元戦闘奴隷なのに、チャイニーズマフィアの香主《跡取り》と原住民族の族長からの寵愛を受けて困っています

令和6年最新話★★★

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▲▲ sachio side ▲▲


〝ヤッホー♪いよいよ明日完成だネ！左千夫クンに一番に見せたいから朝イチに現地集合で♪荷物は今日部下が取りに行くから纏めといてネ～〟

ディスプレイに連なるメッセージを一読してから横に歩いていた男に微笑みかけた。図々しくもそのまま抱き着かれそうになったので瞳の毛細血管を大きく広げて、横の男を幻術の世界へと誘ってやる。男が想像した通りになる楽しい世界で時間を潰してもらっている間に必要な情報だけメモリーへと引き抜いた。
龍鬼頭ロングゥイトウの敵対マフィアの構成員と出会ったのは少し前である。調度九鬼へのプレゼントを決めかねていたので、構成員の男に近付いて情報を貰うことにした。と、言っても、拠点、金銭の流れ、構成員の能力や属性程度のものだが数週間かけて集めたので見れるものにはなった。こんなもの必要ないと言われそうだがゴシップとして面白いものも中にはある。
さて、此処にはもう用がなくなったので神功家の本邸へと帰宅した。既に荷物は纏めてあったので荷出しがしやすいように外へと出した。するとそこに九鬼のお世話係である 井上竜司いのうえ　りゅうじが直々に姿を現した。