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作戦会議(3)
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犯人がレイチェルだとわかっているのに、これといった解決策がないことがもどかしい。
だからといってリア達は何も考えていないわけではなかった。
「セレンは、協力したいって言ってくれたわよね」
沈黙の後、リアの言葉に顔を上げると、彼女は真っ直ぐにセレンを見ていた。
「私はあなたを危険に晒したくないと思う反面、そう言ってもらえてとても嬉しかったの。だから私達はあなたの気持ちを無下にしないと決めたわ」
「それって…協力させてくれるってことですか?」
期待を目に宿して尋ねれば、彼女はそれに応えるように頷く。
「ええ。むしろ私達から協力して欲しいとお願いしたいくらい」
「ありがとうございます。私、シエルを助けられるなら何だってするつもりです。できることがあれば教えて下さい!」
セレンは歓喜から前のめりになって語気を強めた。
彼女の口ぶりだときっともう何か策があるに違いないし、できることがあると思うと俄然やる気が出てくる。
――シエルのために力を振るえる。
今の状況とは不釣り合いな高揚感がセレンの好戦的な性格を刺激した。
「それじゃあ早速なんだけど、明日から毎日ベンと登下校して欲しいの」
「えっ?!」
セレンから驚きの声が零れる。
リアの依頼はセレンが予想していたのと違って作戦とは言えないような内容だった。
これでは通学路に不審者が現れたときの学校側の対応と同じではないか。
「状況によってはレイチェルと3人になることもあると思うわ。セレンにとっては酷なことだとは思うけれど、できるだけ彼女を刺激して欲しいのよ」
肩を落としそうになったセレンだが、その後に続いた台詞に手放しそうになったやる気を取り戻す。
「…どういう、ことですか?」
「ベンの話やこれまでの行動から推測して、彼女はかなり感情に影響されるタイプよ。あなたが自分とベンの関係を脅かす存在だと確信すれば、性急にあなたから魔力を奪おうとしてくるはず。冷静さを欠いた状態で事を起こせば必ず計画に綻びが出るわ」
実際に彼女は今回、事件が学院内で起こったという証拠を残した。
この方法は手応えがなさそうに見えて、一番手っ取り早い良い方法かもしれない。
「だがセレン、この方法は君にとって大きなリスクを伴う。彼女は高確率で挑発に乗って来るだろう。そうなった時はもちろん俺達が全力でサポートするが、失敗すれば命に関わる」
「つまり私はレイチェルにボロを出させるための囮、ってことですよね?」
「言いにくいけれど…その通りよ。だからこれはあくまでお願いなの。気が進まなければ断ってくれて構わないわ。その時はまた違う方法を考えればいいだけだから」
3人の視線がセレンに答えを求める。
リアは気を遣ってくれたが、セレンの気持ちは既に決まっていた。
「私、やります」
寝る前にシエルの部屋を尋ねたセレンは、ベッドで懇々と眠る親友の顔を見つめながらリビングでの会話を思い出して溜め息を吐いた。
正直言うとベンと登下校するなんて、想像しただけで頭痛腹痛に加えて吐き気を催すほど苦痛でしかない。
事情があったにせよ、ベンはシエルの心を深く傷付けた。
彼女の気持ちを考えればそう簡単に割り切れる感情ではない。
だがそれでシエルの魔力を取り戻せるのなら、登下校を我慢することくらい何でもないことだった。
(こうなったら、嫌がらせってくらい常に近くに居てやるわ。周りから横恋慕と思われるのは不本意だけど、それでシエルが助かるなら何だってしてやる)
シエルの髪をそっと撫でて部屋から出ると、ちょうど二階に上がってきたベンと出くわした。
ベンの部屋はシエルの部屋の真向かいで、彼も部屋へ戻るところだったらしい。
「…シエルの様子はどうだった?」
思いがけなく声をかけられ、そしてその声の柔らかさにドキリとする。
目の前にいるのは間違いなくベンなのに、滅多に見せない憂えた表情はまるで知らない男性のように感じてしまう。
(こいつ…昔っからシエルが絡むと人格変わるのよね…)
セレンは動揺を悟られまいとフイと顔を背けた。
「そんなの、自分で確認すればいいでしょ?」
言外に「私に聞くな」と伝えれば、ベンはいつもの仏頂面に戻った。
「それもそうだな」
「って、やっぱダメ。あんたは部屋に入れない!」
「なんなんだよ…」
「これ以上シエルに変なことさせないわ。手を出すならちゃんとした関係になってからにしなさいよね」
「お前は母親か」
「男女交際に関してはそうね」
シエルは思春期と呼ばれる時期に母親を亡くし、姉のリアはその頃にエリックの毒牙にかかった。
妹のエミリは言葉を覚えたてで相談できるできないのレベルではなく、弟のケヴィンはハイハイを始めた頃だ。
姉の経験は一般的ではないし、必然的にセレンが恋愛の指南役に収まることになった。
ベンはいつだったかクラスメイトが「ポールソンのガードが半端ない」とぼやいていたのを思い出して苦笑する。
ここは大人しく彼女に従うことにして自室のドアノブに手をかけたところで、硬い声に呼び留められた。
「ベン、あんたに言いたいことがあるんだけど」
「…まだ何か言い足りないのか」
「これで最後よ。シエルに免じてね」
いつもなら突っかかって来るはずが、彼女はいたく冷静だった。
セレンの雰囲気が変わったことに気が付いた彼は、振り返って自分を見つめる彼女の真剣な眼差しを正面から受け止める。
「あんたがレイチェルと付き合おうと思った理由も気持ちも、私は理解できる。だけど、シエルを納得させるのはそう簡単なことじゃないわよ。後で謝れば許してくれると思ってるかも知れないけど、甘いわ」
セレンの脳裏には、本音も感情もすべて飲み込んで笑ったシエルの顔が浮かんでいた。
「言葉で謝れば解決することもあるけど、今回は違う。信頼してくれた人の気持ちを裏切った時は、言葉なんかで解決できない。許してもらうには、相手がまた信頼してくれるまで"心"を返し続けるしかないの。あんたがしたことは、そういうことよ」
ベンはただ黙って聞いていた。
セレンは言ってすっきりしたのか、返答を聞く前に「おやすみ」と挨拶して客間のある1階へと階段を下りていく。
彼女の気配と階段の電気が消えた時、彼はようやく手をかけていたドアノブを回してゆっくりとドアを開いた。
だからといってリア達は何も考えていないわけではなかった。
「セレンは、協力したいって言ってくれたわよね」
沈黙の後、リアの言葉に顔を上げると、彼女は真っ直ぐにセレンを見ていた。
「私はあなたを危険に晒したくないと思う反面、そう言ってもらえてとても嬉しかったの。だから私達はあなたの気持ちを無下にしないと決めたわ」
「それって…協力させてくれるってことですか?」
期待を目に宿して尋ねれば、彼女はそれに応えるように頷く。
「ええ。むしろ私達から協力して欲しいとお願いしたいくらい」
「ありがとうございます。私、シエルを助けられるなら何だってするつもりです。できることがあれば教えて下さい!」
セレンは歓喜から前のめりになって語気を強めた。
彼女の口ぶりだときっともう何か策があるに違いないし、できることがあると思うと俄然やる気が出てくる。
――シエルのために力を振るえる。
今の状況とは不釣り合いな高揚感がセレンの好戦的な性格を刺激した。
「それじゃあ早速なんだけど、明日から毎日ベンと登下校して欲しいの」
「えっ?!」
セレンから驚きの声が零れる。
リアの依頼はセレンが予想していたのと違って作戦とは言えないような内容だった。
これでは通学路に不審者が現れたときの学校側の対応と同じではないか。
「状況によってはレイチェルと3人になることもあると思うわ。セレンにとっては酷なことだとは思うけれど、できるだけ彼女を刺激して欲しいのよ」
肩を落としそうになったセレンだが、その後に続いた台詞に手放しそうになったやる気を取り戻す。
「…どういう、ことですか?」
「ベンの話やこれまでの行動から推測して、彼女はかなり感情に影響されるタイプよ。あなたが自分とベンの関係を脅かす存在だと確信すれば、性急にあなたから魔力を奪おうとしてくるはず。冷静さを欠いた状態で事を起こせば必ず計画に綻びが出るわ」
実際に彼女は今回、事件が学院内で起こったという証拠を残した。
この方法は手応えがなさそうに見えて、一番手っ取り早い良い方法かもしれない。
「だがセレン、この方法は君にとって大きなリスクを伴う。彼女は高確率で挑発に乗って来るだろう。そうなった時はもちろん俺達が全力でサポートするが、失敗すれば命に関わる」
「つまり私はレイチェルにボロを出させるための囮、ってことですよね?」
「言いにくいけれど…その通りよ。だからこれはあくまでお願いなの。気が進まなければ断ってくれて構わないわ。その時はまた違う方法を考えればいいだけだから」
3人の視線がセレンに答えを求める。
リアは気を遣ってくれたが、セレンの気持ちは既に決まっていた。
「私、やります」
寝る前にシエルの部屋を尋ねたセレンは、ベッドで懇々と眠る親友の顔を見つめながらリビングでの会話を思い出して溜め息を吐いた。
正直言うとベンと登下校するなんて、想像しただけで頭痛腹痛に加えて吐き気を催すほど苦痛でしかない。
事情があったにせよ、ベンはシエルの心を深く傷付けた。
彼女の気持ちを考えればそう簡単に割り切れる感情ではない。
だがそれでシエルの魔力を取り戻せるのなら、登下校を我慢することくらい何でもないことだった。
(こうなったら、嫌がらせってくらい常に近くに居てやるわ。周りから横恋慕と思われるのは不本意だけど、それでシエルが助かるなら何だってしてやる)
シエルの髪をそっと撫でて部屋から出ると、ちょうど二階に上がってきたベンと出くわした。
ベンの部屋はシエルの部屋の真向かいで、彼も部屋へ戻るところだったらしい。
「…シエルの様子はどうだった?」
思いがけなく声をかけられ、そしてその声の柔らかさにドキリとする。
目の前にいるのは間違いなくベンなのに、滅多に見せない憂えた表情はまるで知らない男性のように感じてしまう。
(こいつ…昔っからシエルが絡むと人格変わるのよね…)
セレンは動揺を悟られまいとフイと顔を背けた。
「そんなの、自分で確認すればいいでしょ?」
言外に「私に聞くな」と伝えれば、ベンはいつもの仏頂面に戻った。
「それもそうだな」
「って、やっぱダメ。あんたは部屋に入れない!」
「なんなんだよ…」
「これ以上シエルに変なことさせないわ。手を出すならちゃんとした関係になってからにしなさいよね」
「お前は母親か」
「男女交際に関してはそうね」
シエルは思春期と呼ばれる時期に母親を亡くし、姉のリアはその頃にエリックの毒牙にかかった。
妹のエミリは言葉を覚えたてで相談できるできないのレベルではなく、弟のケヴィンはハイハイを始めた頃だ。
姉の経験は一般的ではないし、必然的にセレンが恋愛の指南役に収まることになった。
ベンはいつだったかクラスメイトが「ポールソンのガードが半端ない」とぼやいていたのを思い出して苦笑する。
ここは大人しく彼女に従うことにして自室のドアノブに手をかけたところで、硬い声に呼び留められた。
「ベン、あんたに言いたいことがあるんだけど」
「…まだ何か言い足りないのか」
「これで最後よ。シエルに免じてね」
いつもなら突っかかって来るはずが、彼女はいたく冷静だった。
セレンの雰囲気が変わったことに気が付いた彼は、振り返って自分を見つめる彼女の真剣な眼差しを正面から受け止める。
「あんたがレイチェルと付き合おうと思った理由も気持ちも、私は理解できる。だけど、シエルを納得させるのはそう簡単なことじゃないわよ。後で謝れば許してくれると思ってるかも知れないけど、甘いわ」
セレンの脳裏には、本音も感情もすべて飲み込んで笑ったシエルの顔が浮かんでいた。
「言葉で謝れば解決することもあるけど、今回は違う。信頼してくれた人の気持ちを裏切った時は、言葉なんかで解決できない。許してもらうには、相手がまた信頼してくれるまで"心"を返し続けるしかないの。あんたがしたことは、そういうことよ」
ベンはただ黙って聞いていた。
セレンは言ってすっきりしたのか、返答を聞く前に「おやすみ」と挨拶して客間のある1階へと階段を下りていく。
彼女の気配と階段の電気が消えた時、彼はようやく手をかけていたドアノブを回してゆっくりとドアを開いた。
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