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本編
第7話
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それから数週間後。
捺月に誘われて仕事帰りに俺と国原の3人で居酒屋へ行くことになった。
そこで捺月から思いもよらない相談を持ちかけられる。
「ストーカーされてる?」
「そうなの…ここ1、2週間くらい付けられてたんだけど、一昨日夜中に玄関のドアノブをガチャガチャされて…」
「そういうことは早く言えよ!何かあってからじゃ遅いだろ?」
国原がテーブルに身を乗り出して怒った。
「ごめん」と謝る捺月の顔にはいつもの覇気がない。
「でも一昨日までは私の勘違いかも知れないって思ってて…」
「勘違いなわけないだろ?よく無事だったな…」
「心当たりはあるのか?」
「それが全然…」
憔悴した様子の彼女を見ていると、香山に脅迫されていた希未の顔が思い起こされて少し胸が痛んだ。
「警察には?」
「まだ行ってない…」
「バカ、なんで行かないんだよ!ドアノブいじられた時に通報しなかったのか?」
「なんていうか、自分でもなんで電話しなかったのかわからないんだけどその時はそれどころじゃなくて…」
「…わかるよ。実害がないとなかなか警察に電話できないよな」
希未も被害を受けた時点で警察に相談できていたら、あれほど傷つくことはなかったかも知れない。
彼女は決して香山を受け入れていたわけではなかった。
でもいざとなると恐怖で頭が真っ白になって、冷静な判断ができなかったと言っていた。
きっと捺月もそうだったんだろうと思ってフォローすると、彼女は俯いて国原はなぜか薄笑いを浮かべた。
「いいこと思いついた。水城、お前一緒に警察行ってやれよ。それでしばらく捺月を家まで送ってやんな」
「ちょ…!貴士君?!」
「職場が同じなんだし、俺よりも水城の方が都合いいだろ、色々と」
「だけど…」
「いいよ」
俺が即答すると、捺月も国原も二人同時に振り返った。
「いいの?!」
「このまま放っておいたらエスカレートしそうだし。警察には明日行くか」
「う、うん。ありがとう…!」
「さすが!捺月には昔から優しいもんなあ、水城君は」
「からかうなよ。友達が困ってるのに助けないわけないだろ」
その言葉に何故か捺月は一瞬暗い顔をして、国原は呆れたような視線をぶつけてきた。
ちょうどその時、テーブルの上に置いておいたスマホが震える。
メッセージアプリの通知で、送り主は希未だった。
〈雨が降ってきたみたい。帰り道気を付けてね〉
彼女がどんな顔をしてこのメッセージを送って来たのかを想像しただけで微笑ましい気持ちになる。
無意識に頬を緩めて、返事のためにスマホをタップした。
〈捺月を家まで送って帰ることになったからもう少し遅くなる。先に寝てていいからな。戸締りしっかりして〉
送信ボタンを押そうとした時、捺月が声をかけてきた。
「工藤さんに連絡するなら、私のことは言わないで」
「なんで?」
「なんでって、わかるだろ…」
国原がわざとらしく首をガクッとさせた。
「お前って本当に女心のわからない奴だよな」
「あいつも捺月のことは知ってるし、今日一緒に飲んでるのも知ってるよ」
「だとしてもだよ。捺月から色々聞いてるけど…彼女って所謂女子の典型みたいなタイプだろ?『私も一緒に行く』なんて言われたらめんど…捺月に迷惑もかけるだろうし」
「は?」
いったい国原の中で希未はどんな女性だと思われているんだ?
思わず聞き返すと、慌てたように捺月がフォローした。
「工藤さんは迷惑なんて思わないだろうし、一緒に行くとも言わないと思うけど、私がちょっと…その、申し訳ないなって。ストーカーされてることもできれば知られたくないし…」
「ああ…そうだよな、悪い」
得体の知れない人間に付け回されていることを親しい人以外に知られたくない気持ちはわかる。
だからこそ今日まで黙ってきたんだろうと察して、思い至らなかったことを謝罪した。
彼女に言われた通り、俺は〈捺月を家まで送ることになったから〉の部分を消して希未に送信した。
飲み会はグラスに残った酒を飲み切ったところでお開きになった。
「ありがとう、水城。家と真逆なのに送ってもらっちゃって」
「気にするなよ。何かあったら大変だろ」
雨は小降りだったけど、捺月がどうしてもと言って譲らないので彼女の持っていた折り畳み傘の中に二人で入った。
「昔もこうして相合傘したよね。懐かしいな」
「そうだな」
「あの頃はもっとくっついてたけどね。こんなふうに!」
再現するように傘を持つ俺の左腕に抱きついてきた捺月を見下ろす。
酒が入ったせいでここ最近の不安と心細さが抑えられなくなったんだろう。
にこにこする捺月の笑顔に10年前の面影を感じて、言われれば懐かしい気持ちになる。
黙っていたら甘えるようにすり寄ってくる彼女に俺は前を向いて静かに告げた。
「離して、捺月」
「……」
「俺達はとっくにそんな関係じゃないだろ?」
「も、も~!本気にしないで。ほら私、酔ってるし」
「自覚があるなら早く離せ、酔っぱらい」
「いいじゃない、腕を組むくらい。減るものじゃないんだし。この前まではたまにしてたでしょ?」
「今とは状況が違うだろ。希未に誤解させるようなことはしたくない」
「…ここに工藤さんはいないよ?」
「いたら同じ傘には入ってない。捺月、いい加減にしないと怒るぞ」
本気で怒ったような口調で言うと、彼女はやっと俺から離れた。
渋々といった様子で手を下ろして不貞腐れているのを横目で見て、一定量飲むと絡み酒になる友達に内心溜息を吐く。
それからは俺も捺月も無言だった。
いつもより帰宅時間が遅かったせいか、捺月を家まで送る間に不審な男の姿はなかった。
捺月に誘われて仕事帰りに俺と国原の3人で居酒屋へ行くことになった。
そこで捺月から思いもよらない相談を持ちかけられる。
「ストーカーされてる?」
「そうなの…ここ1、2週間くらい付けられてたんだけど、一昨日夜中に玄関のドアノブをガチャガチャされて…」
「そういうことは早く言えよ!何かあってからじゃ遅いだろ?」
国原がテーブルに身を乗り出して怒った。
「ごめん」と謝る捺月の顔にはいつもの覇気がない。
「でも一昨日までは私の勘違いかも知れないって思ってて…」
「勘違いなわけないだろ?よく無事だったな…」
「心当たりはあるのか?」
「それが全然…」
憔悴した様子の彼女を見ていると、香山に脅迫されていた希未の顔が思い起こされて少し胸が痛んだ。
「警察には?」
「まだ行ってない…」
「バカ、なんで行かないんだよ!ドアノブいじられた時に通報しなかったのか?」
「なんていうか、自分でもなんで電話しなかったのかわからないんだけどその時はそれどころじゃなくて…」
「…わかるよ。実害がないとなかなか警察に電話できないよな」
希未も被害を受けた時点で警察に相談できていたら、あれほど傷つくことはなかったかも知れない。
彼女は決して香山を受け入れていたわけではなかった。
でもいざとなると恐怖で頭が真っ白になって、冷静な判断ができなかったと言っていた。
きっと捺月もそうだったんだろうと思ってフォローすると、彼女は俯いて国原はなぜか薄笑いを浮かべた。
「いいこと思いついた。水城、お前一緒に警察行ってやれよ。それでしばらく捺月を家まで送ってやんな」
「ちょ…!貴士君?!」
「職場が同じなんだし、俺よりも水城の方が都合いいだろ、色々と」
「だけど…」
「いいよ」
俺が即答すると、捺月も国原も二人同時に振り返った。
「いいの?!」
「このまま放っておいたらエスカレートしそうだし。警察には明日行くか」
「う、うん。ありがとう…!」
「さすが!捺月には昔から優しいもんなあ、水城君は」
「からかうなよ。友達が困ってるのに助けないわけないだろ」
その言葉に何故か捺月は一瞬暗い顔をして、国原は呆れたような視線をぶつけてきた。
ちょうどその時、テーブルの上に置いておいたスマホが震える。
メッセージアプリの通知で、送り主は希未だった。
〈雨が降ってきたみたい。帰り道気を付けてね〉
彼女がどんな顔をしてこのメッセージを送って来たのかを想像しただけで微笑ましい気持ちになる。
無意識に頬を緩めて、返事のためにスマホをタップした。
〈捺月を家まで送って帰ることになったからもう少し遅くなる。先に寝てていいからな。戸締りしっかりして〉
送信ボタンを押そうとした時、捺月が声をかけてきた。
「工藤さんに連絡するなら、私のことは言わないで」
「なんで?」
「なんでって、わかるだろ…」
国原がわざとらしく首をガクッとさせた。
「お前って本当に女心のわからない奴だよな」
「あいつも捺月のことは知ってるし、今日一緒に飲んでるのも知ってるよ」
「だとしてもだよ。捺月から色々聞いてるけど…彼女って所謂女子の典型みたいなタイプだろ?『私も一緒に行く』なんて言われたらめんど…捺月に迷惑もかけるだろうし」
「は?」
いったい国原の中で希未はどんな女性だと思われているんだ?
思わず聞き返すと、慌てたように捺月がフォローした。
「工藤さんは迷惑なんて思わないだろうし、一緒に行くとも言わないと思うけど、私がちょっと…その、申し訳ないなって。ストーカーされてることもできれば知られたくないし…」
「ああ…そうだよな、悪い」
得体の知れない人間に付け回されていることを親しい人以外に知られたくない気持ちはわかる。
だからこそ今日まで黙ってきたんだろうと察して、思い至らなかったことを謝罪した。
彼女に言われた通り、俺は〈捺月を家まで送ることになったから〉の部分を消して希未に送信した。
飲み会はグラスに残った酒を飲み切ったところでお開きになった。
「ありがとう、水城。家と真逆なのに送ってもらっちゃって」
「気にするなよ。何かあったら大変だろ」
雨は小降りだったけど、捺月がどうしてもと言って譲らないので彼女の持っていた折り畳み傘の中に二人で入った。
「昔もこうして相合傘したよね。懐かしいな」
「そうだな」
「あの頃はもっとくっついてたけどね。こんなふうに!」
再現するように傘を持つ俺の左腕に抱きついてきた捺月を見下ろす。
酒が入ったせいでここ最近の不安と心細さが抑えられなくなったんだろう。
にこにこする捺月の笑顔に10年前の面影を感じて、言われれば懐かしい気持ちになる。
黙っていたら甘えるようにすり寄ってくる彼女に俺は前を向いて静かに告げた。
「離して、捺月」
「……」
「俺達はとっくにそんな関係じゃないだろ?」
「も、も~!本気にしないで。ほら私、酔ってるし」
「自覚があるなら早く離せ、酔っぱらい」
「いいじゃない、腕を組むくらい。減るものじゃないんだし。この前まではたまにしてたでしょ?」
「今とは状況が違うだろ。希未に誤解させるようなことはしたくない」
「…ここに工藤さんはいないよ?」
「いたら同じ傘には入ってない。捺月、いい加減にしないと怒るぞ」
本気で怒ったような口調で言うと、彼女はやっと俺から離れた。
渋々といった様子で手を下ろして不貞腐れているのを横目で見て、一定量飲むと絡み酒になる友達に内心溜息を吐く。
それからは俺も捺月も無言だった。
いつもより帰宅時間が遅かったせいか、捺月を家まで送る間に不審な男の姿はなかった。
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