれ」
「ストックって言い方が正しいかは分からないけど、まぁまだまだ控えはいますよ」
「ちッ、俺様を試してんじゃねェよ」
「――行け」
俺の横にいるあさがおが、合図と共に駆ける。
こむぎとは初速から違う。この速さは確かに《魔力付与》の力があってこそ。
だが、《無からの覚醒》も魔力をかなり消耗する。それと同時に自分の魔力を与える《魔力付与》の発動はかなり体に負担がかかる。
実際、今もかなり頭が痛い。
魔力の使いすぎは良くないとこの三日間でレナードに口うるさく言われた。
特に《魔力付与》はあくまで自分の魔力を与えるだけ。だからこそ気付いたら魔力がなくなる上に、限りある魔力を酷使すれば最悪倒れることもある、と。
とはいえ。
この戦いは自分の限界を知るいいチャンスでもある。
「行け」と小さな合図で走り出したあさがおは、一直線にメノへと走る。
コンマ何秒の世界。
仮にメノの魔法が少しでも送れていたら、その爪はメノに直撃しただろう。
だが、そんな予想は不敵な笑みを一瞬浮かべたメノに軽く踏み潰された。
「なっ!」
――メノの魔法を目の当たりにするのはこれで二度目。だが、明らかに一度目と威力も範囲も桁違い。
庭に響き渡る轟音と共に、メノの周辺の土が一瞬にして抉れた。
土埃が舞う視界の奥に、黒い煙が見えた。
今の周囲攻撃にあさがおも巻き込まれたらしい。
いや、正確にはメノが巻き込んだのだろう。
「はは、メノ兄さん......庭をこんなにしたら父上に怒られますよ」
「ちッ、虚勢張ってんじゃねェよ雑魚が」
でもこれでハッキリした。
メノの能力は対象が不要。そして『圧縮』ではなく、おそらく『重力』を操る類の魔法。
それを証拠に一瞬あさがおが地面に叩きつけられたのが見えた。
土埃が風に流されると、目に入ってきたのは無惨に抉れた庭だった。
抉れた部分の緑色の芝は綺麗に消え、メノの周りは土のみの状態へと変化していた。
「――ここまでの力を俺様に使わせたご褒美をやるよ。なんとなく気付いてんだろォが、俺様の魔法は『重力制御』だ」
「そうですね、僕も今気付きました」
「つまんねェ小手調べも小細工も終わりだ――今から俺様を試すような戦い方をしたと俺様が判断をしたら、次に潰れてんのはおめェだぞ、アルト」
まだ《無からの覚醒》自体はこむぎとあさがおの計二回しか発動していない。だが、同時に《魔力付与》もしていたせいでかなり体に負担が来ている。
それに比べてあちらはただ軽く二回魔法を発動しただけ。
お互い傷はないが、明らかに俺はダメージを負っている。
「ちなみに初見殺しとはァ言ったが、知ったところでおめェが勝てるわけじゃァねェぞ?」
「アルト様! 降参しましょう。魔力の使いすぎです! 今のまま戦ったら倒れてしまいます!」
「大丈夫だよ、僕は最初からそのつもりだから」
これは自分を試す戦いだ。
倒れた時点で、それが俺の限界ということでもある。
それに俺も相手の力量を探るほど強くは無いことを理解した。
こむぎやあさがおに使われた魔法が俺に使われていたら......。
これが殺し合いなら俺はもうとっくに死んでいる。
「メノ兄さん、本気で行かせてもらいます」
「はッ、落ちこぼれが舐めやがって。容赦しねェぞ」
種も仕掛けも、油断も手加減もない。
――本気の延長戦、始まりである。
0
お気に入りに追加
846
あなたにおすすめの小説
備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ
ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。
見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は?
異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。
鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。
異世界で等価交換~文明の力で冒険者として生き抜く
りおまる
ファンタジー
交通事故で命を落とし、愛犬ルナと共に異世界に転生したタケル。神から授かった『等価交換』スキルで、現代のアイテムを異世界で取引し、商売人として成功を目指す。商業ギルドとの取引や店舗経営、そして冒険者としての活動を通じて仲間を増やしながら、タケルは異世界での新たな人生を切り開いていく。商売と冒険、二つの顔を持つ異世界ライフを描く、笑いあり、感動ありの成長ファンタジー!
転生前のチュートリアルで異世界最強になりました。 準備し過ぎて第二の人生はイージーモードです!
小川悟
ファンタジー
いじめやパワハラなどの理不尽な人生から、現実逃避するように寝る間を惜しんでゲーム三昧に明け暮れた33歳の男がある日死んでしまう。
しかし異世界転生の候補に選ばれたが、チートはくれないと転生の案内女性に言われる。
チートの代わりに異世界転生の為の研修施設で3ヶ月の研修が受けられるという。
研修施設はスキルの取得が比較的簡単に取得できると言われるが、3ヶ月という短期間で何が出来るのか……。
ボーナススキルで鑑定とアイテムボックスを貰い、適性の設定を始めると時間がないと、研修施設に放り込まれてしまう。
新たな人生を生き残るため、3ヶ月必死に研修施設で訓練に明け暮れる。
しかし3ヶ月を過ぎても、1年が過ぎても、10年過ぎても転生されない。
もしかしてゲームやりすぎで死んだ為の無間地獄かもと不安になりながらも、必死に訓練に励んでいた。
実は案内女性の手違いで、転生手続きがされていないとは思いもしなかった。
結局、研修が15年過ぎた頃、不意に転生の案内が来る。
すでにエンシェントドラゴンを倒すほどのチート野郎になっていた男は、異世界を普通に楽しむことに全力を尽くす。
主人公は優柔不断で出て来るキャラは問題児が多いです。
「残念でした~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~ん笑」と女神に言われ異世界転生させられましたが、転移先がレベルアップの実の宝庫でした
御浦祥太
ファンタジー
どこにでもいる高校生、朝比奈結人《あさひなゆいと》は修学旅行で京都を訪れた際に、突然清水寺から落下してしまう。不思議な空間にワープした結人は女神を名乗る女性に会い、自分がこれから異世界転生することを告げられる。
異世界と聞いて結人は、何かチートのような特別なスキルがもらえるのか女神に尋ねるが、返ってきたのは「残念でした~~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~~ん(笑)」という強烈な言葉だった。
女神の言葉に落胆しつつも異世界に転生させられる結人。
――しかし、彼は知らなかった。
転移先がまさかの禁断のレベルアップの実の群生地であり、その実を食べることで自身のレベルが世界最高となることを――
現代ダンジョンで成り上がり!
カメ
ファンタジー
現代ダンジョンで成り上がる!
現代の世界に大きな地震が全世界同時に起こると共に、全世界にダンジョンが現れた。
舞台はその後の世界。ダンジョンの出現とともに、ステータスが見れる様になり、多くの能力、スキルを持つ人たちが現れる。その人達は冒険者と呼ばれる様になり、ダンジョンから得られる貴重な資源のおかげで稼ぎが多い冒険者は、多くの人から憧れる職業となった。
四ノ宮翔には、いいスキルもステータスもない。ましてや呪いをその身に受ける、呪われた子の称号を持つ存在だ。そんな彼がこの世界でどう生き、成り上がるのか、その冒険が今始まる。
夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています
異世界転生!俺はここで生きていく
おとなのふりかけ紅鮭
ファンタジー
俺の名前は長瀬達也。特に特徴のない、その辺の高校生男子だ。
同じクラスの女の子に恋をしているが、告白も出来ずにいるチキン野郎である。
今日も部活の朝練に向かう為朝も早くに家を出た。
だけど、俺は朝練に向かう途中で事故にあってしまう。
意識を失った後、目覚めたらそこは俺の知らない世界だった!
魔法あり、剣あり、ドラゴンあり!のまさに小説で読んだファンタジーの世界。
俺はそんな世界で冒険者として生きて行く事になる、はずだったのだが、何やら色々と問題が起きそうな世界だったようだ。
それでも俺は楽しくこの新しい生を歩んで行くのだ!
小説家になろうでも投稿しています。
メインはあちらですが、こちらも同じように投稿していきます。
宜しくお願いします。
ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばして大バズりしてしまう~今まで住んでいた自宅は、最強種が住む規格外ダンジョンでした~
むらくも航
ファンタジー
Fランク探索者の『彦根ホシ』は、幼馴染のダンジョン配信に助っ人として参加する。
配信は順調に進むが、二人はトラップによって誰も討伐したことのないSランク魔物がいる階層へ飛ばされてしまう。
誰もが生還を諦めたその時、Fランク探索者のはずのホシが立ち上がり、撮れ高を気にしながら余裕でSランク魔物をボコボコにしてしまう。
そんなホシは、ぼそっと一言。
「うちのペット達の方が手応えあるかな」
それからホシが配信を始めると、彼の自宅に映る最強の魔物たち・超希少アイテムに世間はひっくり返り、バズりにバズっていく──。
☆10/25からは、毎日18時に更新予定!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる