96 / 135
第96話 洞窟突入 エルフ救出
しおりを挟む
九五式軽戦車と九七式軽装甲車は、丸太の塀との間隔をいったん200mほどで固定した。
あまり接近し過ぎても、却って射界が狭められてしまうからである。
兵の外側からの機銃掃射は、銃弾が飛来するとゴブリンが塀の陰に隠れてしまい、あまり効果がない。
ただ、ゴブリンたちの頭を下げさせる効果はあった。
ドンッ
ドンッ
小野塚は、続け様に37粍主砲を発射し、塀の数か所を途中からへし折ったが、ゴブリンは、また別の場所から矢を射かけて来る。
「面倒臭ぇー!」
彼はそう独り言ちると
「小牛、コゴ、コゴ、こちらヅカ。門内に進入する、後に続け。突入せよ、前へ!」
と軽装甲車の小牛田曹長に指示し、自分は操縦士の両肩に置いていた足でその肩を蹴飛ばし、前進の合図をした。
砲を痛めないように砲塔をぐるりと後ろに回し、小野塚の軽戦車は速度を上げて、丸太の杭が扉になっている門に体当たりをすると、扉は門ごと崩壊して地面に倒れた。
倒れた門と扉を踏み拉きながら、軽戦車と軽装甲は門の中へ進入し、軽戦車は、柵の内側でゴブリンの弓兵が乗っている台の付け根を、足払いを掛ける様に崩して行った。
地面に落ち、悲鳴を上げて逃げ惑うゴブリンたちを、軽装甲の機関銃が狙い撃ちし、次々と掃討して行った。
弓なりに飛来する矢の脅威がなくなったことから、装甲兵車、自動貨車、馬車も、それぞれ柵の内側へ進入し、乗車していた兵を降ろした。
兵たちが、塀の内側で生存していたゴブリンを掃討し終えたころ
「ギガントゴブリンが出たぞ!」
と誰かが叫ぶ声が聞こえた。
ゴブリンの巣の洞窟から、背丈が洞窟入り口ギリギリの大きさ程もある、棍棒を手にしたギガントゴブリンが現れた。
「全員、装甲車輛の後方へ下がれ、軽機と噴進砲は前へッ!」
朝日大尉と鹿島少尉が交々に命令する。
現れたギガントゴブリンは全部で4体で、小野塚は、最後の4体目が洞窟から表に出る前に、最初のギガントゴブリンの腹部に主砲の照準を合わせ、そのまま発砲した。
ドンッ
狙いどおり、砲弾はギガントゴブリンの臍の辺りに命中、背中まで貫通し血飛沫を上げた。
そのギガントゴブリンは
「ンガーッ!」
という雄叫びを上げるとうつ伏せに倒れ、動かなくなった。
2番目のギガントゴブリンは、洞窟から現れると同時に、ありとあらゆる銃の集中射撃を顔面に受け、雄叫びを上げる間もなく絶命し、その場に倒れた。
3番目のギガントゴブリンは、徒歩兵とエルフ戦士の方へ向かおうとしたが、ちょうど、装甲兵車から降りた噴進砲操作員の兵長が弾込めを終えたところに出くわしてしまい、噴進砲弾で上半身を吹き飛ばされてしまった。
残る一体は、それでも逃げようとはせず、最も弱体と見たのか、これもエルフの戦士に向かって行こうとしたものの、途中で軽装甲の銃撃で左足の甲を撃ち抜かれ、立ち止まったところを小野塚に37粍砲で狙い撃ちされ、頭部が飛散して動かなくなった。
ギガントゴブリンは、ゴブリンたちにとっては、言わば切り札であったと見え、全部が斃されてしまうと、洞窟の中のゴブリンの動きが止まってしまった。
「軽装甲を先頭に洞窟内へ進入する。前へ!」
朝日の命令で、小牛田の軽装甲車を先頭に挺身兵や歩兵、エルフの戦士たちと軽戦車が続いた。
「ゲホッゲホッ。」
軽装甲と軽戦車の排気で、多くの者が咳き込んでいる。
「そうか、戦車と軽装甲の排気までは頭が回らなかったな。」
朝日が、自分も咳き込みながら呟いた。
軽装甲の前照灯が前方を照らしているが、思うように視界が得られない。
まごついているところに一人のエルフの若者が進み出て、汎用魔術「照度の理」を使い、前方を照らしてくれた。
魔術は、「言葉の理」以来である。
灯りを得た朝日隊は、奥へと進んで行った。
洞窟は、所々に広間のような空間があり、そこは大抵、左右にも通路があって、突き当りには部屋があった。
日本兵とエルフ戦士たちは、その部屋を一つ一つ確認し、隠れたゴブリンがいないか、囚われた人間がいないかを確認して行った。
3か所目の「広間」を右に曲がった突き当りの「部屋」に、鹿島少尉が入った時、部屋の奥で何かが蠢く気配があった。
「誰だ。」
鹿島は、着剣した機関短銃を気配の向けながら、慎重に近付いて行った。
「うぐぐぐぐ…」
気配のほか、呻き声が聞こえる。
彼がその方向に懐中電灯を向けると、手足に枷をはめられた白い女性の姿が浮かび上がった。
「衛生兵はおるかーッ!」
鹿島が呼ぶと、赤十字マークがついた衛生用品箱を持った衛生兵と、エルフの若者が一人近寄って来た。
「小鬼の虜囚となった女性1名を発見した。すぐに手当てをしてやってくれ。えーっと、そちらは…。」
鹿島が衛生兵に同行して来たエルフの方を向くと、そのエルフは
「私は、エルフのエルザでございますが、回復の魔術を少々心得ております。そこの女性、見たところエルフのようでございますが、是非、治療・回復をさせていただきたく存じます。」
と言って、枷をはめられた女性に近寄った。
「あ、女性の方でありましたか。気付かずに失礼しました。いずれ、そういうことであれば、手当などよろしくお願いします。」
声と立ち居振る舞いから、ようやくエルザが女性と悟った鹿島であったが、言われてみると、体つきなども女性である。
エルザは、まず、その女性の手足に咬ませてある枷に手を当て、何かを唱えていたかと思うと、しばらくして枷が外れた。
「ははあ、これも解錠の魔術なんだな。」
傍で見ていた鹿島は思った。
「どうした?」
後方から朝日の声がしたので鹿島が振り返ると、朝日大尉が鹿島の背中越しに、虜囚の女性を覗き込んでいた。
「はっ、囚われと思われる女性を発見いたしましたので、目下、治療中であります。」
鹿島が答えると
「よし。衛生兵と何名か護衛の兵を付けて外へ運び出してやれ。ああ、目隠しをしてやるのを忘れるな。暗いところに長期間いると瞳孔が開ききっているから、いきなり外で眩しい光が入ると目が潰れるぞ。」
そう朝日は指示した。
あまり接近し過ぎても、却って射界が狭められてしまうからである。
兵の外側からの機銃掃射は、銃弾が飛来するとゴブリンが塀の陰に隠れてしまい、あまり効果がない。
ただ、ゴブリンたちの頭を下げさせる効果はあった。
ドンッ
ドンッ
小野塚は、続け様に37粍主砲を発射し、塀の数か所を途中からへし折ったが、ゴブリンは、また別の場所から矢を射かけて来る。
「面倒臭ぇー!」
彼はそう独り言ちると
「小牛、コゴ、コゴ、こちらヅカ。門内に進入する、後に続け。突入せよ、前へ!」
と軽装甲車の小牛田曹長に指示し、自分は操縦士の両肩に置いていた足でその肩を蹴飛ばし、前進の合図をした。
砲を痛めないように砲塔をぐるりと後ろに回し、小野塚の軽戦車は速度を上げて、丸太の杭が扉になっている門に体当たりをすると、扉は門ごと崩壊して地面に倒れた。
倒れた門と扉を踏み拉きながら、軽戦車と軽装甲は門の中へ進入し、軽戦車は、柵の内側でゴブリンの弓兵が乗っている台の付け根を、足払いを掛ける様に崩して行った。
地面に落ち、悲鳴を上げて逃げ惑うゴブリンたちを、軽装甲の機関銃が狙い撃ちし、次々と掃討して行った。
弓なりに飛来する矢の脅威がなくなったことから、装甲兵車、自動貨車、馬車も、それぞれ柵の内側へ進入し、乗車していた兵を降ろした。
兵たちが、塀の内側で生存していたゴブリンを掃討し終えたころ
「ギガントゴブリンが出たぞ!」
と誰かが叫ぶ声が聞こえた。
ゴブリンの巣の洞窟から、背丈が洞窟入り口ギリギリの大きさ程もある、棍棒を手にしたギガントゴブリンが現れた。
「全員、装甲車輛の後方へ下がれ、軽機と噴進砲は前へッ!」
朝日大尉と鹿島少尉が交々に命令する。
現れたギガントゴブリンは全部で4体で、小野塚は、最後の4体目が洞窟から表に出る前に、最初のギガントゴブリンの腹部に主砲の照準を合わせ、そのまま発砲した。
ドンッ
狙いどおり、砲弾はギガントゴブリンの臍の辺りに命中、背中まで貫通し血飛沫を上げた。
そのギガントゴブリンは
「ンガーッ!」
という雄叫びを上げるとうつ伏せに倒れ、動かなくなった。
2番目のギガントゴブリンは、洞窟から現れると同時に、ありとあらゆる銃の集中射撃を顔面に受け、雄叫びを上げる間もなく絶命し、その場に倒れた。
3番目のギガントゴブリンは、徒歩兵とエルフ戦士の方へ向かおうとしたが、ちょうど、装甲兵車から降りた噴進砲操作員の兵長が弾込めを終えたところに出くわしてしまい、噴進砲弾で上半身を吹き飛ばされてしまった。
残る一体は、それでも逃げようとはせず、最も弱体と見たのか、これもエルフの戦士に向かって行こうとしたものの、途中で軽装甲の銃撃で左足の甲を撃ち抜かれ、立ち止まったところを小野塚に37粍砲で狙い撃ちされ、頭部が飛散して動かなくなった。
ギガントゴブリンは、ゴブリンたちにとっては、言わば切り札であったと見え、全部が斃されてしまうと、洞窟の中のゴブリンの動きが止まってしまった。
「軽装甲を先頭に洞窟内へ進入する。前へ!」
朝日の命令で、小牛田の軽装甲車を先頭に挺身兵や歩兵、エルフの戦士たちと軽戦車が続いた。
「ゲホッゲホッ。」
軽装甲と軽戦車の排気で、多くの者が咳き込んでいる。
「そうか、戦車と軽装甲の排気までは頭が回らなかったな。」
朝日が、自分も咳き込みながら呟いた。
軽装甲の前照灯が前方を照らしているが、思うように視界が得られない。
まごついているところに一人のエルフの若者が進み出て、汎用魔術「照度の理」を使い、前方を照らしてくれた。
魔術は、「言葉の理」以来である。
灯りを得た朝日隊は、奥へと進んで行った。
洞窟は、所々に広間のような空間があり、そこは大抵、左右にも通路があって、突き当りには部屋があった。
日本兵とエルフ戦士たちは、その部屋を一つ一つ確認し、隠れたゴブリンがいないか、囚われた人間がいないかを確認して行った。
3か所目の「広間」を右に曲がった突き当りの「部屋」に、鹿島少尉が入った時、部屋の奥で何かが蠢く気配があった。
「誰だ。」
鹿島は、着剣した機関短銃を気配の向けながら、慎重に近付いて行った。
「うぐぐぐぐ…」
気配のほか、呻き声が聞こえる。
彼がその方向に懐中電灯を向けると、手足に枷をはめられた白い女性の姿が浮かび上がった。
「衛生兵はおるかーッ!」
鹿島が呼ぶと、赤十字マークがついた衛生用品箱を持った衛生兵と、エルフの若者が一人近寄って来た。
「小鬼の虜囚となった女性1名を発見した。すぐに手当てをしてやってくれ。えーっと、そちらは…。」
鹿島が衛生兵に同行して来たエルフの方を向くと、そのエルフは
「私は、エルフのエルザでございますが、回復の魔術を少々心得ております。そこの女性、見たところエルフのようでございますが、是非、治療・回復をさせていただきたく存じます。」
と言って、枷をはめられた女性に近寄った。
「あ、女性の方でありましたか。気付かずに失礼しました。いずれ、そういうことであれば、手当などよろしくお願いします。」
声と立ち居振る舞いから、ようやくエルザが女性と悟った鹿島であったが、言われてみると、体つきなども女性である。
エルザは、まず、その女性の手足に咬ませてある枷に手を当て、何かを唱えていたかと思うと、しばらくして枷が外れた。
「ははあ、これも解錠の魔術なんだな。」
傍で見ていた鹿島は思った。
「どうした?」
後方から朝日の声がしたので鹿島が振り返ると、朝日大尉が鹿島の背中越しに、虜囚の女性を覗き込んでいた。
「はっ、囚われと思われる女性を発見いたしましたので、目下、治療中であります。」
鹿島が答えると
「よし。衛生兵と何名か護衛の兵を付けて外へ運び出してやれ。ああ、目隠しをしてやるのを忘れるな。暗いところに長期間いると瞳孔が開ききっているから、いきなり外で眩しい光が入ると目が潰れるぞ。」
そう朝日は指示した。
26
お気に入りに追加
76
あなたにおすすめの小説
異世界日本軍と手を組んでアメリカ相手に奇跡の勝利❕
naosi
歴史・時代
大日本帝国海軍のほぼすべての戦力を出撃させ、挑んだレイテ沖海戦、それは日本最後の空母機動部隊を囮にアメリカ軍の輸送部隊を攻撃するというものだった。この海戦で主力艦艇のほぼすべてを失った。これにより、日本軍首脳部は本土決戦へと移っていく。日本艦隊を敗北させたアメリカ軍は本土攻撃の中継地点の為に硫黄島を攻略を開始した。しかし、アメリカ海兵隊が上陸を始めた時、支援と輸送船を護衛していたアメリカ第五艦隊が攻撃を受けった。それをしたのは、アメリカ軍が沈めたはずの艦艇ばかりの日本の連合艦隊だった。
この作品は個人的に日本がアメリカ軍に負けなかったらどうなっていたか、はたまた、別の世界から来た日本が敗北寸前の日本を救うと言う架空の戦記です。
二人の公爵令嬢 どうやら愛されるのはひとりだけのようです
矢野りと
恋愛
ある日、マーコック公爵家の屋敷から一歳になったばかりの娘の姿が忽然と消えた。
それから十六年後、リディアは自分が公爵令嬢だと知る。
本当の家族と感動の再会を果たし、温かく迎え入れられたリディア。
しかし、公爵家には自分と同じ年齢、同じ髪の色、同じ瞳の子がすでにいた。その子はリディアの身代わりとして縁戚から引き取られた養女だった。
『シャロンと申します、お姉様』
彼女が口にしたのは、両親が生まれたばかりのリディアに贈ったはずの名だった。
家族の愛情も本当の名前も婚約者も、すでにその子のものだと気づくのに時間は掛からなかった。
自分の居場所を見つけられず、葛藤するリディア。
『……今更見つかるなんて……』
ある晩、母である公爵夫人の本音を聞いてしまい、リディアは家族と距離を置こうと決意する。
これ以上、傷つくのは嫌だから……。
けれども、公爵家を出たリディアを家族はそっとしておいてはくれず……。
――どうして誘拐されたのか、誰にひとりだけ愛されるのか。それぞれの事情が絡み合っていく。
◇家族との関係に悩みながらも、自分らしく生きようと奮闘するリディア。そんな彼女が自分の居場所を見つけるお話です。
※この作品の設定は架空のものです。
※作品の内容が合わない時は、そっと閉じていただければ幸いです(_ _)
※感想欄のネタバレ配慮はありません。
※執筆中は余裕がないため、感想への返信はお礼のみになっておりますm(_ _;)m
控えめDomと気まぐれSub
宮部ネコ
BL
Domの暁良(あきら)はSubの琉太(るた)にいつも振り回されている。
暁良はいつになったらDomとして琉太を従わせられるのか頭を悩ませていた。
そんなある日、琉太が別のDomを見せびらかしてきて……。
※Kindle本のアンソロジーに掲載している作品です。
この度無料で掲載できることになったので、ぜひご覧ください。
ドン引きするくらいエッチなわたしに年下の彼ができました
中七七三
恋愛
わたしっておかしいの?
小さいころからエッチなことが大好きだった。
そして、小学校のときに起こしてしまった事件。
「アナタ! 女の子なのになにしてるの!」
その母親の言葉が大人になっても頭から離れない。
エッチじゃいけないの?
でも、エッチは大好きなのに。
それでも……
わたしは、男の人と付き合えない――
だって、男の人がドン引きするぐらい
エッチだったから。
嫌われるのが怖いから。
前世で処刑された聖女、今は黒薬師と呼ばれています
矢野りと
恋愛
旧題:前世で処刑された聖女はひっそりと生きていくと決めました〜今世では黒き薬師と呼ばれています〜
――『偽聖女を処刑しろっ!』
民衆がそう叫ぶなか、私の目の前で大切な人達の命が奪われていく。必死で神に祈ったけれど奇跡は起きなかった。……聖女ではない私は無力だった。
何がいけなかったのだろうか。ただ困っている人達を救いたい一心だっただけなのに……。
人々の歓声に包まれながら私は処刑された。
そして、私は前世の記憶を持ったまま、親の顔も知らない孤児として生まれ変わった。周囲から見れば恵まれているとは言い難いその境遇に私はほっとした。大切なものを持つことがなによりも怖かったから。
――持たなければ、失うこともない。
だから森の奥深くでひっそりと暮らしていたのに、ある日二人の騎士が訪ねてきて……。
『黒き薬師と呼ばれている薬師はあなたでしょうか?』
基本はほのぼのですが、シリアスと切なさありのお話です。
※この作品の設定は架空のものです。
※一話目だけ残酷な描写がありますので苦手な方はご自衛くださいませ。
※感想欄のネタバレ配慮はありません(._.)
自称ヒロインに「あなたはモブよ!」と言われましたが、私はモブで構いません!!
ゆずこしょう
恋愛
ティアナ・ノヴァ(15)には1人の変わった友人がいる。
ニーナ・ルルー同じ年で小さい頃からわたしの後ろばかり追ってくる、少しめんどくさい赤毛の少女だ。
そしていつも去り際に一言。
「私はヒロインなの!あなたはモブよ!」
ティアナは思う。
別に物語じゃないのだし、モブでいいのではないだろうか…
そんな一言を言われるのにも飽きてきたので私は学院生活の3年間ニーナから隠れ切ることに決めた。
気がついたら無理!絶対にいや!
朝山みどり
恋愛
アリスは子供の頃からしっかりしていた。そのせいか、なぜか利用され、便利に使われてしまう。
そして嵐のとき置き去りにされてしまった。助けてくれた彼に大切にされたアリスは甘えることを知った。そして甘えられることも・・・
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる