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第二十話【とっても、おエモいですわぁ~~~~~~~~~!!!】
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エルナザール魔法学校。そこは小・中・高の一貫校だ。つまり6歳~18歳まで通う事ができる。しかし、それは凡人の生き方だ。天才は飛び級を使って、僅かな年数で卒業する事ができる。
天才ヒスイは3年で卒業する事ができた。しかし、道徳を学びたいという理由から卒業を先延ばしにして学校に通っていた。
エルナザール魔法学校は全寮制。
ヒスイと最初に同室になったのは、凡人だった。夜になれば母を呼びながら泣き、寝小便をする。
あまりのウザさに「先生、世界を滅ぼしてしまいそうなので…相方のチェンジをお願いします。」と提案する6歳のヒスイ。「ヒスイ君、君は王族だから、一人部屋でも良いんですよ。」と先生に言われても「チェンジお願いします。」とだけ圧をかけるように懇願し、チェンジされる事になった。
チェンジされてヒスイと同室になったのは雷属性名門貴族エルメロイ・サルバトーレだった。
エルメロイは6歳で黙々と延々に本を読んでいるような堅物だった。誰とも関わりたくないかのようなオーラを発していた。
「あのー。そんなもの読んでて楽しいですか?」と問うヒスイ。
「……少なくとも、この本を読んだ事もなさそうな子供と話すよりかは楽しいな。」と不敵な笑みを浮かべる6歳児エルメロイ。
「…大体の本は読み終わってますので。自分はそれよりも楽しいって事ですね。」
「は?」と言ってボトっと分厚い本を床に落とすエルメロイ。
これが二人の出会いだった。
「うぉい!!なぁ!!答えはどうなんだ?火属性と雷属性が融合した場合なにが起こるんだ?」と、とても苦しそうな声でヒスイに質問するエルメロイ。
ヒスイはエルメロイの背中に乗り、エルメロイを四つん這いで歩かせていた。エルメロイはというと教科書にはないものが知りた過ぎて、知識を得るために手段を選ばず馬車馬のように扱き使われていた。そう…この時のエルメロイはヒスイによって超天才児並みに鍛えられている事など全く気付かずに過ごしていた。
エルメロイが9歳になった頃、エルナザール帝国の宰相として忙しく働く父、エルラダイが久しぶりにサルバトーレ城に帰ってきた。
「ん?今日は帰還日か?エルメロイ。」と息子を見つけて声をかける父エルラダイ。
「いえ、今日はお父様が帰ってこられるという知らせを聞いたので、急いで帰還致しました。」とエルメロイは嬉しそうに答えた。
「ん?子供にしては長旅だろうに、こんな家をほったらかしにする父の事など、気にするでない。だが…嬉しいものだな。」としゃがんでエルメロイと同じ目線になり、エルメロイの頭を撫でた。
エルメロイは首を傾げた。
「お前が私くらいになったら、雷属性の奥義とも言える瞬間移動技ワープを教えてやろう。」と言ってニコリと笑うエルラダイ。
「ワープ?これの事ですか?」とエルメロイは父の手を掴んで屋敷の中へワープで移動した。
「なっ!?Σ」エルラダイは大きく口を開いた。床まで顎がついてしまうんじゃないかというくらいにだ。開いた口が塞がらなくてどうしようかと思うくらいにだ。
「エヘヘ。」と嬉しそうに微笑むエルメロイ9歳。
「だ、誰に教わったんだ。ワープは難しい魔法だ。一人でもやっとだというのに私まで…体にかすり傷…いや、塵一つ着けずに…。」と驚いたままの父エルラダイ。
「友人に教わりました。第四王子のヒスイ殿下にです。」と笑って答えるエルメロイ。
「殿下に…だと?」
「ハイ!」
エルメロイが15歳になって自分の異常さに気付いた。
ワープは膨大な雷エネルギーを消費する為、1日に何度も使えたりしなかった。ヒスイによる鬼のようなイジメのようなスパルタメニューをこなして魔力が普通の人より4倍は多くなっているという事に気付いてしまった。それだけでない、剣術、馬術、芸術、魔術、呪術、解呪術、奴隷術(?)全てを完璧にこなせるようになっており、ヒスイが王になった場合、次期宰相確定だった。
卒業はヒスイと同時に飛び級を使って卒業した。卒業後はヒスイの秘書として常に隣についた。
父エルラダイからも宰相の仕事について教わる事が多く、エルメロイは全てが順調だった。
あの日までは。
ヒスイの秘書として動くエルメロイは公務の時間になっても姿を現さないヒスイを呼びにヒスイの自室にノック無しで入った。ソファーに横向きで寝転がっているヒスイ。
「どういう事だヒスイ。皆がお前を王にと待っている。急に公務を休むなんてお前らしくないぞ。」とエルメロイ。
「自分らしいからこそ、休みました。この先公務に出る事はないでしょう。…アンタもさっさと秘書なんてお遊び辞めてサルバトーレ家当主の仕事を覚えていったらどうです?」と此方を見ずに目をつむったまま話すヒスイ。
「勝手だ…なんて身勝手なんだ…俺は…お前に作られたってのに…。」と拳をぎゅっと握りしめて、悔しそうな顔をして静かに目を瞑るエルメロイ。
「早く帰れよ。もうここにもくんな。」と冷たく低い声で吐き捨てるかのように話すヒスイ。
「あぁ…そうするさ。誰が何と言おうと、お前は俺の王だ。例えアナスタリア第一王子が皇帝になったとしても…俺の王は…お前だけだヒスイ。それだけは胸に刻んでおけ。俺はもう帰る。気が変わったら…呼べ。いつでも頼れ。いつでも来い。わかったな。」とエルメロイも吐き捨てるように言ってワープを使ってサルバトーレ城へ帰ってきた。
そして泣いた。悔しくて泣いた。どうして一番近くにいた俺がアイツの変化に気付けなかったんだろうか。一番近くにいたからこそ分かってしまったんだ。…この世に絶望してしまってるという事に。
とエルメロイは悔やんでいた。
(俺だって…お前にほとんどの知識を詰め込まれたんだ…俺だってわかるんだよ…。この世界で生きるという事の…飽きを。でもなぁ…俺は出会ってしまったんだよ…お前に。お前に仕える事に喜びを感じ…お前が隣にいる毎日が楽しくて楽しくて…仕方が無かったんだ。お前そうじゃなかったのか?ヒスイ。俺の声は…お前の心に届かないのか?)
【昔を思い出していたエルメロイ。
それが今はどうだ。俺の王らしく突然きて突然命令しだしたじゃないか。
こんなに生きていて…心が躍ることはない。】
「とか思ってますよ、エルのお義兄様。」とエルメロイが本気で思っていた事を代弁するヒスイ。
仲良く3人でサルバトーレ城の庭園でお茶をしていた。
「お兄様って意外とヒスイの事大好きなのね!嬉しい!」と無邪気に喜ぶエルメラルダ。
「クッ…。お前なぁ!!!………。」といつも通り怒鳴ろうとしたエルメロイだったが、本気で嬉しくて仕方がなく…一筋の涙が…っという時に上から滝のような水がザーーっと降ってきてエルメロイはずぶ濡れになる。
「…お…お…お前なぁっ!!!!!!」と怒るエルメロイ。
「お、お兄様!!ダメですっ!怒ったら感電しちゃいます!!」と慌てるエルメラルダ。
「ほんとですよぉー。せっかくこんなに綺麗に咲いてる花たちが枯れちゃいますって!」と飄々としているヒスイ。
「黙れ!!!なら、濡らすな!!!」と切れるエルメロイ。
「エル、タオルを持ってきてあげてください。」とヒスイ。
「うん、わかった!」と言ってパタパタと走って城の中へ入って行くエルメラルダ。
「何勝手に泣こうとしてるんです?」とヒスイ。
「泣いて等…いない。」とエルメロイは顔をそらす。
「……自分の許可無く泣かないで下さい。……まだ自分の事を王だと思っているのなら…ですが。ロイ。」
今にも泣きそうな顔で嬉しそうに「……あぁ。お帰り。ヒスイ。」と言って笑うエルメロイであった。
「え…キモ。」
天才ヒスイは3年で卒業する事ができた。しかし、道徳を学びたいという理由から卒業を先延ばしにして学校に通っていた。
エルナザール魔法学校は全寮制。
ヒスイと最初に同室になったのは、凡人だった。夜になれば母を呼びながら泣き、寝小便をする。
あまりのウザさに「先生、世界を滅ぼしてしまいそうなので…相方のチェンジをお願いします。」と提案する6歳のヒスイ。「ヒスイ君、君は王族だから、一人部屋でも良いんですよ。」と先生に言われても「チェンジお願いします。」とだけ圧をかけるように懇願し、チェンジされる事になった。
チェンジされてヒスイと同室になったのは雷属性名門貴族エルメロイ・サルバトーレだった。
エルメロイは6歳で黙々と延々に本を読んでいるような堅物だった。誰とも関わりたくないかのようなオーラを発していた。
「あのー。そんなもの読んでて楽しいですか?」と問うヒスイ。
「……少なくとも、この本を読んだ事もなさそうな子供と話すよりかは楽しいな。」と不敵な笑みを浮かべる6歳児エルメロイ。
「…大体の本は読み終わってますので。自分はそれよりも楽しいって事ですね。」
「は?」と言ってボトっと分厚い本を床に落とすエルメロイ。
これが二人の出会いだった。
「うぉい!!なぁ!!答えはどうなんだ?火属性と雷属性が融合した場合なにが起こるんだ?」と、とても苦しそうな声でヒスイに質問するエルメロイ。
ヒスイはエルメロイの背中に乗り、エルメロイを四つん這いで歩かせていた。エルメロイはというと教科書にはないものが知りた過ぎて、知識を得るために手段を選ばず馬車馬のように扱き使われていた。そう…この時のエルメロイはヒスイによって超天才児並みに鍛えられている事など全く気付かずに過ごしていた。
エルメロイが9歳になった頃、エルナザール帝国の宰相として忙しく働く父、エルラダイが久しぶりにサルバトーレ城に帰ってきた。
「ん?今日は帰還日か?エルメロイ。」と息子を見つけて声をかける父エルラダイ。
「いえ、今日はお父様が帰ってこられるという知らせを聞いたので、急いで帰還致しました。」とエルメロイは嬉しそうに答えた。
「ん?子供にしては長旅だろうに、こんな家をほったらかしにする父の事など、気にするでない。だが…嬉しいものだな。」としゃがんでエルメロイと同じ目線になり、エルメロイの頭を撫でた。
エルメロイは首を傾げた。
「お前が私くらいになったら、雷属性の奥義とも言える瞬間移動技ワープを教えてやろう。」と言ってニコリと笑うエルラダイ。
「ワープ?これの事ですか?」とエルメロイは父の手を掴んで屋敷の中へワープで移動した。
「なっ!?Σ」エルラダイは大きく口を開いた。床まで顎がついてしまうんじゃないかというくらいにだ。開いた口が塞がらなくてどうしようかと思うくらいにだ。
「エヘヘ。」と嬉しそうに微笑むエルメロイ9歳。
「だ、誰に教わったんだ。ワープは難しい魔法だ。一人でもやっとだというのに私まで…体にかすり傷…いや、塵一つ着けずに…。」と驚いたままの父エルラダイ。
「友人に教わりました。第四王子のヒスイ殿下にです。」と笑って答えるエルメロイ。
「殿下に…だと?」
「ハイ!」
エルメロイが15歳になって自分の異常さに気付いた。
ワープは膨大な雷エネルギーを消費する為、1日に何度も使えたりしなかった。ヒスイによる鬼のようなイジメのようなスパルタメニューをこなして魔力が普通の人より4倍は多くなっているという事に気付いてしまった。それだけでない、剣術、馬術、芸術、魔術、呪術、解呪術、奴隷術(?)全てを完璧にこなせるようになっており、ヒスイが王になった場合、次期宰相確定だった。
卒業はヒスイと同時に飛び級を使って卒業した。卒業後はヒスイの秘書として常に隣についた。
父エルラダイからも宰相の仕事について教わる事が多く、エルメロイは全てが順調だった。
あの日までは。
ヒスイの秘書として動くエルメロイは公務の時間になっても姿を現さないヒスイを呼びにヒスイの自室にノック無しで入った。ソファーに横向きで寝転がっているヒスイ。
「どういう事だヒスイ。皆がお前を王にと待っている。急に公務を休むなんてお前らしくないぞ。」とエルメロイ。
「自分らしいからこそ、休みました。この先公務に出る事はないでしょう。…アンタもさっさと秘書なんてお遊び辞めてサルバトーレ家当主の仕事を覚えていったらどうです?」と此方を見ずに目をつむったまま話すヒスイ。
「勝手だ…なんて身勝手なんだ…俺は…お前に作られたってのに…。」と拳をぎゅっと握りしめて、悔しそうな顔をして静かに目を瞑るエルメロイ。
「早く帰れよ。もうここにもくんな。」と冷たく低い声で吐き捨てるかのように話すヒスイ。
「あぁ…そうするさ。誰が何と言おうと、お前は俺の王だ。例えアナスタリア第一王子が皇帝になったとしても…俺の王は…お前だけだヒスイ。それだけは胸に刻んでおけ。俺はもう帰る。気が変わったら…呼べ。いつでも頼れ。いつでも来い。わかったな。」とエルメロイも吐き捨てるように言ってワープを使ってサルバトーレ城へ帰ってきた。
そして泣いた。悔しくて泣いた。どうして一番近くにいた俺がアイツの変化に気付けなかったんだろうか。一番近くにいたからこそ分かってしまったんだ。…この世に絶望してしまってるという事に。
とエルメロイは悔やんでいた。
(俺だって…お前にほとんどの知識を詰め込まれたんだ…俺だってわかるんだよ…。この世界で生きるという事の…飽きを。でもなぁ…俺は出会ってしまったんだよ…お前に。お前に仕える事に喜びを感じ…お前が隣にいる毎日が楽しくて楽しくて…仕方が無かったんだ。お前そうじゃなかったのか?ヒスイ。俺の声は…お前の心に届かないのか?)
【昔を思い出していたエルメロイ。
それが今はどうだ。俺の王らしく突然きて突然命令しだしたじゃないか。
こんなに生きていて…心が躍ることはない。】
「とか思ってますよ、エルのお義兄様。」とエルメロイが本気で思っていた事を代弁するヒスイ。
仲良く3人でサルバトーレ城の庭園でお茶をしていた。
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「…お…お…お前なぁっ!!!!!!」と怒るエルメロイ。
「お、お兄様!!ダメですっ!怒ったら感電しちゃいます!!」と慌てるエルメラルダ。
「ほんとですよぉー。せっかくこんなに綺麗に咲いてる花たちが枯れちゃいますって!」と飄々としているヒスイ。
「黙れ!!!なら、濡らすな!!!」と切れるエルメロイ。
「エル、タオルを持ってきてあげてください。」とヒスイ。
「うん、わかった!」と言ってパタパタと走って城の中へ入って行くエルメラルダ。
「何勝手に泣こうとしてるんです?」とヒスイ。
「泣いて等…いない。」とエルメロイは顔をそらす。
「……自分の許可無く泣かないで下さい。……まだ自分の事を王だと思っているのなら…ですが。ロイ。」
今にも泣きそうな顔で嬉しそうに「……あぁ。お帰り。ヒスイ。」と言って笑うエルメロイであった。
「え…キモ。」
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