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招かざるもの
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「店長、ちょっといいっすか」雷が由良を呼び止める。
「おう、どうした?」
「いやあ、俺さっき店に来たんですけど、ここ何回か店の近くで同じ顔見かけるんすよ」
「どういうこと?」
「最初は気のせいかと思ってたんですけど、毎回同じ時間帯に同じ顔見かけるって変じゃね?って」
「ストーカーか?お前の客か?」
「いや、俺の客じゃねえっす。ただどこかで見たことあるような気がするんだけど思い出せないんすよ」
「雷、それって南ビルの?」
零夜がメイクしながら聞く。
「そう、それ!南ビルのとこにいる!零夜知ってんの?」
「いや、誰なのかは知らないんだけど、ここんとこよく見かけるなって思っててさ」
「零夜の客か?」由良が聞く。
「いやあ違いますね。ただ雷が言ってますけど俺も見覚えがあるんですよ、でも思い出せなくて」
「だよな!見たことあるよな!」雷と零夜が確認し合っている。
「しかも二人!」「いるよな?二人!」
「え…二人…?」
「そう」雷が指を二本出して言う。
二人ってなんだ?
「分かった。長谷見さんとオーナーにも話を通しておく。佐竹たちにも伝えておくからお前たちも少し気を付けておいてくれ」
「分かりました」
「了解っす!」
「オーナー、長谷見さん、ちょっとよろしいですか?」
由良だ。
「なんだ」
「雷と零夜から聞いたのですが、南ビルのところで同じ顔を何回か見かけているそうです。雷と零夜の客ではないようですが、どこかで見た覚えがあると二人が口を揃えて言っています」
「ストーカーか?」
「分かりません。最近はその手のトラブルもありませんでしたが、警戒するようには伝えてあります…」
「なにかあるのか?」
「いえ…それが二人だと言うんです」
「二人?」
「はい、二人です」
ストーカーの二人組など聞いたことがない。
由良が不審がるのも分かる。
「雷と零夜を呼べ」
「はい」
三木は再度二人から話を聞く。
「お前らを狙ってるのではないんだな?」
「違うと思います。俺が動いてもその場から動かないんで。ターゲットは俺ら以外なんじゃないかと…ただ二人だと目に付くんですよ。ストーカーって単独でやるものだと思ってたからなんか変だなって」零夜も頷く。
「長谷見、調査員を呼べ」
「はい」
「雷、零夜、お前たちに頼みがある。そいつらの写真を撮れるか?危険なことはするなよ」
「出来ると思います、俺たちを見てるわけじゃなさそうなので」
「撮れたら報告してくれ、頼む」
「はい!」
「なんなら今行きましょうか?まだいるかはわからないですけど」
「いや、不自然だから出勤時にいたら撮ってくれ」
「分かりました」
「呼びました、すぐ来ます」
「そうか。今の話と二人の写真を入手したらそれを使ってすぐに調べさせろ」
「はい」
「それとみんなに充分注意するよう伝えろ。
二手に分かれたら厄介だ。必要なら送迎も手配してくれ。客の出入りも注意するよう黒服たちに伝えて」
「分かりました」
「なんなんだ、一体」
「念のため、古川さんと八雲さんにも伝えます」
「そうしてくれ。ターゲットが分からない以上、お前も由良も気をつけろ」
「はい」
「おう、どうした?」
「いやあ、俺さっき店に来たんですけど、ここ何回か店の近くで同じ顔見かけるんすよ」
「どういうこと?」
「最初は気のせいかと思ってたんですけど、毎回同じ時間帯に同じ顔見かけるって変じゃね?って」
「ストーカーか?お前の客か?」
「いや、俺の客じゃねえっす。ただどこかで見たことあるような気がするんだけど思い出せないんすよ」
「雷、それって南ビルの?」
零夜がメイクしながら聞く。
「そう、それ!南ビルのとこにいる!零夜知ってんの?」
「いや、誰なのかは知らないんだけど、ここんとこよく見かけるなって思っててさ」
「零夜の客か?」由良が聞く。
「いやあ違いますね。ただ雷が言ってますけど俺も見覚えがあるんですよ、でも思い出せなくて」
「だよな!見たことあるよな!」雷と零夜が確認し合っている。
「しかも二人!」「いるよな?二人!」
「え…二人…?」
「そう」雷が指を二本出して言う。
二人ってなんだ?
「分かった。長谷見さんとオーナーにも話を通しておく。佐竹たちにも伝えておくからお前たちも少し気を付けておいてくれ」
「分かりました」
「了解っす!」
「オーナー、長谷見さん、ちょっとよろしいですか?」
由良だ。
「なんだ」
「雷と零夜から聞いたのですが、南ビルのところで同じ顔を何回か見かけているそうです。雷と零夜の客ではないようですが、どこかで見た覚えがあると二人が口を揃えて言っています」
「ストーカーか?」
「分かりません。最近はその手のトラブルもありませんでしたが、警戒するようには伝えてあります…」
「なにかあるのか?」
「いえ…それが二人だと言うんです」
「二人?」
「はい、二人です」
ストーカーの二人組など聞いたことがない。
由良が不審がるのも分かる。
「雷と零夜を呼べ」
「はい」
三木は再度二人から話を聞く。
「お前らを狙ってるのではないんだな?」
「違うと思います。俺が動いてもその場から動かないんで。ターゲットは俺ら以外なんじゃないかと…ただ二人だと目に付くんですよ。ストーカーって単独でやるものだと思ってたからなんか変だなって」零夜も頷く。
「長谷見、調査員を呼べ」
「はい」
「雷、零夜、お前たちに頼みがある。そいつらの写真を撮れるか?危険なことはするなよ」
「出来ると思います、俺たちを見てるわけじゃなさそうなので」
「撮れたら報告してくれ、頼む」
「はい!」
「なんなら今行きましょうか?まだいるかはわからないですけど」
「いや、不自然だから出勤時にいたら撮ってくれ」
「分かりました」
「呼びました、すぐ来ます」
「そうか。今の話と二人の写真を入手したらそれを使ってすぐに調べさせろ」
「はい」
「それとみんなに充分注意するよう伝えろ。
二手に分かれたら厄介だ。必要なら送迎も手配してくれ。客の出入りも注意するよう黒服たちに伝えて」
「分かりました」
「なんなんだ、一体」
「念のため、古川さんと八雲さんにも伝えます」
「そうしてくれ。ターゲットが分からない以上、お前も由良も気をつけろ」
「はい」
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