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彼の望み
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「すごく、綺麗だ」
相澤さんが、真剣な表情で言うものだから、ぴくっと心臓が飛び跳ねる。
着物のことなのに、思わず勘違いしそうになってしまう。
この着物は、相澤のお爺様が、亡くなった奥様の着物をリメイクしてくれたもの。
最初にお話をいただいた時は恐縮してお断りしたけれど、うちにあっても宝の持ち腐れだからぜひ使って欲しいと言われて、着させてもらっている。
赤地に施された桜の花の刺繍がとても上品で、大学の友人からもそのご両親からも好評だった。
相澤さんにとっても、好きな感じの着物だったのだろう。
「もっとよく見せて」
私から少し距離をおいた相澤さんは、顎に指を添えて、愛でるような視線で私の袴姿を眺めた。
「本当に、すごく可愛い」
相澤さんがちょっと熱っぽい表情でため息なんてつくものだから、妙にドギマギしてしまう。
「あ、あ、あ、あ、あの……」
何故かやけに喉が渇いて、どもってしまった。
「お爺様に……卒業式前に、お礼とご挨拶をと思って、何度か伺ったのですが、ここしばらくいらっしゃらなかったようで……」
少し視線を落とした彼がポソリと呟いた。
「見せてあげたかったな……」
「お爺様は旅行にでも行ってらっしゃるんですか?」
彼は顔を上げて私の方に向ける。けれどもその眼差しは、少し遠くに感じられた。
「亡くなったんです。1週間前に外出先で倒れて、本当に急なことでした」
彼が小さく咳払いする。
「葬儀は、仕事関係者を中心に都内で執り行いまして、今日僕は家の片付けで来ているんです。花さんにご連絡できず申し訳ありませんでした」
そう言って私に向かって深々と頭を下げた。
「そんな……。どうかお気遣いなさらないでください。お爺様を亡くされて、ご家族の方が一番大変なんですから」
相澤のお爺様は仕事を引退されてからこの土地に引越してきたと聞いている。昔の仕事関係の方を中心に都内で葬儀をしたとなれば、引退後の近所にまで連絡がまわらないこともあるだろう。
いや、もしかしたら継母には連絡がきていたのかもしれない。私まで話が伝わらなかっただけで。
「ちゃんと眠ったり、食べたりはできていますか?」
私にも経験があるから分かる。本当に悲しい出来事に遭遇すると、人間は本能的な欲求を満たすことを忘れてしまう。
「あぁ、そういえば、今日はまだ何も食べてなかった」
彼は思い出したように目を見開いてから、ばつが悪そうにちょっと笑った。
「良かったら、何か作りましょうか?」
お爺様には与えてもらうばかりで、何もお返しできなかった。
せめてお爺様のご家族の、彼のために何かしたい。
「食べてないなら、お腹に優しいものがいいですか? 雑炊とか?」
私の質問に、彼は思案顔で天井を見つめている。
「おにぎりが食べたいです。シンプルな、塩むすび。」
「塩むすび……ですか?」
正直、意外だった。このスタイリッシュな見た目の人から出た希望が、塩むすび。
「実は昔、あなたが作ってくれたおにぎりを食べたことがあるんです。僕が小学校を卒業した頃だから、もう15年以上も前になるかな」
首のうしろをさすりながら、彼が言った。
15年……というと、私が小学校低学年くらい? 私がおにぎりを作るとなると、母が亡くなった1年生の時かな。
あの頃は、父を励ましたくて、よくおにぎりを作っていた。
ショックで痩せてしまった父も、私が作ったおにぎりなら食べてくれたから。
「おにぎりで良ければ、喜んで」
そう答えると、相澤さんは照れくさそうに髪をなでて笑う。
なんだか胸がきゅぅとなった。
「あ、そうだ……」
思い出したように、彼が口を開く。
「せっかくだから、写真を撮りませんか。ちょうど庭に桜が咲いているし、ぜひそこで」
写真……。卒業式でも友達と撮ったけれど、自分のためには撮っていない。
自分にはカメラを向けてくれる家族がいないからしょうがないと諦めていた。でもたぶん心の奥の方では、寂しかったと思っている。
……撮って、欲しい。
「カメラが無いから、僕のスマホでもいいですか? 後で花さんに送るので、もし良かったら携帯の連絡先を教えてください」
首のあたりを軽くさすりながら、遠慮がちに彼が話す。
その視線は下を向いていて、まるで足元のハナコに話しかけているようだ。
「あ、ごめんなさい。携帯電話、持っていないんです」
相澤さんの身体がビクッと僅かに震えた。
視線はハナコに向けられたまま。
……あれ? 耳が赤い?
「ご、ごめん、会ったばかりなのに、連絡先なんて聞いて。いや、普段から女性にホイホイ連絡先聞いてる訳じゃないから」
俯きがちの彼の口から、まくし立てるように言葉が出てくる。
「その証拠に見てみて、仕事関係と男友達ばっかりだから……」とスマホの画面まで見せてくるが、手を滑らせて落としそうになるものだから、こちらがヒヤリとしてしまった。
なんで相澤さん、こんなに慌てているんだろう。
あ、携帯が無いって、もしかして連絡先断る口実だと思ってる?
そうか、相澤さんほどの人なら、女性に連絡先聞いて断られることなんてないだろうし、びっくりしたのかも。
「あの、大学の時に壊れて以来、買い直すお金が無くて、本当に持ってないんです」
一瞬、目を見開いて私を見た相澤さんは、次の瞬間、はあぁぁぁ、と大きく息を吐いた。
「良かった…………そう、ですか、それなら写真は後で印刷して渡しますね」
彼は嬉しそうに目を細めている。
誤解が解けて良かった。私みたいな子が、彼のプライドを傷つけてしまったら、申し訳ないところだった。
「写真、今度会った時でもいいですか?」
今度会った時、なんて社交辞令でよく聞くけれど、相澤さんの『今度』は何故かストンと心に入ってきた。
『社交辞令』じゃなくて、守られる『約束』だと確信できるのは、誠実なお爺様のお孫さんだからだろうか。
相澤さんが、真剣な表情で言うものだから、ぴくっと心臓が飛び跳ねる。
着物のことなのに、思わず勘違いしそうになってしまう。
この着物は、相澤のお爺様が、亡くなった奥様の着物をリメイクしてくれたもの。
最初にお話をいただいた時は恐縮してお断りしたけれど、うちにあっても宝の持ち腐れだからぜひ使って欲しいと言われて、着させてもらっている。
赤地に施された桜の花の刺繍がとても上品で、大学の友人からもそのご両親からも好評だった。
相澤さんにとっても、好きな感じの着物だったのだろう。
「もっとよく見せて」
私から少し距離をおいた相澤さんは、顎に指を添えて、愛でるような視線で私の袴姿を眺めた。
「本当に、すごく可愛い」
相澤さんがちょっと熱っぽい表情でため息なんてつくものだから、妙にドギマギしてしまう。
「あ、あ、あ、あ、あの……」
何故かやけに喉が渇いて、どもってしまった。
「お爺様に……卒業式前に、お礼とご挨拶をと思って、何度か伺ったのですが、ここしばらくいらっしゃらなかったようで……」
少し視線を落とした彼がポソリと呟いた。
「見せてあげたかったな……」
「お爺様は旅行にでも行ってらっしゃるんですか?」
彼は顔を上げて私の方に向ける。けれどもその眼差しは、少し遠くに感じられた。
「亡くなったんです。1週間前に外出先で倒れて、本当に急なことでした」
彼が小さく咳払いする。
「葬儀は、仕事関係者を中心に都内で執り行いまして、今日僕は家の片付けで来ているんです。花さんにご連絡できず申し訳ありませんでした」
そう言って私に向かって深々と頭を下げた。
「そんな……。どうかお気遣いなさらないでください。お爺様を亡くされて、ご家族の方が一番大変なんですから」
相澤のお爺様は仕事を引退されてからこの土地に引越してきたと聞いている。昔の仕事関係の方を中心に都内で葬儀をしたとなれば、引退後の近所にまで連絡がまわらないこともあるだろう。
いや、もしかしたら継母には連絡がきていたのかもしれない。私まで話が伝わらなかっただけで。
「ちゃんと眠ったり、食べたりはできていますか?」
私にも経験があるから分かる。本当に悲しい出来事に遭遇すると、人間は本能的な欲求を満たすことを忘れてしまう。
「あぁ、そういえば、今日はまだ何も食べてなかった」
彼は思い出したように目を見開いてから、ばつが悪そうにちょっと笑った。
「良かったら、何か作りましょうか?」
お爺様には与えてもらうばかりで、何もお返しできなかった。
せめてお爺様のご家族の、彼のために何かしたい。
「食べてないなら、お腹に優しいものがいいですか? 雑炊とか?」
私の質問に、彼は思案顔で天井を見つめている。
「おにぎりが食べたいです。シンプルな、塩むすび。」
「塩むすび……ですか?」
正直、意外だった。このスタイリッシュな見た目の人から出た希望が、塩むすび。
「実は昔、あなたが作ってくれたおにぎりを食べたことがあるんです。僕が小学校を卒業した頃だから、もう15年以上も前になるかな」
首のうしろをさすりながら、彼が言った。
15年……というと、私が小学校低学年くらい? 私がおにぎりを作るとなると、母が亡くなった1年生の時かな。
あの頃は、父を励ましたくて、よくおにぎりを作っていた。
ショックで痩せてしまった父も、私が作ったおにぎりなら食べてくれたから。
「おにぎりで良ければ、喜んで」
そう答えると、相澤さんは照れくさそうに髪をなでて笑う。
なんだか胸がきゅぅとなった。
「あ、そうだ……」
思い出したように、彼が口を開く。
「せっかくだから、写真を撮りませんか。ちょうど庭に桜が咲いているし、ぜひそこで」
写真……。卒業式でも友達と撮ったけれど、自分のためには撮っていない。
自分にはカメラを向けてくれる家族がいないからしょうがないと諦めていた。でもたぶん心の奥の方では、寂しかったと思っている。
……撮って、欲しい。
「カメラが無いから、僕のスマホでもいいですか? 後で花さんに送るので、もし良かったら携帯の連絡先を教えてください」
首のあたりを軽くさすりながら、遠慮がちに彼が話す。
その視線は下を向いていて、まるで足元のハナコに話しかけているようだ。
「あ、ごめんなさい。携帯電話、持っていないんです」
相澤さんの身体がビクッと僅かに震えた。
視線はハナコに向けられたまま。
……あれ? 耳が赤い?
「ご、ごめん、会ったばかりなのに、連絡先なんて聞いて。いや、普段から女性にホイホイ連絡先聞いてる訳じゃないから」
俯きがちの彼の口から、まくし立てるように言葉が出てくる。
「その証拠に見てみて、仕事関係と男友達ばっかりだから……」とスマホの画面まで見せてくるが、手を滑らせて落としそうになるものだから、こちらがヒヤリとしてしまった。
なんで相澤さん、こんなに慌てているんだろう。
あ、携帯が無いって、もしかして連絡先断る口実だと思ってる?
そうか、相澤さんほどの人なら、女性に連絡先聞いて断られることなんてないだろうし、びっくりしたのかも。
「あの、大学の時に壊れて以来、買い直すお金が無くて、本当に持ってないんです」
一瞬、目を見開いて私を見た相澤さんは、次の瞬間、はあぁぁぁ、と大きく息を吐いた。
「良かった…………そう、ですか、それなら写真は後で印刷して渡しますね」
彼は嬉しそうに目を細めている。
誤解が解けて良かった。私みたいな子が、彼のプライドを傷つけてしまったら、申し訳ないところだった。
「写真、今度会った時でもいいですか?」
今度会った時、なんて社交辞令でよく聞くけれど、相澤さんの『今度』は何故かストンと心に入ってきた。
『社交辞令』じゃなくて、守られる『約束』だと確信できるのは、誠実なお爺様のお孫さんだからだろうか。
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