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しおりを挟むずっとずっと憧れていて、今でも大好きな男性の前で犬が電柱に粗相をする時のようなポーズをさせられている。
恥ずかしすぎるせいか、目が少し潤んできてしまった。
「なんか陽奈のココ、ギュッと閉じててとても入りそうにないね」
「んンぅ……」
ゆう君が言葉を発するたびに、私のお尻はゆう君の息にくすぐられる。
お尻がムズムズして、変な声が出そうになったからベッドに顔を押しつけて堪えた。
ゆう君……そんな事ないよ……お母さんに入れてもらった時はスムーズに入ったもの……。
「少し解してあげればいいのかな……」
ほぐ?
「くぅんッ」
反射的に喉を反らし、子犬のような鳴き声をあげてしまった。
優しすぎるくらいの動きでそっと、何かがお尻の穴に触れたから。
たぶん……ゆう君の……指……。
器用に私のお尻の割れ目を広げたまま、どれかの指で優しく触れてる……?
「陽奈、これ痛くは、ない?」
ふに、とゆう君の指が私のお尻の穴を優しく押してから、その場でクルリと小さな円を描いた。
「んぅッ」
ビクンッと身体が揺れてしまう。
「痛い……かな?」
心配そうな、ゆう君の声。
ううん、痛くはないの。今までに味わったことのない不思議な感覚に驚いただけ。
「陽奈、何か肌の滑りをよくするようなものって、持ってたりする?」
滑りをよくする……?
ふっ、と頭に浮かんだのは、錆びたドアの蝶番や自転車のチェーンに使う滑りをよくするスプレー。
いや、それはきっと違う。肌に使っちゃいけないものだ。
他に何か、あるかな……
「無いよ、ゆう君」
「そうか……」
ホッとしたように吐かれたゆう君の息が私のお尻にかかったから、ふっ、と小さく吐息を漏らしてしまった。
「それならこれで代用かな」
ようやく左膝がベッドにおろされ犬の粗相の格好から解放されたと思ったら、ゆう君の左腕が私のお腹側を通ってガシリと腰にまわされた。
お尻を高く突き出した位置で、ゆう君の左腕に腰を抱えられている。
「少しくらい、濡れてるといいんだけど」
ゆう君が小さく呟きながら、ギシリとベッドを軋ませた。
同時に私の頭の位置が、上へとずれる。
ゆう君が、ベッドに上がってきたのかもしれない。
脚を閉じようとしたけれど、ゆう君の膝らしきものに邪魔されて閉じることができなかった。
ふたりのこの配置ってまるで獣が交尾をする時のよう、という考えが頭をよぎってしまい慌てて打ち消す。
座薬の挿入につきあってくれているゆう君に対して獣だなんて、私ってばなんて失礼な考えを。
私の腰を支えているのとは反対の方のゆう君の手が、私の太腿の前側をゆっくりと撫でた。
「ひゃわ!?」
くすぐったいような、でもなんだか違うような、言い表せない感覚が走って身体の奥がゾクゾクする。
「ふっ、ぅん……」
ゆう君の大きな手のひらは何度か私の太腿を撫でたあと、スルリと私の脚の付け根に滑っていった。
「ぁあッ」
ゆう君の指が辿り着いた場所で、くちゅりと湿った音がする。
ふ、とゆう君が小さく笑ったような気がした。
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