ドイツ徒然草

１ ドイツの12月は忙しい 前編 忙しいったら忙しい。

　はじめましての方がほとんどかと思います。エッセイジャンルでは初。普段は日常ネタはnoteに書き散らかしていたんですが、私にとっての当たり前が面白いじゃないかと思ってもらえるのではと思ったりしなかったりして、徒然なるままにパソコンへ向かっちゃおうかと。

　さて本日はタイトルどおり、ドイツの12月は忙しいんです。
　いやまぁ、日本も師走って言葉がありますし。忙しいのはドイツだけではないんでしょうが。
　普段がのんびりしているドイツ社会なので、１２月の異様な街の混み具合が引き立つんですよね。
　皆さんご存知クリスマスがありますし。
　子どもが幼稚園や小学校に行っているならクリスマス行事、小学校ならクリスマスクッキーづくりのお手伝い。などなど。
　お手伝いで学校に呼び出されることが多い。

　そして、日本に住んでいる時に私の知らなかったドイツの１２月の慣習も忙しさを加速させますターボです。バーストです。行けー俺のベイ！！な感じです。（ドイツでもベイブレードは人気です）

　さて、１２月の慣習。

　１　アドベントなるもの
　２　12月6日に聖ニコラウスの日なるものがある
　３　クリスマスまでの期間はケーキではなくクッキーをバカ食いする。
　４　クリスマスマーケットに１２月２４日に出かけよう！なんて初心者がすぎるよ。

　まずは一つ目。

　アドベントとはなんぞや？

　ということですが、クリスマスの4週目前の日曜日から始まる期間のことで、日本でもアドベントカレンダーという12月1日から毎日小さなプレゼントを開けて24日までカウントダウンするやつの大元の期間です。

　クリスマスの4週前の日曜からなので毎年いつ第一アドベントなのかは変わるんです。
　大体11月の最終日曜日から始まることが多いです。
（今年は12月24日が金曜日なので11月28日が第一アドベント12月5日が第二アドベント12月12日が第三アドベント12月19日が第四アドベント。となっています。）

　そしてアドベントクランツ(Adventkranz)と呼ばれる４つのろうそくと飾り（もみの木の枝、リボン、松ぼっくりなどが多い。もうこれはgoogle先生に聞いてみてください。いろいろあります。）でできたデコレーションが各家庭にはあり、毎週のアドベント度に一つずつ火をともしていくのです。

　長い冬を過ごすドイツ人は家の中の快適さを追求する人が多いので、このアドベントクランツにも各家庭の情熱が注がれます。私の義理家族Whatsappグループでも第一アドベントで１つ目のろうそくに火が灯された写真が飛び交いました。

　もちろん買ってもいいんだけど、ヨーロッパにも良い嫁イメージというのがあるわけで、ごにょごにょ、私も一応手作り派です。

　そして２つ目。

　本日は１２月６日。聖ニコラウスの日です。キリスト教の司祭の帽子をかぶった赤ローブ、大きな杖を持ったお髭のおじいさんの日です。
　サンタクロースとは違い、１２月６日にいい子たちへプレゼント（だいたいチョコとかフルーツ、ナッツの入った袋をくれたりします）を配ってくれる人ですね。

　って、おい！説明端折りすぎ！！って？

　えーっとですね、昔々ギリシャ人のニコラウスさんという司祭さんがいまして、貧乏なお家が娘さんを売り飛ばしてお金にしなくてはいけないと知って、こっそりお金をお家に投げ入れてくれた、なんてお話があります。
　このニコラウスさんがサンタクロース氏の元になっているという話もありますね。ので、子どもや弱い人を守ってくれる聖人というのが聖ニコラウス氏です。

　そしてドイツでは１２月５日の夜に、このニコラウスさんが寝ている間によい子のブーツ（長靴、ブーツをピカピカに磨きましょう。というところもあれば靴下をぶら下げておきましょうでも良しとされているところもあります）
にお菓子を入れておいてくれるわけです。のでまぁなんかサンタクロースさんとの違いはなんなのか？ってとこですが、来る日が違うのとプレゼントの種類をリクエストなどはできないところが大きな違いですかね。

　１２月６日にドイツの街へ出かけるとニコラウスが新人アイドルみたいな小さなステージ会場でニコニコしたりしてるのに出会えます。ショッピングセンターにもだいたい現れますね。日本で言うなら良い子にプレゼントをくれるナマハゲみたいな感じらしいんですが、悪い子に石炭をくれるのが黒いおつきの人だったりして、クロ=黒人ってことでポリコレ的にどうなんだということで、最近あんまり見ないですね。

　そして３つ目！我が家では既に先週から１ｋｇのバターを消費しているクリスマスクッキーのお話なんですが、超過摂取カロリーを熱く語って燃やしたいので、次話へ、つづく！！