16 / 41
失意と喪失
しおりを挟む
それからのシエルがどんな様子だったのかは、想像に難くない。
まるで肉体から魂が抜けてしまったかのように、目は虚ろで何を言っても言われても表情の変化も返答もなく、まさに抜け殻状態だった。
唇を離して顔を上げたベンがシエルの存在に気づいた時の反応と言ったら、特に慌てる風でもなく罰の悪い顔をするわけでもなく、ただ純粋に驚いて瞠目しただけだった。
動かないシエルの代わりに、セレンがその胸倉を掴んでその頬を思いっきり拳で殴り、罵倒した時はさすがに恨めしい顔でセレンを睨んでいたが、シエルに対して弁解する気は全くないようだった。
セレンは怒りで顔を真っ赤にしたまま、白い肌を更に白くしたシエルの手を引っ張って教室に戻ってきた。
シエルの様子がおかしいのはセレンだけではなく先生も生徒も、普段の彼女を知る者も知らない者も皆気が付く程で、呪いでも受けたのかと心配する言葉までかけられた。
放課後に近づくにつれて徐々にシエルの顔に色が戻ってきたが、その表情からは現実を受け止めて零れそうになる涙を必死で堪えている様子がひしひしと伝わってきて、時間が経てば経つ程更に悲痛さを増していた。
放課後、シエルの心に溜まっているであろう負の感情を少しでも早く吐き出させたくて、セレンは急いで帰り支度をした。
授業が終わっても椅子に座ったまま動こうとしないシエルの腕を掴んでなんとか立ち上がらせると、早足で玄関ホールへ向かう。
本当なら授業なんて放って思い切り泣かせてあげたかったのだが、授業には出たいという意思だったのか、どこにも行きたくないという意思だったのか、シエルが無言で拒否したので様子を見ていたのだ。
授業が終わってするべきことを終えて緊張が緩んだのか、シエルの表情は教室を出てから急速に歪んでいき、玄関に辿り着いた頃には唇を噛みしめて震えていた。
それに気づいたセレンが更に足を速めた時、不運にも校内放送がかかった。
《a組のセレン・ポールソン。校内にいたらB級職員棟まで来るように》
(なんだってこんな時に!知るか知るか!今はそれどころじゃないのよ!)
セレンは舌打ちしながら、放送を聞き流して校舎を出ようとした。
外に出るまであと10歩といった距離だ。
もう校内にいないも同然だ。
そう弁明して足を進めると、自分が掴んでいたものに引っ張られた。
正確にはシエルが立ち止まったことで彼女の腕を掴んでいたセレンが前に進もうとする勢いを殺がれ、結果数歩後退した。
シエルが歩くのを止めたことに気づいたセレンは驚いて振り返った。
「どうしたの?帰らないの?」
俯きがちに立っているシエルに優しく声をかけると、シエルは小さな声で答えた。
「…放送、セレンを呼んでた」
しまった、とセレンは思った。
シエルの性格を忘れていた、と。
どんな、いかなる状況でも、真面目な彼女はしなければならないことから逃避するということを知らない。
「いいのいいの!もう帰るところだし、いないのと同じよ!」
「でも、聞こえてたから行かなきゃ…」
そう訴えるシエルは、うっすらとその目に涙を溜めてはいたが、もう抜け殻ではなかった。
「だけど、そんなことよりシエルの方が大事よ!」
ようやくシエルが彼女らしさを見せたことは嬉しかったが、それよりも何よりもセレンは今シエルの傍にいてあげたかった。
普段ならシエルの正論にすぐに従うのだが、今日は絶対に引き下がらないとセレンは思った。
今ここでシエルを置いていくのは、とても嫌な予感がする。
だが、そんなセレンの決意も虚しく、シエルの無自覚な上目遣いとその言葉に彼女は完全にノックアウトされた。
「私…は、大丈夫。待ってるから…はやく、帰ってきて」
(ああもう!そんな風にお願いされたら行くしかないじゃない!ここで行かなかったら、シエルのことだから私がいたから…なんて自分に責任を感じて落ち込みかねないし…もう、仕方ないわね!)
セレンはわかった、と返事をするとシエルをぎゅっと抱きしめた。
「すぐに戻ってくるから、待っててね!」
そう言って全速力で職員棟に向かって走り去るセレンの背中を、シエルは複雑な気持ちで見送った。
一人になってしまったシエルは、仕方が無いと思いつつもセレンがいなくなったことに寂しさと不安を感じていた。
ずっとそこで待っているのも気が引けて、人の視線から逃れるようにB級棟の裏庭に向かう。
校舎の前で待っていた方がセレンが戻って来たときすぐ見つけてもらえるのだが、そこは人通りが多く、それにA級の生徒もこの校舎を通り過ぎなければ門の外には出られない。
もし自分の見知った男女が通ると思うと、その場所にはとても居られなかった。
裏庭にあるベンチに腰を下ろし、シエルはお昼休みから脳内を占拠している植物園での光景を繰り返し繰り返し考えていた。
ピンキーツリーの下でキスをしていたということは、ベンはレイチェルと生涯を共にする気持ちでいるのだろう。
ならばどうして昨夜あんなことをしたのだろうか。
ベンはとても優しかったし、その瞳からは自分を愛おしく思っているのだと感じられてとても嬉しかった。
けれどもそれは全部嘘だったのだろうか。
カネルに強姦されそうになった自分を慰めるためだけに演じたつくりごとだったのだろうか。
(きっとそうだ…ベンは優しいから、カネルのことを忘れさせるためにしたんだ。だってベン言ってた。俺が忘れさせてやるって。そのためだけだったのに。私のことを好きでそうしたわけじゃなかったのに。私一人で意識して、私一人で浮かれて、バカみたい…)
気が付けば、シエルの目からぽろぽろと涙が零れ落ちていた。
ずっと想いを寄せていたベンに抱かれて、嬉しくないはずがなかった。
これ以上幸せなことなんてないと思えるくらい、幸福感でいっぱいだった。
でもそれはベンが自分のために演じた嘘の姿だった。
自分を愛おしそうに見つめるあの瞳は、全部嘘だったのだ。
(嘘だったとしても、嬉しかった。嬉しかったけど、嘘なら…どうしてあんな目で私を見たの?どうしてあんなに優しい声で私を呼んだの?あんなことされたら、誤解しちゃうよ…。ベンも私が好きなんだって、思っちゃうよ…)
一度溢れた涙は、シエルが瞬きするたびに止め処なく流れて、スカートの上で握り締めた拳にぱたぱたと落ちた。
(ベンは綺麗だって、何にも汚れてないって言ってたけど、あれも嘘なんだ。本当は、私を汚らわしい女だって思ってたんだ。だけど本当のことを言ったら私が傷つくから、そう言って慰めたんだ。本当は触るのだって嫌だったかも知れない。どうして気づかなかったんだろう。ベンは無理していたのに。ベンが本当に好きなのは、レイチェルさんなのに…)
シエルは、声を上げて泣き出したい気持ちをぐっと堪えた。
膝の上の拳をじっと見つめながら、ただひたすらに暴れ出しそうになる自分を抑える。
この気持ちをどうしたらいいのかわからない。
いま座っている自分がこれからどうなるのか、ここからどうすればいいのかもわからない。
今はただ、涙が枯れるまで頬から滴り落ちる雫でスカートを濡らすことしかできなかった。
そのとき、カサカサと草を掻き分けるような音がして、シエルは少し顔を上げた。
セレンが探しに来たのだろうか。
でもこんな状態では、人前に出られない。
きっと目は腫れて顔は浮腫んで、ひどい顔になっているだろう。
涙に混ざって鼻水も垂れているかもしれない。
それにまだ涙が止まる気配はないし、セレンには申し訳ないが落ち着くまで待ってもらおう。
そう思っていたが、現れたのはセレンではなかった。
庭を囲むように植えられた低木の間を縫って来たであろうそれは、小さな猫だった。
金色の艶やかな毛並みをしたその猫は、まっすぐシエルに向かって歩いてきた。
この学院は教員や生徒以外は普通自由に出入りできないように厳重な魔法がかけられている。
それは人間以外の生きものにも同じことで、学院内で飼われている動物や魔法生物以外は例外なく侵入できないはずだった。
もし学院内で飼われている猫だったとしても、敷地内をふらふら歩かせていることは滅多にない。
飼い主が傍にいるのかと思ったが、周りには自分以外人の気配は無い。
一体どこから来たのだろうかと、シエルはその猫を見つめた。
その瞳の色に見覚えがあるような気がして、そこでシエルの記憶は途絶えた。
まるで肉体から魂が抜けてしまったかのように、目は虚ろで何を言っても言われても表情の変化も返答もなく、まさに抜け殻状態だった。
唇を離して顔を上げたベンがシエルの存在に気づいた時の反応と言ったら、特に慌てる風でもなく罰の悪い顔をするわけでもなく、ただ純粋に驚いて瞠目しただけだった。
動かないシエルの代わりに、セレンがその胸倉を掴んでその頬を思いっきり拳で殴り、罵倒した時はさすがに恨めしい顔でセレンを睨んでいたが、シエルに対して弁解する気は全くないようだった。
セレンは怒りで顔を真っ赤にしたまま、白い肌を更に白くしたシエルの手を引っ張って教室に戻ってきた。
シエルの様子がおかしいのはセレンだけではなく先生も生徒も、普段の彼女を知る者も知らない者も皆気が付く程で、呪いでも受けたのかと心配する言葉までかけられた。
放課後に近づくにつれて徐々にシエルの顔に色が戻ってきたが、その表情からは現実を受け止めて零れそうになる涙を必死で堪えている様子がひしひしと伝わってきて、時間が経てば経つ程更に悲痛さを増していた。
放課後、シエルの心に溜まっているであろう負の感情を少しでも早く吐き出させたくて、セレンは急いで帰り支度をした。
授業が終わっても椅子に座ったまま動こうとしないシエルの腕を掴んでなんとか立ち上がらせると、早足で玄関ホールへ向かう。
本当なら授業なんて放って思い切り泣かせてあげたかったのだが、授業には出たいという意思だったのか、どこにも行きたくないという意思だったのか、シエルが無言で拒否したので様子を見ていたのだ。
授業が終わってするべきことを終えて緊張が緩んだのか、シエルの表情は教室を出てから急速に歪んでいき、玄関に辿り着いた頃には唇を噛みしめて震えていた。
それに気づいたセレンが更に足を速めた時、不運にも校内放送がかかった。
《a組のセレン・ポールソン。校内にいたらB級職員棟まで来るように》
(なんだってこんな時に!知るか知るか!今はそれどころじゃないのよ!)
セレンは舌打ちしながら、放送を聞き流して校舎を出ようとした。
外に出るまであと10歩といった距離だ。
もう校内にいないも同然だ。
そう弁明して足を進めると、自分が掴んでいたものに引っ張られた。
正確にはシエルが立ち止まったことで彼女の腕を掴んでいたセレンが前に進もうとする勢いを殺がれ、結果数歩後退した。
シエルが歩くのを止めたことに気づいたセレンは驚いて振り返った。
「どうしたの?帰らないの?」
俯きがちに立っているシエルに優しく声をかけると、シエルは小さな声で答えた。
「…放送、セレンを呼んでた」
しまった、とセレンは思った。
シエルの性格を忘れていた、と。
どんな、いかなる状況でも、真面目な彼女はしなければならないことから逃避するということを知らない。
「いいのいいの!もう帰るところだし、いないのと同じよ!」
「でも、聞こえてたから行かなきゃ…」
そう訴えるシエルは、うっすらとその目に涙を溜めてはいたが、もう抜け殻ではなかった。
「だけど、そんなことよりシエルの方が大事よ!」
ようやくシエルが彼女らしさを見せたことは嬉しかったが、それよりも何よりもセレンは今シエルの傍にいてあげたかった。
普段ならシエルの正論にすぐに従うのだが、今日は絶対に引き下がらないとセレンは思った。
今ここでシエルを置いていくのは、とても嫌な予感がする。
だが、そんなセレンの決意も虚しく、シエルの無自覚な上目遣いとその言葉に彼女は完全にノックアウトされた。
「私…は、大丈夫。待ってるから…はやく、帰ってきて」
(ああもう!そんな風にお願いされたら行くしかないじゃない!ここで行かなかったら、シエルのことだから私がいたから…なんて自分に責任を感じて落ち込みかねないし…もう、仕方ないわね!)
セレンはわかった、と返事をするとシエルをぎゅっと抱きしめた。
「すぐに戻ってくるから、待っててね!」
そう言って全速力で職員棟に向かって走り去るセレンの背中を、シエルは複雑な気持ちで見送った。
一人になってしまったシエルは、仕方が無いと思いつつもセレンがいなくなったことに寂しさと不安を感じていた。
ずっとそこで待っているのも気が引けて、人の視線から逃れるようにB級棟の裏庭に向かう。
校舎の前で待っていた方がセレンが戻って来たときすぐ見つけてもらえるのだが、そこは人通りが多く、それにA級の生徒もこの校舎を通り過ぎなければ門の外には出られない。
もし自分の見知った男女が通ると思うと、その場所にはとても居られなかった。
裏庭にあるベンチに腰を下ろし、シエルはお昼休みから脳内を占拠している植物園での光景を繰り返し繰り返し考えていた。
ピンキーツリーの下でキスをしていたということは、ベンはレイチェルと生涯を共にする気持ちでいるのだろう。
ならばどうして昨夜あんなことをしたのだろうか。
ベンはとても優しかったし、その瞳からは自分を愛おしく思っているのだと感じられてとても嬉しかった。
けれどもそれは全部嘘だったのだろうか。
カネルに強姦されそうになった自分を慰めるためだけに演じたつくりごとだったのだろうか。
(きっとそうだ…ベンは優しいから、カネルのことを忘れさせるためにしたんだ。だってベン言ってた。俺が忘れさせてやるって。そのためだけだったのに。私のことを好きでそうしたわけじゃなかったのに。私一人で意識して、私一人で浮かれて、バカみたい…)
気が付けば、シエルの目からぽろぽろと涙が零れ落ちていた。
ずっと想いを寄せていたベンに抱かれて、嬉しくないはずがなかった。
これ以上幸せなことなんてないと思えるくらい、幸福感でいっぱいだった。
でもそれはベンが自分のために演じた嘘の姿だった。
自分を愛おしそうに見つめるあの瞳は、全部嘘だったのだ。
(嘘だったとしても、嬉しかった。嬉しかったけど、嘘なら…どうしてあんな目で私を見たの?どうしてあんなに優しい声で私を呼んだの?あんなことされたら、誤解しちゃうよ…。ベンも私が好きなんだって、思っちゃうよ…)
一度溢れた涙は、シエルが瞬きするたびに止め処なく流れて、スカートの上で握り締めた拳にぱたぱたと落ちた。
(ベンは綺麗だって、何にも汚れてないって言ってたけど、あれも嘘なんだ。本当は、私を汚らわしい女だって思ってたんだ。だけど本当のことを言ったら私が傷つくから、そう言って慰めたんだ。本当は触るのだって嫌だったかも知れない。どうして気づかなかったんだろう。ベンは無理していたのに。ベンが本当に好きなのは、レイチェルさんなのに…)
シエルは、声を上げて泣き出したい気持ちをぐっと堪えた。
膝の上の拳をじっと見つめながら、ただひたすらに暴れ出しそうになる自分を抑える。
この気持ちをどうしたらいいのかわからない。
いま座っている自分がこれからどうなるのか、ここからどうすればいいのかもわからない。
今はただ、涙が枯れるまで頬から滴り落ちる雫でスカートを濡らすことしかできなかった。
そのとき、カサカサと草を掻き分けるような音がして、シエルは少し顔を上げた。
セレンが探しに来たのだろうか。
でもこんな状態では、人前に出られない。
きっと目は腫れて顔は浮腫んで、ひどい顔になっているだろう。
涙に混ざって鼻水も垂れているかもしれない。
それにまだ涙が止まる気配はないし、セレンには申し訳ないが落ち着くまで待ってもらおう。
そう思っていたが、現れたのはセレンではなかった。
庭を囲むように植えられた低木の間を縫って来たであろうそれは、小さな猫だった。
金色の艶やかな毛並みをしたその猫は、まっすぐシエルに向かって歩いてきた。
この学院は教員や生徒以外は普通自由に出入りできないように厳重な魔法がかけられている。
それは人間以外の生きものにも同じことで、学院内で飼われている動物や魔法生物以外は例外なく侵入できないはずだった。
もし学院内で飼われている猫だったとしても、敷地内をふらふら歩かせていることは滅多にない。
飼い主が傍にいるのかと思ったが、周りには自分以外人の気配は無い。
一体どこから来たのだろうかと、シエルはその猫を見つめた。
その瞳の色に見覚えがあるような気がして、そこでシエルの記憶は途絶えた。
0
お気に入りに追加
383
あなたにおすすめの小説
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
【完結】やさしい嘘のその先に
鷹槻れん
恋愛
妊娠初期でつわり真っ只中の永田美千花(ながたみちか・24歳)は、街で偶然夫の律顕(りつあき・28歳)が、会社の元先輩で律顕の同期の女性・西園稀更(にしぞのきさら・28歳)と仲睦まじくデートしている姿を見かけてしまい。
妊娠してから律顕に冷たくあたっていた自覚があった美千花は、自分に優しく接してくれる律顕に真相を問う事ができなくて、一人悶々と悩みを抱えてしまう。
※30,000字程度で完結します。
(執筆期間:2022/05/03〜05/24)
✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼
2022/05/30、エタニティブックスにて一位、本当に有難うございます!
✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼
---------------------
○表紙絵は市瀬雪さまに依頼しました。
(作品シェア以外での無断転載など固くお断りします)
○雪さま
(Twitter)https://twitter.com/yukiyukisnow7?s=21
(pixiv)https://www.pixiv.net/users/2362274
---------------------
副社長氏の一途な恋~執心が結んだ授かり婚~
真木
恋愛
相原麻衣子は、冷たく見えて情に厚い。彼女がいつも衝突ばかりしている、同期の「副社長氏」反田晃を想っているのは秘密だ。麻衣子はある日、晃と一夜を過ごした後、姿をくらます。数年後、晃はミス・アイハラという女性が小さな男の子の手を引いて暮らしているのを知って……。
身代わり婚~暴君と呼ばれる辺境伯に拒絶された仮初の花嫁
結城芙由奈
恋愛
【決してご迷惑はお掛けしません。どうか私をここに置いて頂けませんか?】
妾腹の娘として厄介者扱いを受けていたアリアドネは姉の身代わりとして暴君として名高い辺境伯に嫁がされる。結婚すれば幸せになれるかもしれないと淡い期待を抱いていたのも束の間。望まぬ花嫁を押し付けられたとして夫となるべく辺境伯に初対面で冷たい言葉を投げつけらた。さらに城から追い出されそうになるものの、ある人物に救われて下働きとして置いてもらえる事になるのだった―。
公爵様、契約通り、跡継ぎを身籠りました!-もう契約は満了ですわよ・・・ね?ちょっと待って、どうして契約が終わらないんでしょうかぁぁ?!-
猫まんじゅう
恋愛
そう、没落寸前の実家を助けて頂く代わりに、跡継ぎを産む事を条件にした契約結婚だったのです。
無事跡継ぎを妊娠したフィリス。夫であるバルモント公爵との契約達成は出産までの約9か月となった。
筈だったのです······が?
◆◇◆
「この結婚は契約結婚だ。貴女の実家の財の工面はする。代わりに、貴女には私の跡継ぎを産んでもらおう」
拝啓、公爵様。財政に悩んでいた私の家を助ける代わりに、跡継ぎを産むという一時的な契約結婚でございましたよね・・・?ええ、跡継ぎは産みました。なぜ、まだ契約が完了しないんでしょうか?
「ちょ、ちょ、ちょっと待ってくださいませええ!この契約!あと・・・、一体あと、何人子供を産めば契約が満了になるのですッ!!?」
溺愛と、悪阻(ツワリ)ルートは二人がお互いに想いを通じ合わせても終わらない?
◆◇◆
安心保障のR15設定。
描写の直接的な表現はありませんが、”匂わせ”も気になる吐き悪阻体質の方はご注意ください。
ゆるゆる設定のコメディ要素あり。
つわりに付随する嘔吐表現などが多く含まれます。
※妊娠に関する内容を含みます。
【2023/07/15/9:00〜07/17/15:00, HOTランキング1位ありがとうございます!】
こちらは小説家になろうでも完結掲載しております(詳細はあとがきにて、)
皇太子夫妻の歪んだ結婚
夕鈴
恋愛
皇太子妃リーンは夫の秘密に気付いてしまった。
その秘密はリーンにとって許せないものだった。結婚1日目にして離縁を決意したリーンの夫婦生活の始まりだった。
本編完結してます。
番外編を更新中です。
【掌編集】今までお世話になりました旦那様もお元気で〜妻の残していった離婚受理証明書を握りしめイケメン公爵は涙と鼻水を垂らす
まほりろ
恋愛
新婚初夜に「君を愛してないし、これからも愛するつもりはない」と言ってしまった公爵。
彼は今まで、天才、美男子、完璧な貴公子、ポーカーフェイスが似合う氷の公爵などと言われもてはやされてきた。
しかし新婚初夜に暴言を吐いた女性が、初恋の人で、命の恩人で、伝説の聖女で、妖精の愛し子であったことを知り意気消沈している。
彼の手には元妻が置いていった「離婚受理証明書」が握られていた……。
他掌編七作品収録。
※無断転載を禁止します。
※朗読動画の無断配信も禁止します
「Copyright(C)2023-まほりろ/若松咲良」
某小説サイトに投稿した掌編八作品をこちらに転載しました。
【収録作品】
①「今までお世話になりました旦那様もお元気で〜ポーカーフェイスの似合う天才貴公子と称された公爵は、妻の残していった離婚受理証明書を握りしめ涙と鼻水を垂らす」
②「何をされてもやり返せない臆病な公爵令嬢は、王太子に竜の生贄にされ壊れる。能ある鷹と天才美少女は爪を隠す」
③「運命的な出会いからの即日プロポーズ。婚約破棄された天才錬金術師は新しい恋に生きる!」
④「4月1日10時30分喫茶店ルナ、婚約者は遅れてやってきた〜新聞は星座占いを見る為だけにある訳ではない」
⑤「『お姉様はズルい!』が口癖の双子の弟が現世の婚約者! 前世では弟を立てる事を親に強要され馬鹿の振りをしていましたが、現世では奴とは他人なので天才として実力を充分に発揮したいと思います!」
⑥「婚約破棄をしたいと彼は言った。契約書とおふだにご用心」
⑦「伯爵家に半世紀仕えた老メイドは伯爵親子の罠にハマり無一文で追放される。老メイドを助けたのはポーカーフェイスの美女でした」
⑧「お客様の中に褒め褒めの感想を書ける方はいらっしゃいませんか? 天才美文感想書きVS普通の少女がえんぴつで書いた感想!」
【完結】今夜さよならをします
たろ
恋愛
愛していた。でも愛されることはなかった。
あなたが好きなのは、守るのはリーリエ様。
だったら婚約解消いたしましょう。
シエルに頬を叩かれた時、わたしの恋心は消えた。
よくある婚約解消の話です。
そして新しい恋を見つける話。
なんだけど……あなたには最後しっかりとざまあくらわせてやります!!
★すみません。
長編へと変更させていただきます。
書いているとつい面白くて……長くなってしまいました。
いつも読んでいただきありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる