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40.戻って来たミルバーン、ミルバーンの照れ?
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何だ!? 今の大きな音は!? それに今シャイン達が言ったことって? まさかのまさかか!?
「丁度良いというか何というか。荷物の準備が終わったと同時に動き始めるにね。はぁ、面倒くさい奴らねぇ」
『動いちゃったな』
『動いちゃったね』
『動いたねぇ』
「ばぶう? ばぁぶぅ?」
みんなどうしたんだ? 何が動き始めたんだ? と聞いた俺。その問に帰ってきた答えは、やっぱり俺が思った通りの事で。
『オーク達が動き出したんだぞ』
『ねぇ、みんなで行進始めたよね』
『ぞろぞろ歩いてる』
やっぱりのやっぱりで。、ついにオーク達が動き始めたらしい。
「今の大きな音は、敵が動き始めたって、みんなに伝えるための音なのよ。気配が分かる人達なら、すぐに気配が動いたって分かるけれど。分からない人達は、知らせてあげないといけないから。みんなが何処に居ても良いように、大きな音でお知らせするの」
『あ~あ、来ちゃったなぁ』
『そのまま何処かに行っちゃえば良かったのに』
『そうしたらティニーとお散歩できた』
実はこの前、里の周りを散歩しようって話しをしていたんだよ。それでその散歩が5日後だったんだけど。ほら、オーク達が現れちゃったから。レイナさんがオークの件が終わるまで散歩は中止ねって。
それでみんな、オークなんて早く居なくなれって、ずっと言っていたんだよ。でも居なくなるどころか、動き始めちゃったからね。ん? 動き始めた? 何処へ向かって? みんなの様子から、森の外へって感じじゃないのは分かってるけど。俺はみんなに聞いてみる。
『まっすぐだぞ!!』
『うん、まっすぐ。あれ? でも今歩き始めたばっかりだから、途中で曲がるかも?』
『今はまだまっすぐ』
ああ、まぁ、それはそうだろうけどさ。その方向は?
「そうね。今のまま真っ直ぐに進んでくるのなら、里の方へくるわね」
こっちかよ!! 何だってこっちに向かってきてるんだ。別の方へ行けよ別の方へ。いや、別って言っても、オーク達が進んだ方に誰かがいたら困るな。誰も居ない方へ行けよ。何て考えている時だった。
廊下を歩いている足音なんか聞こえなかったのに、いきなりドアが開いて、ミルバーンが部屋に入ってきたんだ。レイナさんの話しで、ミルバーンは前線にいると思っていた俺は、突然のミルバーンの登場に少し驚いてしまった。
「あぶぅ?」
ミルバーン、どうしたんだ? 思わずそう言ってしまった俺。だけど俺だけじゃなくシャイン達も驚いていた。
『あれ。ミルバーンどうしたんだ?』
『何で居るのぉ? オークと戦うんでしょう?』
『オーク、来る』
「そんなことは分かっている。姉さん大丈夫か?」
「ええ、こっちは問題ないわ。そっちは?」
「こっちも問題ない。防壁もしっかり設置し終わっているし、ほとんどの者が位置についている」
「そう、ならとりあえずは安心ね。それであなたはやっぱり前線かしら?」
「ああ、これから移動する。だが……」
ミルバーンは途中で話しを止めると、俺の方をジッと見てきた。それからおもむろに俺の方へ近づいて来くると、またジッと俺を見てきて。何だ? どうしたんだ? と思っていると、今度は急に俺の頭に、ぽんっと手を乗せてきた。それから。
「奴らはしっかりと俺達が止めるから、お前は安心して、いつものように能天気な顔をして寝ていろ。そうすれば全てが終わっているだろう」
と、それだけ言い。すぐに俺の頭から手を離した。それから。
「シャノンから伝言だ。もしも奴らがこちらに来たら、さっさと片付けるから、夕飯は豪華にしてくれって」
「分かったと伝えて。それから気をつけてと」
「ああ、分かった。お姉さんも気をつけて」
それだけ言い、さっさと部屋から出て行こうとする。そんなミルバーンに急いで話しかける俺。
「ばぶぅ!! ばぶぅ。ばあぶぅ!!」
ミルバーンはこれから戦うかもしれないんだろう? だからしっかりと、応援しないとって思ってさ。ミルバーン!! ミルバーンも気をつけて。それから頑張れ!! ってさ。シャイン達に伝えてもらった。
そうしたらミルバーンはとても驚いた顔をした後、何も言わずに振り向き、さっさと家から出て行ってしまったんだ。何だよ、せっかく応援したのに。みんなもブツブツ文句を言ってくれる。と、レイナさんが。
「まったく、素直じゃないんだから」
そう言ったんだ。素直じゃない?
「今から前線に移動でも、ミルバーンなら余裕で着くのよ。だからその前に、ティニー達を心配して、様子を見に来てくれたのよ」
そうなのか? わざわざ俺達のことを心配して?
「それから最後、何も言わなかったのは、ティニーに気をつけてって心配してもらって、それから応援してもらって。今までそんなことを言ってくれる人が、あまりいなかったから照れたのよ。それで照れを隠すために何も言わずに出て行ったの」
は? あれ、照れてたのかよ!! さっきのミルバーンの最後の様子は、まさかの照れだった。
本当に照れていたのか? 本当は俺に言われなくても気をつけし、さっさと片付ける、なんて思っていたんじゃ? いやさぁ、ミルバーンが照れるって、様子が思い浮かばないんだよな。
まぁ、で。長年ミルバーンを見てきたレイナさんが言っているんだから、間違いはないんだろうけど。
『ミルバーンが照れる?』
『照れてた?』
『いつもと変わらない?』
あ~あ~、ほら、みんなも考え込んじゃってるし。そんな俺達を見てレイナさんが笑う。
「ふふ、あれは間違いなく照れているわよ。さぁ、私はもう少しやることがあるから、みんなはここに居て。奴らは動き始めたけれど、とりあえず私達は、なるべくいつも通りの生活をしましょう」
そう言って部屋を出ていくレイナさん。その後少しの間、俺達はオークのことよりもミルバーンのことが気になって、ミルバーンの事ばっかり話していた。
「丁度良いというか何というか。荷物の準備が終わったと同時に動き始めるにね。はぁ、面倒くさい奴らねぇ」
『動いちゃったな』
『動いちゃったね』
『動いたねぇ』
「ばぶう? ばぁぶぅ?」
みんなどうしたんだ? 何が動き始めたんだ? と聞いた俺。その問に帰ってきた答えは、やっぱり俺が思った通りの事で。
『オーク達が動き出したんだぞ』
『ねぇ、みんなで行進始めたよね』
『ぞろぞろ歩いてる』
やっぱりのやっぱりで。、ついにオーク達が動き始めたらしい。
「今の大きな音は、敵が動き始めたって、みんなに伝えるための音なのよ。気配が分かる人達なら、すぐに気配が動いたって分かるけれど。分からない人達は、知らせてあげないといけないから。みんなが何処に居ても良いように、大きな音でお知らせするの」
『あ~あ、来ちゃったなぁ』
『そのまま何処かに行っちゃえば良かったのに』
『そうしたらティニーとお散歩できた』
実はこの前、里の周りを散歩しようって話しをしていたんだよ。それでその散歩が5日後だったんだけど。ほら、オーク達が現れちゃったから。レイナさんがオークの件が終わるまで散歩は中止ねって。
それでみんな、オークなんて早く居なくなれって、ずっと言っていたんだよ。でも居なくなるどころか、動き始めちゃったからね。ん? 動き始めた? 何処へ向かって? みんなの様子から、森の外へって感じじゃないのは分かってるけど。俺はみんなに聞いてみる。
『まっすぐだぞ!!』
『うん、まっすぐ。あれ? でも今歩き始めたばっかりだから、途中で曲がるかも?』
『今はまだまっすぐ』
ああ、まぁ、それはそうだろうけどさ。その方向は?
「そうね。今のまま真っ直ぐに進んでくるのなら、里の方へくるわね」
こっちかよ!! 何だってこっちに向かってきてるんだ。別の方へ行けよ別の方へ。いや、別って言っても、オーク達が進んだ方に誰かがいたら困るな。誰も居ない方へ行けよ。何て考えている時だった。
廊下を歩いている足音なんか聞こえなかったのに、いきなりドアが開いて、ミルバーンが部屋に入ってきたんだ。レイナさんの話しで、ミルバーンは前線にいると思っていた俺は、突然のミルバーンの登場に少し驚いてしまった。
「あぶぅ?」
ミルバーン、どうしたんだ? 思わずそう言ってしまった俺。だけど俺だけじゃなくシャイン達も驚いていた。
『あれ。ミルバーンどうしたんだ?』
『何で居るのぉ? オークと戦うんでしょう?』
『オーク、来る』
「そんなことは分かっている。姉さん大丈夫か?」
「ええ、こっちは問題ないわ。そっちは?」
「こっちも問題ない。防壁もしっかり設置し終わっているし、ほとんどの者が位置についている」
「そう、ならとりあえずは安心ね。それであなたはやっぱり前線かしら?」
「ああ、これから移動する。だが……」
ミルバーンは途中で話しを止めると、俺の方をジッと見てきた。それからおもむろに俺の方へ近づいて来くると、またジッと俺を見てきて。何だ? どうしたんだ? と思っていると、今度は急に俺の頭に、ぽんっと手を乗せてきた。それから。
「奴らはしっかりと俺達が止めるから、お前は安心して、いつものように能天気な顔をして寝ていろ。そうすれば全てが終わっているだろう」
と、それだけ言い。すぐに俺の頭から手を離した。それから。
「シャノンから伝言だ。もしも奴らがこちらに来たら、さっさと片付けるから、夕飯は豪華にしてくれって」
「分かったと伝えて。それから気をつけてと」
「ああ、分かった。お姉さんも気をつけて」
それだけ言い、さっさと部屋から出て行こうとする。そんなミルバーンに急いで話しかける俺。
「ばぶぅ!! ばぶぅ。ばあぶぅ!!」
ミルバーンはこれから戦うかもしれないんだろう? だからしっかりと、応援しないとって思ってさ。ミルバーン!! ミルバーンも気をつけて。それから頑張れ!! ってさ。シャイン達に伝えてもらった。
そうしたらミルバーンはとても驚いた顔をした後、何も言わずに振り向き、さっさと家から出て行ってしまったんだ。何だよ、せっかく応援したのに。みんなもブツブツ文句を言ってくれる。と、レイナさんが。
「まったく、素直じゃないんだから」
そう言ったんだ。素直じゃない?
「今から前線に移動でも、ミルバーンなら余裕で着くのよ。だからその前に、ティニー達を心配して、様子を見に来てくれたのよ」
そうなのか? わざわざ俺達のことを心配して?
「それから最後、何も言わなかったのは、ティニーに気をつけてって心配してもらって、それから応援してもらって。今までそんなことを言ってくれる人が、あまりいなかったから照れたのよ。それで照れを隠すために何も言わずに出て行ったの」
は? あれ、照れてたのかよ!! さっきのミルバーンの最後の様子は、まさかの照れだった。
本当に照れていたのか? 本当は俺に言われなくても気をつけし、さっさと片付ける、なんて思っていたんじゃ? いやさぁ、ミルバーンが照れるって、様子が思い浮かばないんだよな。
まぁ、で。長年ミルバーンを見てきたレイナさんが言っているんだから、間違いはないんだろうけど。
『ミルバーンが照れる?』
『照れてた?』
『いつもと変わらない?』
あ~あ~、ほら、みんなも考え込んじゃってるし。そんな俺達を見てレイナさんが笑う。
「ふふ、あれは間違いなく照れているわよ。さぁ、私はもう少しやることがあるから、みんなはここに居て。奴らは動き始めたけれど、とりあえず私達は、なるべくいつも通りの生活をしましょう」
そう言って部屋を出ていくレイナさん。その後少しの間、俺達はオークのことよりもミルバーンのことが気になって、ミルバーンの事ばっかり話していた。
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