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ジン(上司)×自分(新入社員)
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俺はジンさんにいつもお世話になっている。
ここに入社した時、会社のことを手取り足取り教えてくれたのもジンさんだった。25歳とは思えない彼に、俺はいつも助けられた。
そんなジンさんに俺は何かお礼がしたくて、今日、思い切って飲みに誘ってみた。
「ジンさん!」
「ん?どうした?」
俺は少し恥ずかしくなって頭をかいた。
「あの…えっと…。今日、一緒に飲みに行きませんか?」
ジンさんは少し驚いたようだったが、直ぐにいつもの優しい笑顔を向けてくれた。
「いいね!ちょうど俺も飲みに行きたかったんだ。」
“ジンさんが…誘いを受けてくれた!”
俺は嬉しかった。
「ほんとですか!?」
「ほんとだよ。じゃあ、会社が終わるまで待ってるね。」
そう言ってジンさんは、目を振りながら自分の席へと帰っていった。
“よっしゃ!!やっとジンさんにお礼ができる!”
俺はそんなことを思いながら、自分の席に戻って仕事を始める。約束の時間まで後3時間。
「お、終ったぁぁぁぁ。」
俺は椅子の上で思いっきり伸びをしながら、小さな声で言った。
すると、いきなり俺の首筋に何かが当たった。
「ひぃやっ!?」
そう言った瞬間、俺の体は後ろに向かって少しずつ倒れた。
「えっ?ちょ、まっ……いった!!」
俺は倒れた拍子に、後頭部をおもいっきり打った。
「いってぇ…。」
「ご、ごめんね!大丈夫?」
俺が、後頭部をおさえながら体を起こすと、そこにはジンさんがいた。
「ジ…ンさん??」
「ごめんね!まさか、倒れるとは思わなかったから…」
ジンさんは両手に冷たい缶コーヒー、腕に自分のカバンを持っていた。
「立てる?」
ジンさんが不安そうに俺の方を向く。俺はすぐに立ち上がって、
「これくらい大丈夫ですよ!ジンさんも仕事終わったんですか?」
と聞いた。
「うん。さっき終わったとこ。…あ、はいこれ!」
ジンさんは、自分が持っていたコーヒーの片方を俺に渡した。
「あ、ありがとうございます!すぐ準備するので、ちょっと待っててください!」
「わかった。」
俺は慌ててコーヒーを机の上に置き、荷物を片付けた。そして、また缶コーヒーを持って、
「終わりました!じゃあ、行きましょうか。」
と、言った。
「……ん………。」
体に違和感を覚え、俺は目を覚ました。すると、俺の目に飛び込んだのは、見知らぬ部屋の天井だった。
「ここ……どこ?」
俺は状況を把握しようと体を起こす。だが、自分の体を見た瞬間、目を見開いた。
「な…、なんだよこれ!!」
俺の服が、パンツ以外全部脱がされていた。
“落ち着け!俺!昨日のことを思い出すんだ!”
必死に昨日のことを思い出そうとする。だが、思い出せない。その時、足音が近づいてきた
「…あれ?もう目が覚めた?」
そう言って、ジンさんは微笑んだ。
「ジンさん!?どうして…って、その前に。俺の服は!?」
「覚えてない?」
ジンさんは俺に、バスローブを手渡した。そして、ベッドへと腰をかけた。
「覚えてないって言われても…。俺、何かしでかしました?」
俺は、恐る恐るジンさんの顔を見た。
「まぁ、やらかしたっちゃあやらかしたね。」
どうやら昨日の夜、俺とジンさんは居酒屋に飲みに行って、そこで俺は泥酔してしまったらしい。
べろんべろんに酔った俺を、ジンさんはホテルまで運び、夜通しで俺を介抱してくれたようだ。
ジンさんの目にうっすらとクマができていた。
「すみません…。俺のせいでこんなことになってしまって…。」
バスローブに着替えた俺は、ジンさんに頭を下げた。
「誰にだって失敗はあるよ。気にするな。」
ジンさんが、優しく俺の頭を撫でる。
「…ジン…さん。」
数日後の今日、俺はジンさんに告白した。
ホテルに泊まったあの日、俺がジンさんへ抱いた憧れは、愛情へと変わり、日に日に大きくなった。それが今日、抑えきれなくなるまで膨れ上がり、俺を突き動かした。
昼食の時、ジンさんを会社の屋上に呼び出し、俺は告白した。
「ジンさん…。俺、ジンさんが好きです!」
ジンさんが驚いた顔をする。無理もない。自分の部下、しかも男から告白されたのだ。驚かない人なんていない。
「…フられるのはわかってます!でも、この気持ちだけは伝えたかったんです。…じゃあ、それだけなんで!」
俺は、泣きそうになるのをこらえ、出口へと走る。
「待って!」
ジンさんが俺の腕を掴む。そして、俺は、強い力で引っ張られ、唇に何かを押し付けられる。
「ンンッ!?」
それがジンさんの唇だと気づくのは、キスが終わってから数秒後のことだった。
「な!ななな、んで…。」
俺はキスされた唇を腕で抑え、後ずさった。
「俺も好きだからだよ。」
しばらくの間、俺は固まった。
「俺も君を、愛してる。」
俺は我慢できずに、ジンさんに抱きついた。
「うっゔぅ…。ジン…さん。俺…おれ…。」
ジンさんはそっと俺を抱きしめ、髪キスした。
「何も言わなくていいよ。…俺のプリンセス。」
ここに入社した時、会社のことを手取り足取り教えてくれたのもジンさんだった。25歳とは思えない彼に、俺はいつも助けられた。
そんなジンさんに俺は何かお礼がしたくて、今日、思い切って飲みに誘ってみた。
「ジンさん!」
「ん?どうした?」
俺は少し恥ずかしくなって頭をかいた。
「あの…えっと…。今日、一緒に飲みに行きませんか?」
ジンさんは少し驚いたようだったが、直ぐにいつもの優しい笑顔を向けてくれた。
「いいね!ちょうど俺も飲みに行きたかったんだ。」
“ジンさんが…誘いを受けてくれた!”
俺は嬉しかった。
「ほんとですか!?」
「ほんとだよ。じゃあ、会社が終わるまで待ってるね。」
そう言ってジンさんは、目を振りながら自分の席へと帰っていった。
“よっしゃ!!やっとジンさんにお礼ができる!”
俺はそんなことを思いながら、自分の席に戻って仕事を始める。約束の時間まで後3時間。
「お、終ったぁぁぁぁ。」
俺は椅子の上で思いっきり伸びをしながら、小さな声で言った。
すると、いきなり俺の首筋に何かが当たった。
「ひぃやっ!?」
そう言った瞬間、俺の体は後ろに向かって少しずつ倒れた。
「えっ?ちょ、まっ……いった!!」
俺は倒れた拍子に、後頭部をおもいっきり打った。
「いってぇ…。」
「ご、ごめんね!大丈夫?」
俺が、後頭部をおさえながら体を起こすと、そこにはジンさんがいた。
「ジ…ンさん??」
「ごめんね!まさか、倒れるとは思わなかったから…」
ジンさんは両手に冷たい缶コーヒー、腕に自分のカバンを持っていた。
「立てる?」
ジンさんが不安そうに俺の方を向く。俺はすぐに立ち上がって、
「これくらい大丈夫ですよ!ジンさんも仕事終わったんですか?」
と聞いた。
「うん。さっき終わったとこ。…あ、はいこれ!」
ジンさんは、自分が持っていたコーヒーの片方を俺に渡した。
「あ、ありがとうございます!すぐ準備するので、ちょっと待っててください!」
「わかった。」
俺は慌ててコーヒーを机の上に置き、荷物を片付けた。そして、また缶コーヒーを持って、
「終わりました!じゃあ、行きましょうか。」
と、言った。
「……ん………。」
体に違和感を覚え、俺は目を覚ました。すると、俺の目に飛び込んだのは、見知らぬ部屋の天井だった。
「ここ……どこ?」
俺は状況を把握しようと体を起こす。だが、自分の体を見た瞬間、目を見開いた。
「な…、なんだよこれ!!」
俺の服が、パンツ以外全部脱がされていた。
“落ち着け!俺!昨日のことを思い出すんだ!”
必死に昨日のことを思い出そうとする。だが、思い出せない。その時、足音が近づいてきた
「…あれ?もう目が覚めた?」
そう言って、ジンさんは微笑んだ。
「ジンさん!?どうして…って、その前に。俺の服は!?」
「覚えてない?」
ジンさんは俺に、バスローブを手渡した。そして、ベッドへと腰をかけた。
「覚えてないって言われても…。俺、何かしでかしました?」
俺は、恐る恐るジンさんの顔を見た。
「まぁ、やらかしたっちゃあやらかしたね。」
どうやら昨日の夜、俺とジンさんは居酒屋に飲みに行って、そこで俺は泥酔してしまったらしい。
べろんべろんに酔った俺を、ジンさんはホテルまで運び、夜通しで俺を介抱してくれたようだ。
ジンさんの目にうっすらとクマができていた。
「すみません…。俺のせいでこんなことになってしまって…。」
バスローブに着替えた俺は、ジンさんに頭を下げた。
「誰にだって失敗はあるよ。気にするな。」
ジンさんが、優しく俺の頭を撫でる。
「…ジン…さん。」
数日後の今日、俺はジンさんに告白した。
ホテルに泊まったあの日、俺がジンさんへ抱いた憧れは、愛情へと変わり、日に日に大きくなった。それが今日、抑えきれなくなるまで膨れ上がり、俺を突き動かした。
昼食の時、ジンさんを会社の屋上に呼び出し、俺は告白した。
「ジンさん…。俺、ジンさんが好きです!」
ジンさんが驚いた顔をする。無理もない。自分の部下、しかも男から告白されたのだ。驚かない人なんていない。
「…フられるのはわかってます!でも、この気持ちだけは伝えたかったんです。…じゃあ、それだけなんで!」
俺は、泣きそうになるのをこらえ、出口へと走る。
「待って!」
ジンさんが俺の腕を掴む。そして、俺は、強い力で引っ張られ、唇に何かを押し付けられる。
「ンンッ!?」
それがジンさんの唇だと気づくのは、キスが終わってから数秒後のことだった。
「な!ななな、んで…。」
俺はキスされた唇を腕で抑え、後ずさった。
「俺も好きだからだよ。」
しばらくの間、俺は固まった。
「俺も君を、愛してる。」
俺は我慢できずに、ジンさんに抱きついた。
「うっゔぅ…。ジン…さん。俺…おれ…。」
ジンさんはそっと俺を抱きしめ、髪キスした。
「何も言わなくていいよ。…俺のプリンセス。」
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