ドイツ徒然草

２ ドイツの１２月は忙しい 中編 あんぱんを一からを作ったものだけが私に石を投げよ

　さて中編です。

　３　クリスマスまでの期間はケーキではなくクッキーをバカ食いする。
　４　クリスマスマーケットに１２月２４日に出かけよう！なんて初心者がすぎるよ。

　３つ目のテーマ　クリスマスクッキーです。

　最近は日本でもよく売られているドイツのクリスマスケーキ、シュトーレン。皆さんご存知ですよね？２０２１年はマリトッツォなるイタリアのクリームはさみパンが流行ったそうですが、一過性の流行と違いシュトーレン人気はもう日本でも定着したかと思います。

　だって、パン屋さんにとって激都合のいい存在。
　ドイツの伝統、っていい感じのイメージ。
　日持ちするから前もって製造保管。クリスマス期間中の在庫を心配せず販売できる。イチゴの生クリーム、上にサンタとトナカイの人形載せたやつではこうは行かない。

　シュトーレンを知った日本人の友達に聞かれました。

「やっぱり家で作るんでしょ？」

　・・・・は？

　いや、これ、ほんとに、言ったら嫌われるのかな？

　でもね。

　私は声を大にしていいましょう。

　シュトーレン。別に皆作ってないから！！めっちゃ安いからースーパーで山盛りで売られてるからー！！ドイツ人ママそんな暇じゃないからー！！

　ね？外人さんに日本ってあんぱんとかクリームパン、メロンパン家庭で作るんでしょ？って言われたら困りません？

「え？つくんないし、買えばいいじゃん。美味しいのパン屋さんに置いてあるんだからさ」

　作れるけどさ、作んないでしょ？え？作ります？ほんと？日本ってめちゃめちゃ美味しいパンだらけじゃないですか？それでも？家庭で？作ってんの？ひょっとして小豆から？餡から手作り？

　はぁぁぁぁ・・・・・・・・・・・うん。じゃあそういうことでもいいよ。

　だが、俺は作んねぇ！！

　もし俺が今日本に住んでたら、あんぱんもクリームパンも、餃子も、ピザも生地から作ったりしない。
　だって日本のオーブン小さいし。買ったほうが美味しいし。ね？みんな企業努力に感謝しろよ！！経済回せよ！！

　ぜぇはぁ。（荒ぶって一人称が俺になっちゃったよ）

　日本でもパン教室通ったからね。わたくしけっこう作れるの。
　でも日本で作ろうと思わない。
　ドイツに居るから作るの。
　
　なんなら納豆とか豆腐とか味噌とか作っちゃう人もたくさんいるよ。ドイツの田舎にすんでるとないから、アジアスーパーにろくなのなかったからね。最近はネット通販があるけど１０年前はなかったんだよ。ほんと１０年一昔だよ。

　で、まぁいいや。シュトーレン。ぶっちゃけそんな美味しいと思わない。高級なやつも食べたけど。

　ボソボソしてるじゃん？

　日持ちするから当然なんだけどさ。

　ナッツとかドライフルーツとかマジパンとか材料を揃えようと思ったら色々手間かかるの。
　だから、うちは親戚多いけど、１０年付き合ってきて今年やっと一家族が手作りしてたのをはじめて聞いた、ドイツ人はそれくらい作んない。

　だってクリスマスにはシュトーレンじゃなくて、クリスマスクッキーを作るものだから。それも最低３種。多いところは１５種類くらいのクッキーを作るわけですよ。バターをキロで消費しながらね。

　クッキーの方でそんなことするんだから、買ったほうが美味しいし安いシュトーレン、作んないよ。ね？わかってくれた？くれました？

　１１月末に作り始めて２週間。現在我が家は１ｋｇのバターを消費してクッキーを作りましたし。

　まずはドイツ人大好き三日月型のバニラキプフェル。すりおろしアーモンドが入ってサクサクが魅力。

　定番白黒クッキー＆白黒クッキーを渦巻にしてうずまきクッキー。

　


　白クッキー生地を利用して周りに砂糖を付けたハイデザント。ジャムを挟んだやつとか。写真なし。

　とりあえず今のところはそれだけ。

　クリスマスクッキー色々種類ありすぎて追いかけられません。
　（ドイツのクックパッドといわれるChefkoch.deに行ってみたらレシピ山ほどあるので行ってみてください）
　
　ココナツが好きな人はココナツのクッキーとかね。

　香辛料たっぷりのケルン地方で有名な人形のスペクラチウスとかね。

　それはそれはたくさんあるのですよ。

　だからシュトーレンはパン屋に任せて良いのです。

　わかった？よし、わかってくれたね。

　さー４つ目。みんな大好きクリスマスマーケットですが、後半へつづく！！