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★★本編★★元戦闘奴隷なのに、チャイニーズマフィアの香主《跡取り》と原住民族の族長からの寵愛を受けて困っています

6後日談後半★生クリームプレイ★戦闘奴隷を恋人にするまでの夜這いの回数は?

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6後日談★生クリームプレイ★戦闘奴隷を恋人にするまでの夜這いの回数は?


▲▲ sachio side ▲▲


「あ~繊維じゃん!そもそも鉄じゃないのか。騙された」

帰る支度が終わったところで九鬼が浴室から出てきた。



▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽



今より少し前。
僕の入浴後に、アネロスのスイッチを入れたまま放置した九鬼の元に戻ると流石というか、ゴキブリ並み、いやゴキブリ以上なのでまだ意識があった。

「あ゙ー!!モー……無理、全部壊したくなってきた……っっっ!キモチイイけど、キモチイイ……ケドッ!!」

と、ストレスのほうが勝ってしまったようで害獣と化しそうだったので、キスで口を塞いで気配が少し柔らかくなったところでグリっと前立腺を抉りながら手淫で射精させて搾り取ると同時にアネロスを引き抜いて、鎖での拘束を緩めた。

「………………っ、はぁっ♡゙♡゙あ゙ー……ムリ、甘い……あっまーーい……」

九鬼の視界には映らない位置に移動してから彼の拘束を解いたからかそんな独り言と共にバスルームへと消えていった。
仕返しされる可能性が捨て切れないのでこのまま帰ろうかとも思ったが、気配を探るとフラストレーションは静まったようだったので待つことにした。

「ヤるだけヤって帰ったと言われるのも癪、……ですしね」

着衣を整え、汚れたベッドを後片付けし、帰り支度まで終わりそうなところで九鬼がバスルームから戻ってきた。
裸のままの髪をタオルドライしながら戻って来たその手には僕が特注した彼を拘束するための鎖が握りしめられていた。

「コレって外のコーティングさえ剥がしたら水にチョーーー弱いじゃん。ヤラレタ。もー、左千夫クンの変態、エッチー」
「おや、バレてしまいましたか。もう少しその鎖で遊べると思ったのですが」
「と、言うか。なーんでボクの弱点知ってるのかナァ?誰にも言ってない筈なんだケド……!」
「少し考えればわかります。貴方の能力〝創造〟は種類別に分解し、別の形に再構築している。万能に見える能力ですが分解する為には全ての物質の構造を把握し無ければならない。それなら、何かわからない得体のしれないものは分解できない事になる」
「……正論過ぎてムカつく~」
「それは光栄です。それでは失礼しますね」
「え!?帰す訳無いでショ。と、言うか恋人になったんだから一緒に暮らすよネ♪」
「………………いいえ」
「え!?なん……で!?」
「一緒に暮らす理由がありません。必要な時に呼んでください」
「え……、……それじゃ今までと」
「変わりませんよ、何も。間柄の名称に〝恋人〟が加わっただけです。勿論、貴方がやりたい事はするつもりですが……。流石にこんな開放感に溢れたタワーマンションの最上階には住めません。貴方の組織のメンバーの出入りも多いですし……、他の階の人も気になる」
「まー……確かにそっか」
「すいません。それでは、失礼…………ッッ」

本当に、九鬼は狡い。
一緒に住みたい等、気まぐれだと言うことは分かってる。
それに僕が彼に告げた事は真実である。こんな開放感しかない場所で寝れる訳がない。……ただ、彼からの誘いはそれを全て押し退けても首を縦に振りたくなるものだった。
離れ難くなる誘いから逃げるように玄関に向かおうとしたが鍛え抜かれた体が僕を後ろから抱き寄せた。


「じゃあ。一日ダケ」
「……ッ、九鬼……?」
「いいでショ?ボクが寝るまででもいいし、どうせ明日には中国に帰るからそれまででも♪」
「……他に予定は」
「んー。ナイー。入れてなーい。キミに会うためだけに帰って来てるカラ」
「………………ッ!」
「だから、いいでショ?」
「……わかり、……ました」

僕が返事をすると嬉しそうに口角が上がったあと、そのままソファーへと連れて行かれた。
九鬼の膝の間に座らされて、逃さないと言わんばかりに腰に手は回り、テレビの電源がつく。
後ろから抱きつかれて密着したまま九鬼は寛ぎ始めた。

「服。着たらどうですか?」
「んー?時間が勿体無いからいい」
「……特に何もしてませんが」
「キミに触れてる」
「無意味ですよ、……こんな」
「ンー……まぁ、そうだネ。キミにとっては無意味カナ。でも、ボクにとっては最高に有意義な時間。左千夫クンも水いるー?」
「要りますが、これは……その、能力の無駄遣い過ぎる」
「今だけ、今だけ~♪」

背後から僕を抱きしめたまま九鬼は〝創造〟の能力を使って床から手の形をしたマジックハンドを創り上げて冷蔵庫からミネラルウォーターを二本取り出す。ソファーのすぐ前のテーブルに置くと器用に片手で開けて喉を潤していた。その間も腰に回った手がゆったりと僕の脇腹や太腿を服越しに撫でて、水を飲み終わると髪に鼻先が埋まる。

「我爱你……朱華ヂュファ
「……ッ!……なっ……に!」
「恋人になったんだから気兼ねなく言えるよネ~♪ボクとした事がなーんで今までその考えに至らなかったのカナ」
「……ッ。知りません」
「好き、愛してる、我爱你……、アァ……ホントに言い足りないや。左千夫クンもボクの事好き?」

甘い……。
九鬼の全てが甘い。
束の間の幸せが甘過ぎて脳味噌が溶けてしまいそうだ。
覚悟は決めた筈だったのに変に気恥ずかしい。セックスもそれ以上の事もされているのにむず痒い感情が浮かんで思わず目許が染まってしまった。
別にこんな事まで求めているわけじゃないのに。



▽▽ KUKI side ▽▽

やっと立てたスタートラインだ。
こうやって朱華ヂュファを普通に抱きしめることが出来るとは思っていなかった。
自分の気持ちに素直になる予定は無かったし、損得勘定を上手く使ってずっと傍に居てやろう、置いてやろうと思っていた。やりたい事は全部やって、出来れば堕落させてやりたいとは思っていたケド。
ソレよりも少し好条件な立場を手に入れた。モチロンまだまだボクの思いは伝わってないし、永遠を手に入れれた訳でもない。まぁ、別に左千夫クンがボクの事をどう思ってようが関係ない。後から惚れさせればいいだけだカラ。

「左千夫クンもボクの事好き?」

だからこの質問も特に深い意味は無かった。
無かったのだケド……。

「…………はい」

返ってきた返事が直球過ぎた。

え?どういう事?
ボクからの誘いがウザいから渋々恋人になったんじゃないの?ボクってイケメンだし、金持ちだし、地位も権力もあるから、まー、恋人ってポジションはウザいけど上手く使ってやろうって魂胆ダヨネ?まっさか、左千夫クンもボクの事ホントに好きだなんて……事……コト……。

と、言う脳味噌の中身は気恥ずかしそうに目許を染めてコッチに視線を流してきた左千夫クンの表情により亡きものになった。……左千夫クンは嘘つきだけど。こんな形では嘘は吐かない。吐くならもう少し上手くやるし、ぶっちゃけウソでもいい。

そっか、ボク達両想いたったんだ。と、理解したら散々出したのに─────勃起した。


「……ッッッ!?ちょっと待ってください。人として有り得なくないですか?」
「え?あ?ゴメン、ゴメーン♪いい雰囲気ブチ壊しちゃって♡」
「違います……ッ、流石におかしいですよね?あれだけイったのに勃つのは」
「んん!?あ、コッチ?コレはもう左千夫クンに関しての勃起は仕方ないよネ~」
「……ッ、今日はもう散々ッ」
「ん。分かってる。たーくさんイかせてもらって落ち着いてるカラ我慢できると思う。でも、折角両想いなんだし……もう少し触れ合わせて?」
「……っ!触る……だけですよ?シませんからね」
「オッケーオッケー♪いれない、いれなーい!」

あー、ヤバイ。
生きてきた中で今が一番シアワセだ。
左千夫クンと一緒に居るとボクの幸福度がどんどん上書きされていく。膝の上から逃げようとした左千夫クンをギュッと抱き締めなおして唇を塞いだ。
余計な事さえしなければキスは拒否されない。無理に首を捻って唇を合わせる。すると少し硬くなっていた左千夫クンの体が解れた。ただ、それだけで終わらないのが左千夫クンだ。少しでも優位に立とうと自らキスを深めてきて主導を奪いにくる。こちらも負けじと舌を伸ばして絡めると、それはもう、クチュクチュと唾液が泡立つ厭らしいキスが永遠に続いてしまうコトになる訳で。

「は………………ぁ、………………ん♡」
「ふ……ッ、は、……………………ん♡」

左千夫クンと出会う前はキスなんて女の子を喜ばす意味合いしか持たないと思ってたケド、コレが想像以上に興奮する。薄いのに弾力があって、巧みにボクの舌を擦って、そして油断してるとキツく吸われて、優しく歯まで立てられて。ゾワゾワゾワゾワ────ッと総毛立つ頃には色んなスイッチが入る。まぁ、挿れなかったらいいと言う事で。

ハイネックの中に手を忍ばせて脇腹を撫でる。そしたら歯止めが効かなくて、腹筋の筋、下腹部から臍、スボンも緩めて直接内腿を撫でるが性感帯と言われる部分には触れないようにした。キスの間にちらっと左千夫クンの表情を盗み見ると燻る熱に煽られるように目許を赤め欲情の色を示していて、ボクの口角が上がる。

「1回イかせるくらいならイイよネ~」
「必要な……いっ、あ!……なっ!……ッ!能力の無駄遣いも甚だしい……ですね、ほんとうに」

しゅるるるるっと、左千夫クンの着ていた服と下着を糸へと分解してしまう。破く方がはやいけどたまにはこんな脱がせ方もいい。お互いに一糸まとわぬ姿になったら後ろから抱き締めなおして、ぢゅぅっと背中に吸い付いた。

「ッあ♡……ッ、……はぁ……も」
「ホントに背中弱いよネ~」
「うるさいッ。僕も、さっきイったからもう必要な……ぁっ」
「左千夫クン、1回しかイってないジャン♡」
「普通は一度イけば充分なんです。僕は貴方みたいに性欲は強くな……い……ッ、んっ」
「なら、イかなくてもイイよ~♪」
「……ふっ………………ッ!?…………ぅ」

イきたくなさそうだったので追い込む事はしなかった。性感帯を的確に避けて全身を弄る。すると、自然と焦らしプレイになってしまうので左千夫クンはボクの膝の上で身悶えていた。いくつものキスマークを項から背中へと散らしていく。汗のニオイすら甘くて、ボクの唇が、舌が溶けそうだ。



▲▲ sachio side ▲▲

矢張りさっさと帰ってしまうべきだった。僕はそもそも身内には甘い。それが好きな相手になると尚更だ。
折角シャワーを浴びたのにしっとりと全身が汗ばんで気持ち悪い。ただ、九鬼の大きな掌が肌を滑るのは気持ち良くて仕方が無い。性感帯に触れられている訳でもないのに全身で相手の事を好きだと訴えてしまってる気がして死ぬ程恥ずかしかった。

「はぁ……♡あっ、…………あっ…………ッ」
「ねー?どうする?このまま朝まで触られたい?……それとも、イきたい?」

生殺しのままかなりの時間が経過した。
全身が性感帯になってしまいそうなほど触られる場所が熱い。僕の体を触りながら九鬼が覗き込んできて意地悪く問いかける。

「…………ッ!?嫌です……ッ、貴方は限度を知らない……ので」
「え~。だって一回よりたっくさーん、イくほうがキモチイイでしょ?」
「それは……ッ、そうかもしれませんが僕はイきたくない……ぅ♡」
「なら一回にしといてあげるヨ。ソレだったらイイ?」
「……ぅ……ぅっ♡」
「それともズーッっと触られてたい?」

全身を手入れされた指が滑っていく。問いかけが卑怯だ。
僕が一度イくだけで本当に満足するのか?
疑問は沸くばかりだが、僕を覗き込む九鬼の表情を見ると悟ってしまった。…………これは、僕が肯定するまでずっとこのままだと言うことを。
キュッと自然に眉を寄せてしまうが、僕は彼の手に自分の手を重ねて静かに首を縦に振った。

「一回だけ……ですからね」
「ん、りょーかい♪」
「はっ……?ちょ、それはっ……ん、……っ」
「折角キミの為に用意したんだから使わないとネ~」
「はっ、まっ……♡」
「細身だし、もう体出来てるからいけるよネ?」

ズルリとボクの体を下にずらされて足を大きく開かされる。どこに持っていたのかアネロスが尻穴を割って入ってきた。ローションに濡れた前立腺マッサージ器具がズチュン♡と体内に滑り入り、僕の前立腺をきっちりと捉えてしまう。

「はッ♡…………はっ♡」
「どう?左千夫クン用に作り直したからイイトコロに当たってるでしょ?」
「……ッ……ッん♡」
「まっさかボクのお尻の穴の性感帯までおぼえてると思わなかっなナァ♡ほら、次は左千夫クンが楽しみなヨ」
「………………ふっ、……くっん♡」

ぐぷん……♡とアナルを割ってアネロスが入っては来たがそこから動かす様子はなかった。確かに、僕もさっきは動かさなかった。これは自分で動かすものだからだ。
だけど、……僕は。

「……ッ、僕は貴方と違って……ッ」
「恥ずかしいの?きもちよーくなる行為なのに?ほら、さっきまでノリノリだったじゃん」
「……は……ぁ、……そんなとこ触る……なッ」

結局。
そこから九鬼は全く陰部には触れてくれなくなった。
肌には指が滑るし、少ししたら胸の突起もキュッと痛気持ちいいくらいに指で転がし始めたがペニスには触れてくれなかった。もの欲しすぎて自分でアネロスの蠕動運動を誘いたくなったが変に力を入れてグッと堪える。
ただ、堪えれば堪えるほどグリっと前立腺をアネロスが押し上げてきて。

「はっ、ぁああああっ♡♡ん…………っ」
「左千夫クンのおちんちん、もの欲しそうによだれ垂れまくってるケド?」
「はっ……あっ、……んん♡♡」
「ボクみたいに動かしたら気持ちよくなるんじゃない?」
「う゛…………くぅ、……っ♡♡」
「じゃあ、もーすこし手伝って上げようか?」 
「あっ、其れはッ……ッ」
「素直になれるおまじない♪大好きだよネ、尿道♡」
「やめなさいっ……やめろっ!」

目の前に取り出されたのは凹凸が卑猥な尿道を責める器具ブジーだった。
どこから出したのかと言う疑問はもう持たない。
ここは彼の部屋だし、もし近くに無くても九鬼は〝創造〟してしまうカラ。
しかし、……今は……ッ!

「……ッんんんん♡♡♡」

ずっ……♡ずっ……♡と先走りを掬いながらブジーが尿道へと潜り込んでくる。尿道に合うギリギリの太さで、凹凸があるものでみっちりと粘膜を刺激しながら差し込まれていくのにいつもみたいに奥まで入れてくれず、入口のひりつく焼けるような痛みを覚える部分を行き来する。それが余計に僕の精神を追い立て、気持ちよくする為にアナルを締め上げて快楽を得ようとしてしまう。
流石に我慢できなくなってきて逃げようと僕の体が前屈みになった。

「っんん♡は、ぅ、あ……っ♡」
「あ、もー。あぶなーい♪ナニ?うつ伏せのほうがいい?手元見えなくてもちゃーんと尿道弄ってあげるネ」
「違っ……っ、ああ、そんな、トコ、うう……」
「尿道の入口ってジンジンするよネ~。いつもは奥の前立腺まで擦ってあげてるだケド……」
「く、……も、ぁああっ♡」
「左千夫クンがどうしても♡って言うならゴリゴリしてあげるケド?それとも自分でアネロス動かしてイく?ボクはどっちでも、いいケド!」

卑怯な問い掛けだ。結局はどれを選んでも僕がイきたくてイく事になる。快楽に負けず拒否するのが一番良いのは分かっているがもう歯止めが効かなかった。大体好きな相手にされているというだけで気持ちの高揚が全く違うと言うのに。
九鬼の上に座っている状態からソファーの前のテーブルに手を付いて尻を突き出す体勢に変えられてしまう。そのまま上から覆い被さってきて既に勃起しているペニスを内腿へと擦りつけては来るが挿入する様子は無く。有言実行と言うかのように見えない筈なのに尿道のブジーは器用に入口の粘膜を引っ掻いていた。

「……ッ、も、……イきたい」
「ん?どこで?アネロスなら自分で動かしなヨ~」
「……ぅ……う、無理ですっ」
「なら?」
「う……ぁ……イ……かせて、ください」
「どうやって?」
「っ、お尻の穴の……玩具でメチャクチャに突いてイかせて……ッ」
「モチロン♪左千夫クンがそーんなにイきたいなら突いてあげるネ!」
「ああっ♡あ……んんっ!はっ!?や……そっちはっ!!」
「なら、コッチはいらない?」
「違ッ!?いっ!?」

卑猥な言葉を言わされて頭が真っ白になったと同時にアナルでは無くてぐりゅんっっっ♡♡と尿道のブジーが奥まで滑り込んできた。ビクビグビクビクッッッッ♡♡と全身が痙攣したがそのままギュゅゅぅっとブジーが精嚢のルートを塞いだまま根本を力強く握り締められてしまったのでイく事はできなかった。そしてそこからのアナルの責めが始まった。

「あ゙!?ぁあああっ♡♡♡あっ!あっ!!やぁ♡゙♡゙」
「ココだよネ~。焦らし過ぎてちょっと腫れてる?」
「い゙っ!?イぐっ♡あ、あっー!!あ゙!!」
「すっごーい、お尻の穴の波打ってるケド、射精してないからカウントにはならないよネ!じゃあ続けるネ~」
「はぁっ!?……あ!?あ!約束がッ……一回って♡♡♡」
「精液出すのがシンドいんデショ?出さなかったらいいよネ~」
「違うっ、そうじゃ、っっっっああああっ♡♡♡ま、っ、イッた……イ♡」

ゴリゴリゴリゴリゴリゴリッッッッと、ペニスを握り締められたまま続けざまにアネロスを限界まで掌で押し付けて上下に揺すられる。蠕動運動ではなく完全に人の手による強制的な快楽に全身が戦いた。イった後も直ぐに全身が緊張して、弾けるように弛緩してしまって完全に机に突っ伏して尻だけ支えられる。それでも責めはやまなくて、ヴヴヴヴヴヴヴヴヴッ!と振動まで加わったときには逆に背が撓った。

「はぁぅ!?───あっ!あー!っっっあああっ!」
「あ~。堪んない……朱華《ヂュファ》が乱れる姿ってホント、エロいっ」
「やぁ……っ、も、イきたくなぁっ……っ、も、満足したっ、あ、あ!あぁ!ぁあああああっ♡♡♡」
「はぁ……、あと二回で、止めてあげる。ほら、頑張って」

あと二回の言葉に既に潤んだ瞳を背中越しに向けた。欲に染まっているけど凄く情けない顔をして自制しようとしている様子にどうやら今日は本当に止めてくれそうだった。キツくペニスは握られたままだけど中のブジーを小さく揺すり始めた事ももう直ぐ終わってくれる事を物語っていて僕はイくことに集中する事にした。
正直、もうイきたくない。快楽が強過ぎて辛い。ただ、このイきっぱなしの状態を終わらすにはイくしかない。
頭が割れそうな熱にはっ、はっと呼吸は乱れたまま、また来る全身の緊張に泣きたくなる。後は爆ぜるだけなのだが、グリっとアネロスの柄の部分が会陰を深く刺激したときに陰嚢の付け根の皮膚の下から電気が走るような快楽が流れた。

「ふ、ぁああああん!?♡」
「…………?」

自分でも信じられないくらい甘い声が上がって慌てて口を塞いだ。何だ今の気持ちよさは。
僕の体になにか他の器官が出来てしまったような快楽に目を丸くした。考えられる事は一つ。前回別次元に行ったときに九鬼が僕の体内に創り上げた女性器を現実世界に持って帰ってきてしまったようだ。
九鬼も不思議に思ったようで、アネロスを一度緩めて中の場所を探るようにもう一度奥まで付きこんで来た。流石に柄の部分で感じてるとは気付かれなかったようだがそれも時間の問題だ。何度かこね回されると気づかれてしまうだろう。そしてもう、僕も一度その存在を知ってしまうと駄目だった。……嗚呼、気まぐれで彼が造った女性器までも僕は手放せなかったのか。
でも、正直…………女の代わりになれるならそれも悪くはない。が、もう少しの間隠しておきたい。

全身熱に侵されているのにひどく冷めた頭で僕は九鬼に視線を向けた。


▽▽ KUKI side ▽▽

何かが違うのは分かった。
ただ、何が違うかはわからなかったし、せっっっかく快楽に落としている最中に脱線するのもどうかと思って、再度前立腺にグッとアネロスを押し付けた瞬間。ボクの腕を左千夫クンが握った。

「……九鬼、お願い……っ、おちんちん挿れて、ください……っ、九鬼のでイきたい」

卑怯だ。
絶っっっっ対、裏があるけど乗らなきゃいけないやつジャン。啊《アァ》ほんと、ボクの誘導がうま過ぎる。

「もー、仕方ないナ~。ほらしっかり味わいなヨ!」
「っあああ!!っっんんんん♡♡♡」
「はぁ……キッツい。やっぱイイよね左千夫く……んのな、か」
「白翼《バイイー》……」
「……?」
「愛してます。我爱你……」
「っっっっっっっっ!?」

挿入して、そして、目元を染めながらきゅぅぅぅってボクのチンコを締め上げられながら告白されたら、もう、そこからは止まらなかった。
ボクは左千夫クンを犯すことに必死になってしまって、ウソとかホントとか、どうでもよくて。
何か隠してるのすらどうでも良くなった。今あるこの現実を、この時間を、朱華《ヂュファ》をものにしたくて、ボクだけのものにしたくて、ボクだけを感じて欲しくて必死だった。

「あ゙!?あ゙あ゙あぁ♡゙♡゙♡゙」
「あ゙ー……一つになりたーい。朱華《ヂュファ》も、……っ、そう思うよネ~」
「あ゙っ!ゔっ、……はぁっ!?あ……あー!!」
「もう精液でてないネ。夢中になり過ぎちゃった」
「はぁ゙……ぁ、ぁ゙……あ゙」
「でも、もう一回。もう一回ダケ……」
「あ!?あっ゙!?あーっ、壊れっ!!……っ!!」
「壊れちゃってもいいんだケド……っ、はぁ、朱華《ヂュファ》が嫌なら……っ、なるべくは戻す……よ、ああ……キモチイイ……」
「あっ!あああっ!あっ、あ!ああああっ!イっ!……くっぅっ……ふ、…………あ……あ…………ぁ」
「はぁ……愛してる。朱華《ヂュファ》」
「…………ぅ、僕も……」
「ん。あー……寝ちゃった?んー、寝ててもすっごいネ。締め付け……」
「…………っ。…………、───、……」

結局。覆い被さって机に押さえつけて、尻穴が赤く染まるまでチンコを抜き差しして、吸い付くだけじゃ足りなくて背中にたくさん噛み付いて、仰向けに転がして前立腺抉りながら尿道のブジーでグリグリしてやって、泣いて叫んで喘いで、……でも止めろとは言わなかったから、犯した。
最後にもう一度「愛してる」って言ったら、こんな事したあとでも左千夫くんは首を縦に振ってくれた。
それでも彼を捕まえれた訳ではない。

「……ずっと、永遠にってどうやったら手に入るのかなぁ」

キミが居てくれるだけでボクは幸せ……とは言えないけど。キミが居ないと確実にボクは不幸せである。だから側にいて欲しい。ホントにずーっと飽きないし、他には何も要らないんだけど……、この身勝手な気持ちの〝アイシテル〟はいつ伝わるんだろうか。

「アイシテル。朱華《ヂュファ》。一生離さない」

見えてる鎖でも、見えない鎖でも、君を雁字搦めにしてボクの側に置いておきたい。人権なんて死んでしまえばいい。
それと同時にボクは人としてもキミと触れ合いたいし、普通の事もしたい。
そんな矛盾を持て余したまま彼と一緒に風呂に入って、抱き締めて全てを飲み込むために眠りについた。

エンド



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