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食卓

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なんだこれ。美味しすぎる。今まで食べたサラダの中でダントツでだ。見た目は割と一般的なサラダだがとにかく美味い。明らかに高級そうなものだが、こんなもの今まで食べたことがないのでどう表現したらいいのかわからない。
正直、さっきのいただきますで異世界だということを改めて実感し、ご飯は大丈夫だろうかなんて考えたりもした。だが実際は何も問題なく、問題どころか最高だ。
夢中になって食べていると、目の前に座っているレンがまた、寝顔を見ていた時のような顔で俺を見ていることに気がついた。
「俺の顔に何かついてるか?」
「いや、可愛いなと思って見ていた。とても幸せそうな顔をしていたから」
多分俺の顔は、真っ赤になっていると思う。
今までそんなこと言われたことがあるわけない俺にいきなり何を言い出すんだと脳が追いついていかない。どうせ冗談だろうと思ってはいるものの慣れていないものは仕方がない。
「…何言ってんだよ、そんな冗談言ってないで早く食べるぞ」
「冗談じゃないんだが…」
それからは出来るだけ普通の風を装って美味しすぎるご飯を食べ続けた。





食事を終え、食器類をサキさんが片付けてくれたので手持ち無沙汰になってしまった。
今2人で向かい合って座ってはいるが、特に会話は続かず。まあ、それはさっきからレンがよくわからないことしか言わないからだが。
「アツキ」
「なんだ」
「好きだ」
「そうか」
「もう出れないのか」
「さっきから何回言ってると思ってるんだよ!」
「残念だ。可愛かったのに。」
「うるさい。口を開けばそればっか言いやがって。」
俺はこいつになんか絆されないからな!
「事実だからしょうがない」
「はいはい、言ってろ。」
「わかった!いつでも言ってやる!だから結婚しような!」
「ああ、もう好きにしろ」
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