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終章 いつも楽しく面白く
第84話 可愛いだけじゃない
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勝ち誇ったように偉そうな態度になるベリル。
「言っておくが、降参や和平は受け付けない! あなたに残されたのは、惨たらしく蹂躙される未来だけだ!」
ベリルの言葉にドン引きするメルク。
「うわあ~。とても神様の言葉とは思えませんね」
「あいつらが悪とする魔族の中にもフィーのようなすっとぼけた奴も居るぐらいニャ、神の中に過激な奴が居ても不思議じゃないニャ」
それを聞いていたフィーが反論する。
「失礼ですね。私はただシャル様の低脳なレベルに合わせてるだけです」
「誰が低脳なレベルニャッ⁉︎」
「いいえ。塀の上に登りたいって言ったんです」
「おてんばっ!」
「そして柿を取りたいと言ったんです」
「悪ガキ⁉︎」
「そしてシャル様に思いっきりぶつけたいです」
「猿蟹合戦っ⁉︎」
猫師匠とフィーがお馴染みのやり取りをしていると、フウッとため息をついたユーキが、腰に付けていたロッドを取り出し、元のサイズに戻す。
「う~ん、出来れば誰も傷付けたくなかったんだけどな~」
「何をしようと言うのだ⁉︎ 彼等は私には及ばないにしても、皆私に近い戦闘力を持っている。そんな神100人を相手にあなたひとりでどうこう出来る訳がない!」
「そんなの、やってみなくちゃ分からないでしょ?」
フワリと浮き上がったユーキが背中の翼を広げ大きく羽ばたかせると、一気に天使達の所まで飛翔して行く。
「速い‼︎」
まずは目の前の天使をロッドで叩き落とし、続いて左右に居た天使に向かって手を伸ばすと、拳から放たれた魔法弾により2人の天使が撃墜される。
「あぐっ‼︎」
「がっ‼︎」
「ぐはあっ‼︎」
あっという間に3人の天使を倒したユーキ。
「バ、バカな⁉︎ 我らがただの一撃で……」
「くっ! 一斉にかかれええ‼︎」
集団でユーキに襲いかかる天使達。
圧倒的に不利な状況のユーキを助けに行こうとするパティ。
「ねえ師匠! あたし達もユーキの加勢に行きましょうよ! ショボくても師匠だって神様なんでしょ⁉︎」
「ショボいは余計ニャ!」
「パティ、無茶を言ってはいけません。シャル様は神とは名ばかりのボンクラですから」
「誰がボンクラニャ⁉︎」
「いいえ。盆くらいは休ませてほしいと言ったんです。まったく、ブラック企業並みに働かせるんですから」
「お前は普段から大して仕事してないニャア‼︎」
「あなたにだけは言われたくありません」
「ニャにおうっ‼︎」
「毎度毎度くだらないノリはいいから! ユーキを助けに……」
「必要無いニャ!」
「え⁉︎」
「シャル様がですか?」
「フィーはちょっと黙ってるニャア‼︎」
「必要無いってどういう事よ⁉︎」
「今のユーキの強さはかつてのアイリス姉様すら凌ぐ程ニャ。いくら相手が天使だろうと大勢居ようと、何の問題も無いニャ」
「だ、だけど……」
猫師匠の言葉通り、数の不利を物ともしないユーキ。
背後から襲いかかる天使の剣を後方へ回転してかわし、その勢いのまま脳天に蹴りを放つユーキ。
そんなユーキに対し、落下して行く天使が居るにもかかわらず、極大魔法を放つ他の天使達。
「マジかっ⁉︎」
咄嗟に失神して落下して行く天使を拾い上げ、瞬時にその場を離れるユーキ。
天使達の放った極大魔法は、ユーキの居なくなった空間を素通りして行った。
「仲間もろとも? 君達、それが恥ずべき行為だって分かってる?」
「黙れ‼︎ 我らは悪を討つためならば、常に自分の身を捧げる覚悟は出来ている‼︎」
「ふ~ん、そうなんだ?」
助け出した天使に風魔法をかけてそっと地上に下ろしたユーキが、先程啖呵を切った天使の背後に回り込み、素早く天使の両腕を絡め取り、氷魔法で固めて拘束する。
そして芝居掛かった口調で天使達を脅すユーキ。
「さあ! こいつの命が惜しかったら今すぐ攻撃をやめて天界に帰れっ‼︎」
捕まった天使がユーキを罵倒する。
「バカめっ! 言った筈だ! 我らは常に死を覚悟していると! 人質など全くの無意味だ!」
その言葉通り、御構い無しに魔法を撃って来る周りの天使達。
「危なっ!」
「ぐはあっ‼︎」
咄嗟に人質にした天使を盾にするユーキ。
「うわあ~、ホントに撃って来た~⁉︎」
「い、言っただろう。人質など無意味だと」
「うん、でも盾にはなるでしょ?」
「何いっ⁉︎」
サラッと怖い事を言うユーキ。
天使を抱えたまま、他の天使の迎撃に向かうユーキ。
左手で人質天使を掴みながら右手でロッドを回転させ、ナックルタイプに変化させるユーキ。
「でやっ‼︎」
「ぐはっ‼︎」
天使達の懐に飛び込み、打撃技で次々に倒して行くユーキ。
「おのれ!」
「いやん! 危ない!」
「がはあっ‼︎」
天使の遠距離攻撃を人質の天使で防ぎつつ。
そんなユーキの戦いぶりを見ていたBL隊がちょっと引いていた。
「うわあ~。ユーキさん、天使を盾にしてますよ?」
「んふふ~、かたや仲間の天使に御構い無しに攻撃をしかけ、かたや人質に取った天使を盾にして攻撃を防ぐ。とても天使同士の戦いとは思えませんねぇ」
「ア、アイリス姉様は意外と残酷な顔も持ち合わせてるニャ。今のユーキはほぼアイリス姉様と融合した状態だから、そんな姉様の残酷な面が出て来ても何ら不思議じゃないニャ」
「そんな黒いユーキも素敵だわ!」
魔装具をナックルタイプから杖に変えて、様々な遠距離魔法を放つユーキ。
「ファイアー、サンダー、ウインドカッター‼︎」
「バカめっ! そんな下級魔法が神である我らに通用する筈ぐはあっ‼︎」
「何いっ⁉︎ バ、バカな⁉︎ 上級魔法を幻術で偽っているのくわあっ‼︎」
「いや、幻術ではない! 放っているのは確かに下級魔法どぅうわっ‼︎」
ユーキの放った魔法が下級魔法だと侮った天使達が、次々に落ちて行く。
「ま、まさか⁉︎ ただの下級魔法が上級魔法を超える威力を持っていると言うのぶへえっ‼︎」
「ナメるなっ‼︎」
「おっと!」
天使からの攻撃は、相変わらず人質の天使を盾にして防ぐユーキ。
「ぐふっ! も、もう……やめ……」
「あれ? 大丈夫?」
散々盾にされた天使が、ダメージによりぐったりしていた。
「ほら、頑張って!」
人質天使に治癒魔法をかけるユーキ。
「ハッ! わ、我は⁉︎」
完全に元どおりになった人質天使。
「元気になった? じゃあまた頑張ってね!」
「ま、まさか貴様! その為に我を治療したのか⁉︎」
「そだよ。今死なれちゃうと困るもん」
再び人質天使を盾にしつつ戦闘を再開するユーキ。
「鬼畜うううっ‼︎」
「ユ、ユーキさん、さすがにそれは酷いです」
「ちゃんと治癒してるから問題無いニャ」
「いや、余計に酷いと思うが」
天使達から距離を取ったユーキが、今度は魔装具を杖から弓に変化させる。
「あっ!」
しかし、ずっと人質天使を捕まえている為に、片腕が使えない事に気付くユーキ。
「もう! 片手だと戦いにくいな~!」
「だったら我を離したらいいんじゃないかなっ⁉︎」
「君を離したら人質の意味無いじゃないか」
「既に無意味だがなっ‼︎」
「言っておくが、降参や和平は受け付けない! あなたに残されたのは、惨たらしく蹂躙される未来だけだ!」
ベリルの言葉にドン引きするメルク。
「うわあ~。とても神様の言葉とは思えませんね」
「あいつらが悪とする魔族の中にもフィーのようなすっとぼけた奴も居るぐらいニャ、神の中に過激な奴が居ても不思議じゃないニャ」
それを聞いていたフィーが反論する。
「失礼ですね。私はただシャル様の低脳なレベルに合わせてるだけです」
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猫師匠とフィーがお馴染みのやり取りをしていると、フウッとため息をついたユーキが、腰に付けていたロッドを取り出し、元のサイズに戻す。
「う~ん、出来れば誰も傷付けたくなかったんだけどな~」
「何をしようと言うのだ⁉︎ 彼等は私には及ばないにしても、皆私に近い戦闘力を持っている。そんな神100人を相手にあなたひとりでどうこう出来る訳がない!」
「そんなの、やってみなくちゃ分からないでしょ?」
フワリと浮き上がったユーキが背中の翼を広げ大きく羽ばたかせると、一気に天使達の所まで飛翔して行く。
「速い‼︎」
まずは目の前の天使をロッドで叩き落とし、続いて左右に居た天使に向かって手を伸ばすと、拳から放たれた魔法弾により2人の天使が撃墜される。
「あぐっ‼︎」
「がっ‼︎」
「ぐはあっ‼︎」
あっという間に3人の天使を倒したユーキ。
「バ、バカな⁉︎ 我らがただの一撃で……」
「くっ! 一斉にかかれええ‼︎」
集団でユーキに襲いかかる天使達。
圧倒的に不利な状況のユーキを助けに行こうとするパティ。
「ねえ師匠! あたし達もユーキの加勢に行きましょうよ! ショボくても師匠だって神様なんでしょ⁉︎」
「ショボいは余計ニャ!」
「パティ、無茶を言ってはいけません。シャル様は神とは名ばかりのボンクラですから」
「誰がボンクラニャ⁉︎」
「いいえ。盆くらいは休ませてほしいと言ったんです。まったく、ブラック企業並みに働かせるんですから」
「お前は普段から大して仕事してないニャア‼︎」
「あなたにだけは言われたくありません」
「ニャにおうっ‼︎」
「毎度毎度くだらないノリはいいから! ユーキを助けに……」
「必要無いニャ!」
「え⁉︎」
「シャル様がですか?」
「フィーはちょっと黙ってるニャア‼︎」
「必要無いってどういう事よ⁉︎」
「今のユーキの強さはかつてのアイリス姉様すら凌ぐ程ニャ。いくら相手が天使だろうと大勢居ようと、何の問題も無いニャ」
「だ、だけど……」
猫師匠の言葉通り、数の不利を物ともしないユーキ。
背後から襲いかかる天使の剣を後方へ回転してかわし、その勢いのまま脳天に蹴りを放つユーキ。
そんなユーキに対し、落下して行く天使が居るにもかかわらず、極大魔法を放つ他の天使達。
「マジかっ⁉︎」
咄嗟に失神して落下して行く天使を拾い上げ、瞬時にその場を離れるユーキ。
天使達の放った極大魔法は、ユーキの居なくなった空間を素通りして行った。
「仲間もろとも? 君達、それが恥ずべき行為だって分かってる?」
「黙れ‼︎ 我らは悪を討つためならば、常に自分の身を捧げる覚悟は出来ている‼︎」
「ふ~ん、そうなんだ?」
助け出した天使に風魔法をかけてそっと地上に下ろしたユーキが、先程啖呵を切った天使の背後に回り込み、素早く天使の両腕を絡め取り、氷魔法で固めて拘束する。
そして芝居掛かった口調で天使達を脅すユーキ。
「さあ! こいつの命が惜しかったら今すぐ攻撃をやめて天界に帰れっ‼︎」
捕まった天使がユーキを罵倒する。
「バカめっ! 言った筈だ! 我らは常に死を覚悟していると! 人質など全くの無意味だ!」
その言葉通り、御構い無しに魔法を撃って来る周りの天使達。
「危なっ!」
「ぐはあっ‼︎」
咄嗟に人質にした天使を盾にするユーキ。
「うわあ~、ホントに撃って来た~⁉︎」
「い、言っただろう。人質など無意味だと」
「うん、でも盾にはなるでしょ?」
「何いっ⁉︎」
サラッと怖い事を言うユーキ。
天使を抱えたまま、他の天使の迎撃に向かうユーキ。
左手で人質天使を掴みながら右手でロッドを回転させ、ナックルタイプに変化させるユーキ。
「でやっ‼︎」
「ぐはっ‼︎」
天使達の懐に飛び込み、打撃技で次々に倒して行くユーキ。
「おのれ!」
「いやん! 危ない!」
「がはあっ‼︎」
天使の遠距離攻撃を人質の天使で防ぎつつ。
そんなユーキの戦いぶりを見ていたBL隊がちょっと引いていた。
「うわあ~。ユーキさん、天使を盾にしてますよ?」
「んふふ~、かたや仲間の天使に御構い無しに攻撃をしかけ、かたや人質に取った天使を盾にして攻撃を防ぐ。とても天使同士の戦いとは思えませんねぇ」
「ア、アイリス姉様は意外と残酷な顔も持ち合わせてるニャ。今のユーキはほぼアイリス姉様と融合した状態だから、そんな姉様の残酷な面が出て来ても何ら不思議じゃないニャ」
「そんな黒いユーキも素敵だわ!」
魔装具をナックルタイプから杖に変えて、様々な遠距離魔法を放つユーキ。
「ファイアー、サンダー、ウインドカッター‼︎」
「バカめっ! そんな下級魔法が神である我らに通用する筈ぐはあっ‼︎」
「何いっ⁉︎ バ、バカな⁉︎ 上級魔法を幻術で偽っているのくわあっ‼︎」
「いや、幻術ではない! 放っているのは確かに下級魔法どぅうわっ‼︎」
ユーキの放った魔法が下級魔法だと侮った天使達が、次々に落ちて行く。
「ま、まさか⁉︎ ただの下級魔法が上級魔法を超える威力を持っていると言うのぶへえっ‼︎」
「ナメるなっ‼︎」
「おっと!」
天使からの攻撃は、相変わらず人質の天使を盾にして防ぐユーキ。
「ぐふっ! も、もう……やめ……」
「あれ? 大丈夫?」
散々盾にされた天使が、ダメージによりぐったりしていた。
「ほら、頑張って!」
人質天使に治癒魔法をかけるユーキ。
「ハッ! わ、我は⁉︎」
完全に元どおりになった人質天使。
「元気になった? じゃあまた頑張ってね!」
「ま、まさか貴様! その為に我を治療したのか⁉︎」
「そだよ。今死なれちゃうと困るもん」
再び人質天使を盾にしつつ戦闘を再開するユーキ。
「鬼畜うううっ‼︎」
「ユ、ユーキさん、さすがにそれは酷いです」
「ちゃんと治癒してるから問題無いニャ」
「いや、余計に酷いと思うが」
天使達から距離を取ったユーキが、今度は魔装具を杖から弓に変化させる。
「あっ!」
しかし、ずっと人質天使を捕まえている為に、片腕が使えない事に気付くユーキ。
「もう! 片手だと戦いにくいな~!」
「だったら我を離したらいいんじゃないかなっ⁉︎」
「君を離したら人質の意味無いじゃないか」
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