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死亡フラグ破壊の第一幕
1章エピローグ 理想的な停まり方
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魔王討伐失敗、この報は速やかに通達された。
そして勇者候補シンドラーの戦死と聖女候補である私エリザベートが虜囚となった事も同時に伝えられる。
その使者には陽動隊を率いていた隊長と彼を救ってくれたドランが起用される。
彼らが無事に帰還しない場合私の身の安全が保障されないということもあって私の父である公爵が手を尽くす事になるのだが、そこのドタバタはまた別のお話。
とにかく彼らにはこちらの表向きな現状は伝えられた。
第一報を伝えられた時、騎士隊の家族は悲嘆にくれたというのでそれは悪い事をしたなと思うけど、その後の隊長のもたらした報は彼らを歓喜させたという。
おかげで私の気持ちも大分楽になった。
後の話だけど、私が公都に入った時には彼らの再会と共に感謝の言葉をもらって泣いちゃうのだけど、それは後に分かるお話。
彼らは捕虜として治療された後は魔王国の労力として戻るときまで働くことになっている。
実際は私の手勢としての護衛や交流の為の使者扱いになるんだけどね。
体面を取り繕うのは大変だ。
そういったところが表の事情かな、勿論使者の二人もちゃんと返されていて、戦線の方も今は停戦している。
まぁそのうちまた始まるだろうからその時に備えて此方も準備を進める必要があるのだけど、それは明日から!
今日はそれよりも大事な事があるんだから。
表向きの処理を終えた今日、私はこの日を待ち望んでいた。
「楽しみだな~、新しい家族だよ!アリア!」
「はい、しかし今聞いても不思議というか、数奇なものです」
「そりゃ私もこんな事になるなんて思ってなかったけど、それは神様に感謝しなきゃね」
そう言って目の前の扉に視線を向ける。
「さあ、行きましょう!」
「はい!」
そうしてアリアの開けてくれた扉から未来に向けて一歩を踏み出す。
新しく増えた家族といえる人達の元に向かう為に。
そして勇者候補シンドラーの戦死と聖女候補である私エリザベートが虜囚となった事も同時に伝えられる。
その使者には陽動隊を率いていた隊長と彼を救ってくれたドランが起用される。
彼らが無事に帰還しない場合私の身の安全が保障されないということもあって私の父である公爵が手を尽くす事になるのだが、そこのドタバタはまた別のお話。
とにかく彼らにはこちらの表向きな現状は伝えられた。
第一報を伝えられた時、騎士隊の家族は悲嘆にくれたというのでそれは悪い事をしたなと思うけど、その後の隊長のもたらした報は彼らを歓喜させたという。
おかげで私の気持ちも大分楽になった。
後の話だけど、私が公都に入った時には彼らの再会と共に感謝の言葉をもらって泣いちゃうのだけど、それは後に分かるお話。
彼らは捕虜として治療された後は魔王国の労力として戻るときまで働くことになっている。
実際は私の手勢としての護衛や交流の為の使者扱いになるんだけどね。
体面を取り繕うのは大変だ。
そういったところが表の事情かな、勿論使者の二人もちゃんと返されていて、戦線の方も今は停戦している。
まぁそのうちまた始まるだろうからその時に備えて此方も準備を進める必要があるのだけど、それは明日から!
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「そりゃ私もこんな事になるなんて思ってなかったけど、それは神様に感謝しなきゃね」
そう言って目の前の扉に視線を向ける。
「さあ、行きましょう!」
「はい!」
そうしてアリアの開けてくれた扉から未来に向けて一歩を踏み出す。
新しく増えた家族といえる人達の元に向かう為に。
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