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しおりを挟むこれからは本番って、それも漫画のセリフ?
「あの、ね、奏哉くん。本番の告白は、好きな人に、しないと、ね?」
「俺もそう思います。好きです、義姉さん」
「すっ!?」
ま、まだ漫画の再現中!?
綺麗な瞳にまっすぐ見つめられてそんなこと言われたら、演技でもドキドキしちゃうからやめて欲しい。
「ずっと、ずっと好きでした。昼間、義姉さん彼氏いないって言ってましたよね、俺と……結婚してください」
「けっ……!? も、ぅ、急にそんな事を言って、私の反応を楽しもうと悪戯しちゃダメよ、奏哉くん」
「急じゃありません。俺が18歳になった時、義姉さんはすでに結婚してたから言えなかっただけです。義姉さんは俺の事、嫌いですか?」
奏哉くん、どこまでが漫画のセリフ?
バツイチの私と結婚なんて冗談だって分かってるけど。
この場合、なんて返すのが正解なの!?
「奏哉くんの事、嫌いじゃない、けど……」
「よかった」
レロ……、と首を舐められた。
それだけで、身体の奥がゾクリと震えてしまったのに。
私の両手を拘束しているのとは違う方の奏哉くんの手が、再びショーツの中に潜り込み。
脚の付け根にある敏感な突起で、小さな円をクルクル描くみたいに指が動き始めた。
「ひゃぅ、まっ、て……」
「待てません。見ているだけで後悔するなんて、もう嫌なんです」
触れるか触れないかの強さで突起を撫でられているかと思ったら。
クパァ、と指で開かれ現れた芯を、クニクニ押し潰されたり、して。
次々に与えられる快感を逃そうと、腰が勝手に揺れてしまう。
自分の身体なのに、自分の身体じゃないみたい。
「ふァ……ン……ぃ、ゃ……ッ」
「嫌ですか義姉さん、こんなに濡れてても?」
奏哉くんの指が動くと、クチュッ、クチュッ、と卑猥な音が聞こえてくる。
――うそ、これ……、私の音……?
「ャ……」
「服まで濡れそうだから脱いだ方がいいですね」
「ぇ、ダメ……っ」
脱がされないようにズボンへ手を伸ばしたけど、奏哉くんの動きの方が早い。
ダボっとしたデザインのデニムパンツを穿いていたのであっという間に脱がされてしまった。
しかも下着まで、一緒に。
奏哉くんの前で、下半身丸出し。
恥ずかし過ぎていたたまれない。
せめて顔を見られないようにと、横を向いて目をギュッと瞑る。
でも、そんな事している場合じゃなかった。
それに気がついたのは、脚をガバッと大きく広げられた時。
脚の付け根に熱くて硬い何かがピタリと当たり、思わずヒュッと息を呑む。
――コレって、もしかして……!?
「……義姉さん、俺を受け入れて」
「ダ、……」
止める間もなく、奏哉くんの、がズブッと身体に挿し込まれた。
『どうして、こんなことに――!?』って心の中で絶叫していた漫画のヒロインの気持ちが、今ならよく分かる。
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