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盗まれた灯(3)
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シエルが落ち着くまで背中を撫でていたリアは、彼女が静かに寝息を立てはじめたのを見てほっと息を吐いた。
エリックとベンの顔にも安堵の色が浮かぶ。
「…眠ったか」
「そうみたい。よかった…落ち着いて。まさかこんなことになるなんて…」
心痛な面持ちでシエルの髪を撫で梳くリアを見て、エリックは溜め息を吐いた。
「迂闊だったな。ここまで周到とは思わなかった」
「仕方ありません。襲われて意識が戻ったのはシエルだけですから」
「そうよね。私も驚いた…」
エリックが事件についてシエルに説明したことには、一部虚偽があった。
被害者には襲われた前後の記憶がないと言ったが、実は誰一人意識を取り戻してはいなかった。
そもそも魔力を枯渇寸前まで奪われた者達が簡単に目覚めるはずもなく、血縁者が一時的に魔力を分け与えることで一命は取り止めているものの、いつ目覚めるかは被害者自身の回復力次第だった。
「何か情報が得られればと思ったが…これ以上シエルから聞き出すのは危険だな」
「そうね…。学院内で襲われたとわかっただけでも、収穫だわ。シエルがまたすぐに目を覚ませばいいけど…」
「ああ…動けるだけの魔力は回復しているようだから、大丈夫だろう」
エリックの言葉に、リアは少し安心したように微笑む。
そして再びシエルに視線を戻すと、徐に手を伸ばしてその白い頬をそっと撫でた。
「昨日あんなことがあったばかりなのに…またシエルを守ってあげられなかったなんて。姉失格ね…」
妹を守れなかった悔しさからリアは目に涙を滲ませて唇を噛みしめた。
堪えきれずにほろほろと雫を溢した彼女の肩を、エリックが慰めるように優しく撫でる。
「それは俺も同じだ。まさか今日襲われるとは思わなかった。明日休ませて様子を見よう」
「そうね…シエルが行くと言っても止めなくちゃ。だけど、一人にさせるのも心配だわ。私は明日どうしても行かなきゃならない依頼があるし…」
「そうだな…俺も丸1日は難しいな」
「俺が1日付き添います」
うーん、と思案顔をする2人に、ベンが助け船を出した。
リアは驚いた様子で振り向き、エリックはほっとしたような怒ったような複雑な表情を浮かべる。
「…ありがとう、ベン。だけど、大丈夫なの…?」
「はい。重要な講義もありませんし、休んで様子を見ます」
「でも…そうね、少し心配だけど…」
先程のシエルの様子を含め不安要素が拭えないリアは、言い淀みながらエリックを見上げる。
彼は難しそうな顔をしていたが、意見を求めるリアの視線に気がつくと表情を緩めた。
「本人がそう言うのなら大丈夫だろう。シエルを一人にさせるのも心配だ。ベン――」
宥めるように彼女の髪を撫でると、傍らに膝をついてシエルを見つめる彼の名前を呼ぶ。
「今回の件でお前のすることに口を出すつもりはないが、シエルを泣かせるようなことはするなよ」
「はい」
含みのある言葉に、ベンはその裏に隠れた意味を理解したのかしていないのか、はっきりと肯定を示して立ち上がった。
ソファに横たわるシエルの背中と膝裏に手を差し入れて抱き上げると、その軽さに思わず瞠目した。
昨夜抱き上げた時と感触はほとんど変わらないのに、腕にかかる重さだけが違う。
見下ろせば間近にある寝顔も、ネグリジェの袖から伸びる白い肌も、心なしかいつも以上に白い。
意識のない彼女の様子は、ベンに昨日の出来事―――駆け付けた演習室の絨毯の上で裸同然で倒れていた痛々しい姿を彷彿とさせた。
その夜目覚めた後の出来事も、昼休みに起こった予想外の出来事も、間違いなく昨日今日のことで、自然と抱き締める手に力が込もる。
「念の為、シエルは俺の部屋で寝かせます」
「えっ?どこで?」
真面目な顔でさらりととんでもないことを言われた気がして、リアは反射的に聞き返した。
彼は至って真剣なようで、じっと目を見つめても下心があるようには感じ取れない。
とはいえ、それは流石にまずいのでは…と妹の身を案じて異を唱えようとしたが、その言葉はエリックによって遮られてしまった。
「ああ、寝ている間に何があるかわからないからな。その方がいいだろう」
「ええっ?!」
あっさりと賛成したエリックに非難の目を向けたが、彼は見事にスルーした。
「異変があればすぐに連絡します」
「ああ。ついでに悪いが、シエルの石を作り直してくれ」
「わかりました」
「ちょっと待って、許すの?」
リアは内心悲鳴を上げながら、エリックの腕を掴んで揺さぶった。
シエルから直接聞いたわけではないが、この2人は昨日男女の一線を越えてしまった。
自分の経験からして、一度関係を持ってしまったらプラトニックには戻れない。
いつだって触れたくなるし、触れられたくなる。
リアの初体験はシエルよりもずっと早かったが、当時のエリックはそれはもう獰猛な野獣だった。
毎日毎日飽きもせず、時間も場所も気にならないといった風に、こちらの事情など考えもせずに求めてきた。
5年近く経った今では多少落ちつきが出たものの、それでも頻繁に繋がりたがる。
男とはそういうものなのだ、とエリックの所為で異性=肉欲獣という偏見を持ってしまったリアは、ベンが寝ているシエルに変な気を起こすのではないかと心配でたまらなかった。
「それなら私がシエルの部屋で一緒に寝るわ。女同士だもの、その方がいいでしょう?」
名案だとばかりに、リアは2匹の獣に同意を求める。
だが、返ってきたのは却下の言葉だった。
「いや、今回はベンが適任だ。心配なのはわかるが、何かあってもベンなら冷静に対応できるだろう」
何があるかわからないからではなく、何をされるかわからないから心配なのだ。
「それって、私じゃ役不足だってこと?」
「そうじゃない」
エリックの言わんとしていることはわかっていたが、たとえリビングに4人で雑魚寝になろうともシエルとベンが2人きりになることだけは阻止しようと、リアは怒ったように声を低くした。
そんな彼女の様子に、エリックは少し怯んだようだった。
「お前の実力を疑うわけじゃないが、お前も女だし、心配なんだよ。俺は」
「う…そんなの、家の中でのことだし…心配しすぎよ」
優しく頬を撫でられて、惚れた弱みか思わず顔が赤らむ。
煩く鳴り始めた心音を誤魔化そうと触れてきた手を払い除けて睨むと、彼は僅かに瞠目した後、何かを思いついたように目を細めた。
嫌な予感がするも動揺を悟られまいと目を逸らさずにいると、顔を近づけてきた彼はリアの耳元で殊更に甘い声で囁いた。
「俺はお前が目の届くところにいないと安心できない。お前は俺から離れたいのか?離れられるのか?いつも俺を抱き枕にしないと眠れないくせに」
「それはあなたのことでしょ?!って…そういうことじゃなくて!」
「じゃあどういうことだよ?」
「私はシエルの傍にいたいの!ここで4人で眠ったっていいじゃない。何もベンの部屋に連れていかなくったって…!」
「ふうん?それならお前は…」
エリックが囁いた言葉に、リアは真っ赤になって声を大きくした。
「そんな大袈裟な…!2人にはまだ早いわ!」
「遅かれ早かれそうなるんだからいいだろうが。ベン、シエルを頼む。無理強いはするなよ?」
「…はい」
目の前で繰り広げられた睦言のような会話を慣れたように聞き流していた彼は、シエルを抱え直して2人に背を向けた。
後ろでは未だ納得できないリアが非難の声を上げている。
「もう!エリックはシエルが心配じゃないの?」
「そうは言ってないだろ。お前が心配しすぎなんだよ。もしかしてベンがシエルに手を出すとでも思ってるのか?」
「う…。エリックはそう思わないの?」
「あの状況で、できるわけないだろ。俺だってそこまで鬼畜じゃないぜ?まったく、お前の頭の中はいつでもピンク色だな」
「あなたに言われたくないわよ!この色情魔っ!」
「なんだよ、誘ってんのか?」
知らず知らずの内に大きくなっていた声は、ドアの向こう側、階段を上ろうとするベンの耳にもしっかりと届いていた。
当然夢の中のシエルにも聞こえていて、目覚めはしないもののベンの腕の中で身動ぎする。
ベンの腕を枕とでも思っているのか、甘えるように頬を摺りつけてくる彼女を見降ろして、ベンはほっとしたように表情を崩した。
エリックとベンの顔にも安堵の色が浮かぶ。
「…眠ったか」
「そうみたい。よかった…落ち着いて。まさかこんなことになるなんて…」
心痛な面持ちでシエルの髪を撫で梳くリアを見て、エリックは溜め息を吐いた。
「迂闊だったな。ここまで周到とは思わなかった」
「仕方ありません。襲われて意識が戻ったのはシエルだけですから」
「そうよね。私も驚いた…」
エリックが事件についてシエルに説明したことには、一部虚偽があった。
被害者には襲われた前後の記憶がないと言ったが、実は誰一人意識を取り戻してはいなかった。
そもそも魔力を枯渇寸前まで奪われた者達が簡単に目覚めるはずもなく、血縁者が一時的に魔力を分け与えることで一命は取り止めているものの、いつ目覚めるかは被害者自身の回復力次第だった。
「何か情報が得られればと思ったが…これ以上シエルから聞き出すのは危険だな」
「そうね…。学院内で襲われたとわかっただけでも、収穫だわ。シエルがまたすぐに目を覚ませばいいけど…」
「ああ…動けるだけの魔力は回復しているようだから、大丈夫だろう」
エリックの言葉に、リアは少し安心したように微笑む。
そして再びシエルに視線を戻すと、徐に手を伸ばしてその白い頬をそっと撫でた。
「昨日あんなことがあったばかりなのに…またシエルを守ってあげられなかったなんて。姉失格ね…」
妹を守れなかった悔しさからリアは目に涙を滲ませて唇を噛みしめた。
堪えきれずにほろほろと雫を溢した彼女の肩を、エリックが慰めるように優しく撫でる。
「それは俺も同じだ。まさか今日襲われるとは思わなかった。明日休ませて様子を見よう」
「そうね…シエルが行くと言っても止めなくちゃ。だけど、一人にさせるのも心配だわ。私は明日どうしても行かなきゃならない依頼があるし…」
「そうだな…俺も丸1日は難しいな」
「俺が1日付き添います」
うーん、と思案顔をする2人に、ベンが助け船を出した。
リアは驚いた様子で振り向き、エリックはほっとしたような怒ったような複雑な表情を浮かべる。
「…ありがとう、ベン。だけど、大丈夫なの…?」
「はい。重要な講義もありませんし、休んで様子を見ます」
「でも…そうね、少し心配だけど…」
先程のシエルの様子を含め不安要素が拭えないリアは、言い淀みながらエリックを見上げる。
彼は難しそうな顔をしていたが、意見を求めるリアの視線に気がつくと表情を緩めた。
「本人がそう言うのなら大丈夫だろう。シエルを一人にさせるのも心配だ。ベン――」
宥めるように彼女の髪を撫でると、傍らに膝をついてシエルを見つめる彼の名前を呼ぶ。
「今回の件でお前のすることに口を出すつもりはないが、シエルを泣かせるようなことはするなよ」
「はい」
含みのある言葉に、ベンはその裏に隠れた意味を理解したのかしていないのか、はっきりと肯定を示して立ち上がった。
ソファに横たわるシエルの背中と膝裏に手を差し入れて抱き上げると、その軽さに思わず瞠目した。
昨夜抱き上げた時と感触はほとんど変わらないのに、腕にかかる重さだけが違う。
見下ろせば間近にある寝顔も、ネグリジェの袖から伸びる白い肌も、心なしかいつも以上に白い。
意識のない彼女の様子は、ベンに昨日の出来事―――駆け付けた演習室の絨毯の上で裸同然で倒れていた痛々しい姿を彷彿とさせた。
その夜目覚めた後の出来事も、昼休みに起こった予想外の出来事も、間違いなく昨日今日のことで、自然と抱き締める手に力が込もる。
「念の為、シエルは俺の部屋で寝かせます」
「えっ?どこで?」
真面目な顔でさらりととんでもないことを言われた気がして、リアは反射的に聞き返した。
彼は至って真剣なようで、じっと目を見つめても下心があるようには感じ取れない。
とはいえ、それは流石にまずいのでは…と妹の身を案じて異を唱えようとしたが、その言葉はエリックによって遮られてしまった。
「ああ、寝ている間に何があるかわからないからな。その方がいいだろう」
「ええっ?!」
あっさりと賛成したエリックに非難の目を向けたが、彼は見事にスルーした。
「異変があればすぐに連絡します」
「ああ。ついでに悪いが、シエルの石を作り直してくれ」
「わかりました」
「ちょっと待って、許すの?」
リアは内心悲鳴を上げながら、エリックの腕を掴んで揺さぶった。
シエルから直接聞いたわけではないが、この2人は昨日男女の一線を越えてしまった。
自分の経験からして、一度関係を持ってしまったらプラトニックには戻れない。
いつだって触れたくなるし、触れられたくなる。
リアの初体験はシエルよりもずっと早かったが、当時のエリックはそれはもう獰猛な野獣だった。
毎日毎日飽きもせず、時間も場所も気にならないといった風に、こちらの事情など考えもせずに求めてきた。
5年近く経った今では多少落ちつきが出たものの、それでも頻繁に繋がりたがる。
男とはそういうものなのだ、とエリックの所為で異性=肉欲獣という偏見を持ってしまったリアは、ベンが寝ているシエルに変な気を起こすのではないかと心配でたまらなかった。
「それなら私がシエルの部屋で一緒に寝るわ。女同士だもの、その方がいいでしょう?」
名案だとばかりに、リアは2匹の獣に同意を求める。
だが、返ってきたのは却下の言葉だった。
「いや、今回はベンが適任だ。心配なのはわかるが、何かあってもベンなら冷静に対応できるだろう」
何があるかわからないからではなく、何をされるかわからないから心配なのだ。
「それって、私じゃ役不足だってこと?」
「そうじゃない」
エリックの言わんとしていることはわかっていたが、たとえリビングに4人で雑魚寝になろうともシエルとベンが2人きりになることだけは阻止しようと、リアは怒ったように声を低くした。
そんな彼女の様子に、エリックは少し怯んだようだった。
「お前の実力を疑うわけじゃないが、お前も女だし、心配なんだよ。俺は」
「う…そんなの、家の中でのことだし…心配しすぎよ」
優しく頬を撫でられて、惚れた弱みか思わず顔が赤らむ。
煩く鳴り始めた心音を誤魔化そうと触れてきた手を払い除けて睨むと、彼は僅かに瞠目した後、何かを思いついたように目を細めた。
嫌な予感がするも動揺を悟られまいと目を逸らさずにいると、顔を近づけてきた彼はリアの耳元で殊更に甘い声で囁いた。
「俺はお前が目の届くところにいないと安心できない。お前は俺から離れたいのか?離れられるのか?いつも俺を抱き枕にしないと眠れないくせに」
「それはあなたのことでしょ?!って…そういうことじゃなくて!」
「じゃあどういうことだよ?」
「私はシエルの傍にいたいの!ここで4人で眠ったっていいじゃない。何もベンの部屋に連れていかなくったって…!」
「ふうん?それならお前は…」
エリックが囁いた言葉に、リアは真っ赤になって声を大きくした。
「そんな大袈裟な…!2人にはまだ早いわ!」
「遅かれ早かれそうなるんだからいいだろうが。ベン、シエルを頼む。無理強いはするなよ?」
「…はい」
目の前で繰り広げられた睦言のような会話を慣れたように聞き流していた彼は、シエルを抱え直して2人に背を向けた。
後ろでは未だ納得できないリアが非難の声を上げている。
「もう!エリックはシエルが心配じゃないの?」
「そうは言ってないだろ。お前が心配しすぎなんだよ。もしかしてベンがシエルに手を出すとでも思ってるのか?」
「う…。エリックはそう思わないの?」
「あの状況で、できるわけないだろ。俺だってそこまで鬼畜じゃないぜ?まったく、お前の頭の中はいつでもピンク色だな」
「あなたに言われたくないわよ!この色情魔っ!」
「なんだよ、誘ってんのか?」
知らず知らずの内に大きくなっていた声は、ドアの向こう側、階段を上ろうとするベンの耳にもしっかりと届いていた。
当然夢の中のシエルにも聞こえていて、目覚めはしないもののベンの腕の中で身動ぎする。
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