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72.通り過ぎるワイバーンと、こっちへ向かって来ているお父さん達?
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『そのまま隠れて、頭を下げていろ!! 皆もしっかりと隠れろ!! 出てくるなよ!!』
アンセルの言葉に僕はその場でしゃがみ、頭も下げながら、目だけで周りの様子をうかがい。そしてセレン達はアンセルに言われた通り、素早く数秒でしっかりとポケットとフードの中に隠れて、ボタンをもしっかりと閉めた。
まさかすぐに隠れることになるとは思わなかっけど、うん、みんなしっかりと行動できてるな。これなら大丈夫だろう。
『ティニー、父から離れるなよ!!』
『うん!!』
ティニーの上に覆い被さるように、アンセルが乗っかった。そしてその数秒後、大きな鳴き声と共に、僕達の頭の上を魔獣が飛んでいった。
『グギャアァァァァァァッ!!』
物凄いスピードで通り過ぎて行ったし、僕もしゃがんで頭を下げた状態で見ていたから、そこまでしっかりとは見えなかったけれど。影は通りを覆うほどのもので、そして過ぎ去った姿を見れば、やはりかなりの大きさだった。
そこら中で悲鳴が起こる。慌てたせいでその場で転んでいる人達も。そして魔獣が通り過ぎた数秒後、騎士達や冒険者達が、その魔獣を追いかけて行った。
『もう少しそのままでいろ。もしかすると戻ってくるかもしれないからな』
「あれはワイバーンであってる?」
『ああ、あれはワイバーンだ』
「僕はワイバーンを見るのは初めてなんだけど、それに図鑑でワイバーンはかなりの大きさだって知っていたけれど。実際に見てみると、考えていたよりも、ずっとずっと大きんだな」
『……いや、そうではない』
「え?」
『俺もあれほど大きなワイバーンは初めて見た。本来はあれよりもひと回りとちょっと、小さいはずだ』
「そうなのか?」
『ああ。俺は何回か仲間と共にワイバーンと戦った事があるが、あんなに大きい者は居なかった。それと、敵対していない、我々と仲の良かったワイバーンに昔聞いた事があるのだが。どれだけ大きく成長するのか聞いたのだ。すると聞いた奴の大きさが最大くらいだろうと。それが今飛んでいった奴のひと回り小さいくらいだ』
「じゃあ今の奴は、何であんなに大きいんだ。というか、ワイバーンに仲良くなれるような奴がいるのか? 誰に対しても敵対するって聞いていたけど」
『魔獣だって色々だ。仲良くできる奴だっている。それどころか、同じ仲間であっても、分かり合えない奴らはいるからな。お前達人間だってそうだろう。同じ人間同士で憎み合う』
「まぁ、そうか」
『と、しっかりしゃがめ!! 戻ってくるぞ!!』
アンセルの声にしっかりとしゃがむ。同じ奴が戻ってきたらしい。数秒後ワイバーンがまた僕達の頭の上を通り過ぎて行き、騎士達と冒険者達も通り過ぎて行った。まったく避難して早々に足止めされるなんて。
『よし、今のうちに進むぞ』
「ああ」
ワイバーンが横に飛んだのを確認して、僕達はすぐに進み始めた。転んだ人達も大した怪我はしておらず、すぐに立ち上がり進み始めたらか、問題はないだろう。
大怪我をしている人がいたら、治療できるならしようと思ったけど。でもその前に自分達の安全を確保しないといけないから。怪我人が居なくて良かったよ。
ようやくしっかりと進み始めた僕達。でもワイバーンが街に入って来てからは、他にも魔物達も続々と、街の中へ入ってきてしまっているらしく。騒ぎがどんどん大きくなっていった。
でも前線で戦ってくれている人達が頑張ってくれているから、このままなら市民の避難は無事にできるんじゃないかって。
前線の人達……。僕は心配になって、お父さん達やカロリーナ家族の確認をしてもらった。するとカリリーナは元気らしい。
さっきは思い切り魔物達を火魔法で薙ぎ払っていたし、今は他の人よりも前に出て、戦っているって。魔物の方もカロリーナの近くを通るのを避けているらしい。一部を除いては。
魔物達を薙ぎ払う? しかも避けられてるって? それもどうなんだと思わず思ってしまったけれど、元気なら良かった。安心したよ。でもあんまり無理しないでほしい。そして危ないと思ったら、すぐに逃げて欲しい。
それとカロリーナの家族だけど、今はカロリーナの近くで、一緒に戦っているらしい。そして2人ともカロリーナと同様元気だと。ふぅ、こっちも良かった。カロリーナの両親が傷つくところも見たくないからな。
そしてお父さんとお母さんだけど。てっきりカロリーナ達の近くで、一緒に戦っていると思ったけれど、どうも様子が違った。
『ん? アーベル、お前は両親とどこかで待ち合わせをしていたか?』
「いや、別に待ち合わせはしていない。ただ避難することになったら、僕達は先に避難するだろう? 普通に避難した場合は、隣の街に避難することになっていて、そこで会うことにしてるんだよ。それで、そこで会うことができなければ、おじいちゃん達の家へ行くんだ。お母さん達がもしもの時はおじいちゃんの家へって言ったのは、街で会えなかった場合だよ」
『そうなのか? いや、オーランドとアシュリーは今、こちらに向かって来ているぞ? 正確には治療院の方へだが』
「何だって?」
僕は進むのをやめた。何でお父さんとお母さんがこっちへ? 何かあったのか? もしかして大怪我をしたとか!? なら治療院へ戻って治療しないと!! そう僕が言うと、アンセルは首を振る。
『いやそんな感じはない。かなりのスピードでこちらへ来ているからな。大怪我をしているのなら、あんなにスピードは出せんだろう』
「じゃあどうして……。戻った方が良いか。ワイバーンのせいで、まだそんなに進んないからな」
『怪我以外の何かがあったのかもしれんからな。戻った方が良いかもしれないぞ』
アンセルの言葉に僕達は治療院へ戻ることに。でもまさか戻った治療院で、思わぬ戦闘が待ち構えているなんて、思いもしなかった。何とも言えない戦いが。
アンセルの言葉に僕はその場でしゃがみ、頭も下げながら、目だけで周りの様子をうかがい。そしてセレン達はアンセルに言われた通り、素早く数秒でしっかりとポケットとフードの中に隠れて、ボタンをもしっかりと閉めた。
まさかすぐに隠れることになるとは思わなかっけど、うん、みんなしっかりと行動できてるな。これなら大丈夫だろう。
『ティニー、父から離れるなよ!!』
『うん!!』
ティニーの上に覆い被さるように、アンセルが乗っかった。そしてその数秒後、大きな鳴き声と共に、僕達の頭の上を魔獣が飛んでいった。
『グギャアァァァァァァッ!!』
物凄いスピードで通り過ぎて行ったし、僕もしゃがんで頭を下げた状態で見ていたから、そこまでしっかりとは見えなかったけれど。影は通りを覆うほどのもので、そして過ぎ去った姿を見れば、やはりかなりの大きさだった。
そこら中で悲鳴が起こる。慌てたせいでその場で転んでいる人達も。そして魔獣が通り過ぎた数秒後、騎士達や冒険者達が、その魔獣を追いかけて行った。
『もう少しそのままでいろ。もしかすると戻ってくるかもしれないからな』
「あれはワイバーンであってる?」
『ああ、あれはワイバーンだ』
「僕はワイバーンを見るのは初めてなんだけど、それに図鑑でワイバーンはかなりの大きさだって知っていたけれど。実際に見てみると、考えていたよりも、ずっとずっと大きんだな」
『……いや、そうではない』
「え?」
『俺もあれほど大きなワイバーンは初めて見た。本来はあれよりもひと回りとちょっと、小さいはずだ』
「そうなのか?」
『ああ。俺は何回か仲間と共にワイバーンと戦った事があるが、あんなに大きい者は居なかった。それと、敵対していない、我々と仲の良かったワイバーンに昔聞いた事があるのだが。どれだけ大きく成長するのか聞いたのだ。すると聞いた奴の大きさが最大くらいだろうと。それが今飛んでいった奴のひと回り小さいくらいだ』
「じゃあ今の奴は、何であんなに大きいんだ。というか、ワイバーンに仲良くなれるような奴がいるのか? 誰に対しても敵対するって聞いていたけど」
『魔獣だって色々だ。仲良くできる奴だっている。それどころか、同じ仲間であっても、分かり合えない奴らはいるからな。お前達人間だってそうだろう。同じ人間同士で憎み合う』
「まぁ、そうか」
『と、しっかりしゃがめ!! 戻ってくるぞ!!』
アンセルの声にしっかりとしゃがむ。同じ奴が戻ってきたらしい。数秒後ワイバーンがまた僕達の頭の上を通り過ぎて行き、騎士達と冒険者達も通り過ぎて行った。まったく避難して早々に足止めされるなんて。
『よし、今のうちに進むぞ』
「ああ」
ワイバーンが横に飛んだのを確認して、僕達はすぐに進み始めた。転んだ人達も大した怪我はしておらず、すぐに立ち上がり進み始めたらか、問題はないだろう。
大怪我をしている人がいたら、治療できるならしようと思ったけど。でもその前に自分達の安全を確保しないといけないから。怪我人が居なくて良かったよ。
ようやくしっかりと進み始めた僕達。でもワイバーンが街に入って来てからは、他にも魔物達も続々と、街の中へ入ってきてしまっているらしく。騒ぎがどんどん大きくなっていった。
でも前線で戦ってくれている人達が頑張ってくれているから、このままなら市民の避難は無事にできるんじゃないかって。
前線の人達……。僕は心配になって、お父さん達やカロリーナ家族の確認をしてもらった。するとカリリーナは元気らしい。
さっきは思い切り魔物達を火魔法で薙ぎ払っていたし、今は他の人よりも前に出て、戦っているって。魔物の方もカロリーナの近くを通るのを避けているらしい。一部を除いては。
魔物達を薙ぎ払う? しかも避けられてるって? それもどうなんだと思わず思ってしまったけれど、元気なら良かった。安心したよ。でもあんまり無理しないでほしい。そして危ないと思ったら、すぐに逃げて欲しい。
それとカロリーナの家族だけど、今はカロリーナの近くで、一緒に戦っているらしい。そして2人ともカロリーナと同様元気だと。ふぅ、こっちも良かった。カロリーナの両親が傷つくところも見たくないからな。
そしてお父さんとお母さんだけど。てっきりカロリーナ達の近くで、一緒に戦っていると思ったけれど、どうも様子が違った。
『ん? アーベル、お前は両親とどこかで待ち合わせをしていたか?』
「いや、別に待ち合わせはしていない。ただ避難することになったら、僕達は先に避難するだろう? 普通に避難した場合は、隣の街に避難することになっていて、そこで会うことにしてるんだよ。それで、そこで会うことができなければ、おじいちゃん達の家へ行くんだ。お母さん達がもしもの時はおじいちゃんの家へって言ったのは、街で会えなかった場合だよ」
『そうなのか? いや、オーランドとアシュリーは今、こちらに向かって来ているぞ? 正確には治療院の方へだが』
「何だって?」
僕は進むのをやめた。何でお父さんとお母さんがこっちへ? 何かあったのか? もしかして大怪我をしたとか!? なら治療院へ戻って治療しないと!! そう僕が言うと、アンセルは首を振る。
『いやそんな感じはない。かなりのスピードでこちらへ来ているからな。大怪我をしているのなら、あんなにスピードは出せんだろう』
「じゃあどうして……。戻った方が良いか。ワイバーンのせいで、まだそんなに進んないからな」
『怪我以外の何かがあったのかもしれんからな。戻った方が良いかもしれないぞ』
アンセルの言葉に僕達は治療院へ戻ることに。でもまさか戻った治療院で、思わぬ戦闘が待ち構えているなんて、思いもしなかった。何とも言えない戦いが。
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