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死亡フラグ破壊の第一幕
最初から決めていた事
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豪奢で巨大な扉を押して玉座の間に入る。
扉を開けてまず目に入ってきたのは陽の光。
そしてその光が集まる場所、そこには荘厳な玉座があり、そこには一人の人物が座っている。
「よくぞここまで辿り着いた」
全身黒のフルプレートアーマーに身に纏う人物の眼光が此方を射抜く。
少し小柄で、少し高い声のこの場の主。
「ここまできたからには魔王である余が直々に剣をつけてくれよう、抜け」
立ち上がり一歩、二歩と深紅に染められた絨毯を歩いてくるその姿に緊張が走る。
「シンドラー、強化と補助はかけたわ、任せたわよ」
「ああ。心得た」
そう言っている間に魔王はその歩みを進めてくる。
「作戦会議は終わったか?ならば。往くぞ!」
その言葉と共に身体に力が篭められたのが分かる。
「くるわよ!」
その言葉が終わるかどうか、気がついたときには魔王はシンドラーに肉薄していた。
「アリア、私から離れないで」
「はい!お嬢様!」
そう言っている間にも魔王との攻防は続いている。
上段、下段、中段、打ち下ろし、薙ぎ払い、突き、切り払い、受け流し。
惚れ惚れする位に綺麗な動作の魔王の所作と動作に既視感を覚えるが、今はそんな事を気にしていられない。
一見、互角に戦えているように見えるのだが、その技量の差は明らかで、特に体捌きの差は歴然であり、シンドラーは翻弄され、ついていくのがやっとだ。
「思ったよりやるな、ならば準備運動は終わりだ。ついてこられるか?」
「ったりめーだ!まだまだよゆうだっ!」
その一言で大降りを放ち弾き飛ばしたかのように見えたのだが。
「なに!?」
驚愕の声を上げるシンドラー、それは弾いたはずの魔王が間近にいた為弾いた体勢のまま無理やり剣を受ける事になったためである。
「ちっ!くそっ!!」
そうして受ける事こそ出来たが、その体重を乗せた一閃に大きく弾き飛ばされ、余裕は少ない。
「ほらっほらっ!どうした!そんなものか!!」
反対に押している魔王の側には余裕が見て取れる。
その姿にアリアがいても立ってもいられないのか、前に飛び出しそうにしている。
正直酌ではあるけれど、仕方ないか。
「アリア、そのままでいて、強化に専念するから私は他に何も出来なくなるから、お願いね」
「は、はい!」
そうしてアリアを引き止めたのを確認して、私は集中する。
魔力を使い、魔法陣を浮かべてそれを通して魔法を放つ。
これは特別な強化魔法。
これまで見てきた中では使っている人を見た事はない。
その威力は通常の強化魔法と比べて2倍の上昇幅になる。
それは戦況を決定付けてしまう大魔法。
その発動と共に形勢は逆転する。
「おらおらぁ!どうした!」
「くっ!」
身体能力的に互角で押されていたところをその差が倍になったのである。
魔王の剣戟の威力と速度は相対的に小さくなり、シンドラーのそれは大きく向上する。
そうなってしまえば後はもう一方的であった。
身体能力の大幅な向上で手打ちでも数打てばいいだけのシンドラー。
対してその手打ちでも体重を乗せて打たなければ押し負けてしまう魔王。
今はまだ体捌きでしのいでいるが、そこには相当なプレッシャーが掛かる。
避け、逸らし、打ち返し、いくらやっても手打ち相手に威力のある一撃を打たなければ打ち返せない魔王は戦況を覆す事ができない。
そしてその時は訪れる。
受け流し損ねて体勢を少し崩した魔王に好機と思ったシンドラーは大きく踏み込み大降りの一撃を放つ。
体勢を崩していた魔王はそれを回避する事ができず、受け止める事しかできない。
結果その子柄な体躯は宙を舞う。
10メートル程弾き飛ばされた魔王、当たる瞬間に後ろに飛ぶ事で衝撃を逃がし、なんとか着地したもののその身体も、剣も悲鳴を上げる。
着地したところで膝が折れる。
それを見て気を良くしたシンドラーが口を開く。
「ご大層な事いってくれたが、おまえこそそんなもんか?魔王の名が聞いて呆れるな」
「くっ!強化魔法便りの下手糞が!」
「はっ!強けりゃいいんだよ!弱者は口だけは達者というがお前を見てるとそれが分かる」
そうして嫌らしい笑みを浮かべたシンドラーがその剣を大上段に構える。
「これで終わりにしてやる、なに、痛いのは一瞬だ、優しいだろ?」
「ふざけた事を、私は負けぬ!負けぬと約束したのだ!」
そう叫び魔王も立ち上がりその剣を鞘に収め前傾する。
「なんだ?剣を納めて、諦めて命乞いか?聞かぬがな!」
そういって走り出すシンドラー。
「……」
無言で突撃する魔王
「もらったああああああああああ!!」
シンドラーの雄たけびが響き渡りその剛剣が振り下ろされる。
そこに向けて放たれる一撃は最良の踏み込みを最高の体捌きで足、脚、尻、腰、背、肩、腕、手、剣へと伝えきった神速の一撃。
それは最高のタイミングで、最高の角度でシンドラーの剣と激突する。
その瞬間、音が消えた。
衝突のインパクトが空気を振るわせた瞬間、全てがコマ送りのような錯覚を受けたのだ。
一撃にかけたその技術は、自らの剣を砕くことで2倍の膂力の一撃を止めるまでに至る。
しかしその先までは至れない。
衝突のインパクトは双方を穿つ。
それによって吹き飛ばされた魔王の鎧はひび割れ、兜が吹き飛び黒髪の端整で未だ幼いと言っていい顔が露わになる。
対するシンドラーの方は強化魔法の威力のおかげで跳ね返された剣と共に大上段の姿に戻りながら5歩後退するだけに留まる。
誰がどう見ても明らかな決着。
その決着に魔王の顔を見た私は息を呑む、全然知らないはずなのに、何故か楓の事が思い出されてしまう。
口角を上げながら近付くシンドラー。
「さて、ご大層な御託を並べてくれたが、いい気味だな」
「くっ、下衆が」
何とか起き上がろうとするが身体に力が入らず、全身が震えるばかり、なんで、なんであの最後の姿が思い浮かぶの!?
「さあ、これで終わりだ!」
その私の動揺など知らぬとばかりに剣を上段に構えるシンドラーの姿、ダメ!
「待って!」
「ああ!?なんだ!?」
「その子を殺したらいけない!」
「聞けねえよ!」
そう言ってその剣を振り下ろそうとするシンドラー。
「アリア!お願い!」
そう言ってシンドラーに掛かっていた強化魔法を消してアリアに強化をかける為に再度詠唱をかける。
「とどめだああああ!」
強化魔法が切れた反動で一瞬身体がふら付くシンドラーはそのまま剣を振り下ろそうとするが。
「させません!」
アリアの手から放たれた鋼糸がその手を脚を身体を縛りつける。
「しゃらくせえ!!」
邪魔だとばかりに力づくで身体を振り回す。
「くぅぅぅ!!」
膂力が違いすぎるので縛りきれず振り回されるアリアだがそれを必死に堪えようとするが、それも叶わずに振り飛ばされる。
「邪魔するなら消えろおおお!!!」
そう言ってアリアに向かって一歩踏み出したシンドラーだがそこで足が止まる。
「な、ん、だ、と!?」
そう言葉を漏らしながら振り返るシンドラー。
「油断大敵、だ」
そう言葉を放った魔王は今度こそ限界なのか仰向けに倒れる。
「クソが……」
背中にある鎧の隙間から剣の残骸を生やしながらシンドラーは今度こそはと魔王に止めを刺そうと剣を上段に構える。
「今度こそ止めだあああああ!」
その叫びと共に剣を振り下ろすが、間に合った!!
「アリア!」
「はい!!」
強化魔法で強化されたアリアが未だ残っている鋼糸を全身の力を使って引き絞る。
「がああああああああ!!!」
魔王との戦いに疲労し、普段使う以上の強化魔法に疲労し、更に魔王の渾身の一撃の後に止めを邪魔され背中を指され、消耗しきったその身体を鞭打っての振り下ろし。
それを意識の向いていない後方からの鋼糸の力に流石に踏ん張りは利かずにシンドラーは吹き飛ばされる。
鎧に撒きついた糸と体に巻きついた糸。
その両方が強化された人の全身全霊の力で引かれたのだ。
飛んだのはシンドラーの身体だけではない。
叩きつけられたシンドラー、その身体からは右の手首が、左の足首が、右の膝が無くなりそこから赤い命が噴き出している。
「ぐ、ぐううう」
呻くシンドラーに歩み寄る。
「な、何故だあああ!」
「分からない?」
冷たく言い放つ。
「貴方のように傲慢で、ナルシストで自己中心的な人にはついていきたくないの、貴方は私じゃなく私についてくる権威と貴方に付与される権威しか見ていなかった。そんな人なんて願い下げだわ。それにね」
更に冷たく笑みを放つ。
「自己中心的に裏切るような奴を信用するほど私は甘くないの、貴方の排除まで最初から決まっていた事なの、残念だったわね。」
そう言って私は手にしている杖を振り下ろす。
「クソッ」
毒づく声と共にぐしゃりという音がなり赤い物が飛び散り私の頬を汚したのだった。
扉を開けてまず目に入ってきたのは陽の光。
そしてその光が集まる場所、そこには荘厳な玉座があり、そこには一人の人物が座っている。
「よくぞここまで辿り着いた」
全身黒のフルプレートアーマーに身に纏う人物の眼光が此方を射抜く。
少し小柄で、少し高い声のこの場の主。
「ここまできたからには魔王である余が直々に剣をつけてくれよう、抜け」
立ち上がり一歩、二歩と深紅に染められた絨毯を歩いてくるその姿に緊張が走る。
「シンドラー、強化と補助はかけたわ、任せたわよ」
「ああ。心得た」
そう言っている間に魔王はその歩みを進めてくる。
「作戦会議は終わったか?ならば。往くぞ!」
その言葉と共に身体に力が篭められたのが分かる。
「くるわよ!」
その言葉が終わるかどうか、気がついたときには魔王はシンドラーに肉薄していた。
「アリア、私から離れないで」
「はい!お嬢様!」
そう言っている間にも魔王との攻防は続いている。
上段、下段、中段、打ち下ろし、薙ぎ払い、突き、切り払い、受け流し。
惚れ惚れする位に綺麗な動作の魔王の所作と動作に既視感を覚えるが、今はそんな事を気にしていられない。
一見、互角に戦えているように見えるのだが、その技量の差は明らかで、特に体捌きの差は歴然であり、シンドラーは翻弄され、ついていくのがやっとだ。
「思ったよりやるな、ならば準備運動は終わりだ。ついてこられるか?」
「ったりめーだ!まだまだよゆうだっ!」
その一言で大降りを放ち弾き飛ばしたかのように見えたのだが。
「なに!?」
驚愕の声を上げるシンドラー、それは弾いたはずの魔王が間近にいた為弾いた体勢のまま無理やり剣を受ける事になったためである。
「ちっ!くそっ!!」
そうして受ける事こそ出来たが、その体重を乗せた一閃に大きく弾き飛ばされ、余裕は少ない。
「ほらっほらっ!どうした!そんなものか!!」
反対に押している魔王の側には余裕が見て取れる。
その姿にアリアがいても立ってもいられないのか、前に飛び出しそうにしている。
正直酌ではあるけれど、仕方ないか。
「アリア、そのままでいて、強化に専念するから私は他に何も出来なくなるから、お願いね」
「は、はい!」
そうしてアリアを引き止めたのを確認して、私は集中する。
魔力を使い、魔法陣を浮かべてそれを通して魔法を放つ。
これは特別な強化魔法。
これまで見てきた中では使っている人を見た事はない。
その威力は通常の強化魔法と比べて2倍の上昇幅になる。
それは戦況を決定付けてしまう大魔法。
その発動と共に形勢は逆転する。
「おらおらぁ!どうした!」
「くっ!」
身体能力的に互角で押されていたところをその差が倍になったのである。
魔王の剣戟の威力と速度は相対的に小さくなり、シンドラーのそれは大きく向上する。
そうなってしまえば後はもう一方的であった。
身体能力の大幅な向上で手打ちでも数打てばいいだけのシンドラー。
対してその手打ちでも体重を乗せて打たなければ押し負けてしまう魔王。
今はまだ体捌きでしのいでいるが、そこには相当なプレッシャーが掛かる。
避け、逸らし、打ち返し、いくらやっても手打ち相手に威力のある一撃を打たなければ打ち返せない魔王は戦況を覆す事ができない。
そしてその時は訪れる。
受け流し損ねて体勢を少し崩した魔王に好機と思ったシンドラーは大きく踏み込み大降りの一撃を放つ。
体勢を崩していた魔王はそれを回避する事ができず、受け止める事しかできない。
結果その子柄な体躯は宙を舞う。
10メートル程弾き飛ばされた魔王、当たる瞬間に後ろに飛ぶ事で衝撃を逃がし、なんとか着地したもののその身体も、剣も悲鳴を上げる。
着地したところで膝が折れる。
それを見て気を良くしたシンドラーが口を開く。
「ご大層な事いってくれたが、おまえこそそんなもんか?魔王の名が聞いて呆れるな」
「くっ!強化魔法便りの下手糞が!」
「はっ!強けりゃいいんだよ!弱者は口だけは達者というがお前を見てるとそれが分かる」
そうして嫌らしい笑みを浮かべたシンドラーがその剣を大上段に構える。
「これで終わりにしてやる、なに、痛いのは一瞬だ、優しいだろ?」
「ふざけた事を、私は負けぬ!負けぬと約束したのだ!」
そう叫び魔王も立ち上がりその剣を鞘に収め前傾する。
「なんだ?剣を納めて、諦めて命乞いか?聞かぬがな!」
そういって走り出すシンドラー。
「……」
無言で突撃する魔王
「もらったああああああああああ!!」
シンドラーの雄たけびが響き渡りその剛剣が振り下ろされる。
そこに向けて放たれる一撃は最良の踏み込みを最高の体捌きで足、脚、尻、腰、背、肩、腕、手、剣へと伝えきった神速の一撃。
それは最高のタイミングで、最高の角度でシンドラーの剣と激突する。
その瞬間、音が消えた。
衝突のインパクトが空気を振るわせた瞬間、全てがコマ送りのような錯覚を受けたのだ。
一撃にかけたその技術は、自らの剣を砕くことで2倍の膂力の一撃を止めるまでに至る。
しかしその先までは至れない。
衝突のインパクトは双方を穿つ。
それによって吹き飛ばされた魔王の鎧はひび割れ、兜が吹き飛び黒髪の端整で未だ幼いと言っていい顔が露わになる。
対するシンドラーの方は強化魔法の威力のおかげで跳ね返された剣と共に大上段の姿に戻りながら5歩後退するだけに留まる。
誰がどう見ても明らかな決着。
その決着に魔王の顔を見た私は息を呑む、全然知らないはずなのに、何故か楓の事が思い出されてしまう。
口角を上げながら近付くシンドラー。
「さて、ご大層な御託を並べてくれたが、いい気味だな」
「くっ、下衆が」
何とか起き上がろうとするが身体に力が入らず、全身が震えるばかり、なんで、なんであの最後の姿が思い浮かぶの!?
「さあ、これで終わりだ!」
その私の動揺など知らぬとばかりに剣を上段に構えるシンドラーの姿、ダメ!
「待って!」
「ああ!?なんだ!?」
「その子を殺したらいけない!」
「聞けねえよ!」
そう言ってその剣を振り下ろそうとするシンドラー。
「アリア!お願い!」
そう言ってシンドラーに掛かっていた強化魔法を消してアリアに強化をかける為に再度詠唱をかける。
「とどめだああああ!」
強化魔法が切れた反動で一瞬身体がふら付くシンドラーはそのまま剣を振り下ろそうとするが。
「させません!」
アリアの手から放たれた鋼糸がその手を脚を身体を縛りつける。
「しゃらくせえ!!」
邪魔だとばかりに力づくで身体を振り回す。
「くぅぅぅ!!」
膂力が違いすぎるので縛りきれず振り回されるアリアだがそれを必死に堪えようとするが、それも叶わずに振り飛ばされる。
「邪魔するなら消えろおおお!!!」
そう言ってアリアに向かって一歩踏み出したシンドラーだがそこで足が止まる。
「な、ん、だ、と!?」
そう言葉を漏らしながら振り返るシンドラー。
「油断大敵、だ」
そう言葉を放った魔王は今度こそ限界なのか仰向けに倒れる。
「クソが……」
背中にある鎧の隙間から剣の残骸を生やしながらシンドラーは今度こそはと魔王に止めを刺そうと剣を上段に構える。
「今度こそ止めだあああああ!」
その叫びと共に剣を振り下ろすが、間に合った!!
「アリア!」
「はい!!」
強化魔法で強化されたアリアが未だ残っている鋼糸を全身の力を使って引き絞る。
「がああああああああ!!!」
魔王との戦いに疲労し、普段使う以上の強化魔法に疲労し、更に魔王の渾身の一撃の後に止めを邪魔され背中を指され、消耗しきったその身体を鞭打っての振り下ろし。
それを意識の向いていない後方からの鋼糸の力に流石に踏ん張りは利かずにシンドラーは吹き飛ばされる。
鎧に撒きついた糸と体に巻きついた糸。
その両方が強化された人の全身全霊の力で引かれたのだ。
飛んだのはシンドラーの身体だけではない。
叩きつけられたシンドラー、その身体からは右の手首が、左の足首が、右の膝が無くなりそこから赤い命が噴き出している。
「ぐ、ぐううう」
呻くシンドラーに歩み寄る。
「な、何故だあああ!」
「分からない?」
冷たく言い放つ。
「貴方のように傲慢で、ナルシストで自己中心的な人にはついていきたくないの、貴方は私じゃなく私についてくる権威と貴方に付与される権威しか見ていなかった。そんな人なんて願い下げだわ。それにね」
更に冷たく笑みを放つ。
「自己中心的に裏切るような奴を信用するほど私は甘くないの、貴方の排除まで最初から決まっていた事なの、残念だったわね。」
そう言って私は手にしている杖を振り下ろす。
「クソッ」
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