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第十四章 改革
52話
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…………!?
反射的に頷こうとした首の軌道を変え、目一杯、動く限界にまでまぶたを開く。
この方は一体何を仰っているのか。
動揺のまま手の甲に爪を立ててみても、やっぱり鈍い痛みが走って、現実であると知らされる。
「ヴィシェーラ様、流石にそれは……──っ」
「うん。もちろん構わないよ」
「えっ、」
思わず絞り出した声は、あっさりとした肯定に押し負け消えていった。けれど疑問符を今さら引っ込めることもできなくて、気まずさに視線を揺らす。
「……分かっているとは思うが、あくまで演出にかぎっての話だぞ。私に万一があった際、セシェルのためにも王位を継ぐのは兄上がいい」
「そうそう。それに放棄したって、また別の人間が連れてこられるだけだと思うよ。蜥蜴の尻尾切りと変わらない」
「な、るほど……考えが及ばず、申し訳ございません」
それならそうと最初から教えてくれればいいものを、無駄な心労を感じてしまったではないか。
表面上は謝りながらも、ため息と共に言いたい言葉を飲み込んだ。
……可哀想に。レオなど呆気に取られすぎて、石像のごとく固まっている。
「それで、具体的にはどういう構想があるのかな。声明書でも出して、後から君が否定する?」
「いえ、三日後に貴族たちを集めた夜会があります。兄上には私の代わりとして出席し、王位を継ぐ気はないと暗に広めて欲しいのです」
「……夜会?」
形の良い眉が分かりやすいほど顰められる。
先ほどまでの飄々とした態度は何処へやら。この光景だけを抜き取れば、まるで幼い子どものようだ。
「ええ。兄上は可愛い弟である私と不仲の噂が立っていることに心を痛め、此度の夜会でそれを訂正しようと尽力されます。詳しいエピソードなどが幾つかあれば、尚よろしいかと」
「…………君、俺が人間嫌いだって知ってる?」
「勿論存じ上げております。ですが、何でもすると仰ったのは兄上でしょう」
「可愛くないなぁ」
「言われ慣れております」
先ほどの仕返しだと言わんばかりに、主は生き生きと言葉を紡ぐ。
一方のセレディア殿下は苦虫を噛み潰したような表情で、それでも僅かに口の端を緩ませているようにも見えた。
到底穏やかとは言い難いが、これほどまでに距離の近いお二人を見られるなど。数年前……いや、数日前の自分であっても、想像すらしなかったであろう。
「ついでに申し上げておきますが、兄上にはいくつかの公務を引き継いでいただく予定です。なるべく人前に出ないものを選びますが、今後はそのような機会も増えるかと」
慣れてください。
冴えた目元はそのままに、薄く口の端を吊り上げて主が笑う。ここ数日で一番楽しそうにすら見えるのは目の錯覚か何かだろうか。
「あっはは! …………どうしよう。やっぱり止めたくなってきた」
「兄上。一度発言したことを違えるのは、王家の人間としてあるまじきことでは?」
「分かった分かった。頑張ってみるよ」
渋々といったかたちで殿下が首を縦に振る。けれど主の方はまだ納得していないらしい。
「そもそも、兄上の公務に対するその関心の無さが問題なのです。王位を継いでも操り人形に出来ると思われているからこそ、このような事態になっているのではないですか。いくら魔法学の才能があるとはいえ────」
「ああもう、分かったから。頼むよヴィンガード卿、この子を落ち着かせてくれないかな」
「申し訳ございません。私には何とも……」
今までの不満が爆発したのか、堰を切ったように次々と言葉が溢れ出す。セラシェル様の話以外で、これほど口数が多い姿は珍しい。
一度こうなってしまえば、満足するまで話を聞いて差し上げるのが最善だ。
「君も大概、この子に甘いね」
「ええ、否定は致しません。なにしろ幼い頃より側に仕えておりますので」
かといって"弟のように思っている"などと口にする資格はないのだけれど。
「兄上、聞いておられますか」
「もちろん聞いているよ。でもほら、まだ幼い子どももいるんだし、そろそろ切り上げた方がいいんじゃない?」
助けを求めるかのように、殿下がちらりと視線を投げる。いきなり話題の中心に引き込まれ、幼い子ども……もといレオは姿勢を正した。
「あ……、僕のことはお気になさらずとも結構です。こう見えて夜ふかしも得意なので!」
「駄目だよ。子どもは特に睡眠が大切なんだから。ねぇ、ヴィンガード卿」
「そこで私に振りますか」
こうなれば、もう責任の押し付けあいだ。やいのやいのと言い争っている合間にも、時間は着実に過ぎ去っていく。
気づけば既に、空は白み始めていた。
「…………やめましょう。流石に話が脱線しすぎました」
「そうだね、俺もそう思う」
やや疲れた声音が部屋に響く。皆あくびを噛み殺しながら、そっと首を縦に振った。
「じゃあ最後にひとつだけ聞いておこうかな。その子……カデリアの長男だっけ、頼みたい仕事は決まってるの?」
「はい。レオには平民登用の一例としてハリムの補佐についてもらいます。利権主義の貴族たちは当然反対するでしょうが、兄上を利用できないとなれば大それたことはできません」
「ぼ、僕がそんな重大な役目を……!」
緊張した面持ちで、レオは両手を握り締める。
それもそのはず。
今でも貴族主義が根強く残る我が国は、官職、騎士団、研究員に至るまで、その大半が推薦というかたちで成り立っている。
そもそも平民の採用枠が極端に少なく、どれほど優秀であろうとも、滅多に出世することはできないのだ。貴族はそれに胡座をかき、利権ばかりを食い潰す悪循環。
今回のことを解決の足がかりにするのであれば、なるほど、確かに理に適っている。
「ここ数日の働きを見たが、お前の動きは悪くない。いずれセシェルの補佐になるならハリムの元でやり方を学んでおくのがいいだろう。……勿論カデリアを継ぎたいのであれば、無理にとは言わん」
「いえ、やりたいです。僕に出来ることであれば何でもやります!」
朝日を浴びて、石灰の瞳が光を増す。
それは眩しくも新しい朝を思わせるようで、自然と目を細めてしまった。
若さとは武器である、なんて、誰が言ったかも分からない言葉が脳裏をよぎる。
「……へぇ、補佐をつけるってことは、いずれは正妃に迎えるつもりなんだ。平民登用は民からの支持を集めるためでもあるのかな?」
「ええ、その通りです。……前例がないことには理由がいる。民を味方につければ、少しは風向きも変わるでしょう」
「でもさ、正妃に迎えたいだけならそんなに回りくどいことをしなくていいんじゃない?」
折角の流れを断ち切って、殿下がゆるりと首を傾げた。
「…………何が言いたいのですか」
「十九年前」
意味深に呟かれた言葉に対して、主の眉が微かに動く。……十九年前?
はて何かあったかと記憶を辿り、すぐにひとつの答えを導き出す。十九年前といえば……そう、セラシェル様の生まれ年であるはずだ。
「ソレイユに第一王子が産まれたんだってね。残念ながら死産だったと、その日のうちにお触れが出されたそうなんだけど……」
もちろん知っているよね。
口調こそ穏やかではあるものの、その言葉には重たい何かが含まれていた。それに気づかないほど、この場にいる人間は愚鈍ではない。
「それはあくまで推測にすぎない話でしょう。……それに第一、属国の王族など捕虜としての認識が強まるだけだ」
「うんうん、表向きの理由は分かったよ。でも俺が聞きたいのはそこじゃない」
「…………」
長く無言の時間が続き、朝を告げる太陽の光が昇った頃、主は深いため息を吐いた。
右に流してある前髪を掴み、項垂れるようにして顔を逸らす。俯いているため表情はよく見えないが、その声は随分と弱々しい。
「…………セシェルの帰る場所を……、これ以上、増やしたくはありません」
「ふふっ、いいねぇ、それ。人間らしくて反吐が出る」
きゃらきゃらと笑い声をあげる殿下を見るに、主の返答が余程お気に召したのであろう。
こうして長い長い一夜が明け、後に"改革"と呼ばれる戦いの火蓋が切って落とされることになる。
反射的に頷こうとした首の軌道を変え、目一杯、動く限界にまでまぶたを開く。
この方は一体何を仰っているのか。
動揺のまま手の甲に爪を立ててみても、やっぱり鈍い痛みが走って、現実であると知らされる。
「ヴィシェーラ様、流石にそれは……──っ」
「うん。もちろん構わないよ」
「えっ、」
思わず絞り出した声は、あっさりとした肯定に押し負け消えていった。けれど疑問符を今さら引っ込めることもできなくて、気まずさに視線を揺らす。
「……分かっているとは思うが、あくまで演出にかぎっての話だぞ。私に万一があった際、セシェルのためにも王位を継ぐのは兄上がいい」
「そうそう。それに放棄したって、また別の人間が連れてこられるだけだと思うよ。蜥蜴の尻尾切りと変わらない」
「な、るほど……考えが及ばず、申し訳ございません」
それならそうと最初から教えてくれればいいものを、無駄な心労を感じてしまったではないか。
表面上は謝りながらも、ため息と共に言いたい言葉を飲み込んだ。
……可哀想に。レオなど呆気に取られすぎて、石像のごとく固まっている。
「それで、具体的にはどういう構想があるのかな。声明書でも出して、後から君が否定する?」
「いえ、三日後に貴族たちを集めた夜会があります。兄上には私の代わりとして出席し、王位を継ぐ気はないと暗に広めて欲しいのです」
「……夜会?」
形の良い眉が分かりやすいほど顰められる。
先ほどまでの飄々とした態度は何処へやら。この光景だけを抜き取れば、まるで幼い子どものようだ。
「ええ。兄上は可愛い弟である私と不仲の噂が立っていることに心を痛め、此度の夜会でそれを訂正しようと尽力されます。詳しいエピソードなどが幾つかあれば、尚よろしいかと」
「…………君、俺が人間嫌いだって知ってる?」
「勿論存じ上げております。ですが、何でもすると仰ったのは兄上でしょう」
「可愛くないなぁ」
「言われ慣れております」
先ほどの仕返しだと言わんばかりに、主は生き生きと言葉を紡ぐ。
一方のセレディア殿下は苦虫を噛み潰したような表情で、それでも僅かに口の端を緩ませているようにも見えた。
到底穏やかとは言い難いが、これほどまでに距離の近いお二人を見られるなど。数年前……いや、数日前の自分であっても、想像すらしなかったであろう。
「ついでに申し上げておきますが、兄上にはいくつかの公務を引き継いでいただく予定です。なるべく人前に出ないものを選びますが、今後はそのような機会も増えるかと」
慣れてください。
冴えた目元はそのままに、薄く口の端を吊り上げて主が笑う。ここ数日で一番楽しそうにすら見えるのは目の錯覚か何かだろうか。
「あっはは! …………どうしよう。やっぱり止めたくなってきた」
「兄上。一度発言したことを違えるのは、王家の人間としてあるまじきことでは?」
「分かった分かった。頑張ってみるよ」
渋々といったかたちで殿下が首を縦に振る。けれど主の方はまだ納得していないらしい。
「そもそも、兄上の公務に対するその関心の無さが問題なのです。王位を継いでも操り人形に出来ると思われているからこそ、このような事態になっているのではないですか。いくら魔法学の才能があるとはいえ────」
「ああもう、分かったから。頼むよヴィンガード卿、この子を落ち着かせてくれないかな」
「申し訳ございません。私には何とも……」
今までの不満が爆発したのか、堰を切ったように次々と言葉が溢れ出す。セラシェル様の話以外で、これほど口数が多い姿は珍しい。
一度こうなってしまえば、満足するまで話を聞いて差し上げるのが最善だ。
「君も大概、この子に甘いね」
「ええ、否定は致しません。なにしろ幼い頃より側に仕えておりますので」
かといって"弟のように思っている"などと口にする資格はないのだけれど。
「兄上、聞いておられますか」
「もちろん聞いているよ。でもほら、まだ幼い子どももいるんだし、そろそろ切り上げた方がいいんじゃない?」
助けを求めるかのように、殿下がちらりと視線を投げる。いきなり話題の中心に引き込まれ、幼い子ども……もといレオは姿勢を正した。
「あ……、僕のことはお気になさらずとも結構です。こう見えて夜ふかしも得意なので!」
「駄目だよ。子どもは特に睡眠が大切なんだから。ねぇ、ヴィンガード卿」
「そこで私に振りますか」
こうなれば、もう責任の押し付けあいだ。やいのやいのと言い争っている合間にも、時間は着実に過ぎ去っていく。
気づけば既に、空は白み始めていた。
「…………やめましょう。流石に話が脱線しすぎました」
「そうだね、俺もそう思う」
やや疲れた声音が部屋に響く。皆あくびを噛み殺しながら、そっと首を縦に振った。
「じゃあ最後にひとつだけ聞いておこうかな。その子……カデリアの長男だっけ、頼みたい仕事は決まってるの?」
「はい。レオには平民登用の一例としてハリムの補佐についてもらいます。利権主義の貴族たちは当然反対するでしょうが、兄上を利用できないとなれば大それたことはできません」
「ぼ、僕がそんな重大な役目を……!」
緊張した面持ちで、レオは両手を握り締める。
それもそのはず。
今でも貴族主義が根強く残る我が国は、官職、騎士団、研究員に至るまで、その大半が推薦というかたちで成り立っている。
そもそも平民の採用枠が極端に少なく、どれほど優秀であろうとも、滅多に出世することはできないのだ。貴族はそれに胡座をかき、利権ばかりを食い潰す悪循環。
今回のことを解決の足がかりにするのであれば、なるほど、確かに理に適っている。
「ここ数日の働きを見たが、お前の動きは悪くない。いずれセシェルの補佐になるならハリムの元でやり方を学んでおくのがいいだろう。……勿論カデリアを継ぎたいのであれば、無理にとは言わん」
「いえ、やりたいです。僕に出来ることであれば何でもやります!」
朝日を浴びて、石灰の瞳が光を増す。
それは眩しくも新しい朝を思わせるようで、自然と目を細めてしまった。
若さとは武器である、なんて、誰が言ったかも分からない言葉が脳裏をよぎる。
「……へぇ、補佐をつけるってことは、いずれは正妃に迎えるつもりなんだ。平民登用は民からの支持を集めるためでもあるのかな?」
「ええ、その通りです。……前例がないことには理由がいる。民を味方につければ、少しは風向きも変わるでしょう」
「でもさ、正妃に迎えたいだけならそんなに回りくどいことをしなくていいんじゃない?」
折角の流れを断ち切って、殿下がゆるりと首を傾げた。
「…………何が言いたいのですか」
「十九年前」
意味深に呟かれた言葉に対して、主の眉が微かに動く。……十九年前?
はて何かあったかと記憶を辿り、すぐにひとつの答えを導き出す。十九年前といえば……そう、セラシェル様の生まれ年であるはずだ。
「ソレイユに第一王子が産まれたんだってね。残念ながら死産だったと、その日のうちにお触れが出されたそうなんだけど……」
もちろん知っているよね。
口調こそ穏やかではあるものの、その言葉には重たい何かが含まれていた。それに気づかないほど、この場にいる人間は愚鈍ではない。
「それはあくまで推測にすぎない話でしょう。……それに第一、属国の王族など捕虜としての認識が強まるだけだ」
「うんうん、表向きの理由は分かったよ。でも俺が聞きたいのはそこじゃない」
「…………」
長く無言の時間が続き、朝を告げる太陽の光が昇った頃、主は深いため息を吐いた。
右に流してある前髪を掴み、項垂れるようにして顔を逸らす。俯いているため表情はよく見えないが、その声は随分と弱々しい。
「…………セシェルの帰る場所を……、これ以上、増やしたくはありません」
「ふふっ、いいねぇ、それ。人間らしくて反吐が出る」
きゃらきゃらと笑い声をあげる殿下を見るに、主の返答が余程お気に召したのであろう。
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