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【ワーカー】〜冒険編〜
No,6《進化の子》【破】
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次は俺の番か…。
俺は考える
(まず魔法について何を使うかだ。移動して殴るのは愚策だ。防がれるに決まっている。…
いや…イケるかもしれない。)
「では行きますッ!」
「ど~ぞ♡」
…
【無詠唱】「【座標移動•内合】」
一瞬にしてハインリヒの前に移動する。
ハインリヒは驚いている。それもそうだ、詠唱をしないと威力が30%減る。
ここで詠唱をしなかった理由は使う魔法がバレることを恐れたからだ。
【無詠唱】「【流星群•凶】!」
とんでもない速さの拳のラッシュが繰り出される。
この魔法は宇宙のからの流星の勢いを余す事なく拳に乗せて限りなく光に近いスピードで殴りつける技だ。
常人では防ぐことはおろか、目で追うことすら不可。
ハインリヒはかなりキツそうだが頑張って防いでいるようだ。
さすがは上位のワーカーといったところか。
ならば!
『あなたの傘に入らせて 流星の雨が降るからさ 』
「【流星群•疎】!!」
さらにもう1段階、技のレベルを上げたため地のスピードはアップ。詠唱をしたことにより30%スピードアップ。
あまりの速さに手に僅かに付着していた炭素原子と空気中の酸素原子が核融合寸前だ。
その時。ヨハネスの拳がハインリヒの頭に当たった。
直後、風船を割られたかの如くハインリヒが萎んでしまった。
「お前…すごいな…気に入ったぞ」
後ろから声が聞こえてきた。ハインリヒの声だったが口調が違う。(またキレたのか?)
「おっと、口調は気にしないでくれ。今のハインリヒは【楽】のハインリヒだ。」
「そしてさっきお前が倒したハインリヒは【喜】。」
何をいってるんだこいつは。
「ん~。頭に疑問符が浮かんでんな。」
「つまりだ俺ことハインリヒは喜怒哀楽の四人の人格が行き来する多重人格者だ。」
「さっきクラウジスがでっけぇの撃った時。少し【怒】が出ていたな。」
俺はキレたと思ったんだが、口調が違うのは人格の問題だったか。
「さらに面白いのが」
「俺たちハインリヒは人格によって使う属性が異なる。」
「【喜】のやつは【風船属性】。さっき頭に拳が当たったとき弾けたろ?
次に【怒】は【暗黒属性】。ハーメルンの悪夢とかがそうだな。
次は【哀】、こいつは元々のハインリヒの人格だがここ最近は全く出てこない。
そして俺、【楽】。俺は蟲。」
「どうだ?珍しいだろう。」
2属性持ちは珍しいと思っていたが、こんなパターンもあるのだな。こりゃ、強いはずだ。
「おっと、長話したな。もう【喜】のやつはやりたくないそうだ。だから最後は俺がやる。」
(意外と感情豊かだな。)
「次やるやつ。早く出てこい。」
「はい!よろしくお願いします!」
リコ•ナガサワ…。
俺が色々引っかかってる奴だ。
「【●ーグル検索】【ハインリヒの倒し方】-【検索結果22件】」
「この中で最適解は多分これだ!」
【無詠唱】【自然発火ウィルス】
ハインリヒの真上から大量の火花のようなものがが飛んでくる。と思った途端に燃え出した。
恐らく、無機物有機物関係なく燃やしているのだろう。
「【蟲属性魔法】【七色に光り輝く甲虫の防壁】」
ハインリヒの周りを虹色の虫のような壁が覆う。
とても冷静な判断だ。
…?しかし妙だ。
燃え広がっているが止まる気配がない。
「あれ?止まんない?あれ?」
どうやら制御できていないようだ。
承臨をすると自分の属性は使いこなせるようになるのだが。
ハインリヒ(楽)は壁にこもって出てこないし。しょうがないから俺が処理する。
「仕方ない。【湿度魔法】【飽和水蒸気支配•露点】」
この魔法は空気中から水を発生させる魔法だ。俺が工夫しまくった今のところ集大成の応用だ。
火を消したあとハインリヒが壁から出てきた。
「いやー消してくれてありがとうね。外に火があるから出るに出れなくてさ。どんどん中が暑くなってってどうしようかと思ったよ。」
…。
「まぁちなみにこの後の〈全員対俺〉はもう時間がないから無しな。」
ないのかよ。
《その後、ジェニーとシズクたちと合流した。》
「あ!ヨハネス!やっときたわね!」
「ヨーくん私は待ちくたびれました!」
どうやら待たせてしまったようだ。
「ごめ~ん。ちょっと用事があってさ。」
「リコ。挨拶して。」
後ろに隠れていたリコが前に出る。
「はじめまして!永澤 李子です。先程ヨハネスさんに声をかけていただました。
もし御二方がよろしければ、仲間に加えさせて貰えないでしょうか!」
「いいけど、何がどうしてウチなの?」
〈回想〉
試験後Aの闘技場から出る途中のリコ
「また私制御できない魔法選んじゃいました。」
何やらボソボソ独り言を言っているリコ
そこへヨハネスが後方から声をかける
「リコ!」
びっくりして振り返るリコ。
駆け寄るヨハネス
「リコ、お前うちのパーティ入らないか?」
「え?良いのですか?」
(なんで私なんだろう。)
〈回想終了〉
「と言った具合でして。」
「ヨーくん、女の子引っ捕まえてきたんですか」
…。
あなまち間違いじゃないな。うん。
「まぁいいわ。これからよろしくね!」
「そうですね、よろしくお願いします。」
よかった二人とも許可してくれたようだ。
「ありがとうございます!」
~しばらく後~
「じゃあ、本格的なワーカー開始は来週からだから。今日は帰って個人で準備をしましょう。」
「そうですね。」
???「大地属性持ちと動物属性持ち、天体属性の2属性持ちとチート持ちの転生者。これは早めに潰さなきゃな~。」
俺は考える
(まず魔法について何を使うかだ。移動して殴るのは愚策だ。防がれるに決まっている。…
いや…イケるかもしれない。)
「では行きますッ!」
「ど~ぞ♡」
…
【無詠唱】「【座標移動•内合】」
一瞬にしてハインリヒの前に移動する。
ハインリヒは驚いている。それもそうだ、詠唱をしないと威力が30%減る。
ここで詠唱をしなかった理由は使う魔法がバレることを恐れたからだ。
【無詠唱】「【流星群•凶】!」
とんでもない速さの拳のラッシュが繰り出される。
この魔法は宇宙のからの流星の勢いを余す事なく拳に乗せて限りなく光に近いスピードで殴りつける技だ。
常人では防ぐことはおろか、目で追うことすら不可。
ハインリヒはかなりキツそうだが頑張って防いでいるようだ。
さすがは上位のワーカーといったところか。
ならば!
『あなたの傘に入らせて 流星の雨が降るからさ 』
「【流星群•疎】!!」
さらにもう1段階、技のレベルを上げたため地のスピードはアップ。詠唱をしたことにより30%スピードアップ。
あまりの速さに手に僅かに付着していた炭素原子と空気中の酸素原子が核融合寸前だ。
その時。ヨハネスの拳がハインリヒの頭に当たった。
直後、風船を割られたかの如くハインリヒが萎んでしまった。
「お前…すごいな…気に入ったぞ」
後ろから声が聞こえてきた。ハインリヒの声だったが口調が違う。(またキレたのか?)
「おっと、口調は気にしないでくれ。今のハインリヒは【楽】のハインリヒだ。」
「そしてさっきお前が倒したハインリヒは【喜】。」
何をいってるんだこいつは。
「ん~。頭に疑問符が浮かんでんな。」
「つまりだ俺ことハインリヒは喜怒哀楽の四人の人格が行き来する多重人格者だ。」
「さっきクラウジスがでっけぇの撃った時。少し【怒】が出ていたな。」
俺はキレたと思ったんだが、口調が違うのは人格の問題だったか。
「さらに面白いのが」
「俺たちハインリヒは人格によって使う属性が異なる。」
「【喜】のやつは【風船属性】。さっき頭に拳が当たったとき弾けたろ?
次に【怒】は【暗黒属性】。ハーメルンの悪夢とかがそうだな。
次は【哀】、こいつは元々のハインリヒの人格だがここ最近は全く出てこない。
そして俺、【楽】。俺は蟲。」
「どうだ?珍しいだろう。」
2属性持ちは珍しいと思っていたが、こんなパターンもあるのだな。こりゃ、強いはずだ。
「おっと、長話したな。もう【喜】のやつはやりたくないそうだ。だから最後は俺がやる。」
(意外と感情豊かだな。)
「次やるやつ。早く出てこい。」
「はい!よろしくお願いします!」
リコ•ナガサワ…。
俺が色々引っかかってる奴だ。
「【●ーグル検索】【ハインリヒの倒し方】-【検索結果22件】」
「この中で最適解は多分これだ!」
【無詠唱】【自然発火ウィルス】
ハインリヒの真上から大量の火花のようなものがが飛んでくる。と思った途端に燃え出した。
恐らく、無機物有機物関係なく燃やしているのだろう。
「【蟲属性魔法】【七色に光り輝く甲虫の防壁】」
ハインリヒの周りを虹色の虫のような壁が覆う。
とても冷静な判断だ。
…?しかし妙だ。
燃え広がっているが止まる気配がない。
「あれ?止まんない?あれ?」
どうやら制御できていないようだ。
承臨をすると自分の属性は使いこなせるようになるのだが。
ハインリヒ(楽)は壁にこもって出てこないし。しょうがないから俺が処理する。
「仕方ない。【湿度魔法】【飽和水蒸気支配•露点】」
この魔法は空気中から水を発生させる魔法だ。俺が工夫しまくった今のところ集大成の応用だ。
火を消したあとハインリヒが壁から出てきた。
「いやー消してくれてありがとうね。外に火があるから出るに出れなくてさ。どんどん中が暑くなってってどうしようかと思ったよ。」
…。
「まぁちなみにこの後の〈全員対俺〉はもう時間がないから無しな。」
ないのかよ。
《その後、ジェニーとシズクたちと合流した。》
「あ!ヨハネス!やっときたわね!」
「ヨーくん私は待ちくたびれました!」
どうやら待たせてしまったようだ。
「ごめ~ん。ちょっと用事があってさ。」
「リコ。挨拶して。」
後ろに隠れていたリコが前に出る。
「はじめまして!永澤 李子です。先程ヨハネスさんに声をかけていただました。
もし御二方がよろしければ、仲間に加えさせて貰えないでしょうか!」
「いいけど、何がどうしてウチなの?」
〈回想〉
試験後Aの闘技場から出る途中のリコ
「また私制御できない魔法選んじゃいました。」
何やらボソボソ独り言を言っているリコ
そこへヨハネスが後方から声をかける
「リコ!」
びっくりして振り返るリコ。
駆け寄るヨハネス
「リコ、お前うちのパーティ入らないか?」
「え?良いのですか?」
(なんで私なんだろう。)
〈回想終了〉
「と言った具合でして。」
「ヨーくん、女の子引っ捕まえてきたんですか」
…。
あなまち間違いじゃないな。うん。
「まぁいいわ。これからよろしくね!」
「そうですね、よろしくお願いします。」
よかった二人とも許可してくれたようだ。
「ありがとうございます!」
~しばらく後~
「じゃあ、本格的なワーカー開始は来週からだから。今日は帰って個人で準備をしましょう。」
「そうですね。」
???「大地属性持ちと動物属性持ち、天体属性の2属性持ちとチート持ちの転生者。これは早めに潰さなきゃな~。」
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