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第二章
08:愛しの魔王様 その2
しおりを挟む「んぅ…だ、から、前世の小説に………似た話が……ぁん♡」
「あぁ、それで?」
「てっきり……んん、原作通りの展開になるかと……ゃぁんっ!」
「何故物語の通りになると思った?」
「テンプレ……」
「てんぷれ?」
尋問されているのか、ご褒美を貰っているのかわからない状況。
元勇者アレックスが滑らせた言葉に、ルキ様が説明を求めて来たのだけれど、なぜかベッドの上で行っている。
おやつの時間だと王城に戻るとすぐにルキ様は私を抱えて寝室へ連れ込み、するすると服を中途半端に脱がされあらゆる所を撫でられ舐められ齧られる。
脱ぎきれていない上着は肘の辺りでもたつき、スリットの大きく入ったパレオ型スカートはそのまま捲り、下着は足首に纏わりついた状態だ。
そんな中、不埒な指先が濡れぼそった蜜口を避けて這いずり撫で回し、私に説明をさせるルキ様。
喘がせたいのか、喋らせたいのかわからない。多分両方だろうけど。
だから必死に喋るのだけれど、喉からでるのは上ずった嬌声混じりの単語な訳で。
「よ、良くあるお決まりの展開で……、実際に小説通りに事が運ぶっていう……」
頑張って喋るのだけれど、ルキ様の舌が太ももを這いずり息が秘所に掛かると我慢できずに声を上げた。
「分からんな。何故現実世界が小説通りの展開になると?」
ちゅ、とリップ音を弾ませ太腿の際どい部分を吸い上げる。
「んんん…………そういう小説が、流行ってたんですぅ………ぁ、ルキさま……」
「なんだ?」
さっきからずっと周囲を触り煽るだけで、直接的なところは一切触ってくれず焦らされていて限界が来ている。
「さ、触って……欲しいです」
「どこをだ?」
くぅ!
顔を上げ私を覗き込む魔王。
麗しいお顔はほんのり紅潮し、私が言うのを悪い笑顔で待っている。
「ミラ?どこを触って欲しい?何をして欲しい?」
色っぽい声で尋ねるが、答えは淫猥な箇所を指していて恥ずかしくて言えずに悶える。
「んんんん、やだぁもう!下を触って欲しい。いっぱい濡れてるとこを撫で回して欲しいぃぃ」
「く。あぁここだな?」
ぬるりと熱い感触が突然敏感な場所へ与えられる。
あぁぁっ!
焦らされ求めていた刺激が体を巡り、激しく感じて背中が弓形に反れる。
その体をしっかりとした腕で捕まれ固定されたまま、さらに花弁を舌で舐め回される。
ルキ様の息がかかり余計に感じて私は声を上げる。
そして指で花弁を剥かれ、ひくつく花芽を舌先で転がされるとビリビリとした快感が奔り甘イキした。
それでも愛撫は続けられ、ぬるぬるとした秘所は指と舌でじっくり弄ばれる。
同時につぷりと指がナカに入り、浅い箇所をグルリと撫でられると下腹が疼いて小さく声を上げた。
指が増やされ卑猥な音が耳を打ち、弾力のある舌は花芽をくすぐり舐めまわし、そして音を立てて吸い付く。
「っっっあぁぁっん♡」
脳が痺れる程の快感が体を巡り、思わず大きく声を上げた。
「あぁ可愛いミラ、もっと鳴いて声を聞かせてくれ」
そう言って指を曲げナカの性感帯を小刻みに押し込み私を鳴かす。
もう指じゃ疼きが治まらなくなり、私は息を荒げて懇願する。
「ルキ様……んぅ、もう挿れて欲しい」
「ふふ。ミラ、もう少し楽しみたいのだが?」
無理。
本当はもっと早くルキ様の太くて大きいのが欲しかったのに、我慢してやっと言ったのだから、限界なんだから!
「無理。もう無理。挿れて?」
甘えた声でお願いすると、途端にルキ様の表情が蕩けた。
「その顔は断れん………」
そう言って体を起こし、ルキ様も服を脱ぎ捨て見事な裸体を晒して私の膝裏を抱えた。
すっかりと解れた蜜口に逸物が滑り、滴る蜜を擦り付けながら待ち望んだ硬いモノがナカへめり込んでくる。
肉襞を擦りながらゆっくりと奥へと侵入してくる圧に、息を吐きながら待ち構えた。
ルキ様の息も少しずつ荒ぶり、体を揺らして私のナカへと溶け込んでくる。
浅い所を擦る様に前後し、少し揺さぶり私の顔を覗きながら奥へ貫いた。
ズンと丸い先端が奥へ当たり、快感が迸る。
一際大きな声が上がり空を舞った腕が彼の肩へ回された。
そのままぎゅぅと抱きつくと、ルキ様も私の背中に手を回して上半身を起こし、キスをくれる。
「んぅ、ちゅ、ルキ様…あん…好き。ん、ぁん」
「ミラ、可愛い私のミラ。どうされたい?」
小刻みに穿たれ、そのたびに私も喘ぎ何も考えられなくなり思わず答えた。
「はぁ……んん。好きにして欲しい」
その瞬間、激しく奥を突かれ全身が震えた。
「ああああっ!」
そしてルキ様は両足を肩に担ぎ、上から激しく何度も責めてくる。
「やん、あん、ああああっはぁ、あん!」
激しい律動は奥を抉り、強すぎる快感に意識が飛びそうになる。
「ま、ゃんっ!る、りゅきさまっ!は、激しっ……ぁん!」
「あぁ可愛いな!はぁ……!ミラ、好きにしていいのだろう?ここもお前の好きな場所だな?たくさん責めてやるから声を聞かせろ」
更に下半身を持ち上げ、上からガツガツと責められ逃げ場のない悦楽に溺れていく。
あまりの衝撃に涙が出て、薄ぼんやりと見えるルキ様の情熱を揺れながら甘受する。
それでも止まない責めに私のナカは蜜が溢れ、お尻に伝って落ちるのがわかる。
「ミラ、お前が勇者に堕ちると?お前たちの言う〝てんぷれ〟ではそうなる運命だったと言うのか?」
ええええ?
何、まだそれ蒸し返す?
すると足を下ろされ上半身を抱き起こし、対面座位の形になる。
ルキ様の麗しいお顔が正面にあり、彼はかぶりつく様に唇を重ねた。
「んんんんっ」
そのまま腰を揺らしてまたもや大きな衝撃が脳を揺らす。
自重でそのまま快楽の壺を刺激してしまい、私は体を反らせて大きな声を上げて善がる。
「だ、から………!そうならないように………ぁん、はぁ♡最初は、ネビロス連れて……ぁあっ!」
「あぁ無断で人間界に行っていたのはそのせいか?」
グリ、と下からの衝撃が再奥へと突き刺さり、声にならない返事をした。
そしてぐるんとうつ伏せに寝かされそのまま腰を掴まれ再挿入し、背後から肉音が鳴り響く程の強い衝撃で熱杭が体へ押し込まれる。
「やぁっ!ぁあああっ!んぅっ行ったけど、勘違い………あん!勘違いだったのぉー!」
「そうだな?そんなふざけた話がある訳がない。だがお前はそれを信じて行動を起こしたのだろう?」
再奥へと何度も穿たれ、降りてきた子宮口にガツガツと当たり意識が飛びそうになるのを必死に制して悶える。
「か、確認……アン!確認するために……行った……ぁっ、らめ、もうらめ!ルキ様、イきそうっ」
「いいぞ?何度でもいくといい。ほら、お前はここが好きだろう?」
グリグリと丸い亀頭が最奥を抉るように押し潰され、目の前に星が散る。
もう腕に力が入らず、そのまま枕を抱き込みへたり込んだ私を執拗に責め立てるルキ様。
もう涎も飲み込めない私はだらしなく口を開けて背後からの激しい律動に喘ぐだけ。
それでも止まないルキ様の腰と強制的に侵される刺激に脳が揺れ体が震える。くったりと弛緩した体に硬い熱杭が突き刺さる。
「やぁっも、無理でしゅ、るきさまっ、あんっ…一緒に、はぁん♡一緒にい、イッて♡るきさまと一緒に…あんっ、いきた…」
首を捩り、後ろで恐ろしい情熱を齎す魔王へ甘えた声で媚びる。
涙で滲んだ視界から、ルキ様の表情がぼんやりと見える。
私の甘えた声に反応したのか、またもや蕩けた顔で体を折り曲げ私にキスをする。
「あぁ一緒にいこうか♡」
甘い囁きはそれだけで私の脳みそが溶ける。
対位を正常位に戻され、ルキ様のお顔を見ながら抽挿が始まる。
ゆっくりと優しく抜き差しを始め、ぎりぎりまで引き抜きカリが肉襞を引っ掛ける。
そして、大きく腰を揺らすと
ズドン!と激しい衝撃が体を貫いた。
「ああああっ!?」
そのまま同じ強さで何度も何度も何度も奥を責められ穿たれ揺らされ人形の様に手足がぶらぶらと空を舞っても終わらない。
激しいラストスパートが長すぎて声も上げれずひたすら体を委ねるだけの状態に、ルキ様は愉悦に浸り腰を振る。
言葉が声にならずに掠れた喘ぎが喉で鳴り、朦朧としたままひたすらに快感の波を受け止め揺れる。
「はぁ…もう少しだミラ。可愛いミラは私のものだ。天使の時もサキュバスの時も………それから前世の記憶を持つお前も。全て私のものだ」
ルキ様の滴る汗が体に散り、お互いの汗が溶け合う。
ルキ様の艶やかな声が上がると、生命の糧が飛沫を上げてナカへ広がった。
潤沢なそれは私を潤し、膨大な魔力は酩酊感に侵される。
ゆっくりと擦り付ける様に腰を押し込め、最後に私をぎゅうと抱きしめキスをくれた。
「ミラ、愛してる」
あぁルキ様。
私のルキ様。
言葉を返したいけど、
もう
無理。
掠れて出ない。
ひゅうと掠れた声が喉を通り、やっと言えたのは
「シュキ……」
その瞬間、ナカの剛直が力を増した。
………え?
むくむくと大きくなり、脈動が激しくなり恐る恐る愛しのルキ様を見れば、
欲でギラつかせた紅い双眸。
ルビーの様に美しく、赤い血の様に深い。
まさか。
「るき、さま。も、無理……」
「あぁ問題ない。言っただろう?お前は気絶していても心地がいい」
いやぁぁぁぁぁぁっ!
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