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第2章 世界的な異変
20、懐かしの味と緊急連絡
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一口サイズの肉団子に茶色のソースが掛かっていて、とても良い香りだ。フォークに刺して口に運ぶと、ソースの強い香りが鼻腔をくすぐる。
「ん……これ、凄く美味しいです。このブラウンソースが少し独特ですね」
口の中で肉団子を味わってから感想を述べると、ノエルさんも私の言葉に同意するよう頷いてから口端を緩めた。
「これは子供が好きな味ですね」
「確かにそうですね。このソース、パンにつけても絶対に美味しいと思いませんか?」
パンにソースがジュワッと染み込んだら……美味しくないわけがないよね。
「想像だけで美味しそうです。最初から、肉団子サンドにしても良いかもしれませんね。……このソースも孤児院に卸してもらえるのでしょうか」
ノエルさんのその言葉が聞こえたのか、さっきの女性が私たちの注文の品を運びながら質問に答えてくれた。
「ソースは粉末状にすることに成功していて、孤児院ではお湯に溶いて煮詰めるだけで完成するんですよ」
「え、そうなのですか! それは凄いですね」
「この肉団子、とても美味しかったです」
「気に入っていただけて良かったです。感想をありがとうございます。ではこちら、ご注文の料理でございます」
テーブルに並べられた三つの料理は、どれもとても美味しそうな見た目と香りだ。
「まずはどれから食べますか?」
「やはりチーズ入りのハンバーグにしましょう。早く食べたくて気になってしまいますから」
「ふふっ、分かります。では半分に切り分けますね」
ナイフとフォークで半分に切ると、中からトロッとチーズが溢れ出してきた。そのチーズも上手く切り分けて、取り分け用のお皿に載せる。
「ノエルさん、どうぞ」
「ありがとうございます」
満を持してハンバーグを口に運ぶと……口の中に広がった懐かしい美味しさに、頬が緩んで自然と笑顔になってしまった。
このソースを付けなくても良いほどに味が濃いハンバーグ、これが美味しいのだ。胡椒系のスパイスが強めに効いていて、パンや芋などにもとても良く合った記憶がある。
「レイラさん、幸せそうですね」
「美味しいものを食べている時は幸せです」
「分かります。……ただレイラさんのその顔を見ているだけで、私は食べなくても幸せになれそうです」
「え、そんなに顔が緩んでますか?」
なんだか恥ずかしくて両手で頬を押さえると、ノエルさんは楽しそうな笑みを浮かべた。
「可愛らしいので気になさらなくても大丈夫ですよ」
「そう言われても……一度聞いてしまったら気になります」
少しだけ口を尖らせてそう伝えると、ノエルさんは笑顔で謝りながら牛肉の煮込み料理にナイフを入れた。
「すみません。こっちも食べて料理に意識を集中させましょう。……あっ、これ凄く柔らかいですよ」
「本当ですね。ほとんど力を入れていませんか?」
「はい。スッとナイフが入ります」
取り分けてもらった牛肉の煮込みを口に運ぶと、濃厚なソースと共に牛肉が口の中で溶けた。
「これ、凄く美味しいです! 高級な味がします」
「本当ですね。騎士団の詰所の食事に匹敵します。もしかしたら、こちらの方が少し勝っているかもしれません」
「騎士団の食事は美味しいのですか?」
「はい。王宮の厨房で働いていた方が作ってくださっていて、とても美味しい料理がたくさん食べられるのです。騎士団所属の治癒師になって一番嬉しかったことは食事ですね」
ノエルさんはそう言って苦笑を浮かべた。
でも王宮の厨房で働いていた人が作ってくれるご飯なんて、それが一番の楽しみになるのも仕方がないだろう。だって王族の方々が召し上がっている料理と似たものを食べられるってことだ。
それ、凄く羨ましい。私にもいつか食べる機会があったら嬉しいな。
それからも楽しく話をしながら料理を食べ進め、お腹が幸せで満たされたところで食堂を後にした。
「今日は一緒に来てくださってありがとうございました。とても美味しくて幸せでした」
「いえ、こちらこそ誘ってくださってありがとうございました。久しぶりに楽しい休日となりました」
「それなら良かったです。ではこの後は本屋に行きましょうか」
「そうですね――」
ノエルさんが突然、真剣な表情になって大通りの先に視線を向けた。
「――レイラさん、もしかしたら本屋には行けないかもしれません」
そしてそう告げたので、私もノエルさんの視線の先を見てみると……そこにはこちらに走ってくる、騎士服姿の若い男性がいた。
「ノエルさん! すぐに会えて良かったです!」
「何かありましたか?」
「魔物討伐に行っていた部隊が呪いにやられました。呪われた者が約二十名、さらに負傷者多数です。一人酷い怪我をした騎士がいて、治癒員の方がノエルさんの治癒魔法でないと危ないかもしれないと」
呪い、久しぶりにその言葉を聞いた。呪いは基本的に一部の魔物が持つものだけど、この街の近くに呪いを持つ魔物がいるという話は聞いたことがなかった。
それなのに呪われた人がたくさんいるってことは、何かがあったのだろう。どこからか魔物が移動してきたのかな。
「呪いは厄介ですね……とりあえず王宮に戻りましょう。レイラさん、本日はありがとうございました。申し訳ありませんが、ここで失礼させていただきます」
「はい。こちらこそありがとうございました。私のことは気になさらず、王宮に向かってください」
「ありがとうございます。ただ今回は呪いですので、もしかしたらレイラさんたちに呪いに対する薬の調薬を頼むことになるかもしれません。その時はよろしくお願いします」
「分かりました。ヴァレリアに伝えておきます」
ノエルさんは騎士の方と共に王宮に向かって足早に去っていき、それを見送ってから私も薬屋に帰るために足を進めた。
「ん……これ、凄く美味しいです。このブラウンソースが少し独特ですね」
口の中で肉団子を味わってから感想を述べると、ノエルさんも私の言葉に同意するよう頷いてから口端を緩めた。
「これは子供が好きな味ですね」
「確かにそうですね。このソース、パンにつけても絶対に美味しいと思いませんか?」
パンにソースがジュワッと染み込んだら……美味しくないわけがないよね。
「想像だけで美味しそうです。最初から、肉団子サンドにしても良いかもしれませんね。……このソースも孤児院に卸してもらえるのでしょうか」
ノエルさんのその言葉が聞こえたのか、さっきの女性が私たちの注文の品を運びながら質問に答えてくれた。
「ソースは粉末状にすることに成功していて、孤児院ではお湯に溶いて煮詰めるだけで完成するんですよ」
「え、そうなのですか! それは凄いですね」
「この肉団子、とても美味しかったです」
「気に入っていただけて良かったです。感想をありがとうございます。ではこちら、ご注文の料理でございます」
テーブルに並べられた三つの料理は、どれもとても美味しそうな見た目と香りだ。
「まずはどれから食べますか?」
「やはりチーズ入りのハンバーグにしましょう。早く食べたくて気になってしまいますから」
「ふふっ、分かります。では半分に切り分けますね」
ナイフとフォークで半分に切ると、中からトロッとチーズが溢れ出してきた。そのチーズも上手く切り分けて、取り分け用のお皿に載せる。
「ノエルさん、どうぞ」
「ありがとうございます」
満を持してハンバーグを口に運ぶと……口の中に広がった懐かしい美味しさに、頬が緩んで自然と笑顔になってしまった。
このソースを付けなくても良いほどに味が濃いハンバーグ、これが美味しいのだ。胡椒系のスパイスが強めに効いていて、パンや芋などにもとても良く合った記憶がある。
「レイラさん、幸せそうですね」
「美味しいものを食べている時は幸せです」
「分かります。……ただレイラさんのその顔を見ているだけで、私は食べなくても幸せになれそうです」
「え、そんなに顔が緩んでますか?」
なんだか恥ずかしくて両手で頬を押さえると、ノエルさんは楽しそうな笑みを浮かべた。
「可愛らしいので気になさらなくても大丈夫ですよ」
「そう言われても……一度聞いてしまったら気になります」
少しだけ口を尖らせてそう伝えると、ノエルさんは笑顔で謝りながら牛肉の煮込み料理にナイフを入れた。
「すみません。こっちも食べて料理に意識を集中させましょう。……あっ、これ凄く柔らかいですよ」
「本当ですね。ほとんど力を入れていませんか?」
「はい。スッとナイフが入ります」
取り分けてもらった牛肉の煮込みを口に運ぶと、濃厚なソースと共に牛肉が口の中で溶けた。
「これ、凄く美味しいです! 高級な味がします」
「本当ですね。騎士団の詰所の食事に匹敵します。もしかしたら、こちらの方が少し勝っているかもしれません」
「騎士団の食事は美味しいのですか?」
「はい。王宮の厨房で働いていた方が作ってくださっていて、とても美味しい料理がたくさん食べられるのです。騎士団所属の治癒師になって一番嬉しかったことは食事ですね」
ノエルさんはそう言って苦笑を浮かべた。
でも王宮の厨房で働いていた人が作ってくれるご飯なんて、それが一番の楽しみになるのも仕方がないだろう。だって王族の方々が召し上がっている料理と似たものを食べられるってことだ。
それ、凄く羨ましい。私にもいつか食べる機会があったら嬉しいな。
それからも楽しく話をしながら料理を食べ進め、お腹が幸せで満たされたところで食堂を後にした。
「今日は一緒に来てくださってありがとうございました。とても美味しくて幸せでした」
「いえ、こちらこそ誘ってくださってありがとうございました。久しぶりに楽しい休日となりました」
「それなら良かったです。ではこの後は本屋に行きましょうか」
「そうですね――」
ノエルさんが突然、真剣な表情になって大通りの先に視線を向けた。
「――レイラさん、もしかしたら本屋には行けないかもしれません」
そしてそう告げたので、私もノエルさんの視線の先を見てみると……そこにはこちらに走ってくる、騎士服姿の若い男性がいた。
「ノエルさん! すぐに会えて良かったです!」
「何かありましたか?」
「魔物討伐に行っていた部隊が呪いにやられました。呪われた者が約二十名、さらに負傷者多数です。一人酷い怪我をした騎士がいて、治癒員の方がノエルさんの治癒魔法でないと危ないかもしれないと」
呪い、久しぶりにその言葉を聞いた。呪いは基本的に一部の魔物が持つものだけど、この街の近くに呪いを持つ魔物がいるという話は聞いたことがなかった。
それなのに呪われた人がたくさんいるってことは、何かがあったのだろう。どこからか魔物が移動してきたのかな。
「呪いは厄介ですね……とりあえず王宮に戻りましょう。レイラさん、本日はありがとうございました。申し訳ありませんが、ここで失礼させていただきます」
「はい。こちらこそありがとうございました。私のことは気になさらず、王宮に向かってください」
「ありがとうございます。ただ今回は呪いですので、もしかしたらレイラさんたちに呪いに対する薬の調薬を頼むことになるかもしれません。その時はよろしくお願いします」
「分かりました。ヴァレリアに伝えておきます」
ノエルさんは騎士の方と共に王宮に向かって足早に去っていき、それを見送ってから私も薬屋に帰るために足を進めた。
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