13 / 60
13.決意の裏に隠された愛と策謀
しおりを挟む
それから私は、ミハエル・セインタールとのお茶会を取り付けるための日程を調整し、その日まで毎日朝から晩まで剣術や体術の訓練に励んだ。訓練の合間に、スティグルには3日間眠り続ける薬を新たに用意するようにお願いした。それは全て、ある朝の朝食時に父に言われた言葉が影響していた。
朝の光が窓から差し込み、食堂には穏やかな雰囲気が漂っていた。私は重い足取りで席に着いた。父が厳しい表情で私を見つめていることに気づいた。彼の金髪は太陽の光に輝き、紫色の瞳には深い憂いが宿っていた。
「ルナティアナ、父さんは心配なんだ。」
父はゆっくりと口を開いた。その言葉には重みがあり、私は自然と背筋を伸ばした。心臓が一瞬だけ早鐘のように鳴り響くのを感じた。
「心配?」
私は軽く笑みを浮かべて答えたが、その笑みはすぐに消えた。父の表情があまりにも真剣だったからだ。彼の瞳には、私が知らない何かが宿っているように見えた。
「親としても、王としても、君の将来が心配だ。君は立派な王女だが、今のままでは国を守ることができない。」
私は一瞬、何を言われているのかわからなかった。しかし、父の次の言葉がすべてを明らかにした。
「近隣国のシュエットの王子なんかはどうだ?っと言っても、もう話は進めている。」
父の言葉に、私は驚きと困惑を隠せなかった。心臓が一瞬止まるような感覚に陥った。
「シュエットの王子…?」
私は思わず問い返した。声が震えていたことに自分でも驚いた。
「そうだ、シュエットの王子だ。彼は君と同い年で、非常に優れた人物だと聞いている。彼との結婚は君の将来にとっても、国にとっても良い選択だ。」
父の手がテーブルに置かれたコーヒーカップを握りしめる様子が目に入った。彼の指先が白くなっているのを見て、彼の言葉がどれほどの重みを持っているかを感じた。
「でも、父上、私は…」
私は反論しようとしたが、父は手を挙げて私の言葉を遮った。
「ルナティアナ、これは君のためだ。親として君の幸せを願い、王として国の安定を考えた結果だ。」
その瞬間、私は理解した。父は私の未来を真剣に考えてくれているのだと。しかし、同時に、自分の運命が他人の手で決められてしまうことへの恐怖と不安が湧き上がった。目の前の朝食が急に遠く感じ、手が震えているのを隠すために膝の上で握りしめた。
朝食が終わり、私は部屋に戻ると、スティグルを呼び出した。彼がやって来ると、私は深呼吸をしてから言葉を紡いだ。
「スティグル、お願いがあるの。」
私は真剣な表情で彼に向き直った。声が震えているのを感じたが、何とか平静を装った。
「はい、殿下。何でしょうか?」
スティグルは丁寧に頭を下げた。彼の瞳には心配と疑問の色が浮かんでいた。
「3日間眠り続ける薬を作ってほしいの。その薬が必要なの。」
スティグルは驚いた様子で私を見つめたが、すぐに理解して頷いた。
「承知しました、殿下。早急に準備いたします。」
その後の日々、私は父の言葉を胸に刻みながら訓練に打ち込んだ。剣術や体術の技術を磨き、自分の力を信じるために。汗が流れる度に、父の言葉が頭をよぎり、もっと強くならなければという思いが私を駆り立てた。
訓練の合間に、私はスティグルに会い、薬の進捗を確認した。彼はいつも冷静で、私の質問に的確に答えてくれた。その姿を見るたびに、私は彼の協力に感謝し、自分も負けていられないと思った。
そして、ついにミハエルとのお茶会の日がやって来た。庭園に設置された美しいテーブルが、色とりどりの花々に囲まれた中で輝いていた。暖かな陽光が降り注ぎ、そよ風が優しく吹き抜けるその場所は、まるで夢のように穏やかだった。
私は緊張しながらも優雅に庭園のテーブルへと歩いて行った。視線を感じて振り返ると、ラーカンが遠くから見守っているのが分かった。彼の鋭い目は私に安心感を与えてくれた。一方、スティグルは近くの木陰に立ち、何かを考え込んでいるようだった。ウルスウドラはさらに遠く、控えの位置で私たちを見守っていた。
お茶会の準備が整い、私はテーブルに着席した。銀のティーセットが輝き、香り高い紅茶が注がれたカップが私の前に置かれた。しばらくして、ミハエル・セインタールが庭園に現れた。
「ルナティアナ王女殿下、お招きいただきありがとうございます。」
彼は礼儀正しく一礼し、私の前に座った。彼の目には以前の情熱的な光が宿っていた。
「こちらこそ、お越しいただきありがとう、ミハエル。」
私は微笑みながら答えたが、心の中では緊張が高まっていた。
お茶が注がれ、二人の間に静かな時間が流れた。ミハエルは私を見つめながら、優雅にカップを持ち上げた。
「ルナティアナ、君は本当に美しい。」彼の声には真剣さが滲んでいた。
「ありがとう、ミハエル。」
私は微笑みを浮かべながら答えたが、その言葉の裏に潜む彼の本心を探ろうとしていた。
ミハエルは少し前かがみになり、私に囁くように言った。
「ここは人が多すぎますね。二人きりになれるところへ行きませんか?」
彼の言葉に心臓が跳ね上がったが、私は冷静を保ちながら答えた。
「ミハエル…ごめんなさい。私、シュエット王国の王子と結婚させられそうなの。お父様に話が進んでいると言われていて…。」
その瞬間、ミハエルの顔が一変し、彼の手が無意識にティーカップを叩き割った。陶器の破片がテーブルに散らばり、鋭い音が庭園に響いた。
「シュエット?…嘘だ…。嘘ですよね?」彼の声は震えていた。
「王から言われた言葉は絶対よ…。どうすることもできないわ。」
ミハエルは椅子から立ち上がり、拳を握りしめた。
「あぁ…そんな…。君は私のものだ。君の父上が何を言おうと、君を諦めることはできない。」
「だから諦めて…。」
「いいえ…。王女殿下は私との結婚だけ考えておいてください…。私がどうにかします。」
「え?無理よ。もう話は進んでるのよ?」
私は驚いて問い返したが、ミハエルの表情は変わらなかった。
「今日はこれで失礼します。急ぎの用事ができました…。」
彼は冷静さを取り戻し、礼儀正しく一礼してその場を去った。
ミハエルの背中を見送りながら、私は胸の中に重いものを感じていた。その時、スティグルが肩越しに静かに言った。
「あれは重症ですね。」
その言葉に、私は深いため息をついた。ラーカンも同意するように頷きながら続けた。
「相当だな…。ウルスウドラ、君もあんな感じだ。」
その言葉に、ウルスウドラは一瞬動きを止めたが、すぐに散らばったティーカップの破片を片付け続けた。彼の赤い瞳は冷静なままで、何も言わずに作業を続けていた。
私は彼の姿を見ながら、心の中で葛藤していた。ウルスウドラもミハエルと同じように、私への思いを強く抱いているのだろうか。彼の忠誠心と愛情がどれほど深いものかを改めて感じ、どう対処すべきかを考えた。
「ドラ、ありがとう。片付けは私がやるわ。」
「いいえ、ティアナ。これは私の仕事です。」彼は静かに答え、そのまま片付けを続けた。
スティグルは私の方に向き直り、眉をひそめたまま話し始めた。
「殿下、単独でシュエットに行かれるおつもりでしたよね?」
「どうしてそれを?」
「なんとなくです。睡眠薬で軍を眠らせて回り、婚約を取り消そうとなさっているご様子だったので…。」
「えぇ…まぁ…。そうね。」
私は考えを読まれていることに驚いた。
実はシュエット王国に乗り込み、兵や騎士を全員眠らせて王に降伏させて属国にし、婚約を取り消してもらおうと考えて体を鍛えていたのだ。
スティグルは少し考え込んでから、冷静に続けた。
「もう数日様子を見てみませんか?セインタール卿が何をするのか見てからでも遅くはないかと。」
「誰に見張ってもらうの?」私は疑問を口にした。
スティグルは微笑みながらウルスウドラの方を見た。
「適任がいるではないですか。」
その言葉に、私はウルスウドラの方に目を向けた。彼はティーカップの破片を片付けながらも、その赤い瞳は私に対する忠誠と愛情を示していた。
朝の光が窓から差し込み、食堂には穏やかな雰囲気が漂っていた。私は重い足取りで席に着いた。父が厳しい表情で私を見つめていることに気づいた。彼の金髪は太陽の光に輝き、紫色の瞳には深い憂いが宿っていた。
「ルナティアナ、父さんは心配なんだ。」
父はゆっくりと口を開いた。その言葉には重みがあり、私は自然と背筋を伸ばした。心臓が一瞬だけ早鐘のように鳴り響くのを感じた。
「心配?」
私は軽く笑みを浮かべて答えたが、その笑みはすぐに消えた。父の表情があまりにも真剣だったからだ。彼の瞳には、私が知らない何かが宿っているように見えた。
「親としても、王としても、君の将来が心配だ。君は立派な王女だが、今のままでは国を守ることができない。」
私は一瞬、何を言われているのかわからなかった。しかし、父の次の言葉がすべてを明らかにした。
「近隣国のシュエットの王子なんかはどうだ?っと言っても、もう話は進めている。」
父の言葉に、私は驚きと困惑を隠せなかった。心臓が一瞬止まるような感覚に陥った。
「シュエットの王子…?」
私は思わず問い返した。声が震えていたことに自分でも驚いた。
「そうだ、シュエットの王子だ。彼は君と同い年で、非常に優れた人物だと聞いている。彼との結婚は君の将来にとっても、国にとっても良い選択だ。」
父の手がテーブルに置かれたコーヒーカップを握りしめる様子が目に入った。彼の指先が白くなっているのを見て、彼の言葉がどれほどの重みを持っているかを感じた。
「でも、父上、私は…」
私は反論しようとしたが、父は手を挙げて私の言葉を遮った。
「ルナティアナ、これは君のためだ。親として君の幸せを願い、王として国の安定を考えた結果だ。」
その瞬間、私は理解した。父は私の未来を真剣に考えてくれているのだと。しかし、同時に、自分の運命が他人の手で決められてしまうことへの恐怖と不安が湧き上がった。目の前の朝食が急に遠く感じ、手が震えているのを隠すために膝の上で握りしめた。
朝食が終わり、私は部屋に戻ると、スティグルを呼び出した。彼がやって来ると、私は深呼吸をしてから言葉を紡いだ。
「スティグル、お願いがあるの。」
私は真剣な表情で彼に向き直った。声が震えているのを感じたが、何とか平静を装った。
「はい、殿下。何でしょうか?」
スティグルは丁寧に頭を下げた。彼の瞳には心配と疑問の色が浮かんでいた。
「3日間眠り続ける薬を作ってほしいの。その薬が必要なの。」
スティグルは驚いた様子で私を見つめたが、すぐに理解して頷いた。
「承知しました、殿下。早急に準備いたします。」
その後の日々、私は父の言葉を胸に刻みながら訓練に打ち込んだ。剣術や体術の技術を磨き、自分の力を信じるために。汗が流れる度に、父の言葉が頭をよぎり、もっと強くならなければという思いが私を駆り立てた。
訓練の合間に、私はスティグルに会い、薬の進捗を確認した。彼はいつも冷静で、私の質問に的確に答えてくれた。その姿を見るたびに、私は彼の協力に感謝し、自分も負けていられないと思った。
そして、ついにミハエルとのお茶会の日がやって来た。庭園に設置された美しいテーブルが、色とりどりの花々に囲まれた中で輝いていた。暖かな陽光が降り注ぎ、そよ風が優しく吹き抜けるその場所は、まるで夢のように穏やかだった。
私は緊張しながらも優雅に庭園のテーブルへと歩いて行った。視線を感じて振り返ると、ラーカンが遠くから見守っているのが分かった。彼の鋭い目は私に安心感を与えてくれた。一方、スティグルは近くの木陰に立ち、何かを考え込んでいるようだった。ウルスウドラはさらに遠く、控えの位置で私たちを見守っていた。
お茶会の準備が整い、私はテーブルに着席した。銀のティーセットが輝き、香り高い紅茶が注がれたカップが私の前に置かれた。しばらくして、ミハエル・セインタールが庭園に現れた。
「ルナティアナ王女殿下、お招きいただきありがとうございます。」
彼は礼儀正しく一礼し、私の前に座った。彼の目には以前の情熱的な光が宿っていた。
「こちらこそ、お越しいただきありがとう、ミハエル。」
私は微笑みながら答えたが、心の中では緊張が高まっていた。
お茶が注がれ、二人の間に静かな時間が流れた。ミハエルは私を見つめながら、優雅にカップを持ち上げた。
「ルナティアナ、君は本当に美しい。」彼の声には真剣さが滲んでいた。
「ありがとう、ミハエル。」
私は微笑みを浮かべながら答えたが、その言葉の裏に潜む彼の本心を探ろうとしていた。
ミハエルは少し前かがみになり、私に囁くように言った。
「ここは人が多すぎますね。二人きりになれるところへ行きませんか?」
彼の言葉に心臓が跳ね上がったが、私は冷静を保ちながら答えた。
「ミハエル…ごめんなさい。私、シュエット王国の王子と結婚させられそうなの。お父様に話が進んでいると言われていて…。」
その瞬間、ミハエルの顔が一変し、彼の手が無意識にティーカップを叩き割った。陶器の破片がテーブルに散らばり、鋭い音が庭園に響いた。
「シュエット?…嘘だ…。嘘ですよね?」彼の声は震えていた。
「王から言われた言葉は絶対よ…。どうすることもできないわ。」
ミハエルは椅子から立ち上がり、拳を握りしめた。
「あぁ…そんな…。君は私のものだ。君の父上が何を言おうと、君を諦めることはできない。」
「だから諦めて…。」
「いいえ…。王女殿下は私との結婚だけ考えておいてください…。私がどうにかします。」
「え?無理よ。もう話は進んでるのよ?」
私は驚いて問い返したが、ミハエルの表情は変わらなかった。
「今日はこれで失礼します。急ぎの用事ができました…。」
彼は冷静さを取り戻し、礼儀正しく一礼してその場を去った。
ミハエルの背中を見送りながら、私は胸の中に重いものを感じていた。その時、スティグルが肩越しに静かに言った。
「あれは重症ですね。」
その言葉に、私は深いため息をついた。ラーカンも同意するように頷きながら続けた。
「相当だな…。ウルスウドラ、君もあんな感じだ。」
その言葉に、ウルスウドラは一瞬動きを止めたが、すぐに散らばったティーカップの破片を片付け続けた。彼の赤い瞳は冷静なままで、何も言わずに作業を続けていた。
私は彼の姿を見ながら、心の中で葛藤していた。ウルスウドラもミハエルと同じように、私への思いを強く抱いているのだろうか。彼の忠誠心と愛情がどれほど深いものかを改めて感じ、どう対処すべきかを考えた。
「ドラ、ありがとう。片付けは私がやるわ。」
「いいえ、ティアナ。これは私の仕事です。」彼は静かに答え、そのまま片付けを続けた。
スティグルは私の方に向き直り、眉をひそめたまま話し始めた。
「殿下、単独でシュエットに行かれるおつもりでしたよね?」
「どうしてそれを?」
「なんとなくです。睡眠薬で軍を眠らせて回り、婚約を取り消そうとなさっているご様子だったので…。」
「えぇ…まぁ…。そうね。」
私は考えを読まれていることに驚いた。
実はシュエット王国に乗り込み、兵や騎士を全員眠らせて王に降伏させて属国にし、婚約を取り消してもらおうと考えて体を鍛えていたのだ。
スティグルは少し考え込んでから、冷静に続けた。
「もう数日様子を見てみませんか?セインタール卿が何をするのか見てからでも遅くはないかと。」
「誰に見張ってもらうの?」私は疑問を口にした。
スティグルは微笑みながらウルスウドラの方を見た。
「適任がいるではないですか。」
その言葉に、私はウルスウドラの方に目を向けた。彼はティーカップの破片を片付けながらも、その赤い瞳は私に対する忠誠と愛情を示していた。
61
お気に入りに追加
503
あなたにおすすめの小説
【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!
楠結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。
(リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……)
遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──!
(かわいい、好きです、愛してます)
(誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?)
二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない!
ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。
(まさか。もしかして、心の声が聞こえている?)
リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる?
二人の恋の結末はどうなっちゃうの?!
心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。
✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。
✳︎小説家になろうにも投稿しています♪
婚約破棄されたら魔法が解けました
かな
恋愛
「クロエ・ベネット。お前との婚約は破棄する。」
それは学園の卒業パーティーでの出来事だった。……やっぱり、ダメだったんだ。周りがザワザワと騒ぎ出す中、ただ1人『クロエ・ベネット』だけは冷静に事実を受け止めていた。乙女ゲームの世界に転生してから10年。国外追放を回避する為に、そして后妃となる為に努力し続けて来たその時間が無駄になった瞬間だった。そんな彼女に追い打ちをかけるかのように、王太子であるエドワード・ホワイトは聖女を新たな婚約者とすることを発表した。その後はトントン拍子にことが運び、冤罪をかけられ、ゲームのシナリオ通り国外追放になった。そして、魔物に襲われて死ぬ。……そんな運命を辿るはずだった。
「こんなことなら、転生なんてしたくなかった。元の世界に戻りたい……」
あろうことか、最後の願いとしてそう思った瞬間に、全身が光り出したのだ。そして気がつくと、なんと前世の姿に戻っていた!しかもそれを第二王子であるアルベルトに見られていて……。
「……まさかこんなことになるなんてね。……それでどうする?あの2人復讐でもしちゃう?今の君なら、それができるよ。」
死を覚悟した絶望から転生特典を得た主人公の大逆転溺愛ラブストーリー!
※最初の5話は毎日18時に投稿、それ以降は毎週土曜日の18時に投稿する予定です
断罪された挙句に執着系騎士様と支配系教皇様に目をつけられて人生諸々詰んでる悪役令嬢とは私の事です。
甘寧
恋愛
断罪の最中に前世の記憶が蘇ったベルベット。
ここは乙女ゲームの世界で自分がまさに悪役令嬢の立場で、ヒロインは王子ルートを攻略し、無事に断罪まで来た所だと分かった。ベルベットは大人しく断罪を受け入れ国外追放に。
──……だが、追放先で攻略対象者である教皇のロジェを拾い、更にはもう一人の対象者である騎士団長のジェフリーまでがことある事にベルベットの元を訪れてくるようになる。
ゲームからは完全に外れたはずなのに、悪役令嬢と言うフラグが今だに存在している気がして仕方がないベルベットは、平穏な第二の人生の為に何とかロジェとジェフリーと関わりを持たないように逃げまくるベルベット。
しかし、その行動が裏目に出てロジェとジェフリーの執着が増していく。
そんな折、何者かがヒロインである聖女を使いベルベットの命を狙っていることが分かる。そして、このゲームには隠された裏設定がある事も分かり……
独占欲の強い二人に振り回されるベルベットの結末はいかに?
※完全に作者の趣味です。
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
ゲーム世界といえど、現実は厳しい
饕餮
恋愛
結婚間近に病を得て、その病気で亡くなった主人公。
家族が嘆くだろうなあ……と心配しながらも、好きだった人とも結ばれることもなく、この世を去った。
そして転生した先は、友人に勧められてはまったとあるゲーム。いわゆる〝乙女ゲーム〟の世界観を持つところだった。
ゲームの名前は憶えていないが、登場人物や世界観を覚えていたのが運の尽き。
主人公は悪役令嬢ポジションだったのだ。
「あら……?名前は悪役令嬢ですけれど、いろいろと違いますわね……」
ふとした拍子と高熱に魘されて見た夢で思い出した、自分の前世。それと当時に思い出した、乙女ゲームの内容。
だが、その内容は現実とはかなりゲームとかけ離れていて……。
悪役令嬢の名前を持つ主人公が悪役にならず、山も谷もオチもなく、幸せに暮らす話。
【完結】バッドエンドの落ちこぼれ令嬢、巻き戻りの人生は好きにさせて貰います!
白雨 音
恋愛
伯爵令嬢エレノアは、容姿端麗で優秀な兄姉とは違い、容姿は平凡、
ピアノや刺繍も苦手で、得意な事といえば庭仕事だけ。
家族や周囲からは「出来損ない」と言われてきた。
十九歳を迎えたエレノアは、侯爵家の跡取り子息ネイサンと婚約した。
次期侯爵夫人という事で、厳しい教育を受ける事になったが、
両親の為、ネイサンの為にと、エレノアは自分を殺し耐えてきた。
だが、結婚式の日、ネイサンの浮気を目撃してしまう。
愚行を侯爵に知られたくないネイサンにより、エレノアは階段から突き落とされた___
『死んだ』と思ったエレノアだったが、目を覚ますと、十九歳の誕生日に戻っていた。
与えられたチャンス、次こそは自分らしく生きる!と誓うエレノアに、曾祖母の遺言が届く。
遺言に従い、オースグリーン館を相続したエレノアを、隣人は神・精霊と思っているらしく…??
異世界恋愛☆ ※元さやではありません。《完結しました》
多産を見込まれて嫁いだ辺境伯家でしたが旦那様が閨に来ません。どうしたらいいのでしょう?
あとさん♪
恋愛
「俺の愛は、期待しないでくれ」
結婚式当日の晩、つまり初夜に、旦那様は私にそう言いました。
それはそれは苦渋に満ち満ちたお顔で。そして呆然とする私を残して、部屋を出て行った旦那様は、私が寝た後に私の上に伸し掛かって来まして。
不器用な年上旦那さまと割と飄々とした年下妻のじれじれラブ(を、目指しました)
※序盤、主人公が大切にされていない表現が続きます。ご気分を害された場合、速やかにブラウザバックして下さい。ご自分のメンタルはご自分で守って下さい。
※小説家になろうにも掲載しております
ぽっちゃりな私は妹に婚約者を取られましたが、嫁ぎ先での溺愛がとまりません~冷酷な伯爵様とは誰のこと?~
柊木 ひなき
恋愛
「メリーナ、お前との婚約を破棄する!」夜会の最中に婚約者の第一王子から婚約破棄を告げられ、妹からは馬鹿にされ、貴族達の笑い者になった。
その時、思い出したのだ。(私の前世、美容部員だった!)この体型、ドレス、確かにやばい!
この世界の美の基準は、スリム体型が前提。まずはダイエットを……え、もう次の結婚? お相手は、超絶美形の伯爵様!? からの溺愛!? なんで!?
※シリアス展開もわりとあります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる