13 / 18
◇新月の夜2◆
しおりを挟む
学校に着いて、まず弓道場へ顔を出す。そこには、一足先に来ていたのか、すでに練習を始めているシヅルの姿があった。
「あ……セツナ! おはよ、今日も早いな」
「あなたこそ」
二人の出会いは部活動だった。最初は成績が拮抗したライバルで、そのうち互いに好意を持つようになった。
けれど今は、今はやはり、以前とまったく同じようには想えない。
そもそもここは仮想現実なのだから、シヅルという男性はもうどこにも存在しないのだろうが。
「どうした? 具合でも悪いのか?」
「いいえ、そんなことないわ」
俯いてしまったセツナに違和感を覚えたのか、シヅルに問われて慌てて微笑んだ。
「本当か? 昨日は大雨だったし、体調には気をつけてくれよ?」
「え、ええ……」
ふと、シヅルの視線が弓道場の外に向く。
「あれ? めずらしいな、ナツがこんなに早くに居るなんて。ちょっと待っててくれ、やっぱりあいつは才能があると思うんだよ」
シヅルが熱心にナツを勧誘していたのは覚えている。だが、ナツの返事と言ったらいつも「面倒くさい」の一言だった。
「ナツ! おはよ!」
シヅルに声をかけられて立ち止まったナツは、少し顔をあげて片目で彼を見る。
(え……)
そこで、強烈な違和感を覚えた。ナツは真夏でも冬でもいつも顔が隠れるくらいにフードをかぶっているので、素顔をよく知らないのだが、その瞳が紫色だったように思えたのだ。そう、アヴェルスとよく似た。髪の色もそうだ。
けれどありえない、ナツのあれは染めているのだろうし。シヅルと違ってハーフでもない。
「なあナツ、弓道部に入らないか? おまえには絶対才能があるって!」
「絶対に嫌だね、面倒だし。シヅルが部長やってる時点で無理」
ナツの唇からシヅルの名が出たことで、奇妙な安堵が押し寄せる。
それはそうだ。ここにアヴェルスが居るはずがないし、ここへ来たとしても、彼にはこの世界の知識が無いだろう。
「んー……まぁ、そのフードははずしてもらうけどな」
「あぁ、これ。身体の一部なんだよね。無理」
意味の分からない返事をして、ナツは手を振って去って行った。
「まーたフラれたか」
シヅルが頬を掻きながら戻って来たので、セツナは苦笑をこぼした。
「ナツは部活に興味ないんだもの、しようがないわよ」
「もったいないよな、あいつは色んな才能に恵まれてるのにさ、どれも中途半端で」
そう、ナツはどれも中途半端だ。何もかも完璧にこなしてきたアヴェルスとは違う。
けれど違和感は拭えなかった。あちらの世界にもシヅルとよく似た青年、レディウスが居たのだから、この世界にアヴェルスによく似た人物が居てもおかしくない。
フードをはずしてくれと頼んだらはずしてくれるだろうか?
そうしたら、自分は安心できるのだろうか……いったい、何を?
彼の目が黒や茶色だったらいい? なぜ?
(嫌な女……)
我ながらそう思う、罪悪感から、後悔から逃れたいのだろう。
今の自分はアヴェルスを裏切っている、彼の好意が本物であったなら……だが。
だが、もしも偽りだったら心が耐えられない、かといって、証拠や証明などできることではない。だから帰りたくないのだ。
(せめてきちんと話し合えばよかったのかしら)
それで信頼できるなら、最初からもっと信頼していたようにも思うが。
とにかく、今はどちらの世界に留まるべきか決断しなくてはならない。
(花火大会までには……答えをだしたいものね)
その日を期限としようと決めていた。
もっとも「帰りたいと強く願わなければ戻れない」という言葉が本当なら、そう思えるかどうかは分からないのだが。
◇◇◇
昼。学校の裏庭にあるベンチに座って購買で買ってきたパンを食べようとしていたセツナの視界にナツの姿が映った。
「あ……ナツ!」
思わず、反射的に声をかけてしまった。すぐに後悔したのだが。
いったいなんと言えばいいのだろう?
フードをはずしてほしい? なぜ?
もしも、彼の瞳が紫色だったら……?
「何、セツナ」
そっけない返事が戻ってきて、どうしようかと視線を彷徨わせる。
「用がないなら行くけど」
「ま、待って……ええと、そういえば私、あなたの顔ってあんまり見たことないなって思って」
「別に、セツナだけじゃなくてほとんどのやつが見たことないと思うけど」
近くまでやって来たナツの顔はフードの陰になっていて、やはりよく見えない。
「えーと……見てみたいな? って」
「なんで疑問形なわけ?」
一歳年下、というのもアヴェルスと同じだ。嫌な予感が押し寄せてくる。
ナツはふうとため息を吐くと、フードを外した。けれどその瞳の色は茶色で、ハーフのような顔立ちではあるが、少なくとも紫の瞳ではなかった。
「これで満足?」
「――え、ええ、あり……がと……」
セツナには分からなかった、この落胆のような感情がなんなのか。
なぜそんなふうに思うのか? アヴェルスに会いたかったのだろうか? ナツが彼であってほしいと少しでも思っていたのだろうか?
(ほんと……嫌な女……)
セツナが眉を顰めて悔しげに唇を噛んだのを見て、もう一度フードをかぶったナツが笑う。
「セツナがそんなに真剣に悩んでいるなんて、悪いものでも食べたんじゃないのか?」
「な、何よ、私だって悩むことくらいあるわ!」
失礼ね、と言うと、ナツはくすくすと笑った。
そのまま彼は手を振って去って行った、代わりに、シヅルがやって来る。
「セツナ、昼飯か?」
「え……ええ」
シヅルの屈託のない笑顔に、また罪悪感が顔をだす。自分はいったい何をどうしたいのだろうか?
最初は、ここへ来れば結婚からも、何もかもから逃げられて好都合だと思っていた。それなのに、今自分は迷っている。戸惑っている。
「セツナ?」
すぐ隣に座ったシヅルに顔を近づけられて、反射的に離れる。
――本当はどこにも行かないでほしい。
どうして今思いだすのか。アヴェルスのあの言葉を。
「どうか……したのか?」
心配そうなシヅルの声に、セツナは慌てて笑みを繕った。
「な、なななんでもないの! ちょっと……ちょっとだけ調子が悪いの」
「そうなのか? あんまり無理をするなよ。その……せっかく恋人同士になって初めての花火大会なんだし、俺は楽しみでさ」
困ったように笑うシヅルに、なんとか返事をする。
「……ええ」
うまく笑えただろうか?
自分は大きく道を誤ってしまったかのような気がしていた、だが、ここへ来ることがなければそれを知ることもなく、不思議の湖に夢を見続けたのだろう。
だから、これは間違いではない。だが、アヴェルスの真意を確かめることも今はできない。
(私、いろいろと抜けてるのね)
とはいえ、アヴェルスの口から何を告げられたとしても、それを自分が手放しに信じることができるとも思えないのだ。
もっと信じることができれば、とも思うが、アヴェルスは嘘に関してもきっと完璧だ。
せめて自分が、彼の嘘に永遠に騙されていられるような人間だったらよかったのかもしれない。そうしたら、きっと。
(こんなに、苦しくないもの)
「あ……セツナ! おはよ、今日も早いな」
「あなたこそ」
二人の出会いは部活動だった。最初は成績が拮抗したライバルで、そのうち互いに好意を持つようになった。
けれど今は、今はやはり、以前とまったく同じようには想えない。
そもそもここは仮想現実なのだから、シヅルという男性はもうどこにも存在しないのだろうが。
「どうした? 具合でも悪いのか?」
「いいえ、そんなことないわ」
俯いてしまったセツナに違和感を覚えたのか、シヅルに問われて慌てて微笑んだ。
「本当か? 昨日は大雨だったし、体調には気をつけてくれよ?」
「え、ええ……」
ふと、シヅルの視線が弓道場の外に向く。
「あれ? めずらしいな、ナツがこんなに早くに居るなんて。ちょっと待っててくれ、やっぱりあいつは才能があると思うんだよ」
シヅルが熱心にナツを勧誘していたのは覚えている。だが、ナツの返事と言ったらいつも「面倒くさい」の一言だった。
「ナツ! おはよ!」
シヅルに声をかけられて立ち止まったナツは、少し顔をあげて片目で彼を見る。
(え……)
そこで、強烈な違和感を覚えた。ナツは真夏でも冬でもいつも顔が隠れるくらいにフードをかぶっているので、素顔をよく知らないのだが、その瞳が紫色だったように思えたのだ。そう、アヴェルスとよく似た。髪の色もそうだ。
けれどありえない、ナツのあれは染めているのだろうし。シヅルと違ってハーフでもない。
「なあナツ、弓道部に入らないか? おまえには絶対才能があるって!」
「絶対に嫌だね、面倒だし。シヅルが部長やってる時点で無理」
ナツの唇からシヅルの名が出たことで、奇妙な安堵が押し寄せる。
それはそうだ。ここにアヴェルスが居るはずがないし、ここへ来たとしても、彼にはこの世界の知識が無いだろう。
「んー……まぁ、そのフードははずしてもらうけどな」
「あぁ、これ。身体の一部なんだよね。無理」
意味の分からない返事をして、ナツは手を振って去って行った。
「まーたフラれたか」
シヅルが頬を掻きながら戻って来たので、セツナは苦笑をこぼした。
「ナツは部活に興味ないんだもの、しようがないわよ」
「もったいないよな、あいつは色んな才能に恵まれてるのにさ、どれも中途半端で」
そう、ナツはどれも中途半端だ。何もかも完璧にこなしてきたアヴェルスとは違う。
けれど違和感は拭えなかった。あちらの世界にもシヅルとよく似た青年、レディウスが居たのだから、この世界にアヴェルスによく似た人物が居てもおかしくない。
フードをはずしてくれと頼んだらはずしてくれるだろうか?
そうしたら、自分は安心できるのだろうか……いったい、何を?
彼の目が黒や茶色だったらいい? なぜ?
(嫌な女……)
我ながらそう思う、罪悪感から、後悔から逃れたいのだろう。
今の自分はアヴェルスを裏切っている、彼の好意が本物であったなら……だが。
だが、もしも偽りだったら心が耐えられない、かといって、証拠や証明などできることではない。だから帰りたくないのだ。
(せめてきちんと話し合えばよかったのかしら)
それで信頼できるなら、最初からもっと信頼していたようにも思うが。
とにかく、今はどちらの世界に留まるべきか決断しなくてはならない。
(花火大会までには……答えをだしたいものね)
その日を期限としようと決めていた。
もっとも「帰りたいと強く願わなければ戻れない」という言葉が本当なら、そう思えるかどうかは分からないのだが。
◇◇◇
昼。学校の裏庭にあるベンチに座って購買で買ってきたパンを食べようとしていたセツナの視界にナツの姿が映った。
「あ……ナツ!」
思わず、反射的に声をかけてしまった。すぐに後悔したのだが。
いったいなんと言えばいいのだろう?
フードをはずしてほしい? なぜ?
もしも、彼の瞳が紫色だったら……?
「何、セツナ」
そっけない返事が戻ってきて、どうしようかと視線を彷徨わせる。
「用がないなら行くけど」
「ま、待って……ええと、そういえば私、あなたの顔ってあんまり見たことないなって思って」
「別に、セツナだけじゃなくてほとんどのやつが見たことないと思うけど」
近くまでやって来たナツの顔はフードの陰になっていて、やはりよく見えない。
「えーと……見てみたいな? って」
「なんで疑問形なわけ?」
一歳年下、というのもアヴェルスと同じだ。嫌な予感が押し寄せてくる。
ナツはふうとため息を吐くと、フードを外した。けれどその瞳の色は茶色で、ハーフのような顔立ちではあるが、少なくとも紫の瞳ではなかった。
「これで満足?」
「――え、ええ、あり……がと……」
セツナには分からなかった、この落胆のような感情がなんなのか。
なぜそんなふうに思うのか? アヴェルスに会いたかったのだろうか? ナツが彼であってほしいと少しでも思っていたのだろうか?
(ほんと……嫌な女……)
セツナが眉を顰めて悔しげに唇を噛んだのを見て、もう一度フードをかぶったナツが笑う。
「セツナがそんなに真剣に悩んでいるなんて、悪いものでも食べたんじゃないのか?」
「な、何よ、私だって悩むことくらいあるわ!」
失礼ね、と言うと、ナツはくすくすと笑った。
そのまま彼は手を振って去って行った、代わりに、シヅルがやって来る。
「セツナ、昼飯か?」
「え……ええ」
シヅルの屈託のない笑顔に、また罪悪感が顔をだす。自分はいったい何をどうしたいのだろうか?
最初は、ここへ来れば結婚からも、何もかもから逃げられて好都合だと思っていた。それなのに、今自分は迷っている。戸惑っている。
「セツナ?」
すぐ隣に座ったシヅルに顔を近づけられて、反射的に離れる。
――本当はどこにも行かないでほしい。
どうして今思いだすのか。アヴェルスのあの言葉を。
「どうか……したのか?」
心配そうなシヅルの声に、セツナは慌てて笑みを繕った。
「な、なななんでもないの! ちょっと……ちょっとだけ調子が悪いの」
「そうなのか? あんまり無理をするなよ。その……せっかく恋人同士になって初めての花火大会なんだし、俺は楽しみでさ」
困ったように笑うシヅルに、なんとか返事をする。
「……ええ」
うまく笑えただろうか?
自分は大きく道を誤ってしまったかのような気がしていた、だが、ここへ来ることがなければそれを知ることもなく、不思議の湖に夢を見続けたのだろう。
だから、これは間違いではない。だが、アヴェルスの真意を確かめることも今はできない。
(私、いろいろと抜けてるのね)
とはいえ、アヴェルスの口から何を告げられたとしても、それを自分が手放しに信じることができるとも思えないのだ。
もっと信じることができれば、とも思うが、アヴェルスは嘘に関してもきっと完璧だ。
せめて自分が、彼の嘘に永遠に騙されていられるような人間だったらよかったのかもしれない。そうしたら、きっと。
(こんなに、苦しくないもの)
10
お気に入りに追加
2,204
あなたにおすすめの小説
人生を共にしてほしい、そう言った最愛の人は不倫をしました。
松茸
恋愛
どうか僕と人生を共にしてほしい。
そう言われてのぼせ上った私は、侯爵令息の彼との結婚に踏み切る。
しかし結婚して一年、彼は私を愛さず、別の女性と不倫をした。
いつかの空を見る日まで
たつみ
恋愛
皇命により皇太子の婚約者となったカサンドラ。皇太子は彼女に無関心だったが、彼女も皇太子には無関心。婚姻する気なんてさらさらなく、逃げることだけ考えている。忠実な従僕と逃げる準備を進めていたのだが、不用意にも、皇太子の彼女に対する好感度を上げてしまい、執着されるはめに。複雑な事情がある彼女に、逃亡中止は有り得ない。生きるも死ぬもどうでもいいが、皇宮にだけはいたくないと、従僕と2人、ついに逃亡を決行するのだが。
------------
復讐、逆転ものではありませんので、それをご期待のかたはご注意ください。
悲しい内容が苦手というかたは、特にご注意ください。
中世・近世の欧風な雰囲気ですが、それっぽいだけです。
どんな展開でも、どんと来いなかた向けかもしれません。
(うわあ…ぇう~…がはっ…ぇえぇ~…となるところもあります)
他サイトでも掲載しています。
虐げられた人生に疲れたので本物の悪女に私はなります
結城芙由奈@12/27電子書籍配信中
恋愛
伯爵家である私の家には両親を亡くして一緒に暮らす同い年の従妹のカサンドラがいる。当主である父はカサンドラばかりを溺愛し、何故か実の娘である私を虐げる。その為に母も、使用人も、屋敷に出入りする人達までもが皆私を馬鹿にし、時には罠を這って陥れ、その度に私は叱責される。どんなに自分の仕業では無いと訴えても、謝罪しても許されないなら、いっそ本当の悪女になることにした。その矢先に私の婚約者候補を名乗る人物が現れて、話は思わぬ方向へ・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
光の王太子殿下は愛したい
葵川真衣
恋愛
王太子アドレーには、婚約者がいる。公爵令嬢のクリスティンだ。
わがままな婚約者に、アドレーは元々関心をもっていなかった。
だが、彼女はあるときを境に変わる。
アドレーはそんなクリスティンに惹かれていくのだった。しかし彼女は変わりはじめたときから、よそよそしい。
どうやら、他の少女にアドレーが惹かれると思い込んでいるようである。
目移りなどしないのに。
果たしてアドレーは、乙女ゲームの悪役令嬢に転生している婚約者を、振り向かせることができるのか……!?
ラブラブを望む王太子と、未来を恐れる悪役令嬢の攻防のラブ(?)コメディ。
☆完結しました。ありがとうございました。番外編等、不定期更新です。
愛しき夫は、男装の姫君と恋仲らしい。
星空 金平糖
恋愛
シエラは、政略結婚で夫婦となった公爵──グレイのことを深く愛していた。
グレイは優しく、とても親しみやすい人柄でその甘いルックスから、結婚してからも数多の女性達と浮名を流していた。
それでもシエラは、グレイが囁いてくれる「私が愛しているのは、あなただけだよ」その言葉を信じ、彼と夫婦であれることに幸福を感じていた。
しかし。ある日。
シエラは、グレイが美貌の少年と親密な様子で、王宮の庭を散策している場面を目撃してしまう。当初はどこかの令息に王宮案内をしているだけだと考えていたシエラだったが、実はその少年が王女─ディアナであると判明する。
聞くところによるとディアナとグレイは昔から想い会っていた。
ディアナはグレイが結婚してからも、健気に男装までしてグレイに会いに来ては逢瀬を重ねているという。
──……私は、ただの邪魔者だったの?
衝撃を受けるシエラは「これ以上、グレイとはいられない」と絶望する……。
性悪という理由で婚約破棄された嫌われ者の令嬢~心の綺麗な者しか好かれない精霊と友達になる~
黒塔真実
恋愛
公爵令嬢カリーナは幼い頃から後妻と義妹によって悪者にされ孤独に育ってきた。15歳になり入学した王立学園でも、悪知恵の働く義妹とカリーナの婚約者でありながら義妹に洗脳されている第二王子の働きにより、学園中の嫌われ者になってしまう。しかも再会した初恋の第一王子にまで軽蔑されてしまい、さらに止めの一撃のように第二王子に「性悪」を理由に婚約破棄を宣言されて……!? 恋愛&悪が報いを受ける「ざまぁ」もの!! ※※※主人公は最終的にチート能力に目覚めます※※※アルファポリスオンリー※※※皆様の応援のおかげで第14回恋愛大賞で奨励賞を頂きました。ありがとうございます※※※
すみません、すっきりざまぁ終了したのでいったん完結します→※書籍化予定部分=【本編】を引き下げます。【番外編】追加予定→ルシアン視点追加→最新のディー視点の番外編は書籍化関連のページにて、アンケートに答えると読めます!!
【完結】断罪された悪役令嬢は、全てを捨てる事にした
miniko
恋愛
悪役令嬢に生まれ変わったのだと気付いた時、私は既に王太子の婚約者になった後だった。
婚約回避は手遅れだったが、思いの外、彼と円満な関係を築く。
(ゲーム通りになるとは限らないのかも)
・・・とか思ってたら、学園入学後に状況は激変。
周囲に疎まれる様になり、まんまと卒業パーティーで断罪&婚約破棄のテンプレ展開。
馬鹿馬鹿しい。こんな国、こっちから捨ててやろう。
冤罪を晴らして、意気揚々と単身で出国しようとするのだが、ある人物に捕まって・・・。
強制力と言う名の運命に翻弄される私は、幸せになれるのか!?
※感想欄はネタバレあり/なし の振り分けをしていません。本編より先にお読みになる場合はご注意ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる