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かわいそう(笑)なプレイボーイ
星の降る街では
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俺は、生徒会役員室の前にいた。紗羅に呼び出されて、しかたなく、来たのだが、なんか、手伝わされるんだろうか。憂鬱だ。
「ちわーっす!三河屋です。」
「そんなジョークわかる奴はここにおらんわ!」
「あれ?紗羅は?」
「ふふふ、かかったわね。女性の敵!今日こそは、いろいろ聞き出してやるわ!」
「あんたは、確か、どっかで、あれ?どこだったかなぁ。まあいいや。栗子だったっけ?」
「微妙に違う!書記の竹下桃よ!桃!覚えておきなさい。」
「あ、いつもてるてる坊主にくっついている奴!目がハートの!」
「う、うるさいわね。」
その時、ドアの外で声がした。どうやら、てるてる坊主と、紗羅のようだ。
「ちょっと隠れるわよ!」
「ホワット!なぜ俺が!」
「いいから!」
「せ、せまいゾ!」
「しーっ黙って!」
そして、桃は、ロッカーの隙間から外を見ようとして俺に密着した。う、で、でかい。このサイズは桃というより西瓜!
「会長、どうしてあんな奴のことが好きなんですか。やはり、お父上の会社のことで・・・・。」
「ううん、そうじゃないの、私は、あの人の能力に惚れているの。この先、高菜グループを受け継いでも更に発展させられるその能力に。」
「でも会長、私はあなたを・・・・。」
「それは、やめて。あなたのことを将来好きになるであろう人のために取っておいて。いずれにせよ、私には、彼しかいないから・・・・・。」
「くくく・・・・・」
「く?」
「くやちー!いつかみてろよ!高菜、最後に勝つのは俺だー!」
そういって照は走り去った。後に残された紗羅は、やれやれといった具合に呟いた。
「お金にならない愛なんて必要ないのよ、子供ね。」
吐き捨てると外に出て行った。
「おい、西瓜!」
「す、すいかって誰よ。桃よ、桃。」
「は、そ、そうだったな桃よ。お前泣いているのか。」
「なないてなんかいないわよ。」
「そうか。紗羅があんな奴だとして幻滅したか。」
「知ってたわ。でも涙が止まらないのよ。」
「そうか。」
俺は、桃をそっと抱きしめてやった。不憫な奴め。
「なあ、お前なんだって俺を騙して呼び出したんだ。」
「・・・・ふく・・・・のためよ。」
「はぁ?」
「副会長のためよ。あんたの弱点を探ってたのよ。」
「なんじゃそれ。頼まれたのか。」
「ま、まあ・・・・・。」
やれやれと俺は肩をすくめる。
「あのな。自分を好いているという女を使うなんて最低の奴だぞ。」
「・・・・いつも女に囲まれているあんたには言われたくないわ!」
「ぐっっ。た確かに。でもな。それでも、頼んじゃいけないだろ。さ、出ようぜ。ここは暑くてしかたがねえ。」
「どうしたの?」
「あ、あかねえ。」
どうやら、変な感じで中に入ったら開かなくなってしまったようだ。
「あ・・・・・。」
「な、なんだ。」
「このロッカー、中からだと開かないタイプだった!」
「なにー!なんてこった!」
そして、30分後、俺たちは茹っていた。
「ねえ、アンタ!」
「なんだ。」
「なんであんたなんかとここに閉じ込められなきゃいけないのよ!暑苦しい!」
「お前のせいだろうが!」
「あんたの腕!」
「腕がどうした。」
「あた。」
「あた?」
「あたっ」
「あたたたたた?」
「あたってんのよ。」
「ああ、西瓜にか。」
「桃だって言ってんだよ!」
「ああ、そうか、桃。」
「胸によ。胸。」
「ああ、そうかすまん。でも、動かせないんだ。」
「・・・・・・・・・・」
「でかいな、お前。」
「それ以上言ったらコロス。」
仕方がない。使いたくなかったが奥の手だ。
「おい、楓!」
すると部屋のなかから楓がびくっと飛び上がる音がした。
「いるんだろ。ちょっと出してくれ。」
「・・・・・・・・・・・・・」
「貸しにしておいてやるぞ。10でどうだ。」
「・・・・・・・15で・・・・・・。」
「多いな。12・・・・・・・・。」
「13で・・・・・・・・。」
「わかった。」
そして俺は、ビデオカメラ(4K)を抱えた楓にドアを開けてもらった。
「もうすぐ・・・・。」
「うん?」
「もうすぐあなたは私のものになる・・・・・。」
「あいつらと違って私が欲しいのはあなただけ。一緒に誰も見つけられないところに蒸発することだってできる。なんなら・・・・・・天国でも地獄でも・・・・・。」
ゾゾゾゾーっと寒気が俺を襲う。
「ねえ。あんた。」
「お、なんだ桃。」
「あんたも難儀な人たちに囲まれてるわね。」
「おう。」
「頑張って。」
「お前もな。」
「あんた、そんなに悪くないやつね。副会長に比べたらゴミみたいなもんだけど。」
「知ってる。」
俺は、楓を呼び寄せると外に出て言った。外は、もう一面の星が広がっていた。
「楓。送ってやるからカメラよこせ。」
「いい。それに、この内容はもうクラウドに上げているから消しても無駄。」
「そんなんじゃねえよ。」
俺たちは、夏の星空の下を幼稚園時代のようにてくてくと歩いて行った。
「あの子、ライバルにならなきゃいいけど・・・・。」
そんな声が聞こえた気がしたが、まあ、それはないだろ。てるてる坊主ファンだからな。あいつ。
「ちわーっす!三河屋です。」
「そんなジョークわかる奴はここにおらんわ!」
「あれ?紗羅は?」
「ふふふ、かかったわね。女性の敵!今日こそは、いろいろ聞き出してやるわ!」
「あんたは、確か、どっかで、あれ?どこだったかなぁ。まあいいや。栗子だったっけ?」
「微妙に違う!書記の竹下桃よ!桃!覚えておきなさい。」
「あ、いつもてるてる坊主にくっついている奴!目がハートの!」
「う、うるさいわね。」
その時、ドアの外で声がした。どうやら、てるてる坊主と、紗羅のようだ。
「ちょっと隠れるわよ!」
「ホワット!なぜ俺が!」
「いいから!」
「せ、せまいゾ!」
「しーっ黙って!」
そして、桃は、ロッカーの隙間から外を見ようとして俺に密着した。う、で、でかい。このサイズは桃というより西瓜!
「会長、どうしてあんな奴のことが好きなんですか。やはり、お父上の会社のことで・・・・。」
「ううん、そうじゃないの、私は、あの人の能力に惚れているの。この先、高菜グループを受け継いでも更に発展させられるその能力に。」
「でも会長、私はあなたを・・・・。」
「それは、やめて。あなたのことを将来好きになるであろう人のために取っておいて。いずれにせよ、私には、彼しかいないから・・・・・。」
「くくく・・・・・」
「く?」
「くやちー!いつかみてろよ!高菜、最後に勝つのは俺だー!」
そういって照は走り去った。後に残された紗羅は、やれやれといった具合に呟いた。
「お金にならない愛なんて必要ないのよ、子供ね。」
吐き捨てると外に出て行った。
「おい、西瓜!」
「す、すいかって誰よ。桃よ、桃。」
「は、そ、そうだったな桃よ。お前泣いているのか。」
「なないてなんかいないわよ。」
「そうか。紗羅があんな奴だとして幻滅したか。」
「知ってたわ。でも涙が止まらないのよ。」
「そうか。」
俺は、桃をそっと抱きしめてやった。不憫な奴め。
「なあ、お前なんだって俺を騙して呼び出したんだ。」
「・・・・ふく・・・・のためよ。」
「はぁ?」
「副会長のためよ。あんたの弱点を探ってたのよ。」
「なんじゃそれ。頼まれたのか。」
「ま、まあ・・・・・。」
やれやれと俺は肩をすくめる。
「あのな。自分を好いているという女を使うなんて最低の奴だぞ。」
「・・・・いつも女に囲まれているあんたには言われたくないわ!」
「ぐっっ。た確かに。でもな。それでも、頼んじゃいけないだろ。さ、出ようぜ。ここは暑くてしかたがねえ。」
「どうしたの?」
「あ、あかねえ。」
どうやら、変な感じで中に入ったら開かなくなってしまったようだ。
「あ・・・・・。」
「な、なんだ。」
「このロッカー、中からだと開かないタイプだった!」
「なにー!なんてこった!」
そして、30分後、俺たちは茹っていた。
「ねえ、アンタ!」
「なんだ。」
「なんであんたなんかとここに閉じ込められなきゃいけないのよ!暑苦しい!」
「お前のせいだろうが!」
「あんたの腕!」
「腕がどうした。」
「あた。」
「あた?」
「あたっ」
「あたたたたた?」
「あたってんのよ。」
「ああ、西瓜にか。」
「桃だって言ってんだよ!」
「ああ、そうか、桃。」
「胸によ。胸。」
「ああ、そうかすまん。でも、動かせないんだ。」
「・・・・・・・・・・」
「でかいな、お前。」
「それ以上言ったらコロス。」
仕方がない。使いたくなかったが奥の手だ。
「おい、楓!」
すると部屋のなかから楓がびくっと飛び上がる音がした。
「いるんだろ。ちょっと出してくれ。」
「・・・・・・・・・・・・・」
「貸しにしておいてやるぞ。10でどうだ。」
「・・・・・・・15で・・・・・・。」
「多いな。12・・・・・・・・。」
「13で・・・・・・・・。」
「わかった。」
そして俺は、ビデオカメラ(4K)を抱えた楓にドアを開けてもらった。
「もうすぐ・・・・。」
「うん?」
「もうすぐあなたは私のものになる・・・・・。」
「あいつらと違って私が欲しいのはあなただけ。一緒に誰も見つけられないところに蒸発することだってできる。なんなら・・・・・・天国でも地獄でも・・・・・。」
ゾゾゾゾーっと寒気が俺を襲う。
「ねえ。あんた。」
「お、なんだ桃。」
「あんたも難儀な人たちに囲まれてるわね。」
「おう。」
「頑張って。」
「お前もな。」
「あんた、そんなに悪くないやつね。副会長に比べたらゴミみたいなもんだけど。」
「知ってる。」
俺は、楓を呼び寄せると外に出て言った。外は、もう一面の星が広がっていた。
「楓。送ってやるからカメラよこせ。」
「いい。それに、この内容はもうクラウドに上げているから消しても無駄。」
「そんなんじゃねえよ。」
俺たちは、夏の星空の下を幼稚園時代のようにてくてくと歩いて行った。
「あの子、ライバルにならなきゃいいけど・・・・。」
そんな声が聞こえた気がしたが、まあ、それはないだろ。てるてる坊主ファンだからな。あいつ。
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