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40.身内の不幸
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朝の柔らかな陽光が部屋を包み、サクレティアがゆっくりと目を覚ますと、何やらバタバタとした気配が耳に届いた。寝起きの意識がまだはっきりしない中で目をこらすと、雨に濡れたままのクレノースとバルドが、まさに部屋に入ってくるところだった。
「サクレティア様!」クレノースは無邪気ともいえる笑顔で、まるで宝物でも見つけたかのように彼女を見つめている。水滴が額から滴り落ち、まさに嵐から飛び出してきた姿そのままであった。
「お手を煩わせまいと、王城まで自ら出向いて参りました。無事にサインも許可も一通り取り付けてまいりましたので、どうかご安心ください!」と、クレノースはまるで任務を完遂した戦士のように、誇らしげに胸を張って報告する。
サクレティアは一瞬ぽかんと口を開けたまま、あまりのことに頭が追いつかず心の中で思わず《この人大丈夫?……夜中に王宮へなんて、王様だってさすがに驚いたでしょうに》と軽くツッコミを入れる。
しかし、クレノースの純粋すぎる満面の笑みを見て、サクレティアも呆れながらため息をつきつつ、心配して損したような気分に。
「ちょっと、クレノ!あんな大雨の中で、しかも深夜に王宮へ押しかけるなんて、普通に考えたら失礼にもほどがあるでしょう?」と、冷静に指摘を入れた。
「いえ、僕はただサクレティア様の時間を少しでも取らせないようにと……」と、クレノースは純粋な瞳で言い訳しようとするが、サクレティアの表情を見て次第に言葉が小さくなる。
「もういいわ。とにかく無茶はしないで、ね?何かあってからでは遅いんだから」と少し強めにたしなめるサクレティアに、クレノースは反省したのか、しおらしく「すみません…お叱りはごもっともでございます」としょんぼりと肩を落とした。
その様子を見たバルドが「実は…私も止めたのですが、どうしてもと仰せになられ…」と、サクレティアに頭を下げる。
「ううん、バルドはいいのよ。むしろ夜中まで付き合わせてしまってごめんなさいね」と、バルドに対しては優しく微笑むサクレティア。
クレノースの顔に再び満面の笑みが戻り、「サクレティア様にこんなに真剣に叱っていただけるなんて、僕にとっては光栄の極みです!……いつでも、喜んでこの身を張って、あなたのために尽くしますから!」と、思いがけない方向に話を持っていき、サクレティアは心の中で《この人、本当にどうしてくれようかしら……》と、思わずため息をつきながらも困惑を隠せない。
それでも、心配してくれるサクレティアに感動したのか、クレノースは片手で彼女の手をそっと取り、深く見つめながら、「サクレティア様がどれほど心配してくださったのかがよくわかります。どうか、今後は無茶をしないよう努めますから、どうぞご安心を」と、きっぱりと約束するように言う。
「そう、ならもう本当にやめてね?私も心臓がもたないから」と、サクレティアがクレノースの手を握り返して微笑むと、クレノースはふいに涙目になりながら「サクレティア様が僕を気遣ってくださることこそ、僕の生きる糧です…!」と感動に打ち震えている。
その様子にサクレティアは苦笑を浮かべながら「ちゃんと約束ね?」と、もう一度念を押すのであった。
サクレティアは朝の支度を終え、クレノースと一緒に朝食を楽しみながら、日課のように執務室で朝刊を手に取った。その瞬間、彼女は目を見開き、思わず声を漏らした。
「は……?」
クレノースが驚いたようにサクレティアの方を見るも、彼女は新聞から目を離さず、さらに驚きの声をあげた。
「はーーーーー!?」
その勢いに、クレノースも少し慌てて新聞を覗き込もうとし、「どうされたのですか、サクレティア様?」と心配そうに尋ねた。
サクレティアの手にある新聞の一面には、彼女が目を疑うほどの見出しが大きく書かれていた。
「ボーン伯爵家、何者かに暗殺される――父親の遺体発見。母と姉は行方不明」
サクレティアは、その見出しと記事にしばらく黙り込み、驚きを呑み込んでから、淡々と記事を読み進めた。そこには、彼女のかつての実家であるボーン伯爵家が何者かに襲撃され、伯爵である父親が殺害されたこと、母と姉が行方不明であることが詳細に記されていた。そして、まだ襲撃の原因や犯人の手がかりはつかめていないという。伯爵邸は物々しい空気に包まれ、周囲の貴族も不安を隠せない様子であるという情報まで載っている。
サクレティアは記事を読み終えると、心の中でため息をついた。彼女はボーン伯爵家に対して冷淡な感情を抱いていた。父親からは幼い頃から酷い虐待を受け、母や姉からは冷遇され続けてきた――そんな実家に対して、もう愛情も何も残っていない。それどころか、暗殺されたとしても「自業自得」とすら思ってしまう自分がいた。とはいえ、事件そのものには興味が湧いていた。いったい何が起きたのか?そして、何者が伯爵家を襲ったのか?その背景には、ただの家族の問題ではない、もっと大きなものが隠されているのかもしれないと感じたのだ。
クレノースは彼女の複雑な表情をじっと見つめて、「……どうされましたか?」と静かに尋ねた。サクレティアは新聞を持つ手を少し下げ、クレノースの方を見上げた。
「いや……別に。ただ……実家の伯爵家が、暗殺されたっていうのよ。父は殺されて、母と姉は行方不明ですって。」
サクレティアの言葉を聞いたクレノースは、少し眉をひそめながら、「サクレティア様、何か気になることが?」と問いかけた。
「……そうね、気になるって言えば気になるかしら。でも……」サクレティアはわずかに肩をすくめ、苦笑した。「実を言うと、特に父のことは自業自得って思ってるくらいだから、深い同情はないわ。あの人には……本当に辛い思いをさせられたからね。」
クレノースはうなずき、少し目を伏せた。「そうですね……。ですが、サクレティア様の心が少しでも波立つのなら、どうか仰ってください。僕は、あなたのためなら何でもお手伝いさせていただきますから。」
サクレティアはクレノースの優しさに一瞬表情を和らげたが、再び新聞に目を戻してつぶやいた。「それにしても……誰がこんなことを?何が目的だったのかしらね。」
サクレティアの言葉に、クレノースは顎に手を当てて少し考え込むように目を細めた。「実家の問題だけが原因ではない気がしますね。あの家には、様々な背景が絡んでいるかもしれません……」
サクレティアは新聞を折りたたみ、息をついた。「……まさか、ここまでになるとはね。でも、今さら私があの家のために何かをする気もないわ」
クレノースは彼女をじっと見つめてから、「それでも、何者かがボーン伯爵家を襲った理由を知る価値はあるかもしれません。もし望まれるなら、こちらでも調べてみましょうか?」と静かに提案した。
サクレティアはその提案に一瞬迷ったが、うなずいて答えた。「えぇ、ありがとう。正直、真相がわかれば心も少しは整理できるかもしれないし、何があったのか知っておきたい気もするわ」
クレノースは小さく微笑み、「では、信頼できる者に調査を頼んでみます。何か判明しましたら、すぐにお伝えいたしますね」と安心させるように穏やかに返した。
サクレティアは少し迷った表情を見せながら、「ねぇ、クレノース……身内の不幸があった場合、やはり開催されるパーティーに出席すべきかしら?」と尋ねた。
彼女の視線は近日開かれるコートリル侯爵家のパーティーへの不安を物語っていた。その背後には、先日の毒の件もちらついているのだろう。できることなら、出席しない口実を見つけたかった。
クレノースはその意図をすぐに察し、少し首をかしげながら答えた。「通常、近しい身内に不幸があった場合には遠慮するのが礼儀とされています。サクレティア様のお気持ちを尊重するならば、出席を見合わせる理由としては十分かと。」
サクレティアはその答えに安心したように微笑み、深く息をついた。「ありがとう、クレノ。そうね、コートリル侯爵家のパーティーには、あまり無理に行かなくても良さそうね。」
「サクレティア様!」クレノースは無邪気ともいえる笑顔で、まるで宝物でも見つけたかのように彼女を見つめている。水滴が額から滴り落ち、まさに嵐から飛び出してきた姿そのままであった。
「お手を煩わせまいと、王城まで自ら出向いて参りました。無事にサインも許可も一通り取り付けてまいりましたので、どうかご安心ください!」と、クレノースはまるで任務を完遂した戦士のように、誇らしげに胸を張って報告する。
サクレティアは一瞬ぽかんと口を開けたまま、あまりのことに頭が追いつかず心の中で思わず《この人大丈夫?……夜中に王宮へなんて、王様だってさすがに驚いたでしょうに》と軽くツッコミを入れる。
しかし、クレノースの純粋すぎる満面の笑みを見て、サクレティアも呆れながらため息をつきつつ、心配して損したような気分に。
「ちょっと、クレノ!あんな大雨の中で、しかも深夜に王宮へ押しかけるなんて、普通に考えたら失礼にもほどがあるでしょう?」と、冷静に指摘を入れた。
「いえ、僕はただサクレティア様の時間を少しでも取らせないようにと……」と、クレノースは純粋な瞳で言い訳しようとするが、サクレティアの表情を見て次第に言葉が小さくなる。
「もういいわ。とにかく無茶はしないで、ね?何かあってからでは遅いんだから」と少し強めにたしなめるサクレティアに、クレノースは反省したのか、しおらしく「すみません…お叱りはごもっともでございます」としょんぼりと肩を落とした。
その様子を見たバルドが「実は…私も止めたのですが、どうしてもと仰せになられ…」と、サクレティアに頭を下げる。
「ううん、バルドはいいのよ。むしろ夜中まで付き合わせてしまってごめんなさいね」と、バルドに対しては優しく微笑むサクレティア。
クレノースの顔に再び満面の笑みが戻り、「サクレティア様にこんなに真剣に叱っていただけるなんて、僕にとっては光栄の極みです!……いつでも、喜んでこの身を張って、あなたのために尽くしますから!」と、思いがけない方向に話を持っていき、サクレティアは心の中で《この人、本当にどうしてくれようかしら……》と、思わずため息をつきながらも困惑を隠せない。
それでも、心配してくれるサクレティアに感動したのか、クレノースは片手で彼女の手をそっと取り、深く見つめながら、「サクレティア様がどれほど心配してくださったのかがよくわかります。どうか、今後は無茶をしないよう努めますから、どうぞご安心を」と、きっぱりと約束するように言う。
「そう、ならもう本当にやめてね?私も心臓がもたないから」と、サクレティアがクレノースの手を握り返して微笑むと、クレノースはふいに涙目になりながら「サクレティア様が僕を気遣ってくださることこそ、僕の生きる糧です…!」と感動に打ち震えている。
その様子にサクレティアは苦笑を浮かべながら「ちゃんと約束ね?」と、もう一度念を押すのであった。
サクレティアは朝の支度を終え、クレノースと一緒に朝食を楽しみながら、日課のように執務室で朝刊を手に取った。その瞬間、彼女は目を見開き、思わず声を漏らした。
「は……?」
クレノースが驚いたようにサクレティアの方を見るも、彼女は新聞から目を離さず、さらに驚きの声をあげた。
「はーーーーー!?」
その勢いに、クレノースも少し慌てて新聞を覗き込もうとし、「どうされたのですか、サクレティア様?」と心配そうに尋ねた。
サクレティアの手にある新聞の一面には、彼女が目を疑うほどの見出しが大きく書かれていた。
「ボーン伯爵家、何者かに暗殺される――父親の遺体発見。母と姉は行方不明」
サクレティアは、その見出しと記事にしばらく黙り込み、驚きを呑み込んでから、淡々と記事を読み進めた。そこには、彼女のかつての実家であるボーン伯爵家が何者かに襲撃され、伯爵である父親が殺害されたこと、母と姉が行方不明であることが詳細に記されていた。そして、まだ襲撃の原因や犯人の手がかりはつかめていないという。伯爵邸は物々しい空気に包まれ、周囲の貴族も不安を隠せない様子であるという情報まで載っている。
サクレティアは記事を読み終えると、心の中でため息をついた。彼女はボーン伯爵家に対して冷淡な感情を抱いていた。父親からは幼い頃から酷い虐待を受け、母や姉からは冷遇され続けてきた――そんな実家に対して、もう愛情も何も残っていない。それどころか、暗殺されたとしても「自業自得」とすら思ってしまう自分がいた。とはいえ、事件そのものには興味が湧いていた。いったい何が起きたのか?そして、何者が伯爵家を襲ったのか?その背景には、ただの家族の問題ではない、もっと大きなものが隠されているのかもしれないと感じたのだ。
クレノースは彼女の複雑な表情をじっと見つめて、「……どうされましたか?」と静かに尋ねた。サクレティアは新聞を持つ手を少し下げ、クレノースの方を見上げた。
「いや……別に。ただ……実家の伯爵家が、暗殺されたっていうのよ。父は殺されて、母と姉は行方不明ですって。」
サクレティアの言葉を聞いたクレノースは、少し眉をひそめながら、「サクレティア様、何か気になることが?」と問いかけた。
「……そうね、気になるって言えば気になるかしら。でも……」サクレティアはわずかに肩をすくめ、苦笑した。「実を言うと、特に父のことは自業自得って思ってるくらいだから、深い同情はないわ。あの人には……本当に辛い思いをさせられたからね。」
クレノースはうなずき、少し目を伏せた。「そうですね……。ですが、サクレティア様の心が少しでも波立つのなら、どうか仰ってください。僕は、あなたのためなら何でもお手伝いさせていただきますから。」
サクレティアはクレノースの優しさに一瞬表情を和らげたが、再び新聞に目を戻してつぶやいた。「それにしても……誰がこんなことを?何が目的だったのかしらね。」
サクレティアの言葉に、クレノースは顎に手を当てて少し考え込むように目を細めた。「実家の問題だけが原因ではない気がしますね。あの家には、様々な背景が絡んでいるかもしれません……」
サクレティアは新聞を折りたたみ、息をついた。「……まさか、ここまでになるとはね。でも、今さら私があの家のために何かをする気もないわ」
クレノースは彼女をじっと見つめてから、「それでも、何者かがボーン伯爵家を襲った理由を知る価値はあるかもしれません。もし望まれるなら、こちらでも調べてみましょうか?」と静かに提案した。
サクレティアはその提案に一瞬迷ったが、うなずいて答えた。「えぇ、ありがとう。正直、真相がわかれば心も少しは整理できるかもしれないし、何があったのか知っておきたい気もするわ」
クレノースは小さく微笑み、「では、信頼できる者に調査を頼んでみます。何か判明しましたら、すぐにお伝えいたしますね」と安心させるように穏やかに返した。
サクレティアは少し迷った表情を見せながら、「ねぇ、クレノース……身内の不幸があった場合、やはり開催されるパーティーに出席すべきかしら?」と尋ねた。
彼女の視線は近日開かれるコートリル侯爵家のパーティーへの不安を物語っていた。その背後には、先日の毒の件もちらついているのだろう。できることなら、出席しない口実を見つけたかった。
クレノースはその意図をすぐに察し、少し首をかしげながら答えた。「通常、近しい身内に不幸があった場合には遠慮するのが礼儀とされています。サクレティア様のお気持ちを尊重するならば、出席を見合わせる理由としては十分かと。」
サクレティアはその答えに安心したように微笑み、深く息をついた。「ありがとう、クレノ。そうね、コートリル侯爵家のパーティーには、あまり無理に行かなくても良さそうね。」
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