11 / 17
下も愛でられるなんて
しおりを挟む呼吸が荒くなり、酸素を上手く吸えなくて苦しい。
舐められているだけで、激しい運動をしているわけでもないのに。
白い布がはだけて晒された私の上半身を余すところなく舐め尽くした魔王の舌が、ようやく離れていった。
ベッドにくったりと横になったまま、少しずつ呼吸を整えていく。
なんとか腕を動かして胸の上まで移動した。
本当は気怠くて腕を動かすことすらままならなかったけれど、恥ずかしくて隠したかったから。
魔王はベッドに横たわる私の背中と膝裏に腕を差し込むと、横抱きをするように少し持ち上げ再び自分の膝の上に座らせた。
そして私の下半身に絡まる白い布の上から、脚の付け根あたりを指でツンとつつく。
「自分でココを弄ったことは?」
……?
どうしてそんな事、聞くの……?
質問の意図が分からなくて、答えに窮してしまう。
「我慢できなくて、自分でするだろう?」
少し揶揄うような彼の声。
我慢できない?
何を?
「何日おきに触っているんだ、愛理?」
触る……?
触ると言ったら、お風呂の時しかないけど。
あ、
もしかしたらこの世界では、毎日お風呂に入る習慣がないのかもしれない。
どのくらいの頻度で洗っているかという事?
この世界の人は、汚れを我慢できなくなるまで放っておいてから洗うのかしら。
魔王は自分が今から性交渉する相手が、性器を清潔にしているのか知りたいの?
「毎日……」
「え、毎日?」
私が答えると、魔王は驚いたように少し目を見開いた。
この世界で毎日洗う人は、やっぱり珍しいのかもしれない。
「洗って、います」
魔王がキョトンとしたような表情をした。
私、何かおかしな事を言った?
「え……と、してなさそう、だな」
「いいえ、ちゃんと洗って清潔にしてます」
「違う、自慰をしたことがあるかと聞いたんだ」
「ジイ……?」
「知らないのか」
魔王が呆れたように、ハァ、と小さくため息をつく。
でも態度とは裏腹に、ため息をついた後の口元は少し綻んでいて。
なんだか、嬉しそう……?
魔王の手が、白い布の中へと潜り込んでいく。
気付かなかったけれど、こちらの世界に来た私は下着を着けていなかったらしい。
脚の付け根をヌルヌルと直接指で撫でられた。
「ァハッ、ンッ」
「こんな風に弄ったことはあるかということだ」
ヌルヌルと魔王の指が脚の付け根で滑ると、くちゅ、くちゅ……とどこからか水音が聞こえてきた。
「ァ、ァ、ャアッ」
触られているところの奥の方が、甘く痺れてなんだか切ない。
ヌルヌル滑っているのとは別の指が、突起を軽く押し潰してクニクニと揺さぶってきた。
「んッ、ゃ……ぃゃ……ぃやぁッ」
「変になるから嫌なのか、俺にされて嫌なのか、どっちだ愛理」
「へん、な……から……」
ただただ、恥ずかしいだけ。
「そうか、ならいい」
よくない、です。恥ずかしすぎるから……。
下を翻弄する手と反対の腕が、背中からまわされ胸へと伸ばされた。
胸に届いた大きな手は私の乳房の形を変えるのをしばらく楽しんだあと、指で乳首を優しく捏ね始める。
乳首に与えられる甘い刺激に悶えていたら、下でヌルヌル滑っていた指が、ちゅぷ、と私のナカに挿し込まれた。
外で突起を揺さぶる指も動かしたまま。
ナカに入った指が曲げられ、入口の浅いところを擦る。
「ゃ、それ、ィヤッ、へ、ん、なッ、ゅ」
「ダメだ、我慢しろ。よく解しておかないと後がつらいぞ」
今も、快感が、強すぎて、つらい。
私を触る魔王の指づかいは、優しすぎるくらいなのに。
も、何か、が、我慢、でき……
魔王は乳首も、下の突起も、穴のナカも、優しく擦る指を止めてくれない。
そして魔王は胸と下を虐める指を動かしたまま、私の首を甘噛みするとそのままペロリと舐めた。
「ャ、ぁ、んン――ッ!」
目の前がチカチカして、身体が勝手にビクビク動く。
――いったい、何が起きたの……!?
0
お気に入りに追加
379
あなたにおすすめの小説
軽い気持ちで超絶美少年(ヤンデレ)に告白したら
夕立悠理
恋愛
容姿平凡、頭脳平凡、なリノアにはひとつだけ、普通とちがうところがある。
それは極度の面食いということ。
そんなリノアは冷徹と名高い公爵子息(イケメン)に嫁ぐことに。
「初夜放置? ぜーんぜん、問題ないわ!
だって旦那さまってば顔がいいもの!!!」
朝食をたまに一緒にとるだけで、満足だ。寝室別でも、他の女の香水の香りがしてもぜーんぜん平気。……なーんて、思っていたら、旦那さまの様子がおかしい?
「他の誰でもない君が! 僕がいいっていったんだ。……そうでしょ?」
あれ、旦那さまってば、どうして手錠をお持ちなのでしょうか?
それをわたしにつける??
じょ、冗談ですよね──!?!?
完結R18)夢だと思ってヤったのに!
ハリエニシダ・レン
恋愛
気づいたら、めちゃくちゃ好みのイケメンと見知らぬ部屋にいた。
しかも私はベッドの上。
うん、夢だな
そう思い積極的に抱かれた。
けれど目が覚めても、そこにはさっきのイケメンがいて…。
今さら焦ってももう遅い!
◻︎◼︎◻︎◼︎◻︎
※一話がかなり短い回が多いです。
オマケも完結!
※オマケのオマケにクリスマスの話を追加しました
(お気に入りが700人超えました嬉しい。
読んでくれてありがとうございます!)
【R18】ヤンデレ侯爵は婚約者を愛し過ぎている
京佳
恋愛
非の打ち所がない完璧な婚約者クリスに劣等感を抱くラミカ。クリスに淡い恋心を抱いてはいるものの素直になれないラミカはクリスを避けていた。しかし当のクリスはラミカを異常な程に愛していて絶対に手放すつもりは無い。「僕がどれだけラミカを愛しているのか君の身体に教えてあげるね?」
完璧ヤンデレ美形侯爵
捕食される無自覚美少女
ゆるゆる設定
【本編完結】副団長様に愛されすぎてヤンデレられるモブは私です。
白霧雪。
恋愛
王国騎士団副団長直属秘書官――それが、サーシャの肩書きだった。上官で、幼馴染のラインハルトに淡い恋をするサーシャ。だが、ラインハルトに聖女からの釣書が届き、恋を諦めるために辞表を提出する。――が、辞表は目の前で破かれ、ラインハルトの凶悪なまでの愛を知る。
マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました
東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。
攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる!
そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。
睡姦しまくって無意識のうちに落とすお話
下菊みこと
恋愛
ヤンデレな若旦那様を振ったら、睡姦されて落とされたお話。
安定のヤンデレですがヤンデレ要素は薄いかも。
ムーンライトノベルズ様でも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる