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あれは勘違いだ。そういう言い訳を心の中で相手もいないのに言い続た。
そんなことをしながら歩いていると、サキさんを見つけた。
「サキさん!」
「アツキ様、掃除道具ですか?」
「あ、そうです。ありがとうございました。明日も借りにきますね」
「いえいえ。アツキ様は家事は,お得意なのですか?」
「まあ、一応ひと通りは出来るかと」
「すごいですね、お料理とかも?」
「はい」
「それではお菓子作りでも始めてみてはいかがでしょうか」
「お菓子作りですか?」
「あ、もちろんただの提案、というかお節介ですので、無視してくださって構わないんですけど、お時間あるならどうかと。みんなお喜ばれそうですし。」
「確かに、考えたこともありませんでした。これからの見通しが立ったら考えてみますね!」
「はい!」
お菓子作りか。考えたこともなかったが、いいかもしれない。お菓子を作るのは好きだし、それを誰かに食べて喜んでもらうのは嬉しい。
「ただいま」
「あ、アツキおかえり」
ソファに座ってくつろいでいたレンの隣に座る。
「なあ、これから俺はどうしたらいいと思う?」
「ん?」
「いやさ、何もせずにずっとここに居座るわけにもいかないし。それに俺はそもそもここにいていいのか?」
「それは大丈夫だ。父も快く承諾しているからな。何かアツキはやりたいこととかあるのか?」
「それは良かった。
ああ。さっきサキさんにお菓子作りはどうかと勧められてどうしようかと」
「お菓子か!いいんじゃないか!街で売ったりするのか?」
「でき次第だな」
「俺にも食べさせてくれ!」
「別にいいけど」
「ほんとか!あ、待てよ。でも他の人もアツキのお菓子食べるってことか、やだな」
「何言ってんだ」
「しょうがないから譲ってやる。でも!1番最初に俺に食べさせて!」
「考えておく」
「アツキありがとう」
そんなことをしながら歩いていると、サキさんを見つけた。
「サキさん!」
「アツキ様、掃除道具ですか?」
「あ、そうです。ありがとうございました。明日も借りにきますね」
「いえいえ。アツキ様は家事は,お得意なのですか?」
「まあ、一応ひと通りは出来るかと」
「すごいですね、お料理とかも?」
「はい」
「それではお菓子作りでも始めてみてはいかがでしょうか」
「お菓子作りですか?」
「あ、もちろんただの提案、というかお節介ですので、無視してくださって構わないんですけど、お時間あるならどうかと。みんなお喜ばれそうですし。」
「確かに、考えたこともありませんでした。これからの見通しが立ったら考えてみますね!」
「はい!」
お菓子作りか。考えたこともなかったが、いいかもしれない。お菓子を作るのは好きだし、それを誰かに食べて喜んでもらうのは嬉しい。
「ただいま」
「あ、アツキおかえり」
ソファに座ってくつろいでいたレンの隣に座る。
「なあ、これから俺はどうしたらいいと思う?」
「ん?」
「いやさ、何もせずにずっとここに居座るわけにもいかないし。それに俺はそもそもここにいていいのか?」
「それは大丈夫だ。父も快く承諾しているからな。何かアツキはやりたいこととかあるのか?」
「それは良かった。
ああ。さっきサキさんにお菓子作りはどうかと勧められてどうしようかと」
「お菓子か!いいんじゃないか!街で売ったりするのか?」
「でき次第だな」
「俺にも食べさせてくれ!」
「別にいいけど」
「ほんとか!あ、待てよ。でも他の人もアツキのお菓子食べるってことか、やだな」
「何言ってんだ」
「しょうがないから譲ってやる。でも!1番最初に俺に食べさせて!」
「考えておく」
「アツキありがとう」
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