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番外編

猫耳アクメで絶頂地獄①

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◆◆ kensei side ◆◆

「にゃあ゙っ!?に、にゃあぁぁ゙ッッ?!」

それは突如起きた。
ハロウィンの仮装衣装を当日手渡されて各自纏った瞬間の事だった。日当瀬が、急に「にゃあ」と、鳴いたのだ。
直ぐに九鬼オーナーにつっかかって行っていたがそもそも“にゃあ”としか言わねぇから何言ってっかわかんねぇし、オーナーも「なーんか、物足りなかったんだよネ~、10月31日が終わったら戻るヨ!」と、言って取り合わなかった。そして慌ただしく喫茶【シロフクロウ】のハロウィンパーティが始まって、終わった。
相変わらず内装も凝っていたし、九鬼オーナーの幽霊と言うよりは西洋のゴーストを模した白い布を被った仮装は薄暗い中で見たらホンモノにしか見えなかった。お菓子も沢山配って大盛況で幕を閉じた。そして後片付けを終えて今に至る。日当瀬は今日の集計をしているようでパソコンに向かっていたが、衣装はサイバー系の猫の儘だった。俺もまだ着替えてないので和柄の着物調の服を纏ったままだ。電子タバコを咥えながらいつものように作業する日当瀬だが、ネコ耳だけがピクピクと揺れていた。

「日当瀬。俺、先戻るけどやる事もうねーか?」

いつもの癖で日当瀬に声を掛けると、日当瀬もいつものように、「おー」と返事したつもりだったのだろうが、『にゃー』と可愛らしい猫の声が部屋に響き渡る。俺もやっちまったと思ったが、日当瀬も耳まで赤くしながら小さく震えていたのでおあいこ様かなーと思ったんだが、日当瀬が立ち上がってきて俺の胸倉を掴んで『ニャーニャー』言い始めた。全然何言ってっかわかねぇけど、多分接客中もフードの前の襟を口元まで覆うようにしてボイスチェンジャーでニャーニャー言ってるように見せかけたり、文字を書いてそういう仕様だと説明していたのでめちゃくちゃフラストレーションが溜まっていたのはわかる。それがさっきの俺の一撃で弾けちまった訳で…………。喋れるときも尻にひかれてる自覚はあっけど、喋れなくても同じだなと肩を竦めた。

「何言ってっかわかんねぇ……て……、取り敢えず悪かったって……つーか、日当瀬も悪ィーぜ?こんな無防備にデカイ耳晒してさ!……皆に触られまくってたし」

そう。今日、日当瀬は特に女性客から「かわいい、かわいい」と言われてフサフサした獣の耳を触られていた。日当瀬は普通でも耳が性感帯なので、九鬼オーナーが拘って作ったプログラムの衣装の耳でも同じような効果がある。客から触られている時もピンと耳を立てて少し顔を赤らめて居たので、気持ち良かったんだと思う。
日当瀬は意味がわからないと言いたげに俺を睨み上げてきたので、これは体に分からせてやるしかないとネコ耳の両方を徐に掴んだ。

「に゙ゃあ゙!?」
「ほら、直ぐ声上がるだろ?客に触らせんならもうちょっと耐性つけたほうが良いんじゃね?」

ビクンと足の先から耳の先まで体を震わせた相手を見て気を良くした俺はそのままスリスリと指で摘んで耳先を愛撫する。後ろに逃げるように後退る相手にそのまま付いていって壁際まで追い立てると、日当瀬は背中をぺったりと壁に凭れさせながら気持ち良さそうな顔で俺を見上げた。ゴクリと大きく生唾を飲み込んで、もっとその顔を見たくてネコ耳の形に穴の空いているフードを外すと日当瀬の体が撓った。

「に!?っっっっッぅ♡♡♡っあああっ、にっ、ぁっ、ああああ♡♡」
「ひ、日当瀬!?」

慌てた様子で背中に手を伸ばしていたので何事かと背後を覗きこんだら、サイバーパーカージャケットの後ろにねこのしっぽのように垂れ下がっていたベルトがズボンを突き破ってアナルに挿入されていた。しかもクネクネと生き物のように蠢いて尻穴を犯していた。ゴクリと更に喉を動かして、プログラムの暴走とか色々考えたけど、パーカーの背中部に“エッチモード♡”とデジタル文字が浮かんでいたので間違いなく九鬼オーナーの仕業だろう。夢のようなシチュエーションだが解除方法が分からないのが難点である。しかも今日の24時まではプログラムを解除できないはずだ。ハロウィンなので紛れている紅魂《あかたま》を食霊《しょくれい》 した俺はかなりムラムラしたけど、最近はムラムラに流されてばかりなのでぐっと耐えて日当瀬の体を反転させて尻を向けさせると、アナルに挿入されているベルトを掴んだ。

「待ってろよ、抜いてやっから……」
「に、にぃ?に、ぁ、あっ、あ♡にやぁぁぁっ♡♡あ、あ、あっ、にーっ!ッッぅ!」

ベルトを掴んだのはいいが大きくうねっていたものが掴んだせいで魚が跳ねるように小刻みなうねりに変わってしまった。日当瀬は何か言いたげに叫びながら壁に爪を立てて居るので早く抜かないと、と引っ張るが抜ける気配は無く、媚肉が蠢くのを見せ付けるように更にアナルで暴れた。

「……ッ、どーなってんだよ、コレ」
「にゃ、にゃ!?にゃ!にーっ!に、ぁ、あっ、あん♡アーッっっっ!♡♡」

日当瀬が何か言いたげにこっちに視線を向けて睨み、にゃんにゃん言ってきたが、全く分からない上、フードの紐がふわりと持ち上がるとそのまま日当瀬のネコ耳の中へと潜り込んで行った。すると日当瀬は雄叫びのように鳴いて、全身を震わせていた。多分射精したんだと思う。ほんとに耳が弱くて、なんだか自分以外が与えている快楽に流されやすい事に少しだけ黒い想いが俺の中で渦巻いた。

「……抜けねぇし、ちょっと慣れる練習でもすっか?」
「……に、………にぁ?……………ッッ!?」

そう言って俺は日当瀬の耳に手を伸ばした。


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